バンクーバー在住6年目、世界を股にかけるフリーターちひろうさぎの日記と映画レビュー。

2014/08/31

Come Sail Away 釣りに連れて行ってもらった

常にパジャマでゴロゴロしているわたしたちを見かねて彼ママと彼ママの彼が釣りに連れて行ってくれた。彼ママ彼がマイ小型船舶を所有するくらいの釣りオタなの。セビ家から車で30分くらいのスティーブストンへ。寒いわ風は強いわ船揺れるわ水しぶきすごいわでもうテンション上がりまくり。イーハー!


セビくんママのシルビー、大好き。おしとやかでポワポワしていて天然系。話し方もゆっくり、のんびり。こっちの知り合いはサバサバ系が多いので久しぶりに癒される。やっぱり気を使うので当たり障りのない会話しかできないけれど、セビくんから話を聞く限りかなり面白い人みたいだ。お料理上手で、この日はみんなにサンドウィッチとクランブルパイを作ってくれた。


運転しないわたしとセビ坊は子供らしくビール飲む係に徹する

シルビーの彼のマイルスが手際よく機材をセットすると、ものの10分でヒット!セビくんもお手伝い。


躍動感

釣れた釣れた!おっきなサーモン!(ライセンスの問題とか面倒なのでわざわざ明記しますが釣ったのはマイルスでセビくんは写真を撮っているだけです。)びたんびたん暴れてこわいよー。棒で頭を打って、気絶させてから血抜きするのね。考えてみたら船釣りなんか初めてだ。

この後立て続けに4匹釣れて大盛り上がり。かと思ったらその後は全然ダメ。のんびり飲んだり食べたり昼寝したりー。若干船酔いしたけどなんとか許容範囲内。2時間くらい経ってまた3匹釣れて、でもあんまり釣れすぎても食べきれないし鮭かわいそうなので2匹リリース。もう冷凍庫もパンパンなんだって。彼の家でもわたしの家でも連日鮭づくし。衛生上刺身で食べるには業務用設備で一度急速冷凍しないといけないみたい。ぶー。

自家製のサーモンジャーキー!酒が止まらん。
鮭だけにね。きゃ!


お土産で持たせてもらった分は
適当にハーブをまぶして焼いてみた。

朝ごはんは鮭ごはんならぬ鮭キヌア。
パセリも入れればよかったかな

週に4日くらい彼の実家にいてごはんをごちそうになったり勝手に風呂に入ったりしているので、彼の家族に嫌われていたらどうしようと思っていたから、誘ってもらえてすごくうれしかった。ていうかたまには手土産でも持っていこう…。日本にいたときは手ぶらで誰かんちにお邪魔することなんかなかったのに最近のわたしは気が利かない。

セビくんは受験に合格してこの新学期からジュエリー製作の専門学校に通うことになった。ずっと夢見てたことなのにちょっとビビっちゃってるみたい。それはね武者震いというものだよと言いたかったけれど英語でうまく伝えられなかった。

このところぐっと気温が下がり、朝晩は寒いくらいです。勉強ばかりしていたら夏はどこかに逃げて行ってしまった。一応川と海と釣りに一回ずつ行けたのでまあいっか。9月いっぱいはデスクにかじりつきの日々が続きそうです。運命が動くスリル。ビビってなんかいない、武者震いだ。わたしにできないことなんかない。もう一度信じさせて。

2014/08/26

J'aime Wreck Beach ヌーディストビーチが好きだの巻 

海に囲まれたバンクーバーですが、わたしが遊びに行くビーチはここだけ。UBC(ブリティッシュコロンビア大学)敷地内にあるヌーディストビーチ、レックビーチ。夏季は週一回以上通います。パーティ明けに行くと前日のパーティのみんなに再会したりしてねー。


