2012/01/28

My Boxing Day

カナダに来て10日が経ちました。語学学校に行くかどうか考え中で、そのトライアルレッスンなんかも受けつつ、基本的に暇であります。前のエントリでも申し上げたとおり、わたしが住んでいるシェアハウスというのは一般的に家具やらなんやら生活に必要なものは全部揃った状態の部屋を間借りするシステムです。しかし実際住んでみるとあれはない、これもない、あるけど壊れてる、汚いから使いたくないなどけっこう自分で買わなきゃいけないものも多いことがわかった。そしてスーツケースの大半がコンタクトレンズで埋まったために服なんか4日分くらいしか持って来れず全然洗濯が追いつかない。そんなわけで今日は少し足を伸ばして、と言っても電車とバス合わせて40分くらいなのですが、郊外の巨大ショッピングモールに行ってきました。


4700 Kingsway,Burnaby,BC


ブリティッシュコロンビア州最大、カナダ全体でも2番目に大きいショッピングモールです。バンクーバー市ではなくバーナビー市というところなんだけど、ダウンタウンからスカイトレイン(地下鉄)エキスポ線一本、20分程度でアクセスできます。駅直結で雨の日でも安心。デパートもお洋服も電器屋もスーパーもシネコンももう何でも入ってます。もちろんレストランやフードコートも。まずは腹ごしらえ。


でーん!KFCの新メニューChicken Bowl。たっぷりのマッシュポテトの上にグレービーソースをドップリ、そこにコーンとチキンとチーズを乗っけた世にも恐ろしいボウルです。これひとつで1000キロカロリーくらいあるかな?最近は効率よくカロリーを摂取することが大切だと思っているわたしにピッタリ。何しろ食べられるものが全然なくてこのままいったら餓死するよ。一食入魂。


コレステロール注入、精をつけてモール散策。一日で全部見ようったって無理な話。スタッフはローラーブレード履いてました。ダウンタウンでも日本に比べると服屋が全然なくて愕然としていたのですが、このモールには好きなブランドも少し入ってて興奮。こっちの服は露骨に安かろう、悪かろう。こんなノーブランドのペラッペラのゴミ服、日本じゃせいぜい300円だよなあっていうのが800円くらいで売られています。知ってるブランドのものは安心だねえ。クリスマス商戦を経て、直後にボクシングデーというバカ安祭りがあり、そっからずーっとダラダラセールをやってるみたいです。夏物のミニワンピースを購入。まだまだ夏は先らしいけど、肌を焼いてノーブラで着たら絶対かわいい。



WINNARSなる店。モール最奥地にあるため、たどり着くまでにけっこういろいろ買ったのだが、ハッキリ言ってこんなん全部買わなくてもよかったというくらい激安。各種ブランド物の売れ残りを値下げして売ってるらしい。ハワイのロスドレスフォーレスにソックリ。服から下着から水着からキッチンウェアからインテリアからコスメから食料品から何でもあって全てが激安。めまい。だいたいレディースのトップスは$9.99(約765円)とか。VOLCOM、ROXY、Hurley 、コロンビア、カルバンクライン、あと知らないけど見るからに高そうなブランドのものとかあった。どこぞの授賞式にも着ていけそうなドレッシーなドレスも$50前後だったな。アウターはサイズが合うのがなくて非常に残念。ここはちょくちょくチェックしなければいけない。ちなみにチェーン店でダウンタウンのGranville×Robsonなんかにもあるみたいです。Future Shopと同じビル。もろダウンタウンのド真ん中なので、近くに来る機会があったらぜひチェックしてみてください。




最後は地下一階にある中国系スーパーT&Tで夕食の買い物。うむ、ここは中国だ。日本の食材も手に入る。料理用の酒とみりんが欲しかったの。林檎も剥けないわたしが自炊を始めました。自炊ってお金かかるねえ。完全に外食のほうが安いのはわかっているがオママゴトも勉強のうち。なんでもポーションがでかいので効率よく消化しなければならない。肉はまとめ買いしてジップロックに小分けしてから冷凍。うっ、うっ…こんな人間業がわたしにこなせるなんて…泣けてくる。やればできるじゃん。昨日はキャベツのアンチョビ炒め、今日は豚肉とキャベツの重ね蒸し、明日は豚肉生姜焼き、その次はアスパラ豚肉巻き、はい、春の豚祭り。しかし米買うの忘れておかず一品のみの夕食。主食なし。いえ、主食は酒。酒は炭水化物だからね。


ところで、こちらでは客との世間話は必修科目らしく買い物しようと思ったらそれなりの英語力とコミュ力が求められますので要覚悟。少なくとも「ハウアーユー」と「ハバグッデイ」は必ず言われる。それぞれ「ファイン」「サンキュウ、ユートゥー」と答えておけば大丈夫です。あとは「アーハン」とか言って適当にやり過ごす。




ここからは完全に自分用のメモ。

VOLCOMのワンピース$19.99

パンティ5枚$26
パンティ$3

VOLCOMのワンピース$9.99
レギンス$9.99
子供用ガウン$11
グッドガール風襟付きワンピース$19.99
ボウル大小4つセット$11

サーマル$4.99
子供用パジャマ上下セット$8.99

白ワイン$12.99
みりん$3.29
料理用SAKE$2.49
アスパラ一束$2.17
タマネギ$0.4
生姜ほんのひとかけ$0.06

ピーラー$2
缶きり$3.50
おろしがね$1
水$2


野菜が安い。

2012/01/23

Pointed Sticks

Simのいとこのバンドらしい。知ってる?


デニス・ホッパー監督作品Out of the Blue(1980)に出演してもいる70年代のパワーポップバンド。2010年にJapan Tourしたんだってさ。It's a kind of  my favorite music. I love it!!

