バンクーバー在住6年目、世界を股にかけるフリーターちひろうさぎの日記と映画レビュー。

2012/02/25

ワーホリ 語学学校の選び方

カナダに来て一ヶ月が経ちました。先週から語学学校に通い始めた。今年25になるのにまだ学生やらせてもらえるなんて、本当にありがたいことです。と言いますのも、恥を忍んで告白しますが、このたびの大冒険は家族からの資金援助を受けて実現したものであります。これで最後だから!これで最後だから!出世払いするから!(家族への私信)


そもそも語学学校に通うべきなのかどうか、ずいぶん悩みました。わたしは英会話には自信がないけれど、現にこうして無事カナダまで来れた事だしすぐにバイトを始めることもできなくはないのです。ここバンクーバーには日本食レストランや日系企業がいっぱいあって、英語が苦手でも比較的仕事は見つけやすいらしい。昔からなぜか英語の成績はよかったし、大学受験もしたのである程度の素地は持っているつもり。シェアハウスの住人も全員英語しか喋れないし、自然に生活する中で英語力を身に着けるのもいいでしょう。そのへんの人をつかまえて話し相手になってもらうのもいいでしょう。あるいはネイティブスピーカーと恋愛してみるのも悪くないでしょう。格安の会話サークルっていうのもある。言葉を喋ることは当然無料なのに語学学校に通えば月1000ドル(8万円弱)はくだらないわけで、悩みました。8万円ってこっちじゃ二ヶ月分の家賃だよ!学校に通うかどうかはわからないままとりあえず学校見学(トライアルレッスン)に行ってみることにした。無料。狭い地域に星の数ほどの語学学校が密集しているバンクーバー。犬も歩けば語学学校に当たる。ついでに語学学校を斡旋する留学エージェントも星の数ほどある。


ワーホリや留学を考えてるひとにこれだけは言いたいけど、もしあなたがネット検索を使いこなせて、「わたしの名前は○○です」を英語で言えるのなら、留学エージェントに高額な紹介料を払って何か手配してもらうのはオススメしないよ。インターネットさえあれば全部自分でできます。日本に事務所をかまえるエージェントは初回カウンセリングくらいは無料でしてくれるけど、そこから先は全てに手数料がかかります。「語学学校やホームステイ先、保険は日本から決めていくのが一般的です。おまかせください!空港までお迎えにあがります」とか何とか言って。パスポートとってビザとって航空券とって飛行機乗って電車乗って自力でダウンタウンまで来れれば、こっちの留学エージェントは基本的に無料です(住宅の斡旋や空港ピックアップは有料)。日本語でどんな事でも親切に相談に乗ってもらえます。語学学校なんて自分で直接申し込むより安くなったりします。なぜこんなことが可能なのか、無料より高いものなんてないんじゃないか、とわたしも最初は疑いましたが、こういったエージェントは学生に語学学校を紹介してあげた紹介料を学校のほうから受け取って運営されているのでアリなんだそうです。詳しいシステムは自分でググってね。何でも自分でググることから始まります。今の時代、情報は無料です。自分に何ができて、何ができないのか、お金を払う前によく考えたほうがいいのです。
だからって「行けば何とかなる」は通用しないよ!「多めにお金を払うことができる」のも立派な「できる」のうち。それにしても「学生/ワーホリビザ取得代行」(有料)とかひどいなー。ビザくらい自分で取れない人が海外で何をできるっていうんだろうか。


というわけで、日本からよくサイトを拝見していたエージェントさんにお世話になって5校ほど見に行きました。納得いくまで何校でも見学(授業に参加)可。大きな声では言えないけれど無料トライアルレッスンを数週間渡り歩いて帰国するってことも可能なんじゃないかしら…。
高校・大学受験の時は「合格した学校に行くしかないんだから学校見学なんて意味がない」と言って、入学式に初めて校舎を見たわたしですが、語学学校は絶対見学したほうがいいです。どこも似たり寄ったりだったけど一校だけかなり個性的な学校があって、そこの学校のデモ授業を受けてやはり語学学校に通おう、そしてこの学校にしようと決めました。この学校はスピーキングの専門学校で、フルタイム一日4コマ+補修授業が全部スピーキングレッスンに充てられています。お題についてまず学生がワーッと喋って、その後「あれじゃ意味が伝わらないからもう一度説明して」とか「言いたいことはわからんでもないけどその言い回しはかなり変だ。ネイティブならこう言うね」とかダメ出しをもらいます。わたしの英語こんなに間違ってたのか…と愕然。


