バンクーバー在住6年目、世界を股にかけるフリーターちひろうさぎの日記と映画レビュー。

2017/04/01

カナダで就活①就活はひとりじゃできない

何のスキルもない上にカナダでどころか日本でも就活したことがないので何をすればいいか全くわからず途方にくれていたところ、最近UBCの入試課で働き始めたルームメイトのアラナが使命感に目覚め面倒を見てくれることになった。世界旅行から帰って地元バンクーバーでの就活に苦労しすぎて職安の職員並みに就活に詳しくなってしまったそうだ。とにかく不景気なので、カナダ人にとっても職探しは決して簡単なことではない。普通に考えてわたしの一番の強みは日本語が話せることなのだが、日系企業はカナダにあってもやはり日本流のブラック待遇だと聞くのであえてローカル企業を狙うことにする。

アラナは「究極的には就活はnumber game=数の勝負、数撃ちゃ当たる」と言うけど実際に求人に応募するのはまだまだ先。入念な準備をして臨まなければ時間の無駄。わたしの場合「座って仕事をしたい」と、希望があまりに漠然としているのでまずはそれを具体的に絞っていくことと、どんな職種があるかリサーチしようという宿題が与えられた。オフィス系の求人に強いIndeedに載っている記事のURLと募集要項本文をまるごとWordにコピー。求人一件ごとに1つのファイルでストックしていく。タイトルに締切日を含めておくと便利。後で実際応募できるようになったらフォルダにして関連資料や自分が送ったレジュメとカバーレター、オンラインスクリーニングの内容なども同じフォルダにまとめる。もっとフォルダが溜まったら「事務系」「会計系」とか、自分が分かりやすいように整理。提出した書類に書いたことを面接でツッコまれたりするとヤバイので後日検索しやすくしておくのね。レジュメやカバーレターは募集要項に沿って一件一件書き直すのが当たり前らしい…!うえーんめんどくさいよー。

とりあえず今はどんなジョブタイトルがあるのか、どんなスキルが求められているのか、次に検索してみたいキーワードはなにか、リサーチしてメモしていく。


自力就活と並行して政府が出資しているEmployment Serviceにも助けてもらうことにした。わたしはBC州在住ですが他の州でも同じような就職支援サービスがあるはず。ロケーション+employment serviceとかimmigrant settlement serviceとかググってみるといろいろ出てくる。

図書館の掲示板に貼ってあるチラシを時々覗きに行ってもいいし、あとはWorkBcのオフィスに直接足を運んでみるのが一番早い。自宅の郵便番号ごとに管轄のセンターが決まっていて、そこ以外では相手にしてもらえないので先に検索していくこと。→FIND YOUR WORKBC EMPLOYMENT SERVICES CENTRE


ワーホリでカナダに来た時に何も知らずにWorkBCに足を運んで無理やりレジュメの添削をしてもらったけど、担当ケースマネージャーについてもらってフルのサービスを受けられるのは原則(1)永住権か市民権を持っていてフルタイムの就労を目指す、(2)失業中、失業しそう、もしくは週20時間以下しか働けていないパートタイマーの人です。ただしパソコンとプリンターの使用、求人票と蔵書の閲覧などは誰でもどのロケーションでも無料でアクセス可能。手が空いたケースマネージャーがいれば簡単な質問なら答えてもらえるでしょう。

Look for jobs in Canada
WORK BC CENTRES

もしくは、外部サービスに直接連絡をとってみてもいいと思います。図書館やWorkBCの掲示板にたっくさんフライヤーが貼ってあります。全部カナダ政府と提携して運営している安全な機関です。

ISS of BC
YWCA EMPLOYMENT PROGRAMS / SERVICES
YMCA Employment Services
AVIA EMPLOYMENT SERVICES

※基本的に永住権か市民権保持者が対象です(図書館ならワーホリやその他のビザの人も一度は訪ねたことがあるよね?バンクーバー中央図書館だと4階のキャリアゾーンあたりのスタッフに声をかけると、永住権がない人でも参加できるイベントなどを紹介してもらえます)

15歳から29歳または30歳までの若者向けのプログラムはさらに豊富。座学→インターンのコンボで、座学の最中もお給料が出る。これはなんとなく最終学歴がsecondary school(高校)の人のためのものなのかな?でも楽しそう。ていうか外国の学歴ってカウントされるのかなー。なんとなくされないような気がしてる。

KALEIDOSCOPE
Intersections Media Opportunities for Youth Society
CAVE YOUTH EMPLOYMENT PROGRAM
Baristas Training Program ←最初の数週間で飲食店勤務に有利な必要な資格を全部取って、そのままスタバで実際職業体験する有給プログラム。すげえ

こうしたEmployment Serviceでは無料か有給で職業訓練、個別カウンセリング、資格講座やインターンシップの手配などをしてくれる。資格の受験料を肩代わりしてくれたり、面接に着ていく服を買ってくれたり交通費やランチが出る場合も!次回詳しく書きますが、全ての求職者が現在住む所があったり食事できる生活水準にいるわけではないのです…。

移民向けだと英語やフランス語の語学学校も無料→  Language Instruction for Newcomers to Canada (LINC) Program 母国である程度キャリアを積んでいるもののカナダでその経験をどうやって活かしていいもんかなんて人は大歓迎で、ローカル企業とコネを作る機会をセッティングしてくれたりするらしい。カナダでの経験がない外国人が丸腰で挑むにはあまりにも過酷過ぎる就職戦争。無料のヘルプを使わない手はありません。

わたしはいま新卒向けインターンシップ(笑。卒業したの7年前なんですけど)に混ぜてもらえるよう頑張ってるんですがそこのコーディネーターにもアラナと同じ事を言われた。何に興味があるのか、どんな仕事がしたいのかもっとよく考えて下さいとのこと。わたしがしたいことってなんだろう…。したくもないことを我慢してやってその代わりにお金をもらうのが仕事と今まで思ってたんだけど、したいことをしてお金をもらえることもありうるのか。Well, we'll see.

