バンクーバー在住6年目、世界を股にかけるフリーターちひろうさぎの日記と映画レビュー。

2014/07/11

Live fast, dye hard バンクーバーで美容院に行くの巻

髪が長くなりすぎて尻が拭きづらいので美容院に行ってきた。相変わらず金欠だから学生の実験台よ。


(604) 681-1453
2331 Granville st (Granville x West 7th)


入学直後からサロンに出て実戦から学ぶという専門学校のキャンパスです。カットが$15からと格安!なのですごく人気があるらしく、予約取れたのが電話した日から一番早くて2週間後でした。なにしろ海外で人に髪を任せるのは初めてなので(今までずっと自分で毛先のピンクの部分を染めてた)、うまく希望が伝えられるかドキドキ。バンクーバーには日本人の美容師さんが駐在する日系ヘアサロンがいっぱいあって、そういうところでは日本語で日本人の毛質に合ったサービスが特別高価なわけでもなく受けられるようですが、身の回りのこと全て自分で英語でできるようになる!というのがわたしのモットーなので冒険してみた。それでもし失敗した場合にやっぱり自分で英語で解決するって、そういう風にしか人は成長できないと思ってるので。

ビフォー

待ちに待った変身記念日。小雨降る中、約束の時間ちょうどにサロンに到着。受付で名前と髪型の希望を大まかに確認。「えーとハイライト入れるだけのチヒロさんですね」て全然違うよ!カットと、全体的なブリーチとカラーだって何回も念押したやん!どうやら予約の電話での会話が大幅に食い違っていたようだ(ちゃんと通じてたと思うが他の誰かと取り違えたのか?)。「うちは美容院ではなくて学校です。残念ながら学生の技術力ではそれは難しいと思う。てかできません」と言われる…チーン。え、じゃあどうすんの?このまま帰るの?

しかしこんなこともあろうと通訳を連れてきたのだ。

いでよセビくん!

まあセビくんなんですけどね(※元カレ)。前日に入念に打ち合わせしておき、何かあったときにはバックアップしてくれるという話だったのだがしょっぱなから大活躍。「That's kinda unfortunate. But what is the best you guys can do for her today? Could you give us any options? (そうか、それは残念ですけど、ではあなた方が今日彼女のためにできるベストは何だと思いますか?いくつか選択肢をもらえますか?)」と彼が尋ねるとあれよあれよと話が二転三転し、結局希望通りやってもらえることになった。お見事!彼は交渉の名手でいつも携帯やらネットのプロバイダーやら異様にお得なプランを勝ち取っている。もちろん日本でもそうなのかもしれないけど、カナダに来てからは「言ってみるもんやなー」ということがすごく多い。そんなこと聞かなくてもわかるのに、ということでもあえて質問するとより良いサービスが受けられる。彼らの会話は全部理解できたけどポカーンとするだけで何も言えなかった…シュン。あーーーあれくらい喋れたらなー!

「うちは美容院ではなくて学校です」ともう一回説明を受け、学生なので多少手際や出来が悪くても文句言わないですという内容の誓約書にサイン。2,3人のお客さん、いや実験台にひとりずつ学生がつき、受付もしてくれた講師(ゲイ)の人が随時ツッコミを入れるという実習スタイル。この先生は日本語は喋れないけど日系ハーフで、髪質は思いっきり日本人の黒髪なので彼の個人的な体験談はすごく参考になった。バンクーバーにはいろんな人種の人がいるからそれぞれ対応するの大変だろうなー。

まずは乾いた髪をざくざくカット。長すぎるので立ったまま切ってもらう。シンプルなワンレンロングが好きなのでThe same style, but shorter. No layers or anythingとか言って胸のあたりでブツリと切りそろえてもらう。そこからブリーチ一回目。なんかみんなbleach outって言ってた。あ、熱い!頭の上で化学反応が起きている!「かゆいところはないですか?」とかは全然聞いてくれないので「It's getting really hot. like, my neck is burning. Is this normal? (首がヤケドしそうなくらい熱いんですけどこれ大丈夫ですか?)」と自己申告。※後で調べたらうなじのことは本当はnapeというそうです。


