ワークビザをもらうため、LMOとその他大量の書類、そしてパスポートを持ってアメリカに行ってきました。日本出発を3日遅らせればカナダ入国のついでに空港でもらえたはずで、こんな小旅行をしなくて済んだのですが、いつ書類が出るか全然予測できなかったのでしょうがないね。。。楽しかったから結果オーライ。シェアハウスの大家で、未来の旦那(だと勝手にわたしが思っている)ニコくんが過密スケジュールを調整して車を出してくれました。ありがとー愛してるー!え、彼氏?彼氏はまた別の人だよ。笑
島国ジャポン出身なので車で外国に入るっていうのが不思議な感じ。飛行機の時と同じように入国審査を受けます。ので、当然パスポートが必要だし、鞄や車の中にあやしいものを持っていないか確認してから出かけないとダメだよ。隣の列の人はなんと袋いっぱいのミカンを没収されてました笑。(食べ物、飲み物、タバコ・酒は要注意) うちらはそれ見て爆笑してたんだけどオフィサーは誰も笑ってなかった。こわい。
車のまま入国できる人もいますが、わたしたち、というかわたしは車を停めてオフィスで手続きが必要でした。簡単なインタビューとI-94W(米国査証免除プログラム申請書。日本語ほか各国語版あり)を記入、指紋と写真を撮られ、手数料6ドルをUSドルかクレジットカードで支払ってウェルカムto USA。ニコはカナダ人なので特に手続きは必要なく放っておかれてた。このプロセス、比較的空いていたほうだと思うけどそれでもやっぱり1時間半くらいはかかったかな。週末なんかは当然混むみたいです。
I-94W。中途半端な有効期限。 8月までにまたアメリカ行きたくなったら今度はスムーズだ。 |
ネットの情報なんかを見ても「なんでアメリカ来たの?」って聞かれたら「ビザ取りに来た」って正直に言えばいいんだとわたしは思うんだけど、ビザ取り先輩のルームメイト(フランス人)は「言うと面倒になるから観光だって言い張れ」って言うから結局そうした。このままUターンして再び入国する時にビザを発行してもらうこともできるんだけど、お腹すいたしせっかくなので少し観光することに。国境から程近いベリンガムというところで高速を降りてみる。ベリンガム、リンデン…聞いたことのある街だ。
なんかロクな写真ないな |
市街地で駐車するにも二人ともUSドルを全然持ってなかったので銀行へー。となりに並んでた人にランチにオススメのお店を教えてもらう。とか、まるでわたしが自分で行動したような口ぶりだけど本当は全部ニコがやってくれた。4ヶ月の東京ステイでわたしの英語力は著しく低下していて、国境での審査も何言ってるか半分くらいしかわかんなかった。。。ニコが隣で英語から英語に通訳してくれてなかったらやばかったかもなー。
(360) 647-5593
1107 Railroad Avenue, Bellingham, WA 98225
年中無休 11:00-23:00
機嫌が悪いわけではないぞ むしろかなり良い |
素直にオススメに従いBoundary Bay Breweryへ。お店の中に醸造タンクがあり、季節の地ビールなんかも飲めるダイナーです。テイスティングセットみたいなのもあった。お食事のメニューはバーガーとかピザとかナチョスとかそんなの。けっこう美味しい。ここで店員とニコに勧められるがままに飲みまくり、ちょっと酔っ払ってしまった。一緒に住んでいるくせに彼の前だと何故か緊張して縮こまってしまうので、帰って来てからちゃんと話すのは初めてだったような気がする。東京での出来事や、共通の友達の噂話や、恋愛の話、家族の話…。て、サクっとランチのはずがあっという間に夕方じゃん!酔っ払い状態で国境越えはヤバイので酔い覚ましにモールを散歩。
右下にいるのがニコくん |
(360) 671-5654
One Bellis Fair Parkway, Bellingham, WA 98226
営業時間: 月曜~土曜10:00-21:00, 日曜 11:00-18:00
衣料品店が大半なのだが東京でモードの最先端に触れていたわたしからするとどこも非常にショボイ。しかし連れてきてもらったので何か買わなければいけない雰囲気になりVictoria's Secretでパンティを5枚購入。ニコはスニーカーやらNeweraやら大人買いしてた。
そうこうしているうちにすっかり夜になっちゃったのでそろそろ本題を済ませておうちに帰ろうということに。再び国境で車を停めてオフィスでビザをもらいます。空いてたので待ち時間なし、すぐ書類を提出してインタビュー。と言ってもどっか部屋に連れてかれて面接とかじゃなくてカウンターでちょっと話すだけ。しかしなんと!「てか、酒臭くね?飲んだ?」と聞かれた…!!なにこの人、犬なみに嗅覚よい。嘘ついてもバレると思うので「ハイ、すんません」と0.01秒で認める。「ビザの手続きするのに酒飲んで来るって、賢明とは言えないよね」とオフィサーの表情が曇る。最悪や!「とにかく座って待ってろ」と言われ、酒で身を滅ぼすってこういうことかーとベンチで猛省。10分ほど待つと「では申請料150ドルをあっちで払って」と言われる。事前にネットで支払ったレシートがあるのに「それは返金するから」と、また払う羽目に。「本当にオンラインの分返金してくれんだろうな」と詰め寄ったら「知らんけどとにかく今ここでお金払わないならビザあげないから」の一点張りなので渋々支払う。オンライン決済対象のものとそうでないものがあり、郵送やネット申請でなくオフィスに直接出向く場合は基本的にその場で支払いになるらしい。どっかに書いてあったのかもしれないけど見落としたのかも。
【6/24 追記】二重支払いした分は、メールでリクエストしてから3週間ほどでクレジットカードに返金されました。
そしてついにビザげっと!!!!透かしの入ったペラペラの紙に顔写真を貼ったもので、パスポートにホッチキスしてある。1年間有効の場合が多いと思うけど、今回会社との契約書には2年間有効と書いてあったのでちゃんと2年出ているかその場で内容をよく確認。
ついにここまで来た。去年の夏ごろビザのスポンサーの話をもらって、震えるほどうれしかったこと。どんなに辛くてもビザのためと思って決して諦めなかったこと。それなのに最後の最後で信じていたオーナーに裏切られ、死んでしまいたいくらい落ち込んだこと。帰国の前日友達が集まってくれて、腫れた瞼を冷やしながら無理に笑ったこと。その時、もう二度と会えないかもしれないと少しだけ思ったこと。出発の朝、何度も何度も振り返ったカナダの家。夢が覚めたような東京での暮らし。新しい生活、新しい友達。突然舞い込んだ、別の企業からのジョブオファー。全部乗り越えてわたしは今、またカナダにいます。少しの遠回りは無駄なんかじゃない。プリンターの熱を帯びたままの出来立てビザをヒラヒラさせて見せると、ニコが少しのためらいもなく抱きしめてくれた。普段から体温が高い人。ずっと会いたかった、なつかしい温度。
さて。こっからだぞ!始まったばかりのストーリー。こわくなんかない。
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