LA LA LANDみんな観た?わたしはとっくの昔に観たんですが、別にハリウッド女優になろうとしてるわけじゃなくても、意識的に大きな転換を起こそうとしているタイミングにちょうど観られてよかったです。夢はでっかくなくたって、夢なんだ。←今自分で言って悲しくなった


I'm reaching for the heights
And chasing all the lights that shine
And when they let you down
You'll get up off the ground
'Cause morning rolls around
And it's another day of sun


Someone in the crowd could be the one you need to know
The one to finally lift you off the ground

Someone in the crowd could take you where you wanna go
If you're the someone ready to be found

2017/03/25

Late Bloomer 30歳からの就職活動

永住権が出たので職業制限が解除され、大嫌いだったファストフードの仕事を退職した。スッキリ!現在は就活に専念しております。

15歳の時からずっと仕事をしてきた。ファミレスとコンビニに始まり、スポーツ用品店の販売員に歯科助手、スパ受付、地元のレストラン、水商売。ラクそうなバイトならなんでもよかったけどラクな仕事なんかあるはずもない。賃金が発生する時点で立派なプロフェッショナルなのに日本ではフリーターと呼ばれてしまう。わたしは今年30歳で、いわゆる正社員になったことが一度もない。一応都内二流私大の法学部を卒業しているのだが、みんなが欲しがる新卒カードは捨てた。就職したくなかったわけじゃなくて就活をしたくなかった。だってみんな同じ服を着て、読まれもしない履歴書をなぜか手書きで書いて、面接で仕事に関係のない個人の人格を否定されたり大学の授業を休んで説明会に出たりするのって馬鹿みたいだし。(あのカルチャーはどう考えても異常なのになぜ反乱を起こさないんだろう?)在学中はいつも最前列に座って熱心に勉強して、卒業後は実家で親の脛をかじりつつ学生時代からのバイトを続け、就職しないわたしを面白がってくれた教授のお誘いで学部と院の聴講に通った。学費を払っていないのでもちろん学位は出ない。専攻は一切キャリアに役に立たない政治思想史。学生生活を延長して現実から目を逸していた、そんな折に東日本大震災が起こった。それをきっかけに「こんなふうに目的もなくダラダラ生きて、もし明日死んだら成仏できぬ」と思ってカナダに引っ越したもののファストフードしか仕事が見つからず、さらに永住権を取れるかわりにずっとファストフードで働く約束になってしまい…というのがこれまでのお話。最初はアパレル販売の仕事とか探してたんだけど、今思えば販売の仕事だったら永住権取れなかっただろうから採用されなくてよかったのかも。トラブルがあって一度は諦めて日本に帰ったのに奇跡的に就労ビザでカムバックできたのは最初に働いたバーガー屋で出会った元カレのツテだし、運命は不思議だ。

ワーホリビザが切れてからはずっとFood Counter Attendant(NOC6711)=ファストフード枠でしか仕事できないビザでした。転職も副業も禁止。同じ飲食業でもレストラン(着席するとサーバーが世話をしてくれる店や、お酒を出す店)とファストフード(カウンターで注文するセルフサービスの店)では全然違う。前者の場合チップを貰えるので給料がまず違う。時給は最低時給程度でもチップを現金で毎日貰えるので特にサーバーは下手なサラリーマンより稼いでるくらいだし、チップをはずんでもらえるようサービスを徹底的に極めている人も多い。それにレストランは完全分業なのでサーバーは皿洗いなんかしないし、汚れた皿も下げないし予約の電話も受けない。それぞれ専門の人がやる。一方ファストフード店では基本的にお客さんはチップを置く必要がない。給料は最低時給の$10.85(BC州、2017年3月現在。最近まで$10.25だった)で昇給は期待できない。それなのに仕込みも接客もレジも洗い物も掃除も毎週の棚卸しも全部やらなきゃいけなくて、いわゆるワンオペとかもある。カナダ人でこんな底辺仕事をやるのは高校生かマジで意識が低い層だけなので、仕事が出来ないだけじゃなくてすぐにサボったりバックれたりレジのお金を盗んだりとロクなことがない。それですっかり参っていたサンドイッチ屋のオーナーが日本にいたわたしを招いてくれたのであった。ビザがかかっている外国人は絶対に馬鹿なことはしないし、よく働くからね。

医者でも実業家でもないわたしを永住権にまで導いてくれたことには感謝はしているけど、もうファストフードには疲れた。というか飲食業界に疲れた。日本でもカナダでもなんでこんなにブラックなんだ…。どこの店にも必ずやたら張り切るスーパーバイトがいて、経営は給料に見合わない彼らの熱意に甘えて成り立っている。日本では飲食だろうが会社員だろうがどっちにしろブラックだと思うけど、カナダの会社員はどう考えてもホワイトで、時給だって$30とかそれ以上もらってる。平日のお昼のヨガなんか超混んでるんだよ、近所のOLが来るから。60分のヨガクラスに行けるほど長い昼休みってなんだ??それで電車が一番混むのが午後4時、5時。日本ではプレミアムフライデーなんて制度が始まったらしいけど金曜に早く上がるのなんてこっちでは当たり前だし。まだ外が明るいうちに仕事を終えたら友人や家族とのんびり過ごしたり、ジムに出かける人もいる。それに比べてわたしなんか朝から晩までほぼ座るヒマもなく走り回った後に彼氏に会う元気すらなかったし、とてもじゃないけどジムなんか行けなかった。とにかく早く家に帰って寝たい。BC州で人間が人間らしく生きるために必要な時給のボーダーライン(living wage)は$20と言われている。わたしは20代の大切な時間をその半額で大安売りしてきた。土曜も日曜も働いて、福利厚生なんかあるわけもない。

仕事ってなんだろう。もうこの際なんでもいい。ただ座って仕事がしたい。パソコンに向かって、コーヒー片手に仕事がしたい。仕事帰りにジムに行かないと身体がなまるような、座ってできる仕事がしたい。そう思い立って就活を始めました。日本の友達に比べたら10年くらい出遅れてしまったけどこの国では遅すぎることなんか何も無いさ。セビくんのパパやママだって50過ぎて「やっと自分のやりたいことが見えてきて将来がすごく楽しみ」と言っていた。彼のカレッジのクラスメイトだって子育て中のママや60代くらいの学生がいたし。仕事がキツイ時には今までサボってきた罰だと思ったこともあるけど、平均と違うペースで生きることって罰を受けるほどの罪なんだろうか?というかわたしはサボってなんかいない。いつだって真面目に働いてきた。

