バンクーバー在住6年目、世界を股にかけるフリーターちひろうさぎの日記と映画レビュー。

2014/10/05

IELTSを受けた①準備編


カナダに来て2年半、初めて客観的に英語力を測る試験を受けた。だから最近更新できてなかったのよ!ご無沙汰しております!

IELTSにはAcademicとGeneralの二種類あり、前者は主に留学するときに必要になるもので、後者は移民申請のために受ける人が多いみたい。試験はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションで構成され、リスニングとスピーキングはAcademicとGeneral共通。リーディングとライティングはAcademicがその名の通りアカデミックな内容を扱っていて、Generalは日常的に使う英語に特化したものなので、Generalのほうが難易度が低いと言われています。今回わたしが受けたのはGeneral。最初どっちでもいいのかと思ってAcademic勉強しててよくよく調べたらGeneralじゃなきゃダメと判明して超焦った。よくよく調べてよかった…。

IELTSはTOEICやTOEFLと同じで合否が出るのではなく点数が出るタイプの試験です。各セクション1から9まで0.5刻みで点数が出て、その平均値を計算したものが総合得点(Overall)になります。海外の大学を受験するときなど「Overall○点かつ各パート○点以上」といった条件を出されることが多いようです。受験料はカナダで受けると税込み295ドル。高っ!わたしの場合2回以上受験料が払えないのと、時間もないので一発で確実に結果を出さなければならずけっこうビビっちゃいましたわ。とはいえ相変わらず直前にならないとヤル気を出さない性格なので準備期間は一ヵ月弱。3週間くらい?こんなときに限ってバイトのスケジュールがぎゅうぎゅうで、毎日勉強の時間を捻出するのが本当に大変だった…。ごはんを食べる時間がもったいないのでグラノーラバーばかりかじっていて痩せちゃったくらい。大好きなお酒ももちろん我慢してました。てかもっと前から準備しろよ!ばか!

今回クリアしなければならないスコアははっきり言って高くないです。最初はせっかくだから最低条件とは言わず自分のベストを出したいと思ったけど、後半はまあ案の定そんな余裕は無くなり、とにかく苦手なライティングを目標スコアまでもっていくことだけに集中しました。たまにわたしのことを要領がいいだとか言う人がいるが全くそんなことはなく、ニワトリ並みの健忘症をド短期の努力でどうにか克服しているだけですから(そして試験が終わるときれいサッパリ全部忘れる)。

以下自己流の勉強法を紹介します。

Listening

会話やプレゼンテーション的な小話を聞いて40問の問題に答えるというもの。各問は一回ずつしか流れないので聞き逃したらアウト、潔く諦めて次の問題へゴー。IELTSはイギリス英語の試験というイメージが強いけど、あまり気にしないでも大丈夫。いきなりBBCなんか聴きはじめなくても普通のリスニング練習をしていれば十分対応できる程度のアクセントです。ニュースでもインタビューでもラジオでも映画でも何でもいいからスクリプトのある教材を見つけて一字一句逃さずディクテーションとかするといいんじゃないかしら。実際の試験を考慮するとなんとなく言ってることがわかるだけじゃ不十分で、ディテイルが全て理解できるようじゃないとダメ。リスニングはAcademic、General共通なので特別難しい言葉は出てきません。だから無理に興味のないニュースや大学講義なんかを聴いて挫折するよりは自分の興味のある話題を毎日欠かさず聞き続けることだと思う。一日でもサボったらそれまでの努力は全部無駄になると思ったほうがいいです。リスニング力はあっという間に落ちるから。

このサイト大好きです English Central 無料の分でも充実。紙と鉛筆なくてもベッドの上でゴロゴロしながら勉強できちゃう。単語ごとに巻き戻しできるのもいいですね。

