バンクーバー在住7年目、世界を股にかけるフリーターちひろうさぎの日記と映画レビュー。

2018/01/30

Kindleを買った

昭和の人間なのでずっと電子書籍には抵抗があったのだが、①バンクーバー近郊に本屋がない②Amazon.caがプライムに入らないと送料が高い上に異常に配送に時間がかかる③安くなってた、という三大理由でついにKindleを購入した。

よく思い出してみると東京はAmazonも早いくせにあちこちに本屋や古本屋があって、ちょっと時間があったら立ち読みしたり、どうせ安いので気軽に買ったり、そういう本が家に積みっぱなしになっていたり、読書天国であった。出版が不況とか言ったってどこの商店街にも本屋あるし、代官山の蔦屋(去年行って感激した)ができたりとか、Book Offもいつも混んでるしなんだかんだでまだまだ紙の書籍への感心が高いと思う。マンガカルチャーのせいもあるのかな?いっぽうバンクーバーでは2015年にダウンタウンの大型書店Chaptersが潰れて忌々しいスポーツ用品店に乗っ取られてからというものの、本を買うにはバスを乗り継がないと行けないWest Broadwayか郊外モールのMetrotownに足を伸ばさなければいけなくなった。ダウンタウンにChaptersのミニ店舗がオープンしたけどベストセラー本が山積みしてるだけで欲しい本は全然ないし…図書館は返しに行くのめんどいしー。

まあAmazonあるから関係ないじゃん、と思われるかもしれないが通常配送が頭にくるほど遅い、最低でも一週間はかかる。広い国なのでもしも倉庫が東海岸にあるなら物流に時間がかかるのは仕方がないけど、そうではなくてトラッキング情報を見ると発送するまでに4日も5日もかかっている。これは多分Amazonプライム年会費$79(高ッ)に入らせるためにわざとやってるのだろう。しかも、やーーーっと今日届くと思ったら郵便局は平日9時5時みたいな営業時間なのでルームメイト全員が仕事に出かけてる間に配達員さんが来て、不在票が入って、再配達はないのでこれまた平日9時5時みたいな営業時間の営業所に自分で取りに行かなければならない。本一冊手に入れるのになんでこんなに労力がかかるのだ…。わあ面白そう、今週は天気も悪いらしいしこれを読んで過ごそう、みたいなワクワクした気持ちはとっくにどっか行ってしまう。というわけで数年間導入を検討していたKindleを自分への30歳の誕生日プレゼントにした。バックライトがついたpapewhiteというモデルで、年末のセールで$99.99だった。定価$139.99だとちょっと怯んじゃうけど$100切るならいいよね。すごく軽いな!画面は光を反射しないすりガラスのようなテクスチャで屋外で読書するのにも問題なさそう。文字はくっきり、明るさ選べる目に優しい白。本物の紙みたい。液晶が傷ついたら悲しいのでカバーも一緒に買った。




で、使ってみた感想としては…

\Kindle最高だよーーーー!/

生活が劇的に変わった。なんでもっと早く買わなかったんだ?まず、当たり前だけど何曜日でも真夜中でも読みたい本が速攻ダウンロードで手元に届く。書籍版よりも安い。そして読書灯をつけて身体を起こして読まなくてもバックライトがあるので布団の中で読める。電気を消してから延々スマホをいじる時間も、それに伴う「いったいわたしは何をやってんだ…」という罪悪感も激減した。

そして永遠の英語学習者として、ボキャブラリー増強にこれ以上適したツールはない。単語を長押しすると勝手にプリインストールされた辞書(英語だけで3種、他にも各国語、英和辞書もある)、Wikipedia、翻訳ツールにリンクするようになってて、調べた単語は自動的に単語帳に追加されるようになっている。この単語帳はリストでざっと見返すこともできるし、フラッシュカードモードではどの本のどのセンテンスで使われた単語なのか例文も合わせて復習クイズができる。今まではこれを全部手書きでやっていた。10年以上前に買った電子辞書がポンコツなので紙の辞書を使ったりネットで調べたりして一つ一つノートに書き出す作業は、たしかに勉強にはなるんだけどいちいち物語を分断してしまい、読書が与えてくれる想像も思考も「英語学習教材」に変えてしまう。Kindleなら素早く意味を調べてとりあえず読み進めて、ある程度キリがいいところで立ち止まって詳しく復習できる。アンダーラインを引くこともできる。これをそばで見ていた パートナーが「いいなあーいいなあー」としきりに羨ましがったのでクリスマスに同じものを買って差し上げた。



歯でちぎって開けてる…
手前は彼からのギフトの一部で斬新なラッピングのシャンパン

日本語のネイティブスピーカーだって辞書が必要なのと同じで、英語のネイティブスピーカーも全ての英単語を知っているわけではない。ボキャブラリーの多さは戦闘力だから、日々鍛えなきゃならない。

思うように英語が話せなかった頃はまるでガラスの箱の中に閉じ込められているようで苦しかった。周りで何が起きているかはほとんど理解できるのに、言いたいことは溢れてくるのに、何も言えない。今も時々そんな風に思う。自由になる手段はただひとつ勉強しかない。わたしが6年前カナダに来た時はKindleなんかなかったし、Netflixもないから古本屋で必死に中古DVD漁って、映画+英語字幕で英語を勉強したりしたもんだ(カナダ版のNetflixは基本全部英字幕が選択できる)。今は本当便利だね。前にも何度も書いてるけど、外国語の勉強は日本でもできる。もしも海外で勉強できるチャンスがあったとしても日本にいる間に時間をかけて築いた土台があって初めて実践を積み上げる事ができる。海外来ちゃったら生活に適応するのにいっぱいいっぱいで基礎を勉強する時間が取れなくなるから。よく日本人はもっとアウトプットするべきとか言うけど、そんなの嘘だね。日頃からインプットしまくっていればいざアウトプットする時が来ても自然と言葉が出てくるものです。とわたしは思います。あれ、でも著作権の関係で日本にいると洋書はダウンロードできないのか?カナダにいると日本のコンテンツは原則手に入らないのと一緒か?もうこういうのやめて欲しいよね。海外にいるけどお金出して買いたいと申し上げてるのに何故か断られるっていうパターンすごく多い。インターネットの良いところが活かせてない。誰かどうにかしてください。

ところで!最初に散々文句垂れましたが、この度バンクーバーダウンタウンにChaptersが復活するとの吉報が入りました。RobsonとThurowのForever21が潰れ約2700平方メートルの跡地が2018年秋頃を目処に(絶対遅れるパターン)本屋に生まれ変わるらしい。やったね!ちょっと駅から遠いけど絶対通うぜ。またコーヒー屋併設、たっぷり閲覧スペースになるのかな?電子書籍はとても便利だけど、本の背を眺めてゆっくり歩き、思いもよらない出会いに遭遇する体験はやっぱり格別で、失われてほしくないです。まあ多分タイトルメモして家に帰ってKindle版ダウンロードするんだろうけど笑。