高校まではとにかく成績が良くて生徒会長までやった優等生で、高校はバイトと恋愛が忙しすぎて落ちこぼれだったけど2ヶ月くらいがんばったら大学に合格したし、大学では教授にモテたし、学校というシステムの中で「いい子」でいるのはわたしにとっては簡単なことだった。だけど卒業して所属がなくなったら一気にバランスを失ってしまった…。髪を派手に染めてるし服装も他の子と違うし、自分で言うのもナンだけど謎のカリスマオーラがあるから初対面の人はみんなわたしを美大生かアーティストかクリエイターだと思う(日加共通)。わたしのことをよく知っている人にもアンタはもうじき凄い有名になるとか散々言われてきたけど、そういう周囲の期待がずっと苦しかった。わたしは見た目はアバンギャルドでも中身は「いい子」を演じたいだけの、自分で考える力を身に着けられないまま大人になった自分のままなのに。早いうちに気づいてデザインとか美容業界に行ってればよかったんだけど、それこそ才能なんかない自分にがっかりしそうで挑戦できなかった。どうせデザインや美容のお給料も日本じゃコンビニのバイトくらい安いんだろうし。

周りに何と言われようとわたしはクリエイティブなタイプではないから、とりあえず地道に事務の仕事とかしようと思う。この「とりあえず」に乗っかるまでどれくらいの努力と時間がかかるかわからないけど…。やるしかないんでやります。というわけで次回の投稿からは具体的な就活日誌を公開します。

2017/03/04

永住権で可能になること

1月の半ばに永住権を取得し、3ヶ月くらいで自宅に郵送されますと説明されたPRカードが2月の終わりにもう届いた。わーい。今まではせいぜいtempolaly wokerだったのが正式にimmigrantになったという実感が湧く。将来的には単にCanadianと名乗れるようになるといいなあ。

マフラー取った直後で頭ボッサボサ(向かって左側)

永住権は市民権(国籍)とは違います。永住者にはカナダ人とほぼ同等の権利が与えられるとはいえ、投票を含む政治活動と国家機密に関わる公職に従事することができません。あと犯罪を犯した場合は強制的に国外退去になる場合があるます。国籍を取得するには6年間以上永住権を保持し、かつカナダに関するクイズで高得点をおさめないといけないらしい(マジで笑)。日本は二重国籍を認めていないのでカナダ国籍を取得することになったら日本国籍を放棄しなければいけません。そうすると「外国人」として日本に入国するのが面倒になったり日本で仕事をするのにビザが必要になったりするので現状は永住権に留めて日本国籍とカナダ永住権のいいとこどりをする日本人が多いらしい。まあそりゃそうか。

永住権を取る一番のメリットはビザの心配をしなくていいことだね。仕事や学校といった明確な目的に基づいた細かい条件・期限が全部失くなるのでどこで何時間働こうが学校に行こうが自由です。国内の引っ越しは何の問題もないし、やっぱり別の国に滞在したくなっても大丈夫。更新単位である5年間のうち2年間を途切れ途切れでもいいんでカナダ国内で過ごせばまたその先5年分も更新できます。今までビザがあってもヒヤヒヤしていた海外旅行が一気にラクになる。カナダの空港ではPRカードがあればカナダのパスポートがある人たちと一緒に並んで自動チェック機でサクっと入国できちゃいます。※COPR後PRカードが出るまでは旅行は我慢しましょう。

永住権が取れたらまずは、今まで外国人で登録していた「9」で始まるSIN (Social Insurance Number)を変える手続きをします。所得や税金関係を管理する番号だね。久しぶりのSinclare CentreにパスポートとCOPRを持って行って5分で完了。昔はプラスチックのSINカードが発行されてたんですが2014年に廃止になったのでただの紙切れを渡されるだけです。無くさないように!この新しいSINを雇用主に報告します。個人情報なので雇用主以外に教えることはないです。あと銀行にも一応連絡しておく。

わたしが永住権を取る上で楽しみだったことの一つが、MSP (Medical Service Plan=国民健康保険)のPremium Assistanceを受けられることです。年々値上がりして最近は月75ドル払っていたのだが、実はこれはカナダ人では外国人と大金持ちしか払っていない満額レートで、その他庶民は前年度の所得に応じて払える額を払っているのです。わたしのような貧乏人はカナダ人/永住者ならなんと月額無料。月額無料なのに診療も入院もタダっていったいどうなってるのかはわからないが、ありがたいので申し込んでおく。ちょうど所得を証明するT4(源泉徴収票)が出たので簡単な書類を書いて郵送しました。月々75ドル浮くと本当に助かる…。【訂正】MSPのPremium Assistanceは12ヶ月以上永住権か市民権を持ちつつBC州に居住した市民を対象に前年度の所得で計算、ということでわたしは来年までは全額払い続けなければいけないらしいです。ああぬか喜び…。それからビザの更新のときはただコピーを送っただけで済んだのですが、永住権を取った今回はPRカードを持ってICBC免許センターで更新して下さいとの手紙も来た。

Premium Assistanceの対象外でもビザの期限やSINが変わったらMSPにはかならず連絡しましょう。

さらに楽しみだったのは職業/語学研修!カナダに移民するのはわたしのようにすでに国内にいてムキになって永住権を取る者もいれば、家族や仕事の事情でなんとなくたどり着いてしまった人や難民もいるわけです。社会の新メンバーとして受け入れた以上はちゃんと生活して仕事して納税してもらわないとマズいので、カナダ政府がさまざまな無料サポートを用意しています。まず公用語の英語(フランス語)に不安がある人は無料で語学学校に通うことが出来ます。同時に住宅の探し方や銀行口座の開き方、医療機関の紹介なども行っているようです。外国から引っ越してきたばかりでもさみしくないようにコミュニティの交流イベントなんかもあります。immigrant settlement service (住んでいる地域) とかでググるといろいろ出るよ。バンクーバー公立図書館の掲示板もチェック。


現地での職歴もツテもないとなると仕事探しは簡単ではないけれど、それも強力バックアップがあるから心強い。今後詳しく書く予定ですがわたしはいま絶賛就活中で、政府が出資している職業訓練プログラムにお世話になっております。こちらではキャリアアップを目指して大学や短大に戻る社会人が多いですが、その学費も永住権があれば留学生料金ではなくカナダ人と同じ値段が適用され奨学金も組める。場合によってはトレーニングや資格取得の料金を政府が負担してくれることも。税金を納めているのがこんなに素晴らしい国だなんて幸せすぎる…面倒を見てもらっている分がんばって働かなければ。

永住権とはいわば自由になれる切符のようなものです。わたしにとっては過去5年を捧げてやっと手に入れた勲章でもあります。これを持ってCanadian dreamを叶えるんだ!