ワーホリ 部屋探しの方法 後編

(ワーホリ 部屋探しの方法 前編はこちら)

というわけで、2、3気になる物件を絞りました。バンクーバーに着いてまず初日に携帯を購入した現代っ子のわたしですが、これは間違っていなかったのです。携帯なきゃ家主に連絡とれないからね。募集広告には電話番号が書いてあるので直接電話をかけます。craigslistはサイト経由でもメールできるんだっけな。

が!!!!!!しかし!わたしは本当に英語が全然喋れないのです。いや、本当に! これが最大の悩みなんですが、独学猛勉強で大学受験をしたので読み書きはわりとできるほうなのです。しかしこれが独学派最大の弱点で、、人に勉強をみてもらったことがないのでコミュニケーションが一切できないのです。一応大学は国際系の学科で毎日英語の授業ばっかりだったのに、4年間最後まで少しも改善せず。しかも電話で話すのは面と向かって話すのよりずっと難しい。仕方ないので「一応電話番号はこれだけど、英語を話すのがまだ苦手なので申し訳ないがメール連絡にしてくれないか」とメール(電話番号でSMSを送ることもできるのだ)。ああ、屈辱的。って、書いたのにもかかわらずガンガン電話がかかってきてもうパニック。あのー、わしのメール全部読んでくれた?結局電話一度も出れずシカト。家主さんごめんなさい。アホや…アホや…出ろよ、とりあえず。でも手が震えちゃって出れなかった。あ、それは携帯のバイブのせいか。

そんな中、一番いいなと思っていたところの家主からすごく丁寧なメール。「早速あした見においで。ほい、これアクセス方法。」メールに簡単な自己紹介として「3日前にバンクーバーについたばかりの日本人女24歳です、英語あんまりわかりません」と書いたせいか、詳細すぎるほど詳細にアクセス方法を返信してくれました。「何番のバスにのって、あ、同じバス停に何番っていうのもくるけどそっちじゃないから間違えないで。バスの右側の席が取れるとよいよ。景色がいいからね。ちょっと遠いけど心配しなくて大丈夫だよ、左手にガソスタが見えてきたら…(以下略)」という具合に。しかしいくらメールが親切でも相手が男なのか女なのか若いのか年寄りなのかもわかりません。内見に行ってそのまま乱暴された、という例もあり、女子は必ず付き添いをつけましょうと言われていますが、わたしにはまだ友達が一人もいないので仕方なく単独潜入。もうこのへんは親に言えなかったよ。。。今日死ぬかもねって。ははは。たまたま大丈夫だったからよかったけど普通は絶対ダメだと思うぞ。でも本当は大丈夫な気がしてた。理由?ない!直感だよ、直感。

そんなこんなで物件に到着。メールの通り来たから迷わなかったし思ったより近かった。コンコンすると出迎えてくれたのは小太りのかわいいおっさんSim。「ハーイ!コンニチハ(日本語)。君がChihiroね、ナイスチュミーチュー。」そっから部屋の中を案内してくれたんだけど緊張しすぎてガッチガチ。「オー」「ナーイス」しか言えず。シェアメイトのお姉さんがちょうど部屋から出てきて紹介してもらった。お姉さんいるから大丈夫やろ。シェアメイトはさらに二人、ちょうどわたしと同い年くらいの中国人の女の子がいるらしい。一応聞きたいことのリストとかあったけどそんなのは全部忘れた。聞かなくても全部Simが説明してくれたし。「過去に日本人の女の子も何人かいたよ。だから慣れてるの」「なんか君ここに住みそうな気がするよ。家賃ちょっと安くするし。で、どうなの?住むの?住まないの?」て、いきなり言われても…。「すごく気に入った。しかしこれが本当に一番最初の物件なんでわからない。ちょっと考えさせて」と伝える。「おっけー、他にもけっこう候補者いるから早く連絡してね。でも、なんか君やっぱここに住みそうな気がするよ!」そう言われるとなんかそんな気もしてきた。

で、「帰りがてらこのあたりを案内するよ。この辺は本当治安いいから安心して。ここがスーパー、あんま安くない。遠いけどあっちが安い」とかなんとかさんざん散歩させられる(させてもらう)。なるほどたしかに治安はよさそう。郊外の住宅地という雰囲気で、子供やワンちゃんも多い。Simはずっとこの辺に住んでるらしくて近所の人が何度も「よっ、調子どう?」と声をかけてきた。バス停まで送ってもらう。帰りのバスの中で「もうここに決めちゃお」と考えていた。一軒目なのに!でも最初に住むには理想的な環境なんじゃないかな。別に「留学生大歓迎」とか書いてあったわけじゃないんだけど、偶然そういう家だった。留学生慣れしてるオーナーのほうがいいよね。「リビングが2つと庭が2つあるからパーティはよくするし、友達もどんどん呼んでいい。いろんな人に会うといいよ」って言うし、日本語を喋る人は誰もいないから英語の勉強になる。最低契約期間は2ヶ月なので、2ヶ月住んでみていやだったら引っ越せばよいのだ。わたしの部屋には2月1日までは他の人が住んでるけど、ホステルの予約が切れてからの一週間はタダでリビングを使っていいって。こんな物件なかなかないよ!奥さん!自分のヒキの強さにびっくり。

帰って「ここに決めた」とメールしようと思ったら先にSimからメールが来てた。「今日はどうもね。これバンクーバーのオススメ観光リスト。」こんなかんじで時々メルマガみたいにバンクーバー基礎情報を送ってくれる。次の日さっそくデポジット(敷金)を払いに行った。「君が戻ってくるってわかってたよ」とSim。そうそう、。直接交渉だから礼金なんかないよ。デポジットは家賃の半額くらいで、退居するときに何もダメージがなければ返ってきます。Simは「お金が発生したときは必ずレシートを発行するからね」と念をおした。これは大事だ。あと契約書もちゃんと書きました。このあたりは家主によって完全に口約束のところもあるらしい。信用できる人ならいいけど、それでもお金のことはちゃんとしないとね。支払いは小切手を使うところも多いけどうちはキャッシュだ。小切手とか意味わかんないからちょうどよかった。こんなかんじで契約完了。バンクーバーに着いてわずか4日目のことでありました。ここまで全てネットの情報だけを頼りに自分やったから、盛大な勘違いが含まれている可能性は十分あります。何もなきゃいいけど…はらはら。相談できる人なんかいないからね。いることはいるんだけど、そんなこんなで相談なんかしてるうちに現地日本人コミュニティに巻き込まれていく事だけは避けたかった。一度楽な事したらもうトコトン楽しようとする自分の性格がわかっているから。