そもそも言葉というのはコミュニケーションの道具であって、それこそ身振り手振りすればなんとか伝わるんだよね。「これ買いたい!ください!」たぶんこれくらいは誰でもどこの国に行っても伝えられるはず。でも「これ。ください りんご」って言って伝わったとしても、それだけじゃちょっと悲しい。言葉が好きだし、日本語でも馬鹿丸出しな喋り方はいやだなーといつも思っていたからね。今まで塾や予備校には一度も通ったことがなくて勉強はひとりでするものだという信念を持ち続けてきた。外国に住んでいてパソコンもあるんだから今度もひとりでできるかとも思ったんだけど、一ヶ月それやってみて「あ、こりゃダメだわ。これ一年続けても何も変わらない」と強く感じました。(この投稿の半分は家族への言い訳でできています)ビザの有効期限、一年間ってほんと短いからね。


そのスピーキングスクールを結局2ヶ月半受講してみることにしました。トライアルレッスンの時にレベルを見られていたみたいで、6クラスある中で一番上のクラスに入ることになった。5人のクラスメイトは全員「ペラペラだけどネイティブが聞くとたまに妙なこと言ってる人」ばかり。謙遜でもなんでもなく、わたしはほとんど「全く喋れない」といっていいレベルです。なにかの手違いか…?後から聞いた話だと、どうやらたどたどしくても基本的な文章の組み立て方はそんなに悪くない、という理由だったみたい。あと先生の気分と定員の都合。どこの学校でも「中の上レベル」くらいのクラスが一番混んでる。the lowest level student in the highest level class なぜか大学の英語クラスでもいつもこのポジションでした。ついていけないけど必死に食らいつくしかない。


ところで、語学学校を決めるときも当然受講者のクチコミをググろうとしたんだけど、これがまあ悪評が一切出てこないっていう。留学エージェントによる宣伝文句しか出てこない。しかも学校公式サイトも数年更新されてなかったりする。こんな高い買い物なのになぜ?!これは問題ですわ。複数の語学学校ハシゴっていうのはよくあることなので一度どっかに入学すれば生のクチコミが聞けるんだけど、最初の一校選びはほとんどギャンブル。「ここの前に行ってた学校、ほんとひどかった」って言う人、何人も知ってる。2週間通ってみてわたしはギャンブルに勝ったと確信しているけれど、少し予想外だったのはこの学校は今は日本人学生と韓国人学生しかいないということ。トライアルレッスンが完全にビジター向けのデモ授業だったからクラスメイトの様子がわからなかった。一応質問したんだけどここまではっきりとはねえ。人種比率は学校選びのひとつの要素。これは入学のタイミングによって変動するけど普通は見学に行けばすぐわかります。日本人が一人もいないクラスとか、いまブラジルが夏休みだからブラジル人ばっかりの学校も見た。外人がみんな英語喋れると思ったら大間違いで、ドイツ人やフランス人も英語を勉強しに来ています。正直クラスメイトは多国籍なほうが楽しいけれど、楽しさよりガッツリ勉強になる学校を選びました。イラスト入り教科書を使って基本的な文法事項を確認し、隣のひととペア組んで会話してみましょうみたいなの、もう必要ないと思って。「日本人がいない学校がいい!」って最初思ってたけど今は授業の質のほうが断然大切だと思う。

中1から10年間英語勉強してるのにいまだに冠詞(the, a)や三人称単数のsを毎日間違えて指摘されてます。アルファベットの次に習うアレだよ。わたしだけじゃなくて最上級クラスの全員が毎日間違えてる。テストなら絶対間違えないのに自分で文章作ろうとすると必ずどこか抜けちゃうのね。なくてもギリギリ意味は伝わるけど(全く伝わらない場合もたまにある)、そういう細かいことの積み重ねが言葉をダメにする。英語を使うということは常にモノの数と時制を気にすることだ。いくらペラペラでもネイティブは絶対間違いに気づいて「あれ?」って思ってるよ。


毎朝暗いうちに起きて学校行って、夕方帰って急いで夜ご飯と翌日の弁当の用意してその後ずっと勉強。土日に洗濯掃除買出し、勉強。高校、大学の時はバイトや遊びが忙しくて勉強なんてうわのそらだった。今は英語漬け。こんな贅沢は生まれて初めて。「生まれて初めて」が怒涛のように押し寄せてくる。こんなに幸福でいいものか、いつかつまずくんじゃないかと、それだけが不安。

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