2018/01/30

Kindleを買った

昭和の人間なのでずっと電子書籍には抵抗があったのだが、①バンクーバー近郊に本屋がない②Amazon.caがプライムに入らないと送料が高い上に異常に配送に時間がかかる③安くなってた、という三大理由でついにKindleを購入した。

よく思い出してみると東京はAmazonも早いくせにあちこちに本屋や古本屋があって、ちょっと時間があったら立ち読みしたり、どうせ安いので気軽に買ったり、そういう本が家に積みっぱなしになっていたり、読書天国であった。出版が不況とか言ったってどこの商店街にも本屋あるし、代官山の蔦屋(去年行って感激した)ができたりとか、Book Offもいつも混んでるしなんだかんだでまだまだ紙の書籍への感心が高いと思う。マンガカルチャーのせいもあるのかな?いっぽうバンクーバーでは2015年にダウンタウンの大型書店Chaptersが潰れて忌々しいスポーツ用品店に乗っ取られてからというものの、本を買うにはバスを乗り継がないと行けないWest Broadwayか郊外モールのMetrotownに足を伸ばさなければいけなくなった。ダウンタウンにChaptersのミニ店舗がオープンしたけどベストセラー本が山積みしてるだけで欲しい本は全然ないし…図書館は返しに行くのめんどいしー。

まあAmazonあるから関係ないじゃん、と思われるかもしれないが通常配送が頭にくるほど遅い、最低でも一週間はかかる。広い国なのでもしも倉庫が東海岸にあるなら物流に時間がかかるのは仕方がないけど、そうではなくてトラッキング情報を見ると発送するまでに4日も5日もかかっている。これは多分Amazonプライム年会費$79(高ッ)に入らせるためにわざとやってるのだろう。しかも、やーーーっと今日届くと思ったら郵便局は平日9時5時みたいな営業時間なのでルームメイト全員が仕事に出かけてる間に配達員さんが来て、不在票が入って、再配達はないのでこれまた平日9時5時みたいな営業時間の営業所に自分で取りに行かなければならない。本一冊手に入れるのになんでこんなに労力がかかるのだ…。わあ面白そう、今週は天気も悪いらしいしこれを読んで過ごそう、みたいなワクワクした気持ちはとっくにどっか行ってしまう。というわけで数年間導入を検討していたKindleを自分への30歳の誕生日プレゼントにした。バックライトがついたpapewhiteというモデルで、年末のセールで$99.99だった。定価$139.99だとちょっと怯んじゃうけど$100切るならいいよね。すごく軽いな!画面は光を反射しないすりガラスのようなテクスチャで屋外で読書するのにも問題なさそう。文字はくっきり、明るさ選べる目に優しい白。本物の紙みたい。液晶が傷ついたら悲しいのでカバーも一緒に買った。




で、使ってみた感想としては…

\Kindle最高だよーーーー!/

生活が劇的に変わった。なんでもっと早く買わなかったんだ?まず、当たり前だけど何曜日でも真夜中でも読みたい本が速攻ダウンロードで手元に届く。書籍版よりも安い。そして読書灯をつけて身体を起こして読まなくてもバックライトがあるので布団の中で読める。電気を消してから延々スマホをいじる時間も、それに伴う「いったいわたしは何をやってんだ…」という罪悪感も激減した。

そして永遠の英語学習者として、ボキャブラリー増強にこれ以上適したツールはない。単語を長押しするとプリインストールされた辞書(英語だけで3種、他にも各国語、英和辞書もある)、Wikipedia、翻訳ツールにリンクするようになってて、調べた単語は自動的に単語帳に追加されるようになっている。この単語帳はリストでざっと見返すこともできるし、フラッシュカードモードではどの本のどのセンテンスで使われた単語なのか例文も合わせて復習クイズができる。今まではこれを全部手書きでやっていた。10年以上前に買った電子辞書がポンコツなので紙の辞書を使ったりネットで調べたりして一つ一つノートに書き出す作業は、たしかに勉強にはなるんだけどいちいち物語を分断してしまい、読書が与えてくれる想像も思考も「英語学習教材」に変えてしまう。Kindleなら素早く意味を調べてとりあえず読み進めて、ある程度キリがいいところで立ち止まって詳しく復習できる。アンダーラインを引くこともできる。これをそばで見ていた パートナーが「いいなあーいいなあー」としきりに羨ましがったのでクリスマスに同じものを買って差し上げた。



歯でちぎって開けてる…
手前は彼からのギフトの一部で斬新なラッピングのシャンパン

日本語のネイティブスピーカーだって国語辞典が必要なのと同じで、英語のネイティブスピーカーも全ての英単語を知っているわけではない。ボキャブラリーの多さは戦闘力だから、日々鍛えなきゃならない。

思うように英語が話せなかった頃はまるでガラスの箱の中に閉じ込められているようで苦しかった。周りで何が起きているかはほとんど理解できるのに、言いたいことは溢れてくるのに、何も言えない。今も時々そんな風に思う。自由になる手段はただひとつ勉強しかない。わたしが6年前カナダに来た時はKindleなんかなかったし、Netflixもないから古本屋で必死に中古DVD漁って、映画+英語字幕で英語を勉強したりしたもんだ(カナダ版のNetflixは基本全部英字幕が選択できる)。今は本当便利だね。前にも何度も書いてるけど、外国語の勉強は日本でもできる。もしも海外で勉強できるチャンスがあったとしても日本にいる間に時間をかけて築いた土台があって初めて実践を積み上げる事ができる。海外来ちゃったら生活に適応するのにいっぱいいっぱいで基礎を勉強する時間が取れなくなるから。よく日本人はもっとアウトプットするべきとか言うけど、そんなの嘘だね。日頃からインプットしまくっていればいざアウトプットする時が来ても自然と言葉が出てくるものです。とわたしは思います。あれ、でも著作権の関係で日本にいると洋書はダウンロードできないのか?カナダにいると日本のコンテンツは原則手に入らないのと一緒か?もうこういうのやめて欲しいよね。海外にいるけどお金出して買いたいと申し上げてるのに何故か断られるっていうパターンすごく多い。インターネットの良いところが活かせてない。誰かどうにかしてください。

ところで!最初に散々文句垂れましたが、この度バンクーバーダウンタウンにChaptersが復活するとの吉報が入りました。RobsonとThurowのForever21が潰れ約2700平方メートルの跡地が2018年秋頃を目処に(絶対遅れるパターン)本屋に生まれ変わるらしい。やったね!ちょっと駅から遠いけど絶対通うぜ。またコーヒー屋併設、たっぷり閲覧スペースになるのかな?電子書籍はとても便利だけど、本の背を眺めてゆっくり歩き、思いもよらない出会いに遭遇する体験はやっぱり格別で、失われてほしくないです。まあ多分タイトルメモして家に帰ってKindle版ダウンロードするんだろうけど笑。

2018/01/23

謹賀新年ヨガファイヤー

新年なのでヨガマットを新調した。ヨガ始めて3年ちょい、今までずっとWinnersで$30くらいだった安物のマットを使ってたのよね。まあ$30のわりにがんばってくれたとは思うけど、ほぼ毎日使うものだし、中上級者としてぼちぼち良い物を使ってもバチは当たるまいということで。

ヨガグッズの有名どころと言えばバンクーバー発祥のlululemonですが、ここのマットはちょっと癖があるというかとにかく変な匂いがする笑。使ってるうちに気にならなくなるとは言うけど…。で、使い込んだら使い込んだで見た目が汚くなるしそもそも色が地味なのばっか(ボロクソ)ということで、自分で使ったことはないんだけどナシだなと思っていた。グリップ感はかなりあってプロ御用達と聞くけどねえ。公式サイトで$68、あれ思ったよりは良心的だな(この記事というかこのブログに出てくるドルは全部カナダドルのことです)。

次に気になったのがInstagramで見つけたSupported Soulというところのもの。見よこのカラフルなデザイン、かわいすぎるー。乗るだけでハッピーになれそう。こちらもバンクーバーのブランドなんだって。本当にこの街が大大大好きなので地元のアーティストは是非応援したい。お値段は各$98。お…応援したいがわたしの財布も誰か応援してくれ…


今のところは実店舗での取扱がないのでオンライン販売か、ときどき何かのイベントの時にポップアップショップを出してるみたい。かわいいだけじゃなくてもちろん機能的で、天然素材のゴムをベースに表面はスエードのような加工になっていてヨガマットタオルいらず。ホットヨガに最適とのこと。手足が湿った状態で最高にポテンシャルが発揮できるということは、逆に言うとホットでないヨガでは滑りやすいのではと危惧し泣く泣くパス。ホットヨガ苦手やねん。

というわけでずっと前から気になってたカエルのマークのMandukaに落ち着いた。昔スタジオのレンタルで使って良かった印象があるし、ヨガガチ勢からの評価も高い。吉川ひなのさんも使ってるらしいぞ。ここの基本モデルProというのが分厚くてとても頼りがいがあるんですがとにかく重い!なんと約3.4キロもあるらしい。これ担いで電車乗るのきつい…ということで機能性はそのままに大幅に軽量化されたProliteというのにしてみた。1.8キロ、これでもまだ重いがなんとか許容範囲内。カラーバリエーションは多い。期間限定でかわいい柄のも出てるんだけどこれもSupported Soulと同じ素材っぽいな。柄物はこの素材じゃないとプリントできないのかも。公式サイトで見ると$82となってますがこれは米ドル価格。Amazon.caでみると$92.50くらいから。しかし!鬼のリサーチ力で大幅割下げしているサイトを発見。Well.ca ここで$76で買えた。国内送料無料、さらに期間限定でMasterpass (MastercardがやってるPaypal的なもの)で支払いの初回に限り$15オフということで総額$64まで下がった。健康食品だなんだのおまけつき。うれピー!


届いたらパッケージに書いてある通り最初に塩を振る儀式を執り行った。製造過程で表面に油膜のようなものができるので使用前にそれを取り除くためらしい。この工程も製造過程に含めてくれないものか…。地道に塩振ったり塩拭き取ったりしたのに、ウワサどおり最初の数回はやはりヌルヌルベタベタとして滑りやすくストレスが溜まった。ヨガは思いっきり手足をつっぱるので、滑るとコケたり最悪の場合深刻なケガにつながる。お湯でごしごし拭いたりしつつ5、6回使ったらだんだん良くなってきた。表面は編み物のような、畳のようなエンボス加工が施されている。今まで使っていたものに比べると若干幅が狭く、長さは長め。相棒、これからよろしくな。

3年間、多いときは週7回、仕事が忙しいときでも週3回はヨガに通っている。今はオンラインのレッスンも有料無料いろいろあるし、ある程度基礎が身についたら本当は家で一人で練習してもいいんだけど、やっぱスタジオに行かないとやる気が出ないのよね。去年のお正月東京に遊びに行った時(この旅行記がいまだ未完)は100均でマット買ってYouTube見ながら自主練したけど…。わたしはバンクーバーに来てからヨガ始めたので英語じゃないと頭がこんがらがっちゃうのだ。調べたら五反田に英語で教えてるヨガスタジオがあるみたいです。Sun & Moon Yoga 

バンクーバーというか西海岸ではほんっとにヨガが大人気で気軽にドロップインできるスタジオも多いので、滞在する機会があったらぜひ試してみてほしい。地元民のライフスタイルを体感できると思う。使っている筋肉を意識しながら正確にポーズを決めないと意味がないので、先生はかなりよく喋る。ヨガで使う英単語を知っておくとついていきやすいかも。

動詞

inhale 息を吸う
exhale 息を吐く

この2つはどのレベルのどのクラスでも頻出の必須ワード。ヨガの基本は呼吸です。意識して呼吸するとそれだけで血液が巡り身体が暖まってくるのがわかる。口を閉じたまま鼻の奥でフンーっと大きな音を立てて行う呼吸法をウジャイといいます。これは早めに習得しておきたい。

bend 曲げる
microbend 僅かに曲げる
straighten まっすぐ伸ばす
bow お辞儀するように前にかがむ
backbend 後ろに反る
twist ひねる
firm 硬く引き締める
engage 意識して筋肉を使う
lay on back 仰向けに寝転がる
lay on stomach/belly うつ伏せに寝転がる
interlace fingers 指を組む。最初何のことだか全然わからなくて焦ったけど周り見て理解
bind 「バインダー」みたいに指などを引っ掛ける interlaceと似てるね。
gaze 見つめる。視点(顔)をどこに向けるかは大事です
hands in prayer 両手を合わせる、ナマステポーズ
tippy toe つま先
tuck これの日本語訳がどうしてもわからない笑 tuck your toesとかtuck your chinとか言うんだけど日本語でなんだ?逆はuntuckという。

toesをtuckした状態

chinを tuckした状態(右)