生まれて初めての部屋探し、成功したかどうかはわからない。結局住んでみないとわからないよね。もしかしたら住んでみてすごいいやな思いするかもしれないけどとりあえず火曜に引越しです。たのしみ!引っ越したら写真でも載せよう。

ところでなんでこんなにバンバンブログを更新できるかというと、友達がいないし雨季で雨ばっかりだしすぐ暗くなるから一人で出かける気にもならず、ずっとホステルにいるからなんだよ。ノートパソコン持ってきて本当によかった。
じゃ、またねー

ワーホリ 部屋探しの方法 前編

これからワーホリに行こうと思ってる人も読んでいるかもしれないので、ここまでのわたしの活動を紹介します。まだバンクーバー来て一週間経ってないわたしが教えられることは何もないけど、忘れないうちに経験を書いておく。あくまでわたし個人の感想ですよ!もしかしたら重大な間違いやもっといい方法があったかもしれない。

ワーホリのビザは「働いてもいいし、学校に行ってもいいし、なんなら何もしないで遊んでてもいいよ」という一年間のビザ。語学学校に行ったり行かなかったり、バイトをしたりしなかったり、一年間の期限内のすごし方はいろいろです。でも長期滞在するならまずは家探し。ずっとホテルに泊まってるわけにいかないから。というわけで着いたばかりだけど早速住むところを探します。

24年間実家住まいだったわたしは当然家探しもしたことがありません。初めての家探しを海外でする事になるなんて思いもしなかったよ。。。日本からエージェントに頼んで家を決めてもらうのが一番簡単で安心なんだけど、基本的にお金を払ってコーディネートしてもらうのが好きじゃないので自分で現地で探そうと最初から思ってました。日本から一泊2千円程度のホステルを一週間予約して、その間に部屋を探します。この時点で周りにはちょうビックリされて「こわくないのか」と言われたけれど、部屋を見ないで日本から契約していくほうがもっとこわいとわたしは思ったのだ。でもホステルで同室だったオーストラリア人にも「え!しかも一人で?!マジBrave(勇敢)だね」と感心されたのでもしかしたら危険な事だったのかも。

わたしのようなワーホリメーカーの居住形態としては、ホームステイかシェアのどちらかになります。全くイチからの一人暮らしは予算や手間を考えると現実的ではない。ホームステイはよく知られているとおりですが、シェアっていうのはみんなでひとつの家で共同生活することで、こちらではごく一般的なことみたいです。電気や水道、インターネットなんかは契約済みで、ベッドもたんすもテレビも冷蔵庫もぜーんぶ最初からついている家をただ間借りするだけなので、本当に荷物だけ持っていけばすぐ生活が始められます。なにもお金のない学生が節約のためにシェアするだけではなく、きちんと仕事をしている独身の大人もこういう暮らし方をしてるらしい。そういえば『ゴーストワールド』のシーモアもデブくんとシェアしてたね。このあと紹介しますが、募集サイトでは「安定した収入のある中年男性middle-aged male」なんて条件もよくありました。条件としてはNo-Smokers Onlyがほとんどです。実際住んでみたらなんだかんだでいいよってなるのかもしれないけどねえ。ちなみにわたしが契約した家は庭で吸うのもダメ、と厳しめです。あと、当たり前だけどNo-Dragsって必ず書いてある。No-Partiesもあるね。友達を呼んじゃだめってことなのか、騒がなければオッケーなのかはわからん。


で、このシェアハウス探しは不動産屋を通さずに個人で取引することがたぶん多いです。地元の新聞、大学や留学斡旋センターの掲示板、口コミ、そしてネットなんかで見つけます。語学学校に行ってれば留学生のツテでけっこう探しやすいらしい。しかしなにしろわたしはこちらに知り合いもツテも一切ないし、インターネット大好きっ子なのでもうネット一択でした。ネットで調べたところ、このへんのサイトが便利らしいということがわかった。
Jpcanadaは一番おススメ。カナダに暮らす日本人のコミュニティサイトの大手で、お部屋情報の他にもいろんな情報交換が日本語でできるので誰もがお世話になるサイトです。シェアメイト募集も日本語でできる場合があります。帰国する日本人とか、代理の日本人が投稿してたりするので英語力に自信がなくても大丈夫。

しかし、どこまでも怖いもの知らずのわたしはあえて全部英語の現地人向けサイトにつっこんで行きます。(下ふたつ)単純にこっちのほうが規模がデカかったからね。とくにクレイグスリストcraigslistは北米最大のクラシファイドサイトで、超有名らしいです。そうそう、わたしは家を探しているけどこれらのサイトは他にもあらゆる募集を扱った総合掲示板です。売ります、買います、仕事あります、ください、イベントやるよ、友達になって、などなど。でも日本の親切なサイトと違ってめっちゃ見づらい(kijijiは多少見やすい。e-bay系列のサイトです)。真っ白い背景にテキストがわーっと書いてあるだけ。写真がついてたらいいほうで、基本的には「$○○○、光熱費込み、地下鉄駅近く、女性のみ、委細お問い合わせを」こんだけ。これが毎日すごい量更新されます。シェア=共同生活なのにいま何人住んでるのか、それが男なのか女なのか年齢いくつくらいの人なのかは書いてあったりなかったり。男女でシェアするのも別に普通なんだってさ。あくまでシェアで、同棲とは違うから。しかし日本人の感覚からすると変だよね。掲示板に詳しく書くより、とにかく一回来て部屋を見て、直接話そうよというスタンスらしいです。大きいサイトだけあって詐欺やトラブルも多いと聞きます。それなのに直接見に行くってハードル高すぎ。。。

