本館と、裏庭に勝手に建てたのでたまに警察とモメている別館を合わせて10人、プラスフェレット二匹猫二匹のルームメイトのうち、二人が一流フレンチレストランの現役シェフということで期待高まります。前日朝まで遊んでたから起きてくれるかなーとちょっと心配であったが迎え酒パワーでがんばってくれた。シェ・クレムとシェ・ピエール、ありがとうー。
キッチンで集中する彼らの邪魔をしてはいけないのでわたしと恋人のセビは2年前と同じようにグランビルアイランドでお惣菜を買ってきて差し入れ。彼ががんばってシャックした生牡蠣と、数種のオリーブ、ボッコンチーニチーズがのマリネが大人気でよかったよかった。
巨大なターキー様!このカリフラワー丸焼き(別に焼いてターキーの横にもってきた)おもしろいな。大人数のときにぴったりね。他に付け合せは定番のポテトピュレ、グリーンピースとベーコン、キャラメライズド人参などでした。ターキーのお腹に入れて肉汁をたっぷり吸わせるスタッフィングはインスタントじゃなくて、トーストしたバゲットの角切り、香味野菜、胡桃、桃、あとは企業秘密らしい笑。グレービーソースは大量のスターチでぼってぼてに白っぽくなったやつが普通だけど、今回は少し澄んでいてコンソメスープみたいなかんじで、マッシュルームやハーブも入ってすごく上品な風味。ターキーとは思えないほどしっとりした肉質に即座に染み込んでもう最高だー!さすがにプロはすごい…。うちには他にプロの塗装業、音響、大工、DJ、車の整備士、科学者、旅行エージェントなどがいるのでだいたいのことは外注せずにDIYでやってしまう。
10人の住人とセビくん、一番仲良しの友達ヘイディとビルも来て総勢13人。家中のテーブルと椅子をかき集める。普段はみんなバラバラのスケジュールで生活しているので全員揃って食事をするのはたぶん初めて。壮観!美味しくて楽しくてうれしくて夢のような時間でした。ワインとウイスキーが何本開くやら。
この家に住んであっという間に4年。OG、OBなんかには「まだあそこに住んでるのか」と呆れられる。こないだ大家ニコと大喧嘩して、もう出ていく!今月な!と宣言して物件探ししたものの、結局金銭面で現実的でないこととニコとの話し合いで情に流されたせいで延期に。今までもいろいろあったけど本気で引っ越しを考えたのはそれが初めてだった。空っぽになった自分の部屋を想像しただけでつらくて毎日泣いたよ…。ニコも泣いてた。泣くほどつらいなら留まればいいだけ。だから引っ越しやめた。
この4年間でたくさんのルームメイトやその仲間が出入りした。セビくんとは一緒に住んだことはないけれど、彼はもともとわたしの前にわたしの部屋に住んでいた元住人である。(出会ったのは全然別の場所。ものすごい偶然。)この前、元ルームメイトがハウスパーティがきっかけで知り合った彼女と結婚した。ビザが切れて故郷のフランスに戻った別のカップルも結婚した。一時期うちのカウチに居候していて今はわたしの仕事のボスのピェリックくんはもうすぐパパになるそうだ。ビルは4年付き合ったヘイディのために実はもう婚約指輪を用意している。
飲んで騒いでソファでダラダラした青春時代にはいつか終わりが来る。就職したり結婚したり、単にプライバシーゼロの生活に嫌気がさして去っていった幾多の人々。ちゃんと時系列順にメモしておけばよかった!初期のメンバーで残っているのはニコとわたしの二人だけ。暗い幼少期を経てカナダに逃げてきた移民同士、ユートピア的な疑似家族に依存してしまうのは自然なことのように思われる。一時期は恋愛関係になったこともあったけど、いつからか互いにブラザー、シスターと呼び合うようになったね。いま、再開発で周りの家がどんどん立ち退きになっている。この家がなくなる日もそう遠くはないだろう。今夜は躁うつ気味のニコがたくさん笑っていたのを見てうれしかった。わたしたち、しあわせになれるよきっと。
