2018/06/02

カナダ在住日本人が欲しいものリスト

日本の製品に固執しないでできるだけカナダで手に入るものでやりくりしたいものだが、過去6年間手間とお金をかけて試行錯誤した結果「同じ程度のコストでは代用品が見つからない」と判断した物がけっこうあって、日本の親友ゆっちに定期的に送ってもらっている。彼女が遊びに来てくれた時は二回ともスーツケースまるごと一つ分リクエスト&おまかせのお土産を持ってきてもらった。ありがたや、ありがたやー。


事前に「欲しいものリスト送ってね」と言われ、何か忘れてるのではないかと思って「一時帰国 買い物リスト」でググってみたら世界中あっちこっちに住む日本人たちが蕎麦の乾麺とかキューピーマヨとかインスタントの味噌汁が欲しいと投稿していた。そうか、海外に住むとは普通はそういうことなのか…。バンクーバーだったらこれら全部、アジア系でもない普通の大衆スーパーで手に入る。ダウンタウンやリッチモンドの日系、韓国系、中国系のマーケットに行けば食料品にしても日用品にしても思いつく日本製品はほとんど全部買えるし、お値段も輸入ではるばるやって来たことを考えたら納得できる程度。いくら言動が欧米化してもやっぱり朝ごはんは納豆たくあん味噌汁が落ち着くわたしは、これらが手に入らない土地ではとても暮らせないだろうな。バンクーバーやLAやNY以外の場所にいる人はニーズが違うことであろうが、これから海外に引っ越す人や、家族や友人が海外に住んでいて贈り物を考えている人の参考になるかもしれないので、わたしが友人に頼んだお土産&帰国の時に買ったもののリストを公開します。

食料品

※肉や肉エキスを含む食品、卵、乳製品の持ち込みには制限があります 
詳しくはこちら What you can bring into Canada

酒&おちょこ 日本酒はカナダでも買えるけど高くて特別な日にしか飲めない。空港で買ってきてもらった上等なもの と、スーツケースに入れても破損しにくい紙パックのと両方うれしいな。ショットグラスではなくおちょこで飲むと風情が出る。休日にはアートをたしなむというゆっちが絵を描いてくれたとっくりとおちょこのセット、おしゃれ。寒くなったらこれで熱燗飲もうっと。


つぶ貝おつまみ おみやげで一番うれしかったもの堂々第一位。欧米人ってあんまり貝に興味がないのかな?牡蠣とmussels (日本語忘れたから辞書ひいた。ムール貝のこと)以外の貝にアクセスする機会が無いので涙ちょちょぎれ。ひたすら美味しい。日本に着いたら追加で送ってもらうように頼んだ。




うずらの卵燻製 怒涛の酒飲みセレクト笑。ひとつひとつ個装されてるのもポイント高い!こういう気の利いたものはカナダにはないね。各種缶詰もそうだけど、料理ができるまでにすぐつまめるアイテムはとても便利。日持ちするのでたくさんもらってもうれしい。

プチッと鍋・鍋キューブ 最近日系スーパーでも売り始めたけど種類が少ない上に高い。土鍋に鍋キューブとお水と適当な具材をセットして、煮込んでいる間にシャワーを浴びて出たら出来上がっている。物価が高いバンクーバーでも野菜だけは唯一安くて美味しいので節約+満足+栄養と全ての面で優秀。シメはマルちゃん正麺か冷凍うどんで。

レトルトおかゆ プレーン味と梅、卵など各種。サムゲタン風味なんてのも買ってきてもらった。非常時にあるととても心強い。こちらでも手に入るけど重いからか高い。二日酔いでも病気でもカナダ人の定番はチキンヌードルスープなのだが、日本人の胃腸には負担が大きい。

クノールのカップスープ カナダでスープというと缶詰が主流。2食分くらい入って食べきれないし重いし缶切り必要だし、レンジで温めるのにけっこう時間がかかる。粉末のものなら鞄に放り込んで職場の温冷ウォーターサーバーでサッと作れてお弁当に便利。春雨スープやフリーズドライの雑炊なんかもいいね。前回日本に行った時は箱から出しちゃって大量に持ってきた。インスタント味噌汁はカナダのメーカー(並行輸入品?)のもあって手頃なんだけどそれ以外の日本のスープは種類が限られている上に高級品。

そういえば無印良品がオープンしたんだけど食品は全然売ってない。わかってないね!