結局craigslistとkijijiでいくつか気になるのをお気に入り登録。すごい量なのでここ一週間分の募集を見るだけで一苦労です。わたしが部屋を決める条件としては、
  • 家賃rentの予算$450~550くらい(安すぎると不安)家賃には光熱費utility costsが含まれているinclude場合とそうでない場合がある
  • 家具つきfurnished、テイクオーバーtake overなし(テイクオーバーは家具つきと似てるんだけど、別料金で引継ぎ買取りということ。前の住人の家具を買い取って、また自分が引っ越す時には次の人に売る)
  • 治安がいいところ、駅近(実際生活してみるとわかるんだけどここでは地下鉄駅よりバス停近くというのが重要)←さらに生活してみてわかったけどバスは全然時間通りに来ないのでやっぱり電車の駅に近いほうがいいな
  • ダウンタウン中心部から多少離れてもいいから、広い一軒屋(バンクーバーダウンタウンは東京都心と同じくらい都会なのでアパートうさぎ小屋っていうのも珍しくない)
  • シェアメイトは日本人以外(日本人とツルむのだけは絶対にイヤ)性別はそりゃ同性がいいけどあんまりこだわらない。男女比率で女が多ければアリ
  • 個室ベッドルーム、できれば鍵つき(広いリビングをカーテンで強引に仕切る、というのもけっこうある。この場合安い)
  • 窓が大きい部屋。ベースメントはダメ(ベースメント:地下室。安い。)
  • wi-fi入ってる
などです。いいなと思ったら直接電話かメールで内見inspectionを申し込みます。わたしが参考にしたのはこちらのサイトさん APLaC シドニー多元生活文化研究会 オーストラリア留学・ワーホリについてのサイトさんだけどすごく参考になりました。部屋探しの注意点、実践英会話など。これを読むとわかるのは、部屋探しのプロセスはそれ自体が勉強になるので、多少自信がなくてもガンガンやるべきだということです。情報を探し、電話をかけ、スケジュールを調整しアポをとり、物件までの交通手段を調べ、現地の人の暮らしぶりを見て、家主と交渉して話をつける。全部英語で。こんなことを繰り返していたら勉強にならないわけがない。当然リスク満載だけど、英語も喋れないのに一人で海外に来ている時点ですでに多大なリスクを背負っているので、もうどうでもよくなりました。



長くなったので後編に続きます

2012/01/22

バンクーバー観光案内2

ここバンクーバーは移民の街で、歩いてると本当いろんな人種の人いるなーと思うんですが、やっぱ中国系の人は特に多い。ショッピングモールのショウウインドウなんかもぼんぼりで飾りつけしてあったりしてにわかに盛り上がりをみせていた中国の旧正月Chinese NewYear、今日が本番です。チャイナタウンで大パレードが行われるというので足を運んでみた。ダウンタウンの北東に位置するガスタウン→チャイナタウン→ヘイスティングスという地域は治安が悪く、夜は絶対意行っちゃダメ、昼間も女子一人は避けるべきと言われてる。お祭りのときは人が多いから大丈夫、でもスリが本当に多いから大切なものは置いていきなさいと言われ、ポケットにわずかな小銭、スーパー袋にティッシュと水とかそんな軽装で気をひきしめて出かける。中国に対しては何の恨みもないが、世界中どこに行っても中華街には気をつけなさいと言われるんだからやっぱり悪い人も多いのだろうか。人口が多いから悪い人も多いんだろうか。朝から雨。


ここがパレードのスタート地点のミレニアムゲート。12時のスタートにちょうど間に合いました。て、え…?だーれもいないんですけど。どこがパレードやねん。とりあえず周辺を散策。なるほどここは中国だ。


しかし全然お祭りムードとかなくて、なんじゃと思ってよく見るとけっこうわたしと同じような観光客と思しき人々がウロウロキョロキョロしている。気のよさそうなファミリーに「パレードやんないのかな?まさか雨でキャンセルとか?」と声をかけてみる。「かもね。なんかそんな気がする。公式に発表されたかどうか知ってる?」「いや知らん」「でもなんか楽しいね!キャハハハハ」って全然楽しくないよ!わざわざ少し遠出したのに雨だし寒いし。みんな周辺の中華料理屋に避難して大混雑してましたわ。結局パレードは中止だったみたい。残念。
だんだん外人に話しかけられてもビックリしなくなったし、なるべく話しかけるようにもしている。全然知らない人はかえって気が楽だ。それにしても外人は他人によく話しかける。「バスまだ来ないのかね?」とかそんな程度だけど。あとレジで店員が客と話し込んでいて待たされることはよくある。



ちーん。まあ、あんまり来る機会ないところに来れたからよかったわ。日本にいた時の自分からすると信じられないくらいに前向き。ここに来てからはまるで心のシミがすっかり消えてなくなったみたいだ。仕事もしないで遊んでばっかいるんだから当然だけどね。人付き合いが一切ないせいもある。
せっかくダウンタウンに出たので、ダイエー的庶民デパートSearsに寄ってみる。家が決まってから布団カバーとかってどこに売ってるんだろうと考えていたんだけどここにあった。相変わらず物価は高い。狂った色彩の子供服を数着購入。知り合いはご存知かもしれないがわたしは黒い服は絶対着ないようにしている。そしてチビなので海外のサイズだと子供服しか着れない。
そこからまたしばらく周辺をブラブラしてみたけど雨が強くなってきて超寒いので帰ることにする。まだ時間が早いのでDVDでも買ってみようと思いバラード通りのHMVへ。閉店セールやってたのがバスから見えて気になっていたのだ。