Wreck Beach
NW Marine Dr, Vancouver, BC V6T

アクセス: #4, #25, #41, #99などなんでもいいからUBC行きのバスに乗って終点UBC バスループで降りたらひたすら西へ歩く。

写真の看板には
  • Clothing Optional (着衣は任意=着ても着なくてもいい)
  • 8時から日没までオープン
  • プライバシーに注意!写真やビデオ撮影には双方の同意が必要です。また、周りの人をジロジロ見ないこと
  • ライフセーバーはいません。遊泳は自己責任で
  • ゴミは持ち帰りましょう
と書いてある。ここから約400段(!)の階段を降りると楽園が見えてきます。老若男女、、みな素っ裸!階段降りきって左手がメインビーチで、若い人やグループが多く初心者でも楽しみやすいエリア。誰かがギターを弾き始めて自然に歌ったり踊ったり、知らない人と話したり、そういうのが好きな人にオススメ。軽食や飲み物(ノンアルコール)、グッズの出店も出てるので多少の現金を持っていくといいかも。そのままずーーーっと左に歩いて行くとゲイ専用エリアがあります。冷やかしで訪れないように。逆に最初の階段降りて右に進むとリラックスするのに最適な静かなエリア。 自然の日陰があるのでパラソルがなくても快適。本気のヒッピーの人たちが生息するエリアです。家族連れも多いね。幼い子供と、幼い子供のように裸でハシャぐのは楽しい。

ビーチでは、BC州の法律にならい飲酒禁止、喫煙は指定されたエリアでのみ可能。








(写真を撮るときは他の人を写さないように注意しましょう。混雑している場合は撮らないのが無難)

わが軍も当然全裸。さあ海行くぞって時に水着を探さなくてよかったり、濡れた水着を持ち歩いたり洗濯したりしなくていいのは地味に便利。ここに来ると、素直に「裸でいることって自然なことなんだなあ」と実感する。塩辛い水に浮かんでいるとまるで子宮に戻ったよう。。。これは体験しないとわからないかもしれないんだけど、恥ずかしいだとか、エッチな人がいたらヤダとか、エッチな女の子がいたらラッキーだとか、そういう気持ちは全部ブッ飛んじゃう圧倒的な磁力を発するビーチ。逆に服着てると恥ずかしいかも。服を着ているのが当たり前だなんて価値観がいかに簡単に転覆してしまうかということです。裸って、いちばんオシャレだ。女の子だけのグループや一人でも危険なことはないから安心して。強力な自治がはたらいていてとてもじゃないけどナンパやレイプや盗撮なんかできる雰囲気じゃないです。盗難もまずないね。けっこう警察も巡回してるし。それでも土日なんかは空気読めない人が多少いる気がする。「わかってる」人たちだけの秘密の楽園がばかな人たちにバレるのは悲しいことです。裸を性的なコンテクストでしか捉えられない人たちは来ちゃダメだよね。

セビくんのスピーカーで流しているのは目下お気に入りのGuardians of the Galaxy(最高におもしろかった!)のサントラ。ママが聴いていたような音楽が妙にしっくりくるの。それにwho would hate this kind of music? そばで寛いでいたファミリーもノってくれた。




帰りは当然また400段昇って帰ります。これがほんっとーにキツくて、ありえないくらい心臓が痛くて、毎回本気で死ぬかと思う。だけど、セビくんのママ(シルビー。人んちのオカンを呼び捨てで呼ぶの未だに慣れない)が「この世で楽しいエクササイズは二つだけ。セックスとレックビーチ」と言っていたように、わざわざ足を伸ばす価値のある大切な場所です。ああ、ふくらはぎが痛い。

2014/08/07

Love is Love プライドウィーク 2014

街が虹色に染まる季節が今年もやってきました。







この虹色はLGBT(Q)=レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、(クイア)といった多様な性のかたちを応援しますという意思表明です。バンクーバーはゲイフレンドリーな街として知られていて、毎年夏のプライドウィークと呼ばれる強化月間にはパレードを筆頭にトークショーや勉強会、映画祭などさまざまな催しが行われます。企業はこれに合わせてゲイ仕様の広告を打ち、ショウウインドウの装飾もド派手に。なんと市役所にも大きなレインボーフラッグ!なんだか泣きそうになった。