2017/01/17

BCPNPで永住権を取るの巻⑥完結編!悲願の永住権獲得

前回までのお話はこちら→
BCPNPで永住権を取るの巻①ノミネートまで
BCPNPで永住権を取るの巻②Flag Pole
BCPNPで永住権を取る③ノミネート後にレイオフされた 
BCPNPで永住権を取るの巻④Flag Pole失敗とリベンジ  
BCPNPで永住権を取るの巻⑤CICアプリケーション後



2012年ワーホリで初上陸してから5年、BC州ノミネーションプログラムを利用し実際に永住権に応募してからは2年と3ヶ月。2017年1月14日、わたしchihirousagiはついにカナダの永住権を取得しました。

最終段階のタイムライン


2016年

9月27日 オンラインで申請していたBOWPが郵送で届く
12月23日 PPRメールがついに来た!最高のクリスマスプレゼント。粋なはからい。
12月23日 彼と家族で旅行へ出発。笑
12月27日 最後の書類提出
Final requestとのことで、指定された書類をオタワに送付。
  1. ビザ免除国の日本国籍なのでパスポートの写真が入ったページのコピー(今まで何回送ったと思ってんだよ…)。国によってはパスポート原本を送るらしい。こんな大切なものをカナダのいいかげんな郵便で送るとかおそろしいな。
  2. 証明写真を2枚、これはPRカードに使うのだろう。いつも通り近所のLondon Drugsで。
  3. メールに添付されていたしょぼいフォームを印刷し名前と現住所など基本的な情報を書き込む。
  4. 返信用のCanada PostのXpress postの封筒。カナダ国内在住の場合は返信用の宛名は空欄のままにしておく。返信送料は本人負担。今まですでに申請料さんざん払ったのにまだ搾り取るか。
これらを大きな封筒にまとめて入れて送ります(当然ここでも送料)。と、その前に返信用Xpress postのトラッキングナンバーをメモしておきましょう。わたしは忘れた。送料だけで合わせて$21もかかったらしい(怒)

2017年

1月11日 Gckeyがアップデートされたとメール。


Final decision: This application has been approvedとなっている!これにて閉廷。

1月12日  COPR届いたか…?
宅配便の不在通知が入っていた。これはもしや!しかし再配達のないカナダでは翌日の午後以降自分で取りに行かなければならず、仕事が終わる頃には郵便局閉まるので土曜まで待つことに。

1月14日 ついにランディング
郵便局の開店時間ピッタリに封筒を受け取る。中身はもちろんCOPRだ!2枚同じものが入っていて、そのうち1枚にこないだ送った写真が貼ってある。サインするところがあるけどここはまだサインしちゃだめだぞ!これを持って国境へ行くと全ての手続きが完了することになる。いよいよここまで来た…真っ先にセビくんを電話で起こし自分はとりあえずヨガへ笑。今日という日は自分史に残る日になるぞ。 そんな時こそ気を落ち着けてナマステ。
過去3回は電車とバスを乗り継いで国境のPoint Robertsに行ったのだが、今回はなんと最近教習所を卒業したばかりのセビくんが運転してくれるという。しかし仮免(L)なのでフル免の監督者が必要で、セビ母まで片道1時間強の旅に付いてきてくれた。【追記】後からよく考えたらわたしも一応25歳以上でBCのフルのライセンスを持っているので監督者になれるんだった笑。30分ほど走ったところでふと書類のファイルが気になり、まさか忘れ物とか…とチェックしたところ、ない。ビザがない。まさに顔面蒼白で「なーい!」と正直に申告。Uターンして家に取りに帰ることに。気まずすぎてすっかりちいちゃくなったわたしを元気づけるために二人がおもしろいことを言ったりやったりしてくれた。なんかほんとすんません。ここで確認しておきますが、ランディングの時は
  1. COPR(2枚)
  2. パスポート
  3. 今現在のステータスを証明するもの(=ビザ) 
  4. 現住所が書いてある公的書類。運転免許か、銀行やMSPが送ってきたステートメント等
この4つは絶対に忘れちゃだめ!まさか自分に限ってと思ったらこのザマですわ。仕事をしている証拠として一応契約書や直近5回分の給与明細も持ってったのにこれは使わなかった。「一応」アイテムに気を取られ「必須」アイテムを忘れるドジなわたし…。まあ途中で気づいたからいいけどさ。
気を取り直してまた南を目指す。手続きの待ち時間がどれくらいになるかわからないのでママには車の中で待ってもらうことにしたのだが、国境のオフィスの駐車場に停めるとなんかめんどいことになりそうなので近くの公園に停めて少し歩くことに。時刻は夕方5時、気温は氷点下3度くらいか。まずはアメリカ側のオフィスで出国手続き。Flagpoleですと伝える。相変わらずここのオフィサーはとてもフレンドリーでしばしどーでもいい世間話などして書類をもらう。次にカナダ側のオフィスへ。徒歩の我らはストップサインの手前で待ち、係員が手で合図したらまたflagpoleですと言う。武器やドラッグを持っていないか形式的に聞かれる。国籍によらず同行者も必ずパスポートを携行しましょう。セビはカナダ国籍。中に通されると誰も並んでないぞ!やったね。すぐにカウンターに呼ばれ例の必須書類を求められる。犯罪を犯したり入国拒否されたことがあるかと、depanedent(扶養者)がいるかどうかを今一度オフィサーと一緒に確認しCOPRにサインをする。追加の質問や書類はとくになし。ちょっと座って待っててと言われ5分後にはまた呼ばれ、COPRの自分用控えをホッチキスしたパスポートを返された。永住権獲得にあたり今持っているビザは不要になるので没収とのこと、PRカードは3ヶ月以内に郵送されること、MSPやSINの更新が必要なことなどプリントに沿って軽い説明があり、最後にそっけなくコングラチュレーションと言われた時には思わずうわーーーーーんと声をあげて嬉し泣きしてしまった。セビくんと熱い抱擁! 長い、長い自分との戦いに勝った瞬間。今日からわたしは自由だ。自分で勝ち取った自由だ。この日を一生忘れない。

