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2018/06/14

仕事辞めました

銀行の仕事を丸一年で辞めてしまった!


辞表はカナダとアメリカでは2 weeks noticeといい、その名の通り辞めたい日付の2週間前までに申し出るのが一般的。直接ボスに話すのはもちろんですが、言った言わない問題にならないためにも紙に書いてサインしたものを渡すのがマナーでしょう。銀行は特に書類にサインするの大好きだからな。これは①ズバっと辞意・具体的な日付②簡潔な理由③謝意④結び・引き継ぎの意思、とだいたいテンプレが決まっている。就活のときにリファレンスといって過去3件の職場に聞き込み調査が入ることはよくあるので、どんなにムカつく仕事でも悪い印象を残さないよう穏便に。don't burn your bridges。

2 weeks notice letterの例


Dear Ms. (ボスの名前),

Please accept this letter as formal notification of my resignation from 会社名. My last day will be Friday, June 8th. 

This was not an easy decision to make as I truly enjoy and feel accomplished that I develop new skills to help our clients everyday, with the support of the amazing team. I love our branch as a community. However, it’s getting harder for me to maintain life-work balance due to the weekend schedule. I’ve been trying my best to make it work but finally came to the decision that I should take a moment to contemplate my career path this summer.

It’s been such a pleasure working with you and representing 会社名 for the past year. I would like to thank you for this tremendous learning opportunity. I wish you and the team every success. Please let me know if there is anything I can do to make this transition a smooth one.


Sincerely,
Chihiro Okuyama

仕事の覚えが自分でもどうかと思うくらい悪くて迷惑かけてばっかりだったボスが、辞表を渡したら明らかにショックを受けた顔をしてたのでなんか辛くなっちゃった…。でももう後戻りはできないぞ。

どうしても欲しくて努力してやっと手に入れて最初は絶好調浮かれてたのに、だんだん嫌なところばかり気になるようになって愚痴が増え、最後には「ここにいるのが耐えられない」とまで思うようになるなんて、仕事ってまるで恋みたいだね。

銀行で働いて嫌だったこと

スケジュール問題
「ここにいるのが耐えられない」と思った一番の理由は土日に働くのが嫌すぎたせいです。銀行法で定められた時間帯にしか営業できないことになってる日本とは違い、カナダの銀行は現代人の多様なニーズに合わせるために少しずつ営業時間を拡大する動きが出ている。とはいえ日曜まで開いている支店はごく少数。一次面接の時に「じゃあ次は配属先の支店の人たちに直接会ってもらうからね。この支店は土日も開いてるけど大丈夫かな?」と言われて、そのチャンスをどうしても逃したくなくて咄嗟にYesと言ってしまったのが運の尽きであった。Noと言っても別に他の支店に回されるだけだったはず。

いやー自分にとって土日休みがここまで重要とは当時は思っていなかった。彼も友達も、サービス業の子さえ日曜は全員休み。わたしだけ一年間全ての遊びもパーティも我慢して、家で大きいパーティがあるときはうるさくて眠れないので人の家に泊まらなければいけなかった。集中力を要する仕事なのでとてもじゃないけど二日酔いや寝不足で出勤するわけにはいかない。友達に会う機会がほとんど無くなって孤立してしまった。日曜の昼出勤するとき近隣のレストランでミモザとエッグベネディクトでブランチなんかしてる人々を見るだけで殺したいくらい羨ましかった笑。仕事しかしない生活は本当、心が荒む…。まだまだ遊びたい年頃さ!悪いか!わたしはただ遊びたいだけだけど、小さい子供がいるファイナンシャルアドバイザーとかも気の毒でね。学校が休みの週末くらいどこか遊びに連れて行ってあげられたらいいのに、余計なお世話だけど。スケジュールはseniority(勤続年数順)で決まるので下っ端が一番人気のないシフトをやる。うちの支店は全然上が動かなくていつまで経っても土日固定のままだった。世の中の人が当たり前に休みの週末も、わたしは有給を使わなければ休めないし断られることもあった。有給も祝日前後とかオイシイところは先輩が全部押さえてしまうので海外旅行に行けるような大きい連休は基本取れない。

土日は短縮営業なので週5日働いてるのに給料(時給制)が少なくなるのも困った。せめて給料割増にすればシフト入りたい人もいるだろうに。わたしはそれでも嫌だけど。オペレーション的にもグダグダで、一部支店を無理やり開けているだけでバックオフィスは閉まっているので全ての取引は翌営業日分の日付になり、ちょっと難しい取引なんかは対応できない。だから苦情ばっかりになる。対応できるシンプルな取引についてはほとんどオンラインバンキング、テレホンバンキングとATMでできるので何故支店を開けなければいけないのか謎すぎた。しかも土日は極限まで人員を削減し、お客さんも極端に少なく閑散としているのでセキュリティ的にかなり問題がある。支店長も副店長も土日は働かないという噂が広まったのか、週末に集中して詐欺や脅迫が多い。普段なら「支店長呼びましょうか?」と言うだけで追っ払えるチンピラどもにわたしたちテラーが対応しなければならない。セキュリティガードもいないし。アメリカと違って銃を持っている一般人は少ないけど、職員の身に何かあったら、とか全然考えないんだなと思った。テラー二人いても一人が休憩行ったら1時間ワンオペ。殺されなかったのがラッキーである。こないだはなんとパソコンが丸ごと盗まれた!顧客情報は全部クラウド保存なのでハードドライブは空っぽとはいえリスク管理やばくない…。

ただし日曜は毎週差し入れが入る。


給料安すぎ問題
給料が安い、いくらなんでも安すぎる。テラー(窓口業務)ポジションはもともと難しい仕事ではないのでどこの銀行でも大した給料を出してないのだが、うちが絶対に業界最安値の自信がある。だってほぼ最低時給だもん。誇張抜きにファストフード時代と収入変わらない。この前うっかりファイナンシャルアドバイザーの給料を見てしまったのだがこれまた激安だった。みんなあんなにがんばってるのに…!怒。社会貢献とか表向きにいい事言ってる暇があったら、せめて社員が人間らしい生活を送れる給料を出して欲しい。

接客のストレス
有名な話かと思ってたんだけどもしかしてテラーがこんなに薄給で働いてることを知らない人も多いのかな?トンデモリクエストが多くて参った。わたしたちは資格もなけりