気がついたら一ヶ月ぶりの更新。生きてます。忙しかったのよ。
実家に「お金なくなった。ください」とメールしたところ、「ダメ。働け」との返信。了解。
ワーホリで来てる日本人は日本食レストランか土産屋あたりで働くのが相場なんですが(英語喋らないで済むから)、ここでその相場に甘んじるほどわたしは素直じゃありません。なんとなく服屋とかどうかしらん、と思っていた矢先にルームメイトで親友のマニュ子から某アパレル店がjob fairを開くという吉報を受ける。わけもわからぬままとりあえず行って来ました。新店舗オープンに伴った大量採用選考会みたいなもので、直接採用担当者に会うことができます。普通なら履歴書を配り歩いてアポを取り、面接にこぎつけるだけでも大変なので、これはものすごい大チャンス。何から何までメルシーボークー、マニュ子。彼女については今度詳しく紹介するね。
それにしても急すぎるよ!メール来たのが4日くらい前だっけ。一般英語クラスのあと履修するはずだったビジネスクラスが受講希望者不足で休講になり、履歴書の書き方も面接対策もなしに急遽卒業することになっちゃって、ただでさえアワアワしてたのに奇しくも卒業式当日にこのビッグチャンス。ああ、目が回る…。なんでこう何もかも行き当たりバッタリなんだろう。「将来の計画を立てることなんか何の意味もない。どうせ人生は計画通りには行きやしないんだ」尊敬する師のお言葉です。おそらくわたしが都合よく曲解したんだと思うけど、たしかこんなことを仰った。これがわたしの座右の銘。3.11以降この言葉の重みが…あ、話が反れた。やめ。
アパレル業となればやっぱり面接にはそこんちの服を着て行くのが礼儀だろうが、今回エントリーしたのは日本には店舗のないブランドなので持ってるわけもない。一応春らしい格好のほうがいいだろうとアウターは昔からよく着てるadidasのジャケットに決めたけど、これに合せられる手持ちの靴がナイキのスニーカーかクロックスの長靴のみ。服屋の面接に、そこんちの服を着ないだけでも申し訳ないのにadidas × ナイキって部活…?ちょっとヒドいよなあ、と思い急遽靴を購入。お金ないのに…トホホ。お金ないのに時間もないので大衆靴チェーン
ALDO(日本で言うところのEsperanzaといったところか。いや神出鬼没具合からしてABCマートかな)にて。人と持ち物がカブるの耐えられないわたしにとっては屈辱的選択。気に入らないけどとにかく時間がない。高いけど、安いの探す時間がない。荷物重量制限で衣類、靴を持って来れなかったのがひどく悔やまれる。実家から送ってもらおうにも送料がめっちゃくちゃ高い。
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家に姿見がないのでモールで撮った。相変わらず残念なプロポーション |
あんまり気に入らないけど履いて歩いたら巷で大好評だったので少し自信がついた。なぜ巷で大好評だとわかるのかというと、歩いてるだけで「靴カワイイ!」「髪カワイイ!」「メイクかわいい!」とバンバン声をかけられるから。一日で20人以上は話しかけられたかな?しまいには一緒に写メをとって欲しいと言われる始末。モデルかなんかやってるのかと真顔で聞かれたりもした。いくらなんでも盛りすぎだろうと思われるかもしれないが、れっきとした事実である。東京でストリートスナップに捕まったことが一度もないのをひそかに気にしているわたしだが、ここでは人気読モにでもなった気分だ。バンクーバーはオシャレに飢えている。
job fair会場はカフェの地下フロア。いかにもアパレルって感じの姉さん、兄さん(備考:明らかにゲイ)たちが出迎えてくれる。そういう人種がバンクーバーに存在するってことに感激。イモばっかなんだもん。徹夜で書いたapplication formを手渡し、しばし待機。6人くらい揃ったところでテーブルに案内され、グループ面接。当たり前だけど英語ですよ。当たり前だけどわたし以外は全員外人。当たり前!ここカナダ!最近やっとこの状況に慣れてきたわ。先に特攻したマニュ子速報によると「変な質問ばかりされた。『もしあなたがクルマになれるとしたらどんなクルマになる?』とか」とのことだったけど、わたしの回は普通の質問でした。「あなたにインスピレーションを与えるファッションアイコンは誰?」「なぜうちで働きたいの?」「どうやってチームワークを築きあげる?」「今までに受けた印象的な接客は?」「あなたのファッションスタイルってどんなの?」かな。時計回りに答えるとちょうどわたしが最後だったのでちょっとラッキー。他のcandidatesは「服屋の面接にその格好はないだろう…」ってかんじ。服も冴えなきゃanswersも冴えなくて「えー、右に同じく」みたいなかんじ。わたしがmanagerだったら全員(自分含め)落とすね。「あなたのファッションスタイルってどんなの?」に「ラクな格好」「無難なやつ。黒っぽい服とか」って、そりゃないだろ!言っとくけど無印良品の面接じゃないからね。けっこうトガった服屋の面接だから。ヤル気あるのかな?わたしはつたない英語でみんなと逆のことを答えました。「黒は絶対に着ない。葬式みたいなんだもん。fashionableであるためなら着心地、履き心地は犠牲にしたっていい」だとか。でも何しろ英語が不自由だからたぶん伝わらなかった。一応全部答えられたけど、ものすごく緊張していたので肝心な一言を言い忘れた質問もいくつかあった。くやしいのう、くやしいのう。頭ではわかってるのに思うようにできないのって、本当に苦しいよね。自由になるための鍵はただひとつ、勉強だけ。語学学校卒業しちゃったので、こっからは一人で勉強しながら職探しです。なあに、映画観ててもテレビ見てても買い物しててもルームメイトと遊んでても全部英語、つまり全部勉強なんだからどうってことないさ。
今日の面接はダメダメだったけど、正しい英語をハッキリ話す英語教師じゃなくてスピードも文法もめちゃくちゃなネイティブの言ってることがほぼ100%理解できたのでちょっと満足。だって2ヶ月半前バンクーバーに着いた時には入国審査官が何を言ってるのかまるでわからなくて、入国が危うかったんだもの。今日のくやしさをバネに、一筋の希望を糧に、就活はじめます。一ヶ月以内に見つからなかった場合は飢え死にか強制帰国の2択になります。さあ、どっち!