手続きは土曜の夕方でも車から少し歩いたりしたの含めて30分もかからなかった。ランディング(Flagpole)するのはこのPoint Robertsじゃなくてもどこでもいいんですがここは割と穴場的なスポットらしく今まで混んでるの見たことないのでおすすめだよ。バンクーバーから近いし、普通のバスで行けるし 。

永住権取得にかかった費用一覧

(覚えてる限り)
2014年夏から2017年冬にかけて申請した当時の値段です

BCPNP(州レベルでノミネートされるまで)

大学の卒業証明書の英訳を日本から取り寄せ $54
IELTS受験料 $295
BCPNP 申請料 $550


CIC(連邦レベルで移民を完了するまで)

戸籍謄本を世田谷区役所から取り寄せ $50くらいだったか
取り寄せた戸籍謄本の翻訳、日本国領事館にて $12
指紋採取と無犯罪証明書 Global fingerprinting servicesにて $21
PR申請料 $550
健康診断受診料 $305
RPRF $490


審査中のワークパーミット申請料

永住権が確定するまでは途切れずビザを保持する義務があり、自動更新されないので自力で申請しその都度申請料がかかります。
2015年5月19日〜2015年9月15日 Closed work permit for A company $385
2015年9月11日〜2016年12月10日 Closed work permit for B company $385
2016年9月27日〜2017年9月27日 BOWP $255

雑費

証明写真代、ペーパーアプリケーションなので速達や追跡番号オプションをつけた送料、プリンターを持ってなかったので図書館で印刷費、ビザ更新のため国境に3回(うち1回失敗)行った交通費等 $200(全然わからないので適当)


合計 $3552

えっ?!高くね?計算が本当に苦手な上にきちんと記録を取っておらず、むりやり遠い記憶を発掘しているので間違っている可能性もあります。わたしはノミネート後一度仕事をクビになっているのでワークパーミットの申請費が一回余分にかかっている上に、そこでタイムロスしたせいで時間切れになりもう一回更新しているのでこれが痛かったんだな。今はオンラインのエクスプレスエントリーが主流なので手持ちのビザが切れる前に移民完了してしまう人が多いんじゃないでしょうか。あとオンライン申請ということは印刷代や追跡番号付きの郵送料もこんなにかからないはず。それでもプリンター/スキャナーは絶対に持っていたほうがいいです。買ってもどうせ安いし。

ほとんどの費用はクレジットカードで支払いをします。永住権を考えるにせよ関係ないにせよ、海外に引っ越す前に年会費無料のものでいいのでなるべくたくさんカードを作っておくようにしよう。わたしはカナダのカードも持ってるんですがまだクレジットヒストリーがないため限度額が子供の小遣いくらいで、高額な申請料の前では歯が立たないのでした。

永住権取得にかかった時間

2014年夏から2017年冬にかけて申請した当時の、BCPNP  Entry Level and Semi Skilled Worker Class (NOT Express Entry)の待ち時間です

2年3ヶ月でした。ひとつのスポンサー企業でフルタイム就労を維持しBCPNPに応募資格が出てくるのが9ヶ月目(これはカウントしない)、PNP応募からノミネートされるまでが約6ヶ月間。これは平均より早いと思う。その後CICの書類を全部揃えるのに2ヶ月くらいかかってしまった。やっと送ったと思ったらクレジットカード情報の手違いにより返送され、9月に即再送してからCOPRまでがちょうど当時の公式発表の通り15ヶ月強でした。おおむねcanadavisa.comのフォーラムの仲間たちと同じペースで平均的な待ち時間だったらしい。作成や取り寄せにすごく時間がかかる書類もあるので、請求が来てからあわてて集めるのではなく次に何が必要なのか調べてある程度先に準備しておけばもっと早く永住権もらえたかもとは思います。まあ焦らないでも指示に従えばいつかは次の返事が来るんですが、永住権の募集要項はクラスによらず大幅な改定が頻繁に起こり、調べたらeligibleだったから申し込もうと準備していたのに翌月から急に無理に、みたいな事態もありうるのでそういう意味ではスピード感は大事な気もする。常に最新の情報をチェックしよう。PNPの場合ノミネートさえされればあとはまず永住権確実と言われているようです。ノミネートまでが勝負。今はPNPもけっこう厳しいみたいだけど…。

移民する方法はPNP以外にもたくさんあります。州によっても制度が違う。カナダに残りたいと決めた時から「結婚したら」とさんざん言われたけど、今まで事あるごとに男の子に助けてもらって生きてきたわたしがここでもそれをやってしまったらこれから先ずっと自分のことを好きになれないだろうと思い、ひとりでビジネス移民することにしたのでした。前の職場でカナダ人彼氏とコモンローで移民しようと思っていいところまで行ったのに結局別れたため棄却され無念の帰国という子を見て、やっぱりわたしは正しかったと思ったね。彼女含め知ってる限りで永住権諦めた子が…5人くらいはいる。理由は主にスポンサーがいい加減だった(わたしだって同じスポンサーだったけど徹底的にしつこく攻めた)、リサーチが足りなかった、タイミングが悪かった、です。つまり本当に信頼できるスポンサーを見つけ、できればコンサルタントを雇い、あとは運が良ければ永住権のチャンスはあるということです。

お金が無くてコンサルタントを使えなかったせいで余計な苦労ばかりだったけど、こうして振り返ってみると学んだこともたくさんあるように思う。なかなか動いてくれない上司にグイグイ催促したり、膨大な募集要項を読み解いたり、読んでもわからなくてCICに直接電話したり、IELTSのために猛勉強したり、ライティングの勉強がさっそく役に立ってビジネスメールをたくさん書いたり。そして何より、全部自分でやり遂げたという自信を手に入れたのが一番の収穫でした。わたし強くなったなあ。