さばで健康 ゆっちパパママのセレクト。美味しい!缶詰は缶詰なりの美味しさがあるけど、アルミパウチのこちらは学食で食べたような懐かしい味。冷凍ストックしてあるごはんとこれを温めれば時間がない時でも立派なごちそうになる。


味覇、創味シャンタン 野菜炒めやスープに。他にも使い道いっぱいあるはずだから研究したい。

冷やし中華のタレ(醤油味) 希釈タイプが腐りにくくてよい。昔ブログで紹介したようにパスタの麺を重曹を加えたお湯で茹でると中華麺にトランスフォームするので、それを氷水でしめてハムか蒸し鶏、キュウリに錦糸卵など適当な具を合わせる。極限まで材料費が安く食欲がないときにもつるんとイケるので夏は狂ったように冷やし中華ばっかり食べる。そういえば不器用な錦糸卵を作って置いておいたらシェフのルームメイトに「卵をこんな風に美しく調理するなんてすごい」と感心されたっけ。

最近はタレ自作してます。→レシピ

混ぜるだけのパスタの素 
売ってるけど高い。かさばらないし自炊慣れてない時にあるととても便利なので多めに持ってくるとよい。茹でた麺に混ぜるだけのパスタの素という概念自体がカナダにはないような気がする。缶詰とか瓶詰めのはあるんだけどポーションがデカい上にしょっぱくてたまらん。

福神漬け ゆっちのパパママが空港のラウンジでパクってきたもの笑。レトルトのカレーを年に数回食べるんだけど、そのためだけに量が多くて高価な福神漬けを買う気にはなれない。鰹節とか青のりとか出汁の素とか、一度にたくさん使うわけじゃないものは基本的に小分けだとありがたい。本当日本のメーカーって「わかってる」よね。



ポカリスエットの粉末 日系スーパーで手に入るけどちょい高い。食塩とレモン、はちみつで自作することもできる。しかし二日酔いや病気の時にそんなことをする余裕はない。昔はよく送ってもらってたけど今はこだわらなくなってココナッツウォーターやVitamin Waterやゲーターレードで代用するようになった。

化粧品

化粧水 ドンキとかで売ってる1000円以下のちょっととろみがある化粧水が大好きで30歳になっても手放せない。日系スーパーで買うと倍以上の値段する。カナダの基礎化粧品はパシャパシャのtonerか、もしくはこってりクリームになってしまいその中間的なものがない。デパートに行けばSKⅡや資生堂やシュウウエムラが入ってるのでもしかしたら日本人好みのものもあるのかもしれないけどなんせ金がないんでね…。

【追記】日本のコスメオタクにも大人気だというカナダのブランドThe Ordinary.を発見して以来全部ここのを使っている。美容液$6〜などびっくりするほど安いのに高品質!バンクーバー近辺に直営店が3つあり、Waterfront駅のすぐ近くの店舗が便利。あらかじめ日本語で口コミ検索して欲しい物を品定めしてから出かけるとよい。$25以上の注文で送料無料の通販もあり。

日焼け止め 日本とは紫外線のレベルが違うので使わないと冗談抜きで皮膚ガンになる。曇ってても必ず塗りましょう。カナダの一般的な日焼け止めはベタベタして臭く、とても顔面につける気にはなれない。ビオレのアクアリッチUVは1000円しないのに使用感がいいし化粧下地にもなる優等生。台湾系スーパーのT&Tでも購入可。

リキッドアイライナー エイミー・ワインハウス、トゥラ・サターナ、そしてK-POPアイドルたちからインスパイアされたこめかみに届くほどのキャットラインはわたしのトレードマーク。カナダの薬局で買えるものはほとんど試したけど満足するものがひとつも無かった。日本で売れているらしいフローフシというところのものに出会って以来ずっとまとめ買いしている。知らない人によく「あなたのアイライン素敵、ぜんぜん滲んでないけどどこの使ってるの?」と声をかけられる。

クッションファンデ 安くて使い勝手のいい韓国のMISSHAというところのもの。前回日本に行った時に@コスメを読んでどうやら日本で売れているらしいと知り使い始めた。BBクリームより軽いし、よく肌きれいだねと言われるようになった。eBayでも買えるけど高い。

眉マスカラ こちらでは眉は太く濃いのがトレンドというかもはやスタンダードなので、眉マスカラも濃い色が主流。前回帰国時にギャル御用達の金色に近い色味のものをドンキで大量に買ってきた。日本の薬局コスメは本当に安くて優秀なので、まゆ毛ペンシルやアイシャドーなど賞味期限(??)長そうなものは多めに持ってきたほうがいい。こっちだとメイベリンとかのどうでもいいまゆ毛ペンシルが$20 (2000円)くらいする。