2018/01/23

謹賀新年ヨガファイヤー

新年なのでヨガマットを新調した。ヨガ始めて3年ちょい、今までずっとWinnersで$30くらいだった安物のマットを使ってたのよね。まあ$30のわりにがんばってくれたとは思うけど、ほぼ毎日使うものだし、中上級者としてぼちぼち良い物を使ってもバチは当たるまいということで。

ヨガグッズの有名どころと言えばバンクーバー発祥のlululemonですが、ここのマットはちょっと癖があるというかとにかく変な匂いがする笑。使ってるうちに気にならなくなるとは言うけど…。で、使い込んだら使い込んだで見た目が汚くなるしそもそも色が地味なのばっか(ボロクソ)ということで、自分で使ったことはないんだけどナシだなと思っていた。グリップ感はかなりあってプロ御用達と聞くけどねえ。公式サイトで$68、あれ思ったよりは良心的だな(この記事というかこのブログに出てくるドルは全部カナダドルのことです)。

次に気になったのがInstagramで見つけたSupported Soulというところのもの。見よこのカラフルなデザイン、かわいすぎるー。乗るだけでハッピーになれそう。こちらもバンクーバーのブランドなんだって。本当にこの街が大大大好きなので地元のアーティストは是非応援したい。お値段は各$98。お…応援したいがわたしの財布も誰か応援してくれ…


今のところは実店舗での取扱がないのでオンライン販売か、ときどき何かのイベントの時にポップアップショップを出してるみたい。かわいいだけじゃなくてもちろん機能的で、天然素材のゴムをベースに表面はスエードのような加工になっていてヨガマットタオルいらず。ホットヨガに最適とのこと。手足が湿った状態で最高にポテンシャルが発揮できるということは、逆に言うとホットでないヨガでは滑りやすいのではと危惧し泣く泣くパス。ホットヨガ苦手やねん。

というわけでずっと前から気になってたカエルのマークのMandukaに落ち着いた。昔スタジオのレンタルで使って良かった印象があるし、ヨガガチ勢からの評価も高い。吉川ひなのさんも使ってるらしいぞ。ここの基本モデルProというのが分厚くてとても頼りがいがあるんですがとにかく重い!なんと約3.4キロもあるらしい。これ担いで電車乗るのきつい…ということで機能性はそのままに大幅に軽量化されたProliteというのにしてみた。1.8キロ、これでもまだ重いがなんとか許容範囲内。カラーバリエーションは多い。期間限定でかわいい柄のも出てるんだけどこれもSupported Soulと同じ素材っぽいな。柄物はこの素材じゃないとプリントできないのかも。公式サイトで見ると$82となってますがこれは米ドル価格。Amazon.caでみると$92.50くらいから。しかし!鬼のリサーチ力で大幅割下げしているサイトを発見。Well.ca ここで$76で買えた。国内送料無料、さらに期間限定でMasterpass (MastercardがやってるPaypal的なもの)で支払いの初回に限り$15オフということで総額$64まで下がった。健康食品だなんだのおまけつき。うれピー!


届いたらパッケージに書いてある通り最初に塩を振る儀式を執り行った。製造過程で表面に油膜のようなものができるので使用前にそれを取り除くためらしい。この工程も製造過程に含めてくれないものか…。地道に塩振ったり塩拭き取ったりしたのに、ウワサどおり最初の数回はやはりヌルヌルベタベタとして滑りやすくストレスが溜まった。ヨガは思いっきり手足をつっぱるので、滑るとコケたり最悪の場合深刻なケガにつながる。お湯でごしごし拭いたりしつつ5、6回使ったらだんだん良くなってきた。表面は編み物のような、畳のようなエンボス加工が施されている。今まで使っていたものに比べると若干幅が狭く、長さは長め。相棒、これからよろしくな。

3年間、多いときは週7回、仕事が忙しいときでも週3回はヨガに通っている。今はオンラインのレッスンも有料無料いろいろあるし、ある程度基礎が身についたら本当は家で一人で練習してもいいんだけど、やっぱスタジオに行かないとやる気が出ないのよね。去年のお正月東京に遊びに行った時(この旅行記がいまだ未完)は100均でマット買ってYouTube見ながら自主練したけど…。わたしはバンクーバーに来てからヨガ始めたので英語じゃないと頭がこんがらがっちゃうのだ。調べたら五反田に英語で教えてるヨガスタジオがあるみたいです。Sun & Moon Yoga 

バンクーバーというか西海岸ではほんっとにヨガが大人気で気軽にドロップインできるスタジオも多いので、滞在する機会があったらぜひ試してみてほしい。地元民のライフスタイルを体感できると思う。使っている筋肉を意識しながら正確にポーズを決めないと意味がないので、先生はかなりよく喋る。ヨガで使う英単語を知っておくとついていきやすいかも。

動詞

inhale 息を吸う
exhale 息を吐く

この2つはどのレベルのどのクラスでも頻出の必須ワード。ヨガの基本は呼吸です。意識して呼吸するとそれだけで血液が巡り身体が暖まってくるのがわかる。口を閉じたまま鼻の奥でフンーっと大きな音を立てて行う呼吸法をウジャイといいます。これは早めに習得しておきたい。

bend 曲げる
microbend 僅かに曲げる
straighten まっすぐ伸ばす
bow お辞儀するように前にかがむ
backbend 後ろに反る
twist ひねる
firm 硬く引き締める
engage 意識して筋肉を使う?日本語でなんて言ったらいいんだ?
lay on back 仰向けに寝転がる
lay on stomach/belly うつ伏せに寝転がる
interlace fingers 指を組む。最初何のことだか全然わからなくて焦ったけど周り見て理解
gaze 見つめる。視点(顔)をどこに向けるかは大事です
hands in prayer 両手を合わせる、ナマステポーズ
tippy toe つま先を立てる
tuck これの日本語訳がどうしてもわからない笑 tuck your toesとかtuck your chinとか言うんだけど日本語でなんだ?逆はuntuckという。

toesをtuckした状態

chinを tuckした状態(右)


身体の部位

ヨガを始めるまで知らなかった言葉ばっかり。まあ日常生活じゃまず使わないからな…。

collar bones 鎖骨
pelvis 骨盤
sacrum 仙骨
tail born 尾てい骨
shin すね
thigh もも
ball of foot 足のつちふまずより前のムックリした部分(日本語でなんだ???)
pubic bone 恥骨
spine 背骨
rib/ ribcage 肋骨
biceps 上腕二頭筋
shoulder blades 肩甲骨
forearm 腕の肘より先
chin あご
bum =hip おしり
abs/core 腹筋
belly お腹