シャンプー台から戻ってびっくり。でーん、金髪!人生で初めてだ。この後さらにトナーという処理を2回して徹底的に赤みを取っていく。ピンクなんかを入れる場合はこの程度で十分すぎるくらい発色するみたい。結局アッシュ系のブロンドになって、今日はここまで。一日にこれ以上やると完全に髪が死ぬらしい。「次回まで最低でも一週間は置いて、髪を再生させます。その間はヘアオイルなどでたっぷり栄養を与えます」と先生はわたしではなく学生に説明。まあ授業なんでね。この日のサロン滞在時間は4時間半、かかった料金は$120ちょっと。カットは安いんだけどブリーチと2回のトナーが高かったのよ。普通の美容室だといくらかかるのかわからないけど、面白い体験なので細かいことは気にしない。学生のためにいいことしたなあという気持ちも少しあり満足。

KPOPアイドルみたいでけっこう気に入ったブロンド。
Asian Barbieって名づけられちゃった(照)

焦ってエクストラダメージ用のヘアケア購入。
全部Winnersで定価の半額程度。

10日ほどあけて2回目のセッション。今度はひとりだ。なんとなくイヤな予感がしたんだけど受付で名前を告げるとやはり「えーとハイライト入れるだけのチヒロさんですね」とすっとぼけられる。前回担当と散々話し合って決めた日程なのに何を言っておるのだ!しかも曜日が違ったのでメンバーが全員違い、また一から説明しなおし。「うちは美容院ではなく(以下略」と言われ、時間ないけどなんとかやってみましょう(シブシブ)と言われ、前回あれだけ言ったのに「ご希望の色は薬剤の在庫がない」「自分で買ってきてくれればよかったのに」とか言われ、さすがに閉口。値段はたしかに良心的だし、技術も全然問題なくて、単純に気が回らないだけの事を「学生だからしょうがない」と言い訳するのはいかがなものですかね。ちょっとメモを残せばいいだけのことでしょ。でもこの日ブリーチを担当してくれたラテン系の美女二人があまりに面白いんで許しちゃった。他の学生さんたちもいっぱい話しかけてくれて、前回よりいい雰囲気でした。3時間かかってお会計はブリーチ一回分の$80ちょっと。ううう…無一文…。


内田裕也なみの白髪!これけっこう好き。しかしまだ完成じゃない。わたしめちゃ遠回りしてる…。ここまで読んでわかっていただけたかと思いますが美容院はちゃんとプロのところに、そしてよほど英語に自信がないかぎり日本人に頼んだほうがいいです。たぶん値段もそんなに変わらないよ。でもわたしは全然気にしないの。ブログをやってて一番よかった事はブログのネタになりさえすればどんな事でもオイシイと思えるところですね。


結局最後は自分で染料と刷毛を買って大家のニコくん(サウンドエンジニア兼モデル兼ダンサー兼塗装業)にお任せ。Manic Panicのrockabilly blue、2本で十分かと思ったらぴったりかちょっと足りないくらいだった。30分で済むからチョチョっと塗ってチョと言ったら結局2時間かかった…。いやな顔ひとつせずに付き合ってくれたニコはやっぱり優しい。最近彼がわけのわからないチンチクリンな女と付き合いはじめて、そのヘリウムに浸した虫みたいな女が四六時中うちにいて超ウザいのでもう引っ越そうと思ってたんだけど考え直そう(単純)。困ったときに何でも相談できる人が近くにいるというのは本当に心強い。セビくんはけっこう肝心な時に限って居ないタイプなのよね。
ニコ…目を覚ましてくれー。

まあそんなことはどうでもいいんだ、ついについに感動のフィナーレ!!!!!

アフター。画像加工なしでこの色

ブルー!
blueは憂鬱な気持ち。
out of the blueというのは「突然に」という意味。
blue printは未来予想図。
blue filmはエッチな映画。
Blue Is the Warmest Color (『アデル、ブルーは熱い色』)みんなもう観た?わたしはまだ。

急な衝動に従ったけど、正直こんなに手間とお金がかかるとは思わなかったです。髪傷みすぎて櫛通らないし、バスルームの掃除も大変だし、シャンプーした手もタオルも枕も真っ青だし。いやー、どうしよこれ笑。

お気に入りの髪型、気がついたら4年も同じだった。なぜお気に入りだったかというと、美容室に行かないで自分で毛先に色を重ねるだけで手入れがラクだったから。…なんか最近わたしつまんなくなってないか?そこから急に「青く染めちゃおう!」とインスピレーションが降ってきて、実際行動に出るまではあっと言う間でした。うれしくて鏡やショーウインドウに映った自分を何度でも見たくなる。服やメイク、何を合わせるか考えるのが楽しい。うん、こうでなくっちゃ。きれいな黒髪もったいないなんて野暮は聞きたくないわ。人生で一度も金髪や青髪にしないなんてわたしらしくないもん。さあ、ヘアカラーの命は短い。黒い根元が育つ前に街に出よう。