7月28日にここで行われたプライド・ウィーク開会式では、バンクーバーは市をあげて世界中で暴力や差別を受けるLGBTQの「難民」たちのホームを目指し、率先して啓蒙活動を行いますという宣言がなされました。市長のグレゴール・ロバートソン氏は「学校や公共スペースにおけるゲイフレンドリーなポリシー推進やゲイパレードへの支援拡大、またソチオリンピックでの積極的アピールなどはそのほんの一部です。ぼく自身ももちろんパレードに参加します」とコメント。なんていうか、日本とは次元が違うね…。

バンクーバーや新宿二丁目というある意味偏った世界に生きてきたわたしにとっては、この問題が一般的にどれくらい浸透しているのかわからないです。例えば東京レインボーウィークがあって、NHKハートをつなごうという番組があって、そこで戦ってる人たちを実際見てきて、特に日本が遅れているとは思わない。でも諸外国でのホモフォビア(同性愛嫌悪)ってきっと日本よりひどくて、同性愛行為が犯罪になる国があったり、性的嗜好のせいで殺されたり自殺しちゃったり、そういう日本ではあまり聞かない話って世界では日常茶飯事なので、どんどん権利を主張していかないと負けちゃうっていう危機感が日本より強いように感じます。

セクシャリティに限らず、人種や身体的特徴、信仰といった、どうやったって変えられないものが差別の対象になることを想像してみて。自分や家族や友達がそのせいで苦しんだら…?プライドウィークは当事者だけでなく、全ての人が差別や多様性について広く考える機会であるべきなのです。差別と無関係な人なんかいないです。差別主義の被差別者だって当然います。

そんな戸惑いや悲しみなんか笑い飛ばしてやる!というゲイカルチャーの強さを肌で感じたパレード。愛だらけ。めちゃ暑かったのでずっと日陰にいて写真が暗めです…










フロートにはDJが乗っていて爆音で音楽が鳴るようになってるの。半裸のイケメンダンサーズがグイグイ腰を振るとひときわ大きな歓声が上がります。セビくんは精度抜群のゲイダー(ゲイを見分けるレーダー)で遠目でも「あれは本物のゲイ、あれはにわかゲイ」と見分けまくってた。※別に本物のゲイじゃなくてももちろんよくてLGBTの権利を支持する人なら老若男女セクシャリティ問わず誰でも参加できます。踊らにゃ損、損。ダンス、ダンス、ダンス!おじいちゃんおばあちゃんのグループとかかわいかった。ワンちゃんもいたな。あとは伝統的な民族衣装を身にまとったエスニックグループや、教会とか警察とか学校とか、参加団体のバリエーションが楽しい。花形のドラァグクイーンはとにかくかっこよかったです。

オシャレして出かけたらいっぱい写真頼まれて有名人になった気分。えへ。てか、フロートに乗りたい!来年ぜひ。






セビくんはパレードで踊ったことあるらしい。ずるい。この後は適当に彼のゲイ友のパーティに混ざろうという話だったんだけど、彼らが二日酔いで欠席だったりバケーションで街を離れていたりで難民状態にー。タイミング悪し。年に一度のかきいれ時でクラブのエントランス料金は跳ね上がり、入場規制がかかる混雑ぶりなのです。パーティ遊びは諦めてなんとなく海を見に行く。

うしろにレインボークルーズ!

お互いのセクシャリティのこととか、これからの関係とかとことん話し合って正しいレインボー記念日でした。おうちに帰って大好きな『チェイシング・エイミー』を観た。愛の真理をとらえた映画で、わたしたち二人とこの日にふさわしい作品です。誰かを愛することには痛みをも伴うけれど、恐れず、ばかなプライドは捨てて、気高いプライドは離さず携え歩いていこう。そういう覚悟を持った人を笑ったり傷つけたりする権利なんか誰にもないよ。