ヨガ独特の用語

Asana posture、ポーズのこと。インド語?の技名を英語と併せて言う先生も多いのでそのうち覚えるはず。

Mantra クラスの最初か最後に唱える呪文のようなもので、テンプレ的なものがあったり自分のオリジナルを編み出したりする。わたしのような宗教/スピリチュアルアレルギーには非常にツラい要素。幸い、普段のレッスンではあんまりやる先生いないけど。

ヨガの基本の精神に「やりたくないことはやらなくていい」というのがある。痛気持ちいいを通り越して痛いポーズや、わけの分からない呪文を唱えるのが不快な時はやらないで勝手に休んで全然大丈夫。

Aum オーム。短いマントラのようなもので、腹の方からオーーーーーと声を出す。たとえばthree sounds of Aumと言われたらおー、おー、おーと三回。大人数のクラスだと不思議なハーモニーが生まれてなかなか面白い。宗教アレルギーでもこれはギリギリ許せる。これも恥ずかしかったら別にやらなくて平気。

meditation 瞑想。雑念が多いわたしは未だに頭を空っぽにすることがうまくできず、いつも夜ご飯のこととか考えてる笑。ヨガ教師の友人はパーティの途中とかでもサクっと静かな部屋に移動して10分瞑想したりする。集中力すごいな。

props  block, strap, bolsterなど ポーズを支える小道具のこと。スタジオで貸してくれる。部屋のどこかに積んであるのでクラスが始まる直前に先生が指示するか、先生のマットの周りに置いてあるものを見て自分で持ってくる。Blocksは初心者でも上級者でもよく使う。


基本のポーズ

downward dog どのレベルのどのクラスでも必ず何度も繰り返し出てくる基本の基本。はじめはこれをしっかりやるだけでもなかなかつらいのだが上級になってくるとこれが一休みのポーズになる。


child's pose これも一休みのポーズ。キツくなったらいつでもこのポーズに戻っていい。わたしは練習前に「さて、ヨガやるぞ」という気持ちにゆっくり持っていく時によくやる。


chaturanga チャトランガ downward dog →high plank→ upper dog もしくはcobra →downward dogに戻る腕立て的なコンボのこと。PowerやFlowクラスではこれをポーズの合間に何回も何回も繰り返す。慣れると無駄な力を入れる必要がなくなって簡単なんだけど、コツが要るのでYouTubeなどで予習してイメージしておくといいかも。



savasana すべての練習の終わりにキメる、実は一番大事なポーズ。決して寝てるだけではないので真面目に取り組むように。


ところで日本の中学校の体育の授業でダンスが必修化したって聞いたんだけど本当?多感な年頃に、シラフで無理やりダンスさせられる中学生の心境を思うだけで気が重い。わたしは前から口をすっぱくして言ってるようにスポーツが大大大嫌いで、それは間違いなく体育の授業のせいだ。ヨガが続けられている一番の理由は「別に上手くできなくてもいいし、やれる範囲でやる」というユルさにほかならない。初心者は補助具を使ってゆっくり身体を伸ばすし、逆にハードに練習してる人は勝手にアレンジしてドタバタやってるし、疲れたのか後半ずっと寝っ転がってる人もいるし、集団でやってる割にかなり自由だ。学校でもいきなりダンスなんか取り入れないでヨガにしたらよろしいのになあ。基本のポーズなら体操用のマットの上でできるだろうし。運動自体の効果は薄いかもしれないけど、学生って大人と同じかそれ以上に忙しかったりストレスが重なったりするから、一日の間に数十分だけでも静かに呼吸する時間があったら気持ちが救われる子もいるのでは。

2017/09/26

夏の終わり

バンクーバーの夏は何の前触れもなく唐突に終わります。先々週は今年一番の夏日でビーチで焦げていたのに、先週はあまりの寒さにコスコでヒーターを買ってきたよ。今週はもうファーのコートを出しました。朝起きるとまだ暗くて、仕事が終わって帰る頃にはまた暗い。もう過ぎ去ってしまったか。わかっていたつもりでも、やっぱり寂しいな。

久しぶりの更新になってしまいましたが、いい夏であった。まずこの夏一番の大イベントといえば!7月のはじめにあった親友ヘイディの結婚式。→ブライズメイドに任命された経緯はこちら 紆余曲折でブライズメイズのメンバーが入れ替わったり直前までドレスが決まらなかったりいろいろありすぎたが、準備 や前祝いを通してまるでSATCのように(喩えが古いよ!)女子みんなでキャピキャピ騒いで、ずーっと電話やメールで繋がって楽しかった。男子は男子で楽しんだみたい。





つっても全員が初顔合わせしたのが前日リハとか。この日は田舎から飛んできた新郎ビルの両親や、新婦ヘイディの養母のイェールとも仲良くなれてうれしかった。イェールの娘で最後のブライズメイド、モンタナと初めて会ってびっくり。引くくらいの美人。FBのメッセではやりとりしてたから、初対面だったけど「やっと会えたね!チヒロ」と名前を呼んでくれてハグしてくれた。恐れ多い。美人すごい。コミッショナーさんも呼んで式の段取りを確認するのだが、全員昼から飲んでいたので全く集中できず怒られた笑。ブライズメイドのジェイドは数日前の生牡蠣に当たり食中毒で欠席、ぶっつけ本番で式に挑むことに。おいおい大丈夫かいな…



式当日もわたしは二日酔いで肌ボロボロ、美容室の予約に遅刻、美容師に任せたら案の定メイクが悲惨で半泣き、どうにかタクシーに飛び乗りブライズメイズ集結するもののプリドリンクスと写メ会に熱中しすぎて全員遅刻、など波乱でした。他人事だから笑えるけど(←ひどい)こういうイベントごとに関しては完璧主義なわたしは「絶対結婚式なんかするまい」とひそかに思ってました。

一見美しいがよく見ると全員汗だくで頭ボサボサです
新婦はドレスきつすぎて座れず、後ろファスナー開いてる笑

ドタバタと会場入りしていきなり本番。わたしたちはゲストとは別行動だったのでここで初めてみんなと対面。歩くタイミング間違えないかなあ…ハラハラ。ジェイドに至っては段取り何も知らないので隣のわたしがコソコソ声で「いまだ!歩け!」「そこで止まる!」と指示してどうにか乗り切る。