そうそう、IELTSはListeningに限らず全てマークシートじゃなくて記述式なのよ。解答用紙は40個番号を振った空欄が並んでいるだけ。だから必ず問題文をよく読むこと。記号(アルファベット/数字)で答えるのか、単語で答えるのか。単語で答えるのがやっかいで、簡単な言葉のつづりがわかんないんですよ。Libraryとか。答え聞き取れたのにつづりがわからなくて減点っていうのが本当にくやしい。あとNO MORE THAN THREE WORDSとか、何語で答えろという指示を見逃さないこと。問題冊子にメモするのは自由なので、問題文のキーワードには大きくマルをつけておきます。メモは日本語でもオッケーなので聞こえたとおり書きまくる。答えは全部問題冊子にメモし、最後に10分間解答用紙に書き写す時間があるのでそのときにまとめて書きます。各問題の合間に「次の問題を読む時間ための時間」という指示があるのですが、絶対にこの間に解答用紙をいじらないこと。その時間は指示どおり、問題を読むための時間です。シンプルなことですが、今第何問まで解いて次に放送されるのは第何問についてなのか、自分の立ち位置を常に意識することが一番大切。

Reading

4つの長文パッセージを読み40問の問題に答えるというもの。TOEICや英検のような文法穴埋めはなく、全部長文問題なので文法知識は特に必要ないです。求められているスキルは長文を読んで内容を把握できるかどうかのみ。一応模擬試験を数回解いたんだけど何度やっても高得点だったので勉強するのやめた。Academic版は学術的な用語も出てくるので単語の勉強とか必要なのかもしれない。General版は移民申請のため=すでに海外生活経験がある人が受ける場合が多いと思うんですけど、求人広告とかジムの入会案内とかが理解できるならもう十分です。これも問題文をよーく読むこと。

Writing

というわけでListening、Reading対策は手抜きで、先に言っちゃうとSpeakingに関しては一切勉強しなかったわたしですが、では何をしていたかというとライティングの特訓でした。わたしは割と英文書くの慣れてるほうなんですけど(これを見よ)、それでも大大大苦戦した。これはもう一週間や二週間でできるようになるものではなくて、普段あんまり読み書きする機会のない人だったら一応まともなものが書けるようになるまで一年も二年もかかるんじゃないかな?言いすぎ?試験の形式はGeneralもAcademicも共通で、制限時間の60分間以内に、Task1で150語以上、Task2で250語以上のエッセイを書くというもの。つまり一時間でA4ぎっしり3枚以上、しかもタイピングじゃなくて鉛筆で手書きしなさいということで、もう絶望的すぎる。カットアンドペーストできないとか無理だし、ていうかまずABCをきれいに書く練習から始めなきゃだから本当に気が遠くなります。でもやるんだよ!

Task1の問題内容はAcadeimcとGeneralで大幅に異なるので注意。Task2は共通と言われていますがやっぱりGeneralのほうが簡単な気がする。

いきなりオリジナルを書けと言われても無い袖は振れないので、まずはお手本からアイデアを盗む。これで基本的なストラクチャーと論理展開のパターン、頻出トピックに関する単語と一般論を徹底的に頭に叩き込みます。具体的にわたしが立てた対策としては、まず最初の2週間「写経」と称して参考書やネットで拾ったサンプルエッセイをノートに書き写す作業を朝晩毎日欠かさずした。一日各タスク2つ以上とノルマを決めてねー。腱鞘炎になるかと思ったわ。サンプルエッセイの質にもいろいろあるので、ざっと読んでみて自分がマネしたいと思える文章を選ぶといいです。書き写し終わったら、アウトラインを作る。実際に書くときの逆のことをやるのね。パラグラフの数と、各パラグラフに何センテンスが含まれているか番号を振る。linking words(Therefore, However, Alsoなど)に注目してマーカーで線を引いていく。使えそうなテンプレート的な表現にも。次に、余白に英語でも日本語でもミックスでもいいので「あくまで一般論」「先にdisagree idea」などと各パラグラフの役割を書いていきます。議論の全体の流れがわかったら、次に各センテンスを精査していきます。同じ意味の言葉がどう言い替えられているか、Synonym(同義語)は常に気にするように。たとえばpeopleはindividualsと言い替え可能で、advantageはbenefitと同じ意味で、という風に繰り返し表現を避けボキャブラリの豊富さを披露することで点数が上がるらしい。名詞は可算名詞なのか不加算名詞なのかいちいち立ち止まって調べます。