メイク落とし 
詰め替えパックならスーツケースの中でかさばらない。ウォータープルーフのマスカラやアイライナーを落とせる手軽なメイク落としが普通の薬局では手に入りづらい。コットンに含ませるオイルフリーもしくは分離式のものは落ちないし、ココナッツオイル等で代用しようとするとベタつくし。

洗顔料 日本で使っていたようなクリーム状の泡立つ洗顔料が無いことはないが見つけづらくやたら高価なので、わたしはずいぶん前に普通の固形石鹸に転向した。特にトラブルない。

シートパック 年間通してものすごく空気が乾燥しているので保湿命。T&TやKonbiniyaでも買えるけどタイミングによっては少し高い。

日用品・薬局に売っているもの

虫除け カナダの蚊は凶悪で刺されると腫れもひどいし跡が残る。なのにちゃんと効く虫除けが売ってない。ネットで知った「蚊がいなくなるスプレー」や携帯用のファン等を手に入れてから夏がもっと好きになった。※エアゾールのものは破裂のおそれがあるため飛行機に持ち込めません

これはエアゾールではないのでセーフ

スースーする虫刺され薬 カナダの定番のものは一通り試したけどどれもヌルヌルして臭いだけで全然効かない。友人が買ってきてくれたムヒの軟膏、早速使ってみたら
効きすぎて引いた。

泡で出てくる漂白剤 ネットで学んだとおりサランラップと併用したら長年悩んでいたのが嘘みたいに真っ白になってルームメイトや彼氏も驚いていた。これはカナダ人にはない発想なのかな?シャバシャバの濃縮タイプしかない。カビ落とし専用と謳ったスプレーも全然効かなくてバスルームのタイルの格子が黒いのがずっと気になってたのよ。※本当は持ち込み禁止 
最近T&Tやさくらや、Minisoでも買えるようになった。

ゆっちが薬局から「どれ?これ?」と送ってきた画像。
LINEでリアルタイム買い物指示

冷えピタシート、湿布 一時帰国時にまとめ買いする在外邦人多し。たしかにこっちで売ってるのみたことない。カナダ人は昔ながらの氷嚢を使う。わたしはこっちに引っ越してから何故か熱を出すタイプの風邪にかからなくなったので(風邪自体はひく)そんなに興味ないかな…。

イソジンうがい薬 頼むの忘れちゃったよ!何故かカナダに売ってないのよね。毎年喉と咳の風邪に苦しんでいる。一昨年strep throat(レンサ球菌咽頭炎)になったときもつらかったなー。

文房具 こっちで買えるものはあまりにもダメダメすぎて笑えてくるレベルなので前回来日したときに気合を入れて買いすぎた。まあ腐るもんじゃないからいいけど。Campusノート、ポケットサイズのノート、なめらかな書きごこちのボールペン等。ちょっとしたプレゼントにも最適。

フードマン 外食がアホほど高いのでお弁当持参の人が多い。お弁当っていっても日本のみたいにおかずたくさんのじゃなくて、サランラップに包んだパサパサのサンドイッチとかだよ。わたしは残り物をごはんの上に載せて丼ものみたいにしてタッパーに詰めたりしている。このお弁当箱インスタグラムで見かけて欲しいと思ってたのにリクエストするの忘れた…。薄型で、縦にしても漏れないんだって。ところでこの商品名ポリコレ的にNGですね。


【追記 2023年】
エコバッグ(買い物バッグ)
バンクーバー市では2022年1月からスーパーや薬局などでのビニール袋の配布が有料無料共に完全廃止になった。袋を持っていない場合は15セントの紙袋を買うこともできるけど、重いものを買った日や雨の日など全く使い物にならない。再利用可能のショッピングバッグもレジ横で$3くらいで買えるところもあるけど折り畳みできるもののほうが便利だと思う。ナイロンや木綿の小さく畳める袋を既に持っているなら持ってきたほうがよい、到着して速攻必要になるので。なければ普通にダウンタウンのDaisoとかで売ってます。とにかくビニール袋は箱買いしないと手に入らないので、慣れるまでのつなぎとして余っているレジ袋とかも適当に持ってくるといいと思う。ちょっとしたゴミとか濡れたものとか。

ハサミ
カナダでは食品やら日用品やら、何もかもがハサミを使わないとパッケージが開かない。切り取り線が描いてあってもミシン目になってない、ミシン目にはなってるけどビリビリになるなど全くユーザーフレンドリーではないので、もしもハサミあれば(預け入れ用の荷物に入れて)持ってきたほうがよい。これもDay 1から必要。ハサミ買ったところでハサミがないとハサミのパッケージが開けられないという落語のような展開に注意。