さすが身長152cm ちんちくりんですね

とにかく慌ただしい一日であったが本番の式はまるで時が止まったかのように神聖だった。ビルとヘイディが家族になった瞬間。青い海をバックに、じっとお互いの目を見つめて愛を誓い合う。病める日も、すこやかな日も、ふたりは死ぬまでずっと一緒。








二次会はコマーシャルドライブの公民館で。まずはディナーを囲みながら新郎新婦とその親族、親友たちのスピーチ。感動的なスピーチにあちこちからすすり泣く声が聞こえました。このへん日本の結婚式と全く同じやね。

ヘイディとは5年以上、体感的にはそれ以上一緒にいて、何でも話せる友人のつもりでいたけど、彼女の養母イェールの話を聞いてわたしは彼女のこと何も知らなかったと思った。政治難民としてどんな思いで独りカナダにやってきたかとか、最初は全然英語がわからなかった話とか…なぜ彼女が、日本からやってきたばかりでコミュニケーションもままならないわたしのことをやたらと気にかけてくれたかやっとわかって涙が止まらなかった。ブライズメイズのみんなが囲んでパタパタとお化粧を直してくれた。


スピーチが一通り終わったら改めて乾杯の音頭があり、あとは飲んで踊って騒ぐ!日本の結婚式のような余興とかはないです。ひたすら踊る。あと借り物競争みたいなイベントがあったような?酔っ払ってあんま覚えてないけど。普段興味のないセルフィに急に目覚めて撮りまくったらしい笑。


いつもの友達も久しぶりの友達も、全然知らない親戚もみんなサイコーだよー。楽しすぎる。当然朝の6時まで飲んだよね。夕方起きたら結構余ったアルコールやバフェ形式だったお料理が、人口の多い我が家に運ばれてきて数日間みんなでそれを食べたり飲んだりして暮らしたよ。

※地味に気になるご祝儀問題ですが、二次会の受付のところに箱が置いてあるのでそこにカードに挟んだ小切手か現金をドロップするのが一般的なようです。金額は知らん。

そういえばブーケトスとかもあった。次に結婚するの誰かなー?わたしはといえば、夏の始めに3年間付き合ってゴールイン間近かと思われたセビくんとアッサリ別れて、以来一度も口もきいていない。また「ふりだしに戻る」かい。別れた原因としてはやっぱり家が遠かったのが一番の問題だったような気がする。あとは、若干年下だから仕方ないとはいえいつまで経っても成長してくれない彼に見切りをつけたという感じでしょうか…。学生だからと大目に見ていたのに卒業して1年経っても何も変わらなくて、怠け者だしできない言い訳ばっかりするし。わたしは超頑張って永住権取って就職もしてまさにノリに乗ってて、これからどんどん人生面白くなるぞ攻めてくぞーっというタイミングだったので、彼のネガティブなテンションに心底うんざりしてしまったのね。さまざまな面ですれ違いが目立つようになり、後半は傷つけ合うばかりであった。東京時代に長年交際していた彼とも同じく家が遠い&その時は彼のほうががわたしをoutgrowしてしまったという理由で別れたけど、またしてもあと少しだけお互いの成長のタイムラインが違っていればたぶん一生一緒にいられたのにというパターンかー。うまくいかないもんだね。

しばらくの間、恋ってなんだろう…と考えた末に新しい出会いがあり、この夏は彼とずーーーっと一緒でした。こちらが新恋人のディラン・ジェイ・グラブラー君です(外人なので苗字の綴りめっちゃ変)。

漢は浴衣。チャームポイントはえくぼです

はい ラブラブですね
偶然おそろいの帽子を持っていた


うちのルームメイトと仲良し 

彼のルームメイトと仲良し

わたし政治学科卒、彼が哲学科中退なので普通に思想の話とかできるのがすごく新鮮…よく考えたらカナダ来てからというものの大学出てる友達がほとんどいなかったじゃないか。彼はアパルトヘイトで情勢が不安定だった南アフリカに生まれ、人種差別ダメゼッタイと思った両親に連れられカナダに移民、幼少期からはヴィクトリアに住んでたんだけど去年バンクーバーに引っ越してきた。お互い長い交際を終えたばかりで「恋ってなんだろう…」と思っていたタイミングで出会えた不思議。彼はこれまではずっとレストランでシェフをしていたけど今は縁あって小さな公立保育園でひとりで全員分のランチを作っている。多少園児のリアクションが悪くても、なるべくいろんな食材や世界の料理に触れてほしいと日々試行錯誤しているみたい。食育!夕方わたしが銀行の仕事から帰ると給食の残りを持ってきてくれたり夜ご飯を用意して待っていてくれたり、翌日の弁当を作ってくれたり。朝はスムージーを手渡してくれる。ファンシーなディナーに連れ出してくれる男子もいいけど、こうして手作りの料理でもてなしてくれる彼もいいわね。ノロケ。そして何よりわたしの家と、彼の家と、彼の職場が全部徒歩圏内。そして彼は車持ってる!この夏は彼の運転でさんざん海に川に遊び回った。たのしい夏をありがとよ、ベイビー。秋も冬もよろしくね。

2017年のサマー・アンセムはだから、彼一色。





あとはいつもどおりルームメイトのみんなでBBQしたり、ウェイクボードに挑戦して一回で諦めたり、ビーチで日焼けしたりカナダデーの花火を見たり。













土日も仕事で不貞腐れてた割には楽しめたな。夏が短いのはわかっていて、外で太陽を浴びなきゃもったいない!と強迫観念の如く外で遊びまくってたのでちょっと疲れちゃったけれど。天気が悪い季節になったら彼とたくさん映画を見たり本を読んだりお菓子を作ったりヨガをしようと話している。サンクスギビングにお誕生日にクリスマス、冬にだって楽しいことはたくさん起こるさ。

2017/06/15

カナダで就活③-2 銀行の就活(後編)

前回までのお話はこちら→

Late Bloomer 30歳からの就職活動

カナダで就活①就活はひとりじゃできない

カナダで就活②就職しました  

カナダで就活③-1 銀行の就活(前編)



戦歴

応募総数: 5社
書類審査通過: 3社
一次面接(電話)を受けた回数: 3件
Web審査を受けた回数: 2件
二次面接(対面)を受けた回数: 2件
ジョブオファー: 1件

大手銀行の採用プロセスは似すぎていてというか全く同じシステムを使っているので、面接の形式や質問内容までほぼ同じ。どうでもいいところから腕試しして本命の本番に備えるといいと思います。まあ実際入社した待遇もほとんど変わらないんだけど。ルームメイトの強力なコネがあって結局そこで働くことになったけど、滑り止めと思ってあちこち受けた。実際そのコネのところが一番最後に面接することになったので、滑り止め二件が練習になった。