『Heavyweights』はディズニーの子供映画なので英語の勉強になるかと思って、裏を見たらJudd Apatowがクレジットされていたので間違いないと思って即買い。$7.20(約550円)。『Zack and Miri make a porn』はもう観たけど$3.90(約300円)だったからなんとなく買った。やすっ。海外DVDは英語字幕がデフォなんで勉強用によい。でも字幕はざっくり適当。店内のモニターではまたしても『恋はデジャ・ブ』。なにこれ、神の啓示?(日記『移民の歌』後半参照)


いくらお金がなくても映画代と酒代だけはケチらないと決めている。高級ホテル、サットンプレイスのワイン屋で白を購入。せっかくなのでカナダワインにしてみた。英語でワインの好みを伝えることができて満足。


このあと夜8時からホステルのテレビ室で『ハングオーバー2』の上映があるというので覗いてみようかと思っている。むにゃむにゃ

2012/01/21

バンクーバー観光案内

引っ越したらまた詳しく書きますが、家が決まったのでひと安心。ひと安心したので、観光。
家に敷金を収めてKitsilano beachにでも寄って帰ろうかねえと言ったら大家さんのSimが「いんや、こっちのほうがおススメよ」と教えてくれたJericho beach parkへ。ダウンタウンからだと4番バスに乗って南西を目指します。30~40分くらいかな?未だに西と東が右なのか左なのか覚えられないわたし。。。毎回「ウェストはウェスタン=西部劇だから西ね」と考えないといけない。そして街中で西とか東とか言われてもどっちだよ?ってかんじだけど、バンクーバーのダウンタウンのあたりでは山が北だから、道に迷ったら山を見なさいと教えてもらった。どこからでも山は見える。北がダウンタウン。


「Jerichoっていうバス停はないから、4番バスに乗ったら運チャンに言って降ろしてもらうんだよ」と言われたのでそのとおりに「I want to get off at Jericho park」とか言ってみる。てか、このバスくせえ!クサい!笑 そのにおいの発信源とおぼしき忌野清志郎をデブにしたみたいなキョーレツなおっちゃんが「オウケイ!オイラが降りたらその次のバス停で降りたらええよ!」と割って入ってきた。「ザッツライト」と運チャン。こんなかんじでバンクーバーの人はめちゃ親切で、よく話しかけてくる。あとバス降りるときはみんな運チャンに向かって「サンキュウー!」と大きな声で言うのでわたしもそれにならう。



 ひゅーるりー。冬の海。犬の散歩してる人、ジョギングしてる人、たまにいるけど基本的にだーれもいない。夏は最高だってさ。てかなんで冬に来たんだろう、わし…アホか…いまさらだけど。しかしすばらしい眺め。これだよ!これだよ、わたしが求めていたカナダは。ダウンタウン中心地は都会すぎる。東京を超キレイにしたみたいなかんじなんだもん。





野生動物とのふれあい。リスは本当によくいる。リス思ったよりだいぶでかい。あと、リス(squirrel)発音が異様にムズい。公園広すぎて軽く遭難しかけたけど車の音をたよりに何とか脱出。また逆方向の4番バスに乗れば、一本でダウンタウンに戻れます。家が決まって調子こいてるのでルームフレグランスやらキャンドルやらを購入。大好きで日本にいるときにはわざわざ海外から取り寄せていたbath and body works が普通にある…(涙) 自分の部屋持つの生まれて初めてなのでもううれしくてしょうがない。めちゃくちゃカワイイ部屋にしたいという野望に燃える。




な、なんだーこのコロッセウムは!ローマは一日にしてならず!じゃなくて、これはバンクーバー中央図書館 Vancouver Public Libraryである。写真右手のエントランスから入ると一階部分はぐるりと回廊状にカフェだの軽食だの文房具屋だのが並んでいて、休憩できるようになっている。でも、中に入ってみたらわかったけどみんなふっつーに閲覧席で弁当食べてる。ユルイなあ。飲食なんてもってのほか、(盗難防止のため)私物を全部預けなきゃいけない日本の図書館とは大違いである。図書館内部はすごいスタイリッシュ。ほんとーーーーーーにデカイ。と思ったら東京の都立中央図書館よりは蔵書数少ないみたい。あら。たぶん開架資料が多いから大きく感じたのだろう。DVDやCDもいっぱいある。当然無料で借りられる。そして閲覧席の一部にはヘッドホンとピアノのキーボード!楽譜が置いてあるからね。英文学はまったく苦手なのでとりあえず見てわかりそうな映画の本コーナーへ。ああ至福のとき。知ってる本があると安心する。外国人でも住所があればカードが作れるみたいなので今度作ってみよう。






そっから近くのギャスタウンへ。ま、特に何があるってわけでもないんだけど雰囲気がいいじゃんというエリア。土産屋が立ち並び観光地っぽい。このあたりから東は危険地帯で、絶対行っちゃダメと言われている地域。よいこなので行かない。あしたは中国の旧正月なので、カーニバルがあるチャイナタウンを攻めます。というわけでこのくらいは余裕で一日(昼から)で遊べるのです。




わたしが滞在している地域に戻ってきた。ここでも十分アクセス良好だけど、さらにアクセス便利なところにも安い宿泊施設たくさんある。でもグーグルストリートビューで見てこのレインボーの旗が気にいってここにした。夜は外出しないのでそれらしい光景は目にしないけど、このあたりはプチ新宿2丁目みたいなところなんだって。LGBTフレンドリーな街は、そうでない街よりずっと魅力的。お店や銀行にまでレインボーのステッカーが貼ってあってすごく気分がいい。通りにズラーとこの旗があると、単純に明るくていいしね。お祭りみたいだ。
夏に行われるプライドパレードには必ず参加したいと思っている。東京でもやってるんだけどついにタイミングが合わなかった。LGBTの問題はもっとも関心のあることのひとつである。調べ物をしてたら「この地域を歩くときは掘られないように気をつけようね(笑)」みたいな事が書いてあって、そういうのは冗談でもかなりムカつく。お前なんか掘らねえから!!!!!こういうくだらないホモフォビアは日本にも浸透している。宗教上の禁忌で同性愛を嫌う人はともかく、生理的に気持ち悪いから排除すべきだという人は最もおろかだと思う。生理的に気持ちの悪いものを排すると言うなら、あんたもあんたもみんな排除して罰したいですけど。どの類の人間とは言わないが。