身体の部位

ヨガを始めるまで知らなかった言葉ばっかり。まあ日常生活じゃまず使わないからな…。

collar bones 鎖骨
pelvis 骨盤
sacrum 仙骨
tail born 尾てい骨
shin すね
thigh もも。ケンタッキーでもも肉を指定したい時に「サイ」という、あのサイ
ball of foot 足のつちふまずより前のムックリした部分(日本語でなんだ???)
big toes 足の親指
pinky toes足の小指
pubic bone 恥骨
spine 背骨
ribs/ ribcage 肋骨
biceps 上腕二頭筋
shoulder blades 肩甲骨
forearms 腕の肘より先
chin あご
bum =hip おしり
glute 大臀筋?うまく説明できないけどおしり関係
abs/core 腹筋
belly お腹


ヨガ独特の用語

Asana posture、ポーズのこと。インド語?の技名を英語と併せて言う先生も多いのでそのうち覚えるはず。

Mantra クラスの最初か最後に唱える呪文のようなもので、テンプレ的なものがあったり自分のオリジナルを編み出したりする。わたしのような宗教/スピリチュアルアレルギーには非常にツラい要素。幸い、普段のレッスンではあんまりやる先生いないけど。

ヨガの基本の精神に「やりたくないことはやらなくていい」というのがある。痛気持ちいいを通り越して痛いポーズや、わけの分からない呪文を唱えるのが不快な時はやらないで勝手に休んで全然大丈夫。

Aum オーム。短いマントラのようなもので、腹の方からオーーーーーと声を出す。たとえばthree sounds of Aumと言われたらおー、おー、おーと三回。大人数のクラスだと不思議なハーモニーが生まれてなかなか面白い。宗教アレルギーでもこれはギリギリ許せる。これも恥ずかしかったら別にやらなくて平気。

meditation
瞑想。雑念が多いわたしは未だに頭を空っぽにすることがうまくできず、いつも夜ご飯のこととか考えてる笑。ヨガ教師の友人はパーティの途中とかでもサクっと静かな部屋に移動して10分瞑想したりする。集中力すごいな。

props  block, strap, bolsterなど ポーズを支える小道具のこと。スタジオで貸してくれる。部屋のどこかに積んであるのでクラスが始まる直前に先生が指示するか、先生のマットの周りに置いてあるものを見て自分で持ってくる。Blocksは初心者でも上級者でもよく使う。


基本のポーズ

downward dog どのレベルのどのクラスでも必ず何度も繰り返し出てくる基本の基本。はじめはこれをしっかりやるだけでもなかなかつらいのだが上級になってくるとこれが一休みのポーズになる。


child's pose
これも一休みのポーズ。キツくなったらいつでもこのポーズに戻っていい。わたしは練習前に「さて、ヨガやるぞ」という気持ちにゆっくり持っていく時によくやる。


chaturanga チャトランガ downward dog →high plank→ upper dog もしくはcobra →downward dogに戻る腕立て的なコンボのこと。PowerやFlowクラスではこれをポーズの合間に何回も何回も繰り返す。慣れると無駄な力を入れる必要がなくなって簡単なんだけど、コツが要るのでYouTubeなどで予習してイメージしておくといいかも。



savasana すべての練習の終わりにキメる、実は一番大事なポーズ。決して寝てるだけではないので真面目に取り組むように。


ところで日本の中学校の体育の授業でダンスが必修化したって聞いたんだけど本当?多感な年頃に、シラフで無理やりダンスさせられる中学生の心境を思うだけで気が重い。わたしは前から口をすっぱくして言ってるようにスポーツが大大大嫌いで、それは間違いなく体育の授業のせいだ。ヨガが続けられている一番の理由は「別に上手くできなくてもいいし、やれる範囲でやる」というユルさにほかならない。初心者は補助具を使ってゆっくり身体を伸ばすし、逆にハードに練習してる人は勝手にアレンジしてドタバタやってるし、疲れたのか後半ずっと寝っ転がってる人もいるし、集団でやってる割にかなり自由だ。学校でもいきなりダンスなんか取り入れないでヨガにしたらよろしいのになあ。基本のポーズなら体操用のマットの上でできるだろうし。運動自体の効果は薄いかもしれないけど、学生って大人と同じかそれ以上に忙しかったりストレスが重なったりするから、一日の間に数十分だけでも静かに呼吸する時間があったら気持ちが救われる子もいるのでは。