バンクーバー在住6年目、世界を股にかけるフリーターちひろうさぎの日記と映画レビュー。

2012/06/12

【近況報告】働いてます

長い長い就活期間を経てやっと採用されたハンバーガー屋でバイトしてます。(前々回のエントリ参照) ケチャップまみれの肉汁まみれで奮闘中。 全員カナダ人の中でわたしが唯一の日本人スタッフ。えっへん!日本人を雇ったのは初めてらしい。どういうわけかお客さんも日本人は一回も見かけないなあ。来たらいきなり「コンニチハ!」と言って驚かせたいのだけれど。

カナダの旗とレインボー旗。そう、ここはこの旅のはじまりの地、あのゲイタウンだ!

ハンバーガー屋なんだけど、ファストフードじゃない方のハンバーガー屋。トッピングや肉の焼き加減が全部選べるのが超ややこしい。オーダー取りつつレジ打ち係、バンズにトッピングする係、肉焼く係、フライヤー係を日によって全員が担当する仕組みになっていて、その間に補充や仕込みなんかもやります。いきなりレジ打ちを任されたんだけどオーダー聞き取れないし小銭の数え方もわからないのにどうなるかと思ったわ。4ヶ月もカナダにいるのになぜ硬貨の種類がわからないのかと言うと、覚えるのがめんどくさくて全部クレジットとデビットカード払いにしていたせい。それでも面接して雇ってくれたアジア系の男性店長がすごく優しく、根気強く教えてくれたおかげで初日にしては我ながらよくやったかんじ。彼はわたしの命の恩人です。


しかし翌日、事件勃発。レジでオタオタやっていると隣で見ていた店長より偉い女性オーナー、イヴォンヌに「ちょっと裏に来て」と呼ばれて、何かと思ったら「昨日と今日の分の給料はあげるから制服脱いで今すぐ帰って。あんたの英語力じゃ仕事無理そうだし、小銭の数え方もわからないみたいだからうちでは面倒見きれない。忙しいからそんな子にずっとついて教えてあげるわけにもいかないのよ」とまさかのクビ宣告。がーーーーーーーーん。あまりのショックでめまいがしたけど、やっと手に入れた仕事、黙って引き下がるわけにはいかない。「そんなー!まだ2日目だし、これからがんばるとこじゃないすか…」と小さく抗議してみるものの、くやしくてぽろぽろ涙がこぼれた。いい大人が職場で泣きたかないけど、泣き虫なのは気合の問題ではなく生まれつきの体質なので仕方が無い。イヴォンヌは心底あきれた様子でどっか行っちゃった。すぐへこむしすぐ泣くけど切り替えも早いので「まあ、しょうがない。また仕事探せばいいや」と荷物をまとめていると、彼女が戻ってきて「2週間あげるからその間に結果を見せなさい。泣かないで」と渋い顔のままハグしてくれた。この数分間に何があったのかは不明である…。例の店長が説得してくれたのかもしれない。


そんなわけでとりあえず首はつながったものの自分の甘さを実感し、家に帰って猛勉強。よく考えたら英語も小銭の種類もわからないまま出勤していったい何をするつもりだったんだろう。ネットで見つけた子供用の小銭カウントゲームをひたすら解いて、それぞれのバーガーに何のトッピングが入ってるのか一晩で全部覚えた。やればできる子。勉強しているとイヴォンヌからメール。「明日やっぱ昼じゃなくて夜シフトで来れる?あと、今日は言い過ぎてごめん。あんたはなかなかの働き者みたいだし、本当は賢い子だってわかるのよ。努力しなさい」だって。なんというツンデレババア!泣かせるぜ!