ところで、ホルモン剤を投与されて無理やり大きくなったターキーを食べると急激な眠気に襲われる現象をTurkey comaと呼んだりする(こええよ!)。いつでも寝落ちできるように全員でリビングに移動。デザートを食べながらB級映画の話で盛り上がる。わたしはけっこうこのジャンルに強いつもりでいたんだがみんなのほうが詳しくてぐぬぬ…。カナダに来て驚いたことの一つが、外国人はごく普通の大衆のシネフィル偏差値が異様に高いということ。別に映画ファンを自称しているわけでもない人たちがとんでもない本数を観ている。話の流れでSharknadoとかいうドイヒー映画の話になり、それをみんなで観ることに。もう本当にお粗末でわたしは10分経たずに死亡。みんな必死にチイチイ起きて!今いいところ!と声をかけてくれていたらしいがなーんにも覚えてない。しかもこのSharknado、なんと3まであるらしい。3では竜巻に乗ったサメが宇宙に行くらしい…勘弁してくれー笑
翌朝は昼過ぎに起きてみんなでシーザー(カナダ生まれのトマトのカクテル)を飲みながら片付けをして、カウチに戻ってまたどうでもいい映画を観た。今度は一家全員で旅行に行きたい。大人になってしまう前の最後のひとときを目と心に焼き付ける。
3 comments:
ちひろさん、もうすぐカナダにワーホリで行くものです。シェアハウスを60件ほどapplyしましたが返信率がひどいので、カナダに行って携帯を整備してからまた探そうと思っています。
私も日本人がいない環境で、お互いが家族とまでは言いませんが思いやって楽しいシェアハウスを見受けたいのですが、どうやって見つけられましたか?運でしょうか、、、
Eriさま
日本からアプライするのではかなり難しいと思います…。現地着いてからで全然間に合いますよ!でも、広告の下見は大事です。短期間に何度もルームメイト募集してるところは注意です(わたしが最初に住んですぐ退去した地雷物件はそうだった)。あとstudentのみとかjapanese歓迎とか言ってるところはやめたほうがいい。検索ワードをfunとかchillとか工夫するとおもしろい物件も見つかるかも?いい物件は一瞬で取られてしまうのでカナダの携帯をゲットしたら臆せずどんどん電話して見学に行きましょう。シェアハウスは楽しいですが本当に神経ズ太い人じゃないと合わないかもしれません。いつでも仲良しでいられたら一番だけど、時にはキモいやつとか空気読めないやつとも共存していかなければなりません笑。まあ合わなかったらすぐ引っ越せばいいだけなので直感を信じて。いいおうち見つかるといいですね。
ちひろさん、わざわざご丁寧に返信ありがとうございます^^わたしもちひろさん同様短期集中型なので返事や準備等々も遅くなってしまいました。私も色々検索していて毎日同じ物件が出ているところがあっておかしいなと思ってました。検索確かにfunとかしたら引っかかりそうですね、試してみますね、ありがとうございます。きっと出発1カ月前にapplyしたのが間違いでしたね、そりゃ返信こないですよね。
ワーキングホリデーではないですが海外で仕事経験済みなので多少は図太くなってるはずです笑シェアハウスにキモいやつとか空気読めないやつが出没するのですか?
本当に私が思い描いているような生活(自分で何でも挑戦していく感じ)をしていられるので参考になります。
ちなみにsharehouseのこと以外にアドバイスをいただけたら嬉しいのですが、最初ほとんどをバンクーバーで過ごそうと思っていましたがいろいろ考えて、また日本人を避けて&いろいろなチャンスがあるかと思って最初のベースをトロントに置くことにしました。そこで過ごしてから冬の時期にバンクーバーに移ろうかと思っています。でもちひろさんのブログで冬は仕事が見つからないと言ってられたのでやっぱり3月ぐらいまで待つのが無難でしょうか。ちなみに10月か11月ごろにバンクーバーに移ろうかと考えていました。それと、人それぞれですが何都市も欲張らない方が良いのでしょうか。
今月5月31日出発で、3日ほどカナダの友達にバンクーバーで会ってからトロントに行く予定なのでその時にバンクーバーの雰囲気を見ようとは思っていますが、アドバイスをいただきたいです。
込み入った話をすいません笑
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