煩雑な手続きには手を焼いたけど、最もつらかったのは何があっても絶対に仕事を辞められないことでした。就労ビザは基本的に雇用主指定の専属契約で、ビジネス移民の場合雇用主と一緒に永住権に申し込むので辞めた時点で応募資格がなくなる。ワーホリで最初にファストフードを選んでしまったばかりに5年間この業界に囚われることになってしまいました。飲食っていうかファストフードはやっぱりカナダでもブラックで、納得いかないことばかりだった。わたしはもう昔みたいに納得いかないことを我慢したりしないけど、クビになったら帰国するしかないので黙って働いた。悔しくてよくウォークイン冷蔵庫の中で泣いたりしたな…。レストランと違ってチップが出ないので給料は最低時給きっかりのみで、副業は許されなかった。同僚は高校生と主婦ばかりでみんなすぐにネをあげて辞めていった。毎日へとへとにくたびれて油まみれでゴミ捨て場に向かうたび、あと何度これをやったら自由になれるのかと途方に暮れたよ。冷静に考えるとキツすぎるので機械のように身体だけ動かして頭では全然違うことを考えるようにした。

そんなわけで20代の半分を皿洗いやドブさらいに費やしてしまいましたが、これからは政治家と警察官以外の何にでもなれる。さて、何をしようか。今年は忙しくなりそうです。幸せになる準備は整った。chihirousagi第三章、始動!



この一大プロジェクトを通してたくさんの善意に触れました。いつも気にかけてくれた友人、くじけそうなときに温かいコメントで励ましてくれたブログ・SNSの名前も知らない仲間たち、どんなことがあっても絶対にわたしの成功を疑わずついてきてくれたセビくんに感謝します。そして、まだ何者でもないわたしを社会のメンバーに加えてくれたカナダにありがとう。


2016/12/09

Baby it's cold outside いとをかし冬

月曜の朝「ベイビー、雪だよ!見てごらん」とセビくんに起こされてメガネをかけると…



こんな光景が広がっていました。いつもは目覚めの悪いわたしも飛び起きて武装し、転がるように庭に降りた。


まるで宇宙に来たみたいに静かだ。雪が音を吸収するんだろうか?
※うしろにある宇宙船のようなものはルームメイトのチャリ坊がどっかからもらってきて改築したトレーラーハウスで、猫と遊ぶスペースとなっております。

冷えた空気を勢いよく吸い込むと、子供の頃駄菓子屋のアイスケースの引き戸を開けた時の味がした。バンクーバーではこうしてわざわざブログに書くくらい雪が珍しく、毎冬だいたい一回ずつちょびっと降るんですが、ここまでまとまった降雪は覚えている限りでは4年ぶりくらいかも。というわけでカナダにいるくせに雪ビギナーなVancouverites(NYなら「ニューヨーカー」、バンクーバーなら「バンクーバライト」)は毎度のことながら大混乱。バスや電車は完全にストップし、交通事故は多発し、ちょうど期末試験期間の大学は軒並み休講、本気の雪国出身者は「こんな程度雪とは呼べない」と憤慨、いう非常事態に。わたしは去年ゆっちが来たときに買ったスノーブーツを履いて普段通りテクテクと飲食店の仕事に向かったのですがビックリするくらいお客さんが来なかったねー。仕方ないので同僚と座ってコーヒー飲みながら外の様子を眺めて、閉店時間に帰る。この前ヒマすぎて勝手に早く店じまいしたらyelpにボロクソ書かれたので閉店時間までは帰れない笑。チッ。

記録的な降水量に見舞われ晴れの日が全くなかった秋から一転、ギラギラ太陽が積雪に反射してサングラス必須の一週間でした。週末にかけてさらなる降雪。バンクーバー国際空港発の飛行機も欠航が目立ったそう。年末大丈夫かなあ。まだ永住権の返事来てないですがもういつ来てもおかしくない状態ということで、ちょっと早めの自分へのご褒美と思って3週間ほど有給休暇を取ることにしました。22日で仕事納め。Vacation pay??何回説明してもらってもイマイチ仕組みがわかんないんだけど、どうやら毎月給料の一部を天引きされていてそれを長期休暇取りたい時に返してもらえるみたいな制度があって、初めて意識的に使ってみる。クリスマスは大好きな人みんなに会って美味しいものを食べて、年始にかけては2013年のNYぶりの海外旅行をするぞ!わーいわーい。

しかしその前にギフトショッピングを済ませなければ…。憂鬱だ。職場のクリスマス会に、シェアハウスの会に、彼に、彼の家族ひとりひとりに、それぞれプレゼントを用意してしかもYouTubeのチュートリアル見ながら自分でラッピングする。この時期宅配便は激混みなのでネットショッピングはもう手遅れで、やはり激混みのデパートに出かけてそれなりに気の利いたアイテムをできるだけ安価で仕入れて来なければならない。贈り物をするのは好きだし得意なほうだと自負しているけど、東京みたいに「ちょっとした」物が手に入る店がないもんだからひたすらストレスが溜まる。ポチ袋に現金入れて渡すだけの日本の正月がどんなにラクだったか…。ああそうだポットラックパーティの料理も考えなきゃなんだ。酒屋が閉まるからお酒も多めに買っておかなきゃ。彼の親戚に会うからセクシーでも攻撃的でもない服を用意しなきゃ。もう来年からクリスマスこそ海外逃亡したい。



雪があると夜になってもはっきり景色がわかるくらいに明るい。手を繋いで散歩に出かけようか。わたしは『冬のオペラグラス』を歌う。日本語がわからないきみは聞こえたままに真似して歌う。下手くそだなあ。雪がふたりの声を吸い取った。

2016/11/17

Bridesmaids 花嫁付添人に指名されるの巻

な、なんと!映画やドラマに出てくるあのブライズメイド(花嫁付添人)に大抜擢された!