今日は気温が0度を越えて、常識的な程度の寒さだった。これくらいが普通なんだって。きのう、おとといなんかが寒すぎた。とにかく帽子がないとだめ。Granville stのクレアーズで帽子を買った。じゃ、またねー。

2012/01/18

Cinema Review: The Girl With The Dragon Tattoo


The Girl With The Dragon Tattoo (2011) 『ドラゴン・タトゥーの女』2月10日日本公開予定
imdb 予告編1 予告編2 予告編もう数パターンありそうです


Scotiabank Theatre Vancouver スクリーン5にて。日記エントリでも書きましたが前知識なしの上に英語がわからずほとんどストーリーが追えなかったので【あらすじ】は割愛。どうやらジャーナリスト(ダニエル・クレイグ)が謎のタトゥー娘(ルーニー・マーラ)と組んで猟奇的連続殺人事件を追うといった話っぽかったです。


【感想】
ミルクのようにabsolutely spotlessな肌に痛々しいタトゥー、漆黒に染めたザンギリ髪とボディピアス、黒づくめの服に濃いアイメイク、トラウマ、レイプ、レズビアンといったキーワードで新世代のゴス娘教祖となったルーニー・マーラーの存在感がとにかくスゴい。これはよいこが真似しちゃうよ!『ビートルジュース』のウィノナ・ライダーや『ブレックファストクラブ』のアリー・シーディから脈々と受け継がれたキャラクターに最新式MacBookを持たせアップデート。というか、この映画MacのCMなの?ずーっとMacが映りっぱなしで大活躍してたよ。聖書とかいちいちスキャンしちゃってスライドショーしてるの。書籍のままパタパタ読めばええやん。


本国では本編どころかポスターまでR(18禁)指定だそうで、エログロ描写なかなか過激でした。あんなことやそんなことまで!いやん!大型バイクを乗りまわし、大男相手にバッサバッサと戦うルーニー嬢は本当にかっこよかったです。

問題のポスター。こりゃアカン

 長いなーと思ったらランタイム158分だそうで。どうりでね。『ファイトクラブ』で熱狂的なファンをつけ、大絶賛された『ソーシャルネットワーク』も記憶に新しいフィンチャー監督作品ですが、長い作品は苦手というか「長いなー」と思わせてしまう作品はちょっと苦手ですね。繰り返しますが台詞はわからなかったんです。それでも回想シーンの描き方なんかは正直ダサイなあと思うところがあった。ルーニーたんぺろぺろの映画。そのルーニーたんはイケメンボンドのダニエル・クレイグ氏がおいしく戴きましたとさ、という映画。乱暴なレビューごめんね。いつか全部わかるようになるといいです。。

移民の歌

4時ぐらいにビンビンに目覚めてしまう。これが時差ぼけか。外、まっくら。バンクーバーの日の出は遅い。(8時。)そろそろ明るくなったじゃろ、とカーテン開けたら


 な、なんじゃこりゃー!!!!!!津軽海峡冬景色!人っ子ひとりいねえ!ここ数週間こんなに降ったことはなかったらしい。大当たりだね。うん。バリバリの東京っ子なので雪自体に興奮してとりあえず散歩。

やっぱかわいいな、俺。

写真だとわかりにくいのですが、じゃんじゃん降ってます。今日は散歩しつつ部屋探しをしようかなあと思っていたのだが、これは無理だ。かといってホテルにボーとしているのももったいないので、室内レジャーをすることにする。ググったら近所の映画館でフィンチャーの『ドラゴン・タトゥーの女』がかかってるみたいなので観に行った。日本でも2月に公開が決定しているんだが、これを先に観てTwitterの映画クラスタに自慢してやろうという魂胆である。


900 Burrard Street
Vancouver
BC, V6Z 3G5

どーん。ピカピカ新しいシネコンです。雰囲気は六本木のTOHOに似てるけど3倍くらいでっかい。ひろーーーーーい。チケットカウンターまでロープがダーっと張ってあるんだけど、だーーーーーれもいない。元気よく「『ジュラゴンタッチュウー』ぷりーず」と言ってみた。料金は一般12.99ドル、日本円で言うと980円くらいです。少し安いけどすごい安くもないね。当然自由席でした。ガラガラ。映画の感想はまた別にpostします → Cinema Review: The Girl With The Dragon Tattoo
ホットドッグのコンボを食べてみたが、これが映画と同じくらいの値段だった。高い。いや、すごいケチな人みたいになってるけどやっぱ欧米はファストフード激安なんでしょと思っていたせいで、決してケチなわけではないよ。シャンプーみたいなボトルにピクルスとマスタードが入ってるんだけどよりによってケチャップが空。兄ちゃんに「The ketchup server doesn't work」と言ってみる。わたしにとってはこの程度の英語でも一苦労なのだ。よくここまで来れたもんだよ、まったく。


海外で映画観るのなんか初めてだったんで、やっぱスクリーンに向かってポップコーン投げつけたりするのかとひやひやしていましたがそんなことはない平和な上映でした。ここの5番スクリーンはやはり六本木TOHOのスクリーン7くらいの大きさで、音も最高。ああ、贅沢。CMがあって予告編があって本編。マナーCMなし。エンドロールの時はもう明るくなっちゃって誰も最後まで観てる人がいない。


ちなみに予告編で流れた作品はこちら

そしてジョナ・ヒルの新作 21 Jump Street (予告編)!これは絶対観たい。見習い警官(ジョナ)が相棒のチャニング・テイタムと一緒にクラスメイトとして高校にドラッグ乱用の実態捜査のため潜入するコメディらしい。もうこのプロットだけで涎が出る。TVシリーズのリメイクで、あのスーパースターも出てるの?予告編では見当たらないのでカメオかも。こちらでは3月に公開予定。 