銀行のテラー(窓口係)は店舗数が多い上に入れ替わりが激しいので常に求人している。ポジションは正式にはCustomer Service Representative(CSR)などと呼ばれることが多い。採用過程を通じてとにかくcustomer service, sales, そしてcash handling and cash balancing経験をゴリ推しすること。コンビニやファストフードでバイトしたことあるよね?「いらっしゃいませ」「ポテトも一緒にいかがですか」と言わされたことあるよね?シフト終わりにレジ上げをしたことあるよね?それは立派なスキルです。


書類審査

テラーポジションについてはジョブフェアに参加したり、飲食店のように直接支店に出向いてレジュメをドロップする人もいるようだけど、一番簡単なのは銀行のWebサイトに行ってcareerページに登録することだ。一度プロフィールを登録してしまえば同じ銀行内の複数の求人に簡単に応募できるし、アラート設定をしておけば求人広告が出次第メールでお知らせしてくれる。特定の支店で募集している場合と、バンクーバー近郊といったざっくりエリアで募集している場合がある。レジュメとカバーレターはPDFでアップするのが基本。 ファイル名はChihiro_Okuyama_Resume.pdfみたいなかんじで、bank_resumeとかジェネラルなのはNG。支店ごとの募集の場合カバーレターのsalutationは前回も書いたが出来る限りリサーチをしてカスタマイズ。支店情報のページにブランチマネージャーの氏名を掲載している銀行もある。どうしてもわからない場合のみDear Hiring Managerで。

オンライン応募の場合はレジュメとカバーレターの他にいろいろ個人情報を登録する。ここですでに紹介者の名前を書く欄があるくらいなのでコネで入社する人は多いのだろう。CSRは最初はpart timeで募集してトレーニング後full timeに移行できる場合がほとんど。希望スケジュールの質問が出てきたら本当はfullで働きたくても募集の条件に合わせてpart timeにチェックしておく。前回書いたように応募書類はコンピューターでまずふるいにかけられ、後は人事の人間が確認する。一次面接の連絡はメールか電話で、割とすぐ来た。3、4日くらいから最長でも一週間くらい?コネの分は公式サイトからではなく紹介者のビジネスメールアドレスに直接連絡して、彼女からもすぐに電話があった。どこも明日(平日)に電話面接できるかな?みたいな感じで急いでいる様子だった。人事部は土日は休みだろうから、他の仕事や学校のかたわら就活してる人にそんな急なスケジュール無理だよなあ…。


一次面接

一次はどこも30分程度の電話面接。もともと日本語でも英語でも電話に苦手意識があるのでめちゃ緊張した。ただし電話なのでパジャマで家のベッドの上で寝っ転がって面接できて、しかもアンチョコ見放題。全く自信が無かったのでありがちな質問を10個だか20個だか選んで解答全文をWordに書いて、質問されたらすぐに検索できるように付箋を貼っておき読み上げるという作戦に出た笑。それでも緊張で手が震えた。電話の相手は人事部のオペレーターで、これをパスできれば支店長との面接をセッティングしてくれるという流れ。話しながらオペレーターがカタカタとパソコンに解答を入力しているのが聞こえる。オペレーターは普通は協力的で、ちょっとくらい言葉に詰まっても補足・要約して適当にいい感じの文章にしておいてくれる。後からわかったことだがこの入力した内容が二次面接の相手(支店スタッフ)にもシェアされていて、全く同じ質問は二次面接では基本的には聞かれない。

「ありがちな質問」というのはGlassdoorに載っている。実際に面接を受けた受験者が詳しくリポートを残していて、掲載前に運営のチェックが入るので信頼できるサイト。CSRはentry levelのポジションなので極端に難しい質問は出ない。というか決まったリスト以外の質問をしてはいけないといった様子だった(公平を期すためか)。内容はおおまかに①自分に関する質問②behavioral questionsの二種類。最初はまず勤務地やスケジュールの希望、「カナダで合法的に働けるビザがあるか」「犯罪を犯したことがあるか」「家族に銀行で働いている者がいるか」「給料はいくら欲しいか」など事務的な質問が続く。それからレジュメの内容について簡単な確認があるのでコピーを手元に置いておく。特に過去5年間の職歴は詳細をメモしておいて聞かれたらすぐ答えられるように。ここまでは簡単だけど、いよいよ面接らしくなるのは②のbehavioral questions。これは特定の状況を想定して自分が取りうる行動、過去に似たような状況があれば自分が取った行動、を具体的な例を挙げて答えるというもの。これを5個くらいかそれ以上?聞かれた。たとえばこんなの→Top 10 Behavioral Interview Questions and Answers これは全部準備できていて当たり前。The STAR (Situation, Task, Action, Result) formatという公式は絶対に知っておきたい。




ちなみに面接で120%聞かれる定番質問の"So, tell me about yourself"と"What do you know about our company"は聞かれませんでした。でも一応準備はしておいたほうがいいね。他の質問に答える軸となるし。

一次の電話面接は三つ受けて全部通りました。これはあくまで「スクリーニング」なので、そんなにハードルは高くないっぽい。

Web審査

電話面接の前後に三社中二社あった。メールに添付されたアドレスに飛ぶとやたらよくできた独自のソフトウェアで適正を審査される。ロールプレイ的な内容でほとんど常識の範囲内で答えられ、二社とも適当な解答でも通ったとはいえとにかくめんどくさい。インターネットの接続が良好な場所で時間の余裕があるときに落ち着いて受験すること。


最終面接

電話面接の直後に最終面接を受けて下さいと連絡があった。本当にみんな急いでるんだな。しかも三社中一社はなんと最終面接も電話と言われた。ということは一切顔を見ずに採用しちゃうってことだよね?それどうなの?「どうもー」って出勤してきて顔面ピアスだらけのタトゥーまみれのモヒカンヘアだったらどうすんだろう。まあそれはいいとしてこの銀行は不採用になった。まず、電話口の人事がきついインド訛り。でた!!!なんでわたしはいつも大事な時にインド人に当たるのか?!(→IELTSの面接官がインド人で何言ってるかわからないの巻参考)それに一次電話面接の時間を決める時にメールでもらっていたシフト案がいつのまにか変わっていたこと(毎週土曜は必ず出勤なんて聞いてない)、それに突っ込んだのにごまかされたこと、ていうか全体的に態度が悪かったこともありわたしのほうも萎えまくっていた。まあ一応練習と思って話を続けたけど冒頭の過去五年の職歴についての質問で「正確には何月から何月まで働いたんですか?」と聞かれ「えーといつだっけ?」と口ごもっただけなのに、「もう結構です」と勝手に電話を切られた。感じ悪!!もう二度とここの銀行には関わらん。人事のイメージって大事だよね。