ブライズメイズとは結婚式で花嫁を取り巻く女子集団のこと。花嫁の姉妹、親戚や親友が指名される。ブルームスメン、またはアッシャーと呼ばれる花婿側の付添人と人数を同じに調整し、近年では各3人から5人くらいが一般的らしい。おそろいのドレスで結婚式に花を添える最重要任務の他に式全体の企画運営、式前後にある様々なイベントの幹事やゲスト対応など細かい事務作業も任される。ブライズメイズとブルームスメンの隊長をそれぞれメイド・オブ・オナー、ベスト・マンと呼ぶ。


ひとりぼっち、知り合いもいないカナダの地を踏んで5年。まさかこんなに早くこの大役を仰せつかることになるとは思ってもみなかった。カナダ人は基本晩婚なのと、ブライズメイズは一番付き合いの長い家族や親友に依頼するものだから。しかしたまたまほぼ唯一の女友達で自身も移民のヘイディが、これまたほぼ唯一の(ただの知り合いでもなければ元彼でもない)男友達のビルにプロポーズされたということでひと肌脱ぐことになった。

カナダで友達を作るのは簡単なようで難しい。ワーホリで来たばかりの頃はすこし語学学校に通ったので日本人や韓国人の友達ができたけど、彼らはやっぱり母国語を話すほうが安心するみたいで、カタコトでも意地になって絶対に英語しか話さないわたしは浮いていたように思う。当時のクラスメイトはみんな短期の語学留学だったのでコースを修了すると別の国に移動か、帰国してしまった。最初のシェアハウスで仲良くなったフランス、サウジアラビア、日本のルームメイトたちもビザを延長せず帰ってしまいそれっきり。外国人とは仲良くなりやすいんだけど、みんないつかはどこかに行っちゃうんだよね。だから滞在が長くなるにつれてカナダに定住している友達だけが残る。日本人で永住してる人もたくさんいるけど、わたしはやっぱり日本語を話さないので馴染めない。もうそこまで気張る必要ないのにワーホリ時代に自分に課した日本語禁止ルールに今でも縛られている。

カナダでカナダ定住民と仲良くなるにはどうしたらいいかというと、これはもうひたすら英語力(フランス語力)を磨くしかない。英語が話せるのは最低限の条件であって、そこからあの子は性格がいいだとか悪いだとか気が合うとか合わないとか、どこで待ち合わせして何をして遊ぼうとかの話に進むことができる。日本に興味を持ってくれている人なんて普通はいないから、基本的には周りと同じ速度で話して同じ文化やユーモアを理解し、ガンガン自己主張していかなければならない。少しでもビビったり黙ったりするとすぐに「あの子はシャイ」扱いされてしまう。カナダ人と友達になったり恋人になったりすると英語が上達するとかよく聞くけど、そもそも英語が話せなかったら友達も恋人もできるわけない。男の子はまあきっかけは多少の下心もあるんだろうけど仲良くなりやすくて、女の子と友達になるのが特に難しい。東京ではむしろ女友達とか年上のお姉さんとばかり遊んでいたので、そういったsisterhoodがすごく恋しい…。

わたしはたまたまカナダ人とフランス人(フランス人はカナダのビザが取りやすいため長期滞在者が多い)だらけの大型シェアハウスに5年住んでいるので半ば強制的にルームメイトやその仲間たちと友達になって地元の人にすら顔が広いとか言われるけど、まったく外部の人と仲良くなるのは今でも難しいと思う。

ヘイディとビルはやはり家によく遊びに来ていたのをきっかけに知り合った。ヘイディはもとはコロンビアからの移民だけどカナダでの生活のほうが長く、スペイン語が通じる相手でも英語で話すことが多い。わたしより年下なのになんと10歳の息子がいる…!息子の父親とは結婚しなかったのでこれが最初の結婚。ビルはアイスホッケーとベーコンとメープルシロップが大好きな生粋のカナダ男児。情熱的というか気性の荒いヘイディとは紆余曲折どころじゃなくて茨の道だったけど、やっぱり彼女の面倒を見切れるのは彼しかいないだろう。ずっとそばで見守り両方の愚痴を聞いてきたから…ついにゴールインとは感慨深いなー。




先日婚約祝いパーティがあった。メイド・オブ・オナーのシャナん家でカジュアルな会合。


うちの女子たち

うちの男子たち

マイ・ブラザーのニコと、日本のテレビに出たことがあるヨガ講師/シンガーのウィルくん

こないだ酔っ払ってFaceTimeでフライング依頼されてしまったのだが、ここで正式な付添人任命式があった。新郎新婦のスピーチ!グラスをチンチン叩いて静粛に。

左が新郎ビル、真ん中が新婦ヘイディ、右がシャナ

グルームスメンは、ビルの兄?弟?英語だとどっちもbrotherだからわからないトムくん(地元オンタリオ在住のため欠席)と、友達のトムくんその②と、うちの大家ニコ!三人中二人がトムなのも面白いが、我が家からブルームスマンとブライズメイドが出るなんて楽しいなー!

グループ ハグ

続いてブライズメイズの発表。ヘイディの紹介で一昨年くらいに出会ってよく一緒に遊ぶシャナと、夏に誕生日会で初めて会ったフェルナンダと、わたし。白人、ラテン、アジアと見事に人種バラバラの美女が揃った。

泣かないでー

ブロンドのシャナは子育て真っ最中のシングルマザーでありながらUBCの特待生に選ばれ今年も大学に残ることになったスーパーウーマン。ブルネットのフェルナンダはメキシコからの移民でスパを経営する実業家、熱心な仏教徒でもある。二人とも英語とスペイン語のバイリンガル。ヘイディが故郷コロンビアから大勢のゲストを招くというので、スペイン語は話せたほうがいいだろう。わたしは大学の第二外国語クラスで学んだ基礎文法しかわからない。英語が話せないコンプレックスを血の滲むような努力で克服したと思ったら、今度はまた別の外国語が話せないことで苦労して、本当いやになる。どうして言葉の壁なんか存在するんだろう。どうして言葉以外に伝える術がないんだろう。

映画『ブライズメイズ』を観た人ならなんとなく雰囲気がわかると思うんだけど、ブライズメイズやブルームスメン同士は必ずしも友達とは限らない。だけど主役カップルのために一致団結してプロジェクトを成功させるチームになる。選ばれて光栄な気持ち半分、不安半分。こんな経験はなかなかできないから、楽しもう。