さて、映画は当然字幕なし。どこまで理解できるかと思ったらこれがもう全く何がなんだかわからない。20%もわからなかった。日本で字幕の映画観ながら「こんくらい字幕なくてもイケるわ」とか思ってたけどあれは字幕をチラ見してるからわかった気がしていたらしい。言葉がわからないので「怒った顔してるからこの人怒ってるな」とか「キスしたから二人は恋人か夫婦なの」?とか「うわ!痛そう!」とか、なんともプリミティブな映画体験ができた。映画は、かつて英語のわからない移民労働者の娯楽であった。台詞のあるコントや芝居、また文学は理解できなくても、サイレント映画なら見たままに楽しめたの。今日観た映画のことは、一生忘れないと思う。


英語字幕があればまだマシかも、と思ってDVDを買ってきた。スーパーで夕飯の買い物をしていたら、これが唐突に置いてあった。運命とは不思議である。誰かわたしのために置いたの?



大好きな『恋はデジャ・ブ』と、未見の『タラテガナイト』。『恋はデジャ・ブ』みたいに明日は今日より少しだけ成長できるといい。(『タラテガナイト』は知らん)。

2012/01/17

Hello New World!!  マイネームイズ ちいちゃん

Just arrived at (正しくはin) Vancouver!!!!! 余裕なさすぎて写真はあんまりとってない。まず、一人で飛行機に乗るのが初めてだった。隣の席はヒョロっとした白人男性でした。外人なら誰でもフレンドリーやと思ったら大間違いやで。一言も話さなかったよ。別にいいんだけど。あと彼(窓側)一回しかトイレ行ってなかったけど大丈夫なのかしら、とか考えつつワインがぶ飲みしつついつのまにか寝てて9時間ほどでバンクーバー国際空港に到着。荷物がなかなか出てこなくて汗ダラダラ。ビザがよくわかんなくて汗ダラダラ。当然だが全部英語です。もうドモりまくり。外人話すの超はええ。英語の先生と全然違うじゃんか。


とっても便利なスカイトレイン(地下鉄)に乗ってダウンタウンへ。一応切符は買うんだが改札ないし完全に無人。たまーに抜き打ちチェックがあって無銭乗車がバレるとすごい怒られるらしいです。あたりまえ。空港から乗ると普通運賃に空港税みたいなのが加算されるんだけど、コンビニで回数券を買うとそれはナシになる、という高度節約テクをいきなり駆使。グーグル先生ありがとうございます。




 ダウンタウン!都会じゃなー。よく見ると建物のデザインがかわいかったりするんだけど、基本的にごちゃごちゃしてる。足元に雪や氷が転がってますが気温でいったら東京の冬とあんまり変わらない。ストリートは碁盤の目になっていて、全部看板に名前が書いてあるので病的な方向音痴のわたしでも何とか歩くことができる。スーツケースを引いていても道がおおむね平らできれいなので助かった。


空港から直接現地の留学斡旋所みたいなとこにとりあえず駆け込む。こういう紹介所はあちこちにあって、学校やら家の手配はもちろん、ただ休ませてくれたり電源を貸してくれたり何でも本当に無料で助けてくれます。で、とりあえず携帯を買おうという話になって近くのケータイ屋へ。なんか聞いたこともないへんなスマホを大人買い。店で一番高かったやつ。iPhone4のパクリみたいな本体価格が2万円くらいで月々の料金一番安いプランはしゃべり放題パケ放題で4千円しないくらい。手数料やら契約最低期間やらは一切なし。いらなくなったらただ解約するだけ。安いよね。でも電波が悪いんだって。
ちなみにここのやつ mobilicity  わたしは超最新の豪華スマホを買ったけど、電話と軽くメールだけみたいなのはたしか本体料金5千円話し放題基本料金3千円とかだった。やす。





疲れたからホテルに帰る。夕暮れ時になったら気温が急降下。やんわり狙ってたバスがちょうど来たので乗ってみる。「あっ、これグーグル先生に出てたところだ!」さっきの地下鉄のチケットで追加料金なしでバスにも乗れるのだ。知ってる、知ってる。ちゃんと運チャンに「ここ着いたら教えてよね」と頼んだ。我ながら初日からトバしすぎである。なんという余裕。




カナダ初ごはんはベトナムフォー。なんでやねん!てかなに?この生肉。そして生のもやしサラダ。そういえば"フォー with rare beef"とか書いてあった。一番上に書いてあったから一番ベーシックなメニューなのかと思ったがアバンギャルドだったよ。麺も思ってたのと違った。冷えた身体にスープがしみる。もうあったかいもんならなんでもいいわ。現金ないのでカードで払ったんだけどチップはいくら?と聞かれて固まった。そうだ、チップ!そんなのあったね、そういえば。相場がわからないのでなんとなく2ドル。全部で800円くらいだった。高え。スーツケースに入らなかったシャンプーリンスを現地調達しようとしたらこれまた高え。思ったより物価高いな。




で、今ここにいる。家を探すまでのつなぎで一週間予約したの。さっきからホテルって言ってるけど本当はホステルで、一泊二千円とか鬼のように安い。こういうのも初めて。恐怖の4人部屋なんだけど今のところ誰もいない。しーーーーーーん
狭いけど小奇麗だし、静か。しかし便所のついでに申し訳程度にくっついた共同シャワールームが寒くて寒くてわたしは貝になりたい。日本の大浴場みたいになってればいいのに。階下には談話室とか共同キッチンとかあってイベントも毎日やってすごい盛り上がってるらしいですが、リア充すぎて近寄れません。てかビールがどこにも売ってない。もう泣きそう。コンビニもスーパーも「ビールないの?」って聞くと「えぁ????ビール?何言ってんの?そりゃ酒屋に行かなきゃあるわけないだろが」って。酒屋遠いんで諦めた。




散歩してて見つけた、わたし好みのブっとんだ雑貨屋。明日は入ってみようかな。暗くなったら帰ったほうがいい気がするので帰ります。何でもつい日本円で考える癖はバイトしたら直るのかな。



こんなかんじですべて順調です。いっぱいメールありがとう。
明日は何しようかな。ふむふむ、明日の最低気温はマイナス17度ね。…え???????