なにも書き写さなくても、読むだけでいいんじゃない?と思われるかもしれないけど、本番の試験は鉛筆のみ、シャーペン不可の手書きなので、同じ条件で書く感覚を身体に覚えさせるのがいいと思う。自分の文字の大きさで文字数をクリアするとどのくらいの分量になるかもわかってくるし。それから綴り…。日本語の漢字と一緒で、読めるし意味もわかるし普段使ってる言葉なのにどう書くかわかんない言葉が多すぎやしないか。日本語の漢字と一緒で携帯やネットの予測変換(英語にもあるのよ)の功罪でもありますね。ひとつひとつ地道に覚えなおしていくしかないのです。ちなみに綴りは英国式でも米国式でも点数に影響は出ません。

写経を続けるとだんだんパターンが見えてきます。AcademicにしろGeneralにしろ、特にTask1は問題別のテンプレートさえつかめればあとはどんなお題でもそれに当てはめるだけで書けるようになる。Task2は少々小難しいテーマに当たる場合もありますが、別に本物の学術論文を書くわけじゃないので、あっと驚く新視点や大学で学んだ専門知識を披露する必要はありません。はっきり言って内容はデタラメでもよくて、要は言いたいことを整理して論理的にまとめられるかどうかを見られているので。

真っ黒なノートが数冊溜まったら、今度は自分で書く練習。本番どおりに時間を計ると、まあ全然書き終わらないんで泣きそうになるけど、最初は辞書を使っても、いくら時間かかってもいいから最後まで書き終えるようにします(タイマーは回しっぱなしで結局何時間かかったかノートの端に記録する)。これをずっと続けると、テーマによっては時々時間内に書き終われるようになるはず。書けたものはパソコンに打ち込みスペルと文字数をチェックし、できればネイティブスピーカーに読んでもらいます。今はネットで添削してもらうのも手軽ね。わたしは一番身近なネイティブスピーカーのセビ君に頼んだけどこれはけっこうエネルギーを使う作業らしくめっちゃイヤがられた。でもやっぱ自分じゃ気づけない間違いがどんどん出るんで無理にでも頼んでよかったです。ごめんアンドありがと。

Speaking

一切勉強しなかった…。問題形式だけざっと目を通してぶっつけ本番。Writingの修行が忙しくてとてもじゃないけど手が回らなかったです。まあここ2年間ほどほぼ英語しか喋ってないので一応ウンとかスンくらいは言えると思ったし。もの言わぬコンピューターに話しかけるというムチャなTOEFL ibtのスピーキングセクションに比べると面接官と雑談するだけのIELTSはずっと易しいです。わたしの場合fuckingとyou knowを言わないようにする、というのが唯一の目標でした。like, some sort of(どちらも「~的な」という意味)ってうのも口癖でねー。本当にお恥ずかしい話ですがフォーマルな会話をする機会がないもんで、おバカ丸出し若者言葉がすっかり定着しちゃったんですよね。初心忘れまくり。でもWritingの勉強が結構Speakingの役に立った気がする。お利口そうな単語を混ぜると点数アップらしい。まあ上手に発音できないと意味ないんですけど。

日本に住んでいる人がスピーキング勉強するのは難しいですね…。面接で聞かれるのはごく身近な話題なので、身近に起こること全て「英語で何て言う?」と考えてみるといいかも。よく自分の喋りを録音して聞くといいと言われてるけど、それってなんかawkwardすぎる。IELTSの試験形式を考えるとやっぱり対人で話すのがいいんじゃないですかね。昔語学学校の先生が言ってたんだけど、英会話の練習は別にネイティブ相手じゃなくても全然よくて、日本人同士の練習サークルみたいなのに入るのもひとつのテですね。要は話を聞いてくれる人なら誰でもいいんです。あとはSkypeを駆使してネイティブのチューターを探すとか?くれぐれもスラングでダラダラとごまかすような喋り方が身につかないようにね!わたしみたいに!ぎくり。

…というわけで貧乏なわたしはほぼ一銭もお金をかけずに独学しました。子供の頃からずっとこのスタイル。今はインターネットがあるから独学の可能性もぐっと広がったね。次回は勉強に使った書籍とウェブサイトをご紹介します。

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