100均のカップでシャンパンタワー笑

あのー真面目にやってください

真面目に抜栓します

ここまでの写真は全部恋人のセビくんが撮ってくれた

この後は友達のディエゴのスタジオに移動して二次会。酔っ払ったビルが「チイチイとセビも婚約しなよ!」と軽いノリで爆弾発言。うーん。まあずっと一緒に生きていく前提で将来の話をしてはいるのだが、彼もわたしも結婚への理想みたいなものが全然なくて、別に既存のシステムにとらわれなくていいんじゃないかと思っている。本当の娘のようにかわいがってくれる彼の家族や親戚もいかにもカナダらしい超リベラル思考なので、なにも急ぐ理由がない。子供も35か40歳くらいまではなんとかなるでしょというのがこちらでの常識だ。ビルとヘイディはどうして結婚に踏み切ったんだろう。ヘイディの息子とはどういう関係になっていくんだろう。シャナはたしかバツイチ。フェルナンダのことはまだ何も知らない。付添人の中で一番親しいニコは結婚というかそもそも愛すら信じない人だ。来年の夏の式に向けてみんなといろんな話をしていこうと思う。

2016/11/01

Itchy Thump 花粉症?に苦しむの巻

サンクスギビングのすこし後から突如ひどい目のかゆみに襲われ、コンタクトレンズを着けることができなくなった。掻いちゃダメ!とわかっているのにかゆくてかゆくて、もうたまらんー。アイスパックをあてると少しマシみたい。でも寝ている間に掻いてるっぽくて朝になるとかゆくてさらに痛い。ウサギのように真っ赤な目。目の周りの皮膚もウロコ状に荒れて、もうめちゃくちゃだー。アイメイクもお休みですっぴんメガネの日々。

というかちょっとは眉毛を整えなさいよ

病院に行くのがめんどくさいので自己診断。目やには全然ないということはpinkeyeなどのinfectionではなさそう。pinkeyeinfectionも日本語訳がわからない(いま調べたらそれぞれ結膜炎と感染症?らしい)。英英辞書で覚えたり、他の人に聞いて直接新しい言葉を覚えるから日本語訳がわからない単語が多い。英和辞書はそういう時に便利なのだな。

多分なにかのアレルギーなので薬局に行ってアイボン的なものとアレルギー対応目薬を買って使ってみたけどぜーんぜん効かない。パニクってpinkeye用の目薬まで買ってみたけどこれもぜーんぜん効かない。もしかして使い捨てコンタクトレンズの扱いに問題があったのかなあ…。どんどんひどくなって目を開けているのが辛いので結局医者にかかることにー。MSP(カナダの国保)入ってて医療費かからないんだからとっとと病院行けばいいんだけど、なんせ待つからめんどいんだもん。あと、ファミリードクターいないから近所のウォークイン行くんだけどそこのドクターがなんか感じ悪くて嫌いなのもある。わたしも移民するんだしいい加減ファミリードクター探さなきゃな。こちらでは目がかゆくてもお腹が痛くても眼科や内科と専門のところに行くのではなくて、歯科以外は全部一個のクリニックで診てもらう。そこで必要と判断されれば専門医への紹介状を書いてもらって、またアポを取って…と回りくどいシステム。ウォークインというのは基本予約なしで誰でも診てもらえる診療所で、ファミリードクターというのはかかりつけ医のこと。このファミリードクターを探すのはそう簡単ではなくて、あちこち電話して新患を受け付けているか聞かないといけないらしい。身体に関する心配事をなんでも話して、長期で健康ヒストリーを一括管理してもらうので人柄や相性も大事だという。オカマの友達は<本人がゲイの医師>に絞ってファミリードクターを探したみたい笑。下半身の話題はデリケートだもんね。

何時間待つかと覚悟して行きつけのクリニックの開店待ちをすると、雨の水曜の待合室はガラガラですぐ診てもらえた。やったぜ。「目が超かゆいんですけどアレルギーですかね?」と聞くとやっぱり「目やにはある?」と聞かれた。事前に調べておいたところによると目やには英語で、学術的にはeye mucusと言ったり、口語的にはeye booger(目くそ)と言ったりするようですがドクターはgooと言っていた。Do you get thick goo too?だっけか。このgooっていうのはなんとも説明しづらいんだけど…ほらアレよ、ネチネチドロドロした粘度の高いスライム的なもの?カスタード的なスタッフィングやドーナッツに乗ってるアイシングなど、お菓子の質感を形容するのによくgooeyと言ったりするんですが目やににも使っちゃうのね。この-yという接尾辞が便利で、いろんな言葉にひっつけることで<っぽい>みたいな意味で形容詞化できちゃう。目の症状についてもwatery=水っぽい=涙目と説明したよ。

一応目の中を見てもらったけど特に目立った傷とかもないし、両目同時期に急に炎症が始まり、目やにが全然ないならまあまずアレルギーでしょうとのこと。最近洗濯洗剤とかコスメとか変えた?まつエクとかした?と言うけどとくに心当たりはない。ていうか肌荒れとか虫刺されっぽい痒みとか起こるとカナダ人は真っ先に洗剤変えた?と聞いてくるんだけどそんなに洗剤って有害なのか?

今までとくに花粉症を意識したことはなかったんだけど、思いつくのはそれくらいしかない。季節が移り変わって治るといいけど。


目薬と、目の周りに使える軟膏を処方してもらった。薬代は保険が効かず実費なのだが、た…たけえー!$50くらいしたんですけど?!びっくりして内訳を聞くとこの2.5mlのちーっちゃい目薬が$40近くするらしい。トホホ。これで効かなかったらホトケのちい様も怒るぞ!一日に一回点眼すればいいって言われたけど一回でいいわけないやんと半信半疑で使ってみたらこれがむっちゃ効く。すっと充血がひいて夜まで快適。薬局にある目薬全種類コンプリートする勢いで買い漁ってたのはいったい何だったんだ。

というわけでどこか悪い時は薬局で焦って散財するより病院に行きましょう。お医者さんは超効く薬を隠し持っている。ていうかこういう事今までにも何度もあったじゃん…ちょっとは学ぼうよ自分…