2014/07/03

Momentary Illusion カナダデー2014

オリンピック聖火台の前でポーズ

7月1日はカナダの建国記念日、カナダデーでした。バンクーバーにはいろんな人種の人がいて、それぞれの言語を話して、もはや誰がカナダ人なのかわからないけど、カナダが大好きという気持ちさえあればちゃんと受け入れてくれるこの国にいられて本当に幸せです。わたしが2回目に生まれた場所。ありがとう、カナダ。


ダウンタウンはさまざまな催しやパレード、各国料理の出店で年に一度の大賑わい。みんな「人が多すぎる」と呆れていたけど東京生まれ東京育ちのわたしからしたらこんなの全然へっちゃら。国旗や国旗カラーの赤白やメープルモチーフを身に着けてお祭りを盛り上げます。わたしは絶望的にお金が無かったのでValue Villageで5ドルでゲットしたメンズの古着Tをジョキジョキ切ってリメイクしたよ。かわいいでしょ!ホットパンツの素足にVANSのスニーカーでテーマはサーファーの彼女。そうそう、こないだ初めてカナダの美容院に行って金髪にしたの。この話はまた次回。





実際はサーファーの彼女じゃなくてオタクの元彼女なんですけど…。二人ともメガネかけて家でゲームばっかしてるんですけど…。


上の写真で身につけているペンダントはケンカ別れした時にセビくんが作ってくれたもの。四角い石ころから削ったんだよ。「愛」はネットでフォントを拾ってフリーハンドで彫ったらしいけど達筆すぎワロタ。彼にとってはナゾの記号でしかないのによく「とめ、はね、はらい」とかわかったな…。ジュエリー職人を目指す彼の記念すべき作品第一号。世界でひとつ、わたしのためのペンダント。まあ別れたけど笑。別れてからかえって仲良くなるという不思議。ここ最近はほんと毎日一緒にいる。

夕方から彼のお友達がメンバーのロウイングクラブハウスに移動、やっと飲酒開始。お祭りといっても日本と違って屋外で飲めないので全然おもしろくない。出店で焼き鳥的なものを買ったけどビールなしじゃけっこうキツい。
ロウイングというのは漕艇のことで、ここのクラブのメンバーはお医者さんや社長さんばっかりらしい。急にセビくんの手を離すわたし。というのは冗談ですけど会員しか入れないデッキでゆったり花火待機。

ウォーターフロントの夜景。しょぼい横浜

陽が伸びすぎて花火が始まるのは午後10時半。ねむい。さむい。去年と全く同じで、ちょうどカナダデーに合わせて気温がぼーんと上昇したけど、夜になるとやっぱりひんやり。


たーまやー。ここぞとばかりにイチャつきながら花火鑑賞。いつも思うけどカナダの花火は日本のに比べるとだいぶ残念なかんじ。今年は毎年恒例、各国対抗の花火大会Celebration of Lightについに日本が参加するとのことなのでちょっと期待。

バンクーバーに暮らして三回目のカナダデー。最初の年はニコやちゃんぴーをはじめとしたルームメイトたちや、たくさんのお友達と一緒に花火を見た。今はもう街を去った仲間や、近くにいるのにいつのまにか遊ばなくなった仲間を思い出す。あの頃は2年後の今日もまだカナダにいられるなんて思いもしなかった。去年はニコが事故って集中治療室にいてカナダデーどころじゃなかったんだよねえ。でも焦っても彼が元気になるわけじゃないからとりあえず飲もうという話になってみんなでBBQしたっけ。あれからもう一年かあ。

わたしにとって唯一の身寄りであるニコとちゃんぴーがそれぞれ別の道を歩み始めた。喜んであげたいけど今はちょっと無理そうだ。よく考えてみると「いち抜け」したのは自分だったような気もする。家にいると気がふさぐので最近はずっとセビくんの家にいる(この記事も彼の家で書いている)。子供の頃と違ってイヤなら出て行けるだけマシか。本当の家族だってバラバラになるんだから、家族みたいな友達がバラバラにならないわけなんてないのに、どうして期待してしまったんだろう。約束しなくても明日また会える、夏休みみたいな日々がずっとずっと続けばいいと思った。

夏休みはいつか終わる。何度繰り返してもつい忘れてしまうね。ああ神様、ぼくたちもう少しだけ子供でいさせてくれませんか。