3日目からはもうジャンジャンバリバリ活躍。英語には全然自信ないけど、飲食店のキャリアが長いだけあって仕事の早さには自信がある。外人は褒め上手。いちいち「Good job!(いいね!)」「Awesome!(最高!)」と褒めてくれるので、褒められて伸びるタイプのわたしはノリノリ。ウォッシュルーム(トイレを掃除しろ)なのかマッシュルーム(マッシュルームを切れ)なのか、一回で指示が聞き取れなくてチンプンカンプンなことばかりしてるけどみんな笑って許してくれる。バイトが帰る時は毎回上司が「今日はあなたのおかげで助かったー、どうもありがとう」と声をかける。仕事を頼まれる時も「Do you mind~?(~してもらってもいいかな?)」とかすごく丁寧。上司と、バイトと、お客さんも立場が一緒なのね。お客さんにも必要以上にへこへこする必要なくて友達みたいに接する。苦情がきてもあんまり謝らない笑。そしてお客さんも一応文句は言うんだけどあんまり怒らない。「頼んだの入ってなかったんだけど!」「あ~ゴメンゴメン」「いいよー」みたいな。いいんかい!
わたしのつたない英語にもイライラせずに根気強く付き合ってくれる。それどころか「あなたのメイク素敵ね」とか、「俺日本語喋れっから。コンニチワ(のみ。)」とか声をかけてくれたり、本当フレンドリー。バンクーバーで一番好きなところ。みんながフレンドリーで、ちょっとの事でイライラしない。

オーダーのものが上がったら番号で呼べばいいのに名前で呼ぶシステム。これは北米、少なくともカナダではよくあるシステムで、コーヒー屋なんかでもカウンターで取り違えないためとフレンドリーさを演出するために名前を聞かれる。レジで突然「お名前は?」なんて最初はナンパかと思っちゃうよね。これがまたやっかい。マイケルとかキャサリンとかありがちな名前でもつづりがわからない。レシートにも印字されるので間違えると少し気まずい。移民の街なのでいろんな国の人がいて聞き慣れない名前も多いし。少なくともよくある名前はつづれるように勉強中。


喋れない分ヤル気でカバーするしかないんだし、やはりこれも接客のキャリアから仕事中はニコニコするのが当たり前だと思ってるんだけれどそれは日本の常識。カナダでは安時給でニコニコ接客してる人なんかいないのでお客さんにもよく褒められる。おじいちゃんが小銭をにぎらせてくれたりもする。



そして2週間後、「2週間あげる」なんていうのはすっかり忘れていた頃にようやく正式な雇用契約書をゲット。オーナーのイヴォンヌから給料の説明を受ける。帰り際、「よくがんばってるね。これプレゼント」とヘアバンドを授かった。これが店の看板とマッチして本当にかわいい。制服の一部としてキャップかヘアバンドを着用する決まりなんだけど、今までは店から借りたブカブカのサンバイザーで顔を隠していたのだ。一度はクビにするとまで言ったのに、なんというツンデレババア!泣かせるぜ!(二回目)カナダでは月二回以上給料日を設けるのが法律で決まっているのであっという間に給料ゲット。正直このペースでいくとギリギリ生活できるかできないか微妙な額だけど、楽しくて英語の勉強にもなってお給料もらうのが申し訳ないくらいです。チップはチップ箱に集めて後からみんなで割る仕組みなんだけどわたしはトレイニーなのでまだもらえない。シュン。明らかにわたしにくれたチップでも正直にチップ箱へ募金してるのに!レストランだとチップだけで相当な額を稼げるらしいけど、そもそもバーガー屋だからあまり期待できない。バイト探す時チップもらえないからコーヒー屋やファストフードは避けてたんだけど、とにかく一番優先したかったのは日本人がいない店って事でした。だからって生活できないんじゃ元も子もないけれど。。。これから夏になってお店が忙しくなったらもうすこしシフト入れるんじゃないかと期待。



やっと生活が軌道に乗り始めた矢先、またもや事件勃発。なんと遊びに夢中でバイトを無断欠勤、二度目のクビ宣告!真面目さだけがウリなのに何をやっているんだ、まったく。この話は次回、こうご期待。
次回タイトル予告:バンジージャンプ事変(2012)

1 件のコメント:

茜 さんのコメント...

通りすがりにこのブログを見つけました。

私も今年の三月までバンクーバーで働いていたので、あなたの記事を見ていて思わず思い出し泣きをしてしまいました。
たくさんの辛い事があったけど、その分たくさん学ぶことがあったと、今になって思います。

一年はあっという間なので、一生懸命楽しんでくださいね。:-)
体に気をつけて、
Have a nice stay in Vancouver!!