2012/03/05

Cinema Review: Hugo



Hugo(2011) 『ヒューゴの不思議な発明』日本公式サイト imdb 予告編

2011/03/04 Scotiabank Thatre VancouverにてRealD方式デジタル3D鑑賞。

I understood 70% of the story. That means I missed  the rest of  the crucial pieces.Especially the lines of the station inspector played by Sacha Baron Cohen were hard to catch. Yet, I was really impressed from the bottom of my heart. This great movie must be the masterpiece of the 21st century.

【あらすじ】
パリの駅の屋根裏に住まう孤児ヒューゴは亡き父親が遺したロボットの修理に明け暮れている。ロボットにはひとつ部品が足りない。ハートの鍵だ。(ここで正直「ちょwww」って思った)
意地悪な老人ジョルジュに設計図を取り上げられ、警察官に追い回され、キュートな本の虫イザベルと出会い、やがて人と人とを繋ぐ糸が徐々にロボットへとつながっていく。最後のパーツが揃った時、物語が動き出した。しかしそれは、物語のほんの始まりに過ぎない。


【感想】
今年のベスト入り確実。素晴らしい作品。去年の『スーパー8』に続いて「映画って本当にいいものだな、映画を好きになって本当によかった」と心から思わせてくれる幸福な体験。『ニューシネマパラダイス』や『カイロの紫のばら』、『エド・ウッド』、最近のものだと『スーパー8』『僕らのミライへ逆回転』『イングロリアス・バスターズ』『恋するポルノグラフィティ』など、こういうストレートな映画愛ものには本当に弱い。こういう作品は映画に見慣れてしまった人にこそ観てもらいたいね。プリミティブな感情を思い起こす作品。何も知らずに観たから、ロボットが『月世界旅行』のシーンを描きあげた瞬間には「ああ、これはそういう映画なんだ」とわかって涙が溢れた。孤独な少年とロボットが心通わす話じゃなかったのかよ!ヤラレタゼ!


『塔の上のラプンツェル』が3D映画初体験で、そのとき飛び出す思わず顔を背けて飛んでくるものを避けようとした。「これってリュミエールの『列車の到着』みたいだな」って思っていたら、なんとスコセッシが映画にしたね。ここまで3D映像を効果的に使った作品は後にも先にもないだろう。3D世代の子供たちに映画の歴史を伝えていこうという心意気も感じられた。ちょっと高くても、絶対に劇場で3Dで観て欲しい作品。
回想シーンは『エド・ウッド』を思い出した。映画を作る映画って、どうしてこんなにドキドキワクワクするんだろう。イザベル(クロエ嬢akaヒットガール)が生まれて初めて映画に触れた時の表情、観客が生まれて初めて映画『列車の到着』に触れた時の表情、そしてこの『Hugo』を目の当たりにしたわたしたち観客の表情は同じ。かつて映画は、魔法だった。魔法はいまだ解けないまま。


上に英語で書いたんだけどサシャ・バロン・コーエンが何言ってるか全然わからなかった。他はけっこう聞き取りやすかったです。ヒューゴが「世界がひとつの機械装置だったとしたら~ぼくはその一部になって動かされたくはない。自分の目的でもって動きたいんだ」と言ってたような気がする。子供たちを踏みつけてもお構いなしにせわしなく行き交う人々は世界を構成する歯車の象徴。踏みつけられたって、逆らって歩きたい。映画の魔法と一緒なら、こわくないよ。

1 comment:

みかりん said...

元気そうだね~
よかった。映画めっちゃやすく見れる日が毎週か、隔週あるからちーには最高じゃない?
(確か半額でポップコーン付)見つけられてない?ご飯ちゃんと作ってるじゃん!

バイト一緒だったみかより