料理の本
バンクーバーでは外食が高すぎて料理が必須のサバイバルスキルになる。わたしは日本にいた時に包丁を握ったことすら無かったので『料理の基本』みたいな本を持ってきて大正解だった。ワーホリの時は(まあ今も)とにかく英語の勉強をがんばりたかったから情報収集も極力英語でするようにしてたけど、レシピは日本語のほうがわかりやすいし調理の手順とかもすごい工夫されてると思う。クックパッドや電子書籍もあるけど個人的には料理は紙の本で読みたいトピックなのである。

衣類

ストッキング (肌色、黒色、デニール違い各種) 毎日仕事でスーツを着るのと、冬にミニのドレスを着る時に必要。カナダのものはやたら高いくせに非常に伝染しやすいのでほとんど使い捨て。日本のものは長く使えるし少しひっかけてしまっても伝染が広がらない。

メディキュット ネット通販で買えないことはないけど高い。

ユニクロの携帯ダウン 似たものをこちらで買うと最低でも1万円以上はする。バンクーバーは春夏でも朝晩の気温の差が激しいので鞄に入れておくといざというとき凍えずに済む。最近メトロタウンやリッチモンドにユニクロ店舗できたけど品揃えとか値段どうなんだろ。

何でもない肌着や靴下、パジャマ バイト制服の下に着る普通の黒いロンTとか、部屋着用のどうでもいいTシャツとかスエットとかがこちらで買うとどうしようもなく高くてちゃちい。あと靴下がダサい。ブラジャーはわたしは使わないのでわかんないですが多分日本人女性には日本のもののほうが合うかと思われます。サイズ表記も違うよね。一方パンティはデザインも機能性もカナダのほうが自分好みのものが多くて満足。


【追記 2019年】カナダにもユニクロができてそんなに高くないのでもう安心です。https://www.uniqlo.com/ca/en/ ただし5本指靴下は需要がないのか売ってない。長時間ブーツで立ち仕事をするようになったので5本指靴下じゃないとダメで日本の親友に送ってもらった。

番外編:別に欲しくないもの、日本から持ってこなきゃ良かったもの

インスタントラーメン 友人に念を押して「いらないからね」と伝えておいた。バンクーバーではサッポロ一番各種もマルちゃん正麺もラ王も別に高くない。そうめん、蕎麦などの乾麺も手に入りやすい。

緑茶 一昔前は海外在住者への定番土産だったと聞くけどブランドにこだわらなければ普通にスーパーで買えるよね?麦茶やほうじ茶も売ってる。肌にいいドクダミ茶は売ってないので少し気になる。

使い捨てコンタクトレンズ 度数さえわかればオンライン通販で安く買える。ワーホリのときムキになって一年分買ってくるんじゃなかった。

生理用品 環境が変わると生理周期が狂うこともあるので数回分あったら安心だけど、そんな大量に持ってくる必要はない。滞在予定期間にもよるけどこういう消耗の激しい消耗品はいずれは現地のものに慣れなければならないと思う。値段は高いけど生活必需品だからということで去年から消費税がかからないように法律が変わった。

シャンプー類、オーラルケア カナダのもののほうが質がいい。歯ブラシは一般的に靴ブラシのようにデカイので日本から大量に持ってくる人も多いけど、わたしは小さくて柔らかくてデザインがかわいい乳幼児用のものを愛用。

薬局で買える系の薬 幸い持病もないので風邪薬、胃薬、アレルギー薬や睡眠薬などカナダのもので事足りている。薬局で辞書片手にパッケージを解読したり薬剤師さんに質問したり、これもまたいい経験。

2 comments:

さやか said...

こんにちは
ちい様に憧れながら日本の片田舎で読んでる三十路オンナです!
ムヒって結構頼まれる印象…
弟が買って帰国すると、弟の職場で噂が広まってみんな ムヒ買ってきて!ってムヒムヒ!なってました 笑
あとは立ち仕事マンだと 圧力のかかる靴下←日本語が貧相…も頼まれることあるとか(^^)

結構前の記事ですが、個人的に知人のマリファナ 使用のことで悩んでたので ちひろさんのマリファナ 記事読んで心がスッキリしました。日本ではマリファナ 嗜む人がマイナーすぎて相談できず悩んでいたので本当に本当にありがたい記事でした。
これからもちひろway に幸あれ!

Unknown said...

たまたま、ほんのたまたま、小分け福神漬けを探していて辿り着いたこのブログ
パパママとこのブログに写真をアップで公開してくれたしてくれたちひろうさぎ
さんのおかげで、メーカーまで探し出すことができました
ほんと感謝です!
ありがとう!
が、それよりも、「欲しいものリスト」の記事がなんとも面白く、これからぼち
ぼち記事を読ませて頂きます
はらだ