レジュメの職歴欄には採用から退職まで、月も書く場合と西暦しか書かない場合がある。主にスペースを節約する目的で月は省略可ですが、信用が命の銀行ではけっこう大事になるので(この後も何回も聞かれた)、書いておいたほうがいいみたい。この電話のあと速攻書き出して次に備えました。あと、辞めた理由も聞かれる。わたしの場合は「ビザ切れ」「フランチャイズのオーナーがビジネスやめた」と不可抗力だったので簡単でした。直近の仕事については「今までに培った接客スキルで新しいことに挑戦したかったから辞めた」と答えた。これも後から何度も聞かれる上に、採用直前のバックグラウンドチェックで前の職場に連絡がいくので嘘つくとヤバイです。

というわけで直接支店で面接することになったのは二社。しかも二日連続。電話面接から数日あったんですが緊張レベルはマックスに達し地獄のようだった。実際の面接ではカンペ丸読みというわけにはいかないので仕方なくカンペ丸暗記作戦に切り替える。面接でぺらぺらとアドリブ加えてフリートークするほどの英語力なんかないよ!というか普段かなりsarcasticな話し方してるんだなと実感した。本音を話したら間違いなく落ちる。カンペ片手に朝から晩まで壁に向かって話し続けた。I have 15 years of experience in customer service, I have 15 years of experience in customer service, I have 15 years of experience in customer service....こんな簡単なことが緊張するとどうしても出てこない。口がうまく回らず言葉に詰まってしまう。WorkBCのワークショップで教わったように、「まるで自分の電話番号を言うようにスラスラと話せるまで何度でも練習」した。壊れたレコードプレイヤーのように話し続ける。話せば話すほどゲシュタルト崩壊というか、もう何がなんだかわからなくなって本当に苦しく惨めな時間であった…。なんていうか、わたしはネイティブスピーカーではないし、いくら勉強したって一生ネイティブスピーカーにはなれないんだなと改めて実感した。銀行テラーはとくにトークスキルが求められる仕事で、ネイティブと同じ土俵で戦うのはほとんど不可能のように見えた。でも、やるんだよ!絶対にこのチャンスを無駄にしたくない。

面接直前に偶然見つけたこの動画→ Amy Cuddy: Your body language may shape who you are
前半は実践的とはいえ「まあそうだろうね」といった内容で関心しなかったのだが、終盤のI'm not supposed to be here,とたたみかけるところで思わず泣いたね…。fake it until you become it. 新しいことに挑戦するのにビビってる人に是非見てほしいです。昔から「わたしはこういうタイプじゃない。向いてないから仕方ない」と何事もやる前から諦めがちだったけど、カナダに来てからは「できないんじゃない。今はまだ慣れてないから下手なだけ」と考えるようにしている。今回の就活だって最初は求人を眺めてる時点で心が折れかけたけど、そのうち慣れると信じて努力し続けた結果最終面接までたどり着くことができた。わたしにできないことなんかない。今までだって、なんとかやってきたじゃないか。



面接当日はまだ髪がブルーのままだったので(採用決まってから結局染めた)ebayで買った黒髪のウィッグを被って出陣。フォーマル服はNPO団体Dress for Successが無償で提供してくれました。この話はまた詳しく書こう。

最終面接は二社ともほぼ同じ流れでした。30分から45分くらいのトークで、相手は支店長(メインの話し手)とその補佐(メモを取ったり追加の質問をする)の2人。みんな接客のプロだけあってめちゃくちゃフレンドリーで話しやすいです。笑顔、アイコンタクト、力強い握手は忘れずに。質問の内容は電話面接の解答がシェアされていてそこに少し補足といったかんじ。電話面接では聞かれなかった「我が社について何を知ってますか?なんで我が社を志望したんですか?」をズバリ聞かれた。これは完璧に答えられたけど「はい予習してくれたんですね、ありがとう」と適当に流された。あとはスケジュールの話が大半と、ぶっちゃけこういうイヤなこともする(クレーム処理とか)仕事ですけど大丈夫そうですかね?みたいなネガティブな面も説明される。追加のbehavioral questionsも2、3問。結局採用に至った銀行の方は今思えばまあ形式だけの面接だったのかもしれないけど、話してる最中から「まああなたは大丈夫そうだよね」みたいなムードだった。これはどんな形式の面接にも共通ですが最後の「何か質問ありますか?」には絶対に答えられないとダメ。電話面接と違ってカンペは使用不可ですが質問したいこと、アピールしたいことの短いメモくらいは持ち込んでもいいでしょう。話しながらメモを取るのも印象いいと思う。念のため自分のレジュメのコピー数枚と、面接する住所や面接予定の相手の名前を書いたものと一緒にバインダーに挟んで持っていきました。カナダの接客の基本はいちいち相手の名前を呼ぶこと。これは意識した。

面接後は両社とも「他に候補者がいるので採用の場合今週中にも連絡します」と帰された。面接の後はかならず「お忙しい中わたしとの面接に時間をとっていただきありがとうございました」とサンキューレター(メール)を出しましょう。ネットでいくらでもテンプレが見つかる。WorkBCの先生はちょっとオバチャンなので手書きが一番!翌日会社を訪ねて受付嬢に短いグリーティングカードを預けるの!と言っていたけど現代ではメールが一般的なんじゃないかな?だから別れ際に必ず名刺をもらうこと。採用された方の銀行は名刺にメールアドレスが書いてなくて、うまく送れなかったので手書きでカードを書いていたら!ちょうど書き終わったところで「あなたのこと気に入った。採用したい」との電話がありました。つまり即日採用。もう一社は一週間後くらいに不採用の留守電が入っていた。こちらでは不採用でも連絡がない場合がほとんどな気がするので逆に親切だなと思ったね。

事前に噂は聞いていたので覚悟はしていたけど、銀行は内定が決まってから詳細なバックグラウンドチェック(身辺調査)があります。カナダと日本の犯罪歴や、過去三つの職場に連絡が行き根掘り葉掘りわたしが安全な人間かどうかを調査される。カナダに来てちょうど三つ仕事して、どこも大嫌いだったけど一応いい子にしておいてよかった…。この調査に、外国人なせいもあり1ヶ月くらいはかかった。6月頭にやーーーっと勤務開始で、毎日バリバリにスーツを着て研修を受けています。



バンクーバーはオフィスの仕事であっても基本的にドレスコードがユルいんですが、法律と銀行が一番厳しい。ジャケットにペンシルスカートかドレスパンツ、つま先のあいていない靴さえ着用すればトップスは少しくらい遊んでもいいようだがわたしは考えるのも面倒なので襟付きのシャツを着ている。ストッキングはカナダで買えるものはとても高く品質が悪いので日本の楽天から海外配送してもらった。座り仕事なので靴は超ハイヒールのパンプス。安いやつなのですぐ疲れる、ああルブタン欲しいなあ。問題の髪は毛先に少し青と紫を残してあとは黒く染めました。夜会巻にしたりポニーテールにしたり。アイラインはハネすぎず、代わりに真紅のリップをアクセントに。ケイトスペードの黒い鞄は少し高かったけど自分への就職祝いに買っちゃった。高層ビルの隙間をカツカツ闊歩するわたしはかっこいいです!