2012/01/16

Tokyo Days

Jan 14





thank you, yuho and yuko.
thank you, yuho-papa yuho-mama



Jan 15



幼なじみ。
 thank you, shun, jun and fumi-kun who unfortunately absented with bad cold.
thank you for sweet messages, other bad boyz!
and you, my Anne! I wish you were here.
thank you NISHIYAN. I grew up here. 


My BFFs gave me send-off parties. Since tell them to leave Japan, suddenly I became a superstar ! soooo ごきげん。Thank you, thank you, thank you.でも考えてみたら、I should have been aware of huge love surrounds me. I'm  ashamed myself that sometimes said "I don't have any friends", even it was a joke. Now I say I have a lot of great friends. I proud of them, proud of myself. Already I have learned the precious feelings before the adventure.




Then,
Jan 16: the last day in my home town Tokyo


the girl is me without a makeup。笑

mom hates a camera.

baba with her own iPhone

my sweet home
thank you so much, my family.



Spent the last day with my family. I always thank them and try to express it consciously, yet must come to feel it was not enough. NEVER be enough, actually.  This is the very first time to live apart from them. Tomorrow I will eat alone, sleep alone. How strange it is that I  don't fear now. Just わくわく!I'm sure that  I will be OK 何故だかわからないけれど。hahaha! I appreciate this baseless confidence by nature. Can't wait to see new world! わーーーーーい!


Sorry for poor English (partly Japanese)  post. I'm not good at spelling. Grammar too. Speaking too! Anyway I'm trying to switch my brain to English-version gradually... hope you get what I meant. 


This would be the last entry from Japan.  Next time, see me at Vancouver. そんじゃ、いってきまーす!

2012/01/13

Cinema Review:『チェイサー』



『チェイサー』(2008) imdb 予告編

2011/01/13 先日観た『哀しき獣』つながりで、DVDにて復習。同じ監督の作品で、メインキャストの二人も同じです。二つの作品で二人の役者の役柄が入れ替わってるのがおもしろいですね。ずいぶん雰囲気が違ったからわからなかったわ。

『チェイサー』追う男キム・ユンソク
『哀しき獣』追われる男キム・ユンソク

『チェイサー』追われる男ハ・ジョンウ
『哀しき獣』追う男ハ・ジョンウ

 【あらすじ】
デリヘル嬢が相次いで行方不明になっている。すでに彼女たちに手付金を支払った経営者ジュンホはたまったものではない。調べてみると、みな同じ男に呼び出されてから連絡がつかなくなっていることがわかる。今夜もまた、彼のもとに嬢を送ったばかりだった。ジュンホは元警官の勘をもとにひとり事件を追い始める…


【感想】 
『チェイサー』という題(原題はズバリ『追跡者』) なのにかなり早い段階で犯人がアッサリ捕まるので肩透かしを食らう。一度は尻尾を掴んだ殺人犯をみすみす逃がしてしまう警察組織の腐敗、最悪のタイミングの積み重ねといった不条理と戦う男を描いた作品。犯人は根っからのサイコパスで、甥っ子に手を出したこともあるマジキチ男。刑務所あがりのインポのクリスチャンで絵がうまいです。だからレイプしないで即殺しちゃうんだね。毎回自分の携帯(通称サーパルパルオ=4885)でデリヘル呼んでるので簡単に足がつくし、別に逃げてるわけでもないんだけど、どういうわけか何度も釈放されてしまうラッキーガイ。警察がアテにならないのでジュンホが自ら動くのですが、元警官現デリヘル経営者が署に入り浸っていていいの?殺人犯が事務所に婦警と二人きりになって軽くちょっかいを出したり、上司が来るまでの取調べもお粗末なもの。「先輩!ちょっと来てください!これ血ですよ!」「ペロッ…これは…バカヤロ!こりゃキムチの汁だよ!」なんてコリアンジョークもあり。だから警察が腐敗しているって話なんですが。同じく警察の無能さと運の悪さ、不条理を描いた作品に『殺人の追憶』(2003)があります。こちらもおそろしいほどの傑作。


『チェイサー』の監督の最新作、ということでかなり『哀しき獣』のハードルがあがっていたようで、「『チェイサー』のほうがよかった」なんて声も聞きますが、たしかに『チェイサー』のほうがシンプルではある。『哀しき獣』は登場人物が多くて、それぞれがやりたい放題して、その災いを主人公がわけもわからぬまま全て被っていく受難の物語。途中で頭がこんがらがる感じは、わたしは嫌いじゃないです。それでいてあの静かに余韻を残すラスト。オチのつけ方は『哀しき獣』のほうが断然よかった。『チェイサー』のほか『アジョシ』なんかもそうだけど、男が戦う理由って女と子供しかないのかなー。ジュンホは元警官の意地っていうのもあるけど、被害者ミジンの娘の存在がかなり大きな原動力になっている様子。男を戦士に変える幼女のパワーはすごい。『哀しき獣』はもとは女子供のために走りだすんだけど、走っている途中でもう自分が何のために誰と戦っているのかわからなくなるガムシャラ感がよかった。うーん、やっぱり『哀しき獣』が好きだ。


ところで、『チェイサー』最後の一騎打ちでの生首ゴロゴロはクドイのでやめてほしい。畳に染み込んだ黒い血で深くため息をついた後にあれが出てきて興ざめしてしまった。『悪魔を見た』でも生首ゴロゴロあったなあ。どうもああいうのは笑っちゃう。わかった、『溶解人間』のせいだ!