スーツを着ている同級生を見て「ああならないように生きていきたい」と思ったのが7年前。ずっと先延ばしにしていたのに急に大人になっちゃった。この背伸びいつまで続くんだろう。どんな髪色でも何を着ていてもわたしはわたしでいたい。今ならそれができる気がする。

2017/05/19

カナダで就活③-1 銀行の就活(前編)

前回までのお話はこちら→

Late Bloomer 30歳からの就職活動

カナダで就活①就活はひとりじゃできない

カナダで就活②就職しました



希望職種を絞るまで


「座って仕事ができれば何でも構わない」と就活を始めたはいいものの、一日中黙々とエクセルでデータ入力とかしてる自分をどうしても想像できなかった。大学生の頃一回だけ知人の手伝いでやったことがあるんだけど一日目で逃げたしな。しかもindeedでadministrative assistant(一般事務)と検索するとほとんどのところが「最低3年の経験」「大卒かつビジネス専攻のみ」とか高望みしよる。時給$16くらい、下手したら$13しか出さないくせに何を言ってるんだ君は。一応日本で歯科助手バイトをやっていたので医療事務も考えたのだが、バンクーバーのみで通用するニッチな資格を実質必須にしているところが多いらしい。取るのは簡単だけど地味に受験料受講料がかかる、みたいな。バンクーバーはとにかく人が多いのでこうして最低限の常識を身に着けた人間を募集することで少しでも採用活動をラクにしようとする傾向がある。ちなみに募集要項に書いてある条件(minimum qualification, must-haves)はあくまで理想の条件なので6割くらい当てはまれば一応応募してみるといいと聞いた。

のっけから露頭に迷っていた折に、シェアハウスで普段あまり家にいないルームメイト(9人みんな都合があるので全員と毎日顔を合わせるわけではない)とたまたま話す機会があった。なんか久しぶりじゃんー元気?うんうんー今仕事探しててさーと何気なくもらしたら、「へー銀行とかどう?わたしもだし、こないだパーティで紹介した○○ちゃんも昔働いてたんだよ。大親友が今も人事部にいるからレジュメ(履歴書)くれれば渡してあげるからね」と言う。就活で一番大事なのはコネ(networking)、と職安の人も就活本も堂々と宣言するくらい、カナダはコネ社会なのだ。わたしは昔から謎の人脈力があり、あらゆるところで便宜を図ってもらってスイスイと生きて来たのだが、それはカナダに引っ越しても相変わらずなのであった。カナダで言うコネというのは別によく知ってる人のコネだけじゃなく、こうしてほとんど話したこともないルームメイトの繋がりでもいいし、銀行だったら自分がよく行く支店で顔見知りになったスタッフでもいいし。めんどくさくても日頃からいろんなところに顔を出して愛想よく世間話しておけば、それだけでコネができる。FBは必須だね。パーティで一回会ったような人でも一応フレンド登録しておいて「仕事探してるー!」とポストすればけっこうメッセージが来たりする。

先に言っとくけどコネだけで入社したわけじゃないぞ!先に言っとくけどコネなしの丸腰で受けた他行も2軒最終面接までいってるからな!結局コネのところに入ったとはいえ、手加減なしの正規の採用プロセスを通ってるし。

そんなわけで、全然考えたこともなかった銀行の仕事に興味を持ったのはこれがきっかけだった。銀行って日本だとすごい優秀な人しかなれない印象だけど、カナダ人に聞くとそんなことはないと言う。とくに通称テラー、正式名称Customer Service Representativeなどと呼ばれる窓口業務は大学生や新卒生(こちらでは職歴の少ない新卒はむしろデメリットなので最初の就職に苦労する)が短期でやるのに人気があるそうだ。テラーはなるのも業務自体も簡単ではあるけれど、履歴書に書けばさすがに印象がいいので金融以外に転職予定でも最初の踏み石に最適。この業界でずっと生きていく覚悟ならもっと好都合、銀行はほぼ内部からしか人を採らないので一度下っ端テラーで入ってしまえば別部署に昇進するスピードが早いらしい。WorkBC(職安)の人に相談してみたら「それだ!それでいこう キラーン」と大賛成の様子だった。

WorkBCの人には「座ってできる仕事で、かつ日系じゃない会社」と希望を伝えてあり、最初に提案されたのは語学学校の事務だった。比較的なるのが簡単で、日本語が有利になる可能性大で、でも完全に日本人ばかりの職場ではない、そして教育関係の仕事をしておくと転職するにも大学職員や公務員など幅が広がるという。履歴書に書けるだけじゃなくて仕事を通して出会う人のコネも大きい。わたしはワーホリで来た時一瞬だけ語学学校に通ってたのだが、そこの日本人カウンセラーさんが数年後公務員になっていて役所の受付で会ってビックリしたことが現にあった。コネと経験重視のカナダではこのように、常に次の転職先を見据えて職探しをする。最初の一歩が大事なのね。

銀行と語学学校に共通することは、どちらも市内に無数に存在するということ。それぞれに求められているスキルもほぼ同じなので、募集要項を読んでカスタマイズするのが基本のレジュメやカバーレターの使い回しがしやすい。ネットで検索してバンクーバー全ての銀行、全ての語学学校に応募すればどれかは引っかかるだろう。おれは天才か!とりあえずコネもあることだし、金融OLという肩書きがカッコイイので銀行を第一志望にしてダメそうだったら語学学校に作戦変更しようということになった。


レジュメとカバーレターの作成


しかしダメなレジュメを全部の銀行と語学学校にバラ撒いてどうにかなるわけがない。バラ撒くからには完璧でなければ意味がない。レジュメは日本と違って決まったフォーマットがない上に、普通の英語とは違う独特の文体が使われるので、それに特化した勉強をしないと書けない。最初はルームメイトに見てもらったり自分で図書館の本を漁ったりしていたのだが、これは完全にプロに聞いたほうが早かった。わたしは子供の頃から独学派で人に教えてもらうより自分で調べたほうが効率がいいとずっと思っていたのだが、WorkBCでresume, cover letter, interviewと3日連続でワークショップに参加したことで完全に考えが変わった。講師のKarenがまさにカリスマで、目からウロコとはこの事かと思ったね。彼女が教えてくれたことの一つが、カナダとその他の英語圏の就活は違うということ。アメリカやイギリスで発行された就活本やネットの記事とは異なる部分があるという。英語の情報は発行元がどこだかわかりづらい…。さらにバンクーバーの最近のトレンドみたいなのもあるのでそれを考慮しないと時代遅れのレジュメになってしまう。まずはレジュメを読んでもらえなければその先には進めない。ほとんどのレジュメは読まれもせずゴミ箱に捨てられる。とくに銀行をはじめとした大企業では、オンライン募集で集まったレジュメとカバーレターをまずコンピューターでスキャンして、特定のキーワードが見当たらない場合は自動的にハネられるようになっている(これをATS、Applicant Tracking Systemといいます)。このオートスキャンを通過したレジュメだけが人事の人間の手に渡る。だから募集要項からキーワードを拾って蛍光ペンでチェックし、それを全部含めることと、電子スキャンに対応したシンプルなフォーマットに留めることが大事。移民としてはこのシステムはむしろフェアだと思った。人為でなく機械が振り分けるから、外国人の名前や職歴でも差別されづらい。

んで、できたのがこちらです。数年前のレジュメと比べて成長がすごい!数年前のはまあ飲食店のなんだけど。飲食店のレジュメはここまでがんばらなくても大丈夫ですが当然がんばればがんばるほど戦闘力は上がります。わたしのようなentry levelでは1枚にまとめたほうがいい。レジュメとカバーレターの合言葉はrelevancy。30年も生きてるといろんなバイトもしましたが応募職種に関係のある項目だけ書く。関係ないことは書かない。これが基本。飲食店で働くのにWordとExcelできますとか書かれても困るのです。しかし銀行テラーは完全なサービス業なのでファストフード経験はめっちゃ評価されます!ファストフードでレジ打ってたのは立派なcash handling experienceで、忙しい店なのに焦らず接客できたのもかなりポイント高い。ファストフードと銀行窓口は実は似ているのだ。

過去5年で3軒ファストフードやったんですが業務内容同じのためまとめて書きました
カウンター業務、A店/B店/C店 、バンクーバーといったかんじ

レジュメはでも内容自体は自分で考えたものもそんなに悪くなくて、軽く手直しとフォントを変えただけで済んだ。問題はカバーレター(自己PR文)。下書きを見せたらKarenに「大幅に直さないとダメだね、ていうか全部書き直せば?」と言われた。レジュメは漠然とした方向性でも大筋書けるんだけど、カバーレターは特定の募集要項に対応した内容で書かないと意味がない。一週間くらいかけて夢中で書いた。メールしてくれれば添削するからねっと言ってくれたもののKarenが旅行に出かけたので笑、まずWorkBCのリソースルームにいるスタッフに見てもらった。レジュメやカバーレターには正解不正解がないのでなるべく多くの人に読んでもらうのは大事なのだ。そのスタッフの評価が!「これ本当に自分で書いたの?すごい。最強のカバーレターじゃん」とのこと。本当に自分で書いたんですよ!ちひろうさぎの文才は英語でもダテじゃなかった!旅行帰りのKarenも数カ所直しただけで「これいいじゃん。Good job」と言ってくれた。毒舌な人に褒められるとうれしいー。これも惜しみなく公開する。こちら(銀行用)。

1枚におさめるために行単位ミリ単位で調整してあります

うむ、我ながらよく書けてるな。自分の名前・連絡先の後に数行黒塗りになってる部分はsalutationといって人事担当のフルネームと所属、会社名とその人が主に働いているオフィスの住所などを書くところ。これを調べ上げるのにまず何時間もかかることがあった。ネットでわからなかったら電話やメールで問い合わせをしたりとか。カバーレターは特定の人に宛てて心をこめて書くのが前提であって、コピペした痕跡があったらその時点でアウト。どうしてもわからない時はDear Hiring Managerでもいいけど…。カナダは移民が多いので人事担当の名前がわかっても外国人の名前で、Ms.なのかMr.なのかがわからないことがあった。これも徹底的にリサーチ。LinkedInや、はたまたFBが活躍することもー。後日面接の時も必ず誰と話すのか予習しておいて名前で呼びかける。コミュニケーション、コミュニケーション。

とはいえ銀行テラーの募集要項はどこもびっくりするくらいよく似ている、というかほぼ同じ。要するにどこも接客とお金を扱った経験のある人材が欲しいのだ。だからスキルの話はコピーで大丈夫で、あとは企業ごとにカスタマイズ。これは面接でも重要になってくるんだけど最低でも公式サイトくらいは読んで企業理念を理解してますよというアピールを含める。例えば「最高の(サービス)」という一文を表すにもexcellent, exceptional, あとlegentaryなんてとこもあったな、企業が公式に使った言葉遣いをさりげなく真似たりとか。あと、大手はどこも大企業としての責任というか世間体をものすごく気にするのでコミュニティ、環境、ダイバーシティなど綺麗事を謳っていて、それには是非言及したい。

外国での就活でマイノリティであることは当たり前に重大なハンデになる。その傾向は中小企業に顕著で、アジア人の名前というだけで履歴書を読んでももらえない。カナダ生まれ、カナダ育ちのネイティブスピーカーでアジア人の名前の人だっているのに…。バンクーバーに限って言えば中国人は有利だけど、日本人なんか英語下手なの有名だし全然相手にされない。しかし!大企業、とくにインターナショナルに業務展開する銀行なんかは移民や障害者をどんどん雇って「いい会社」アピールしたいから、逆にマイノリティであることが有利になる。ホームページの各支店の案内見ると対応言語が書いてあって、移民の多いカナダではそりゃ対応言語が多いほうがビジネスのチャンスは広がる。わたしのおかげで日本人の大金持ちが顧客になってくれるかもしれないしね。日系企業以外で日本人であること、日本語が話せることがセールスポイントになるとは思いもしなかった。でもそれは、レジュメとカバーレターに誤字脱字が一つもないこと前提ね。ちょっとでも間違ってたら「これだから外人は」と思われて終わり。とくに銀行はattention to details(些細な間違いも絶対に見逃さない能力)を重視されるから、単語間のスペースが一個足りないだけでアウト。multi-taskとmulitask、BCとB.C.なんかのconsistencyもね。こういうのは自分では気づかないので最低でも第三者数名、できればプロに見てもらいましょう。このブログは趣味でやってるので誤字脱字あっても勘弁してくれ笑。

完璧に書いても書類審査は入り口でしかなくて、結局は面接で「超絶コミュ力」とレジュメに書いたのが嘘でないことを証明しなくちゃならない。次回は書類審査通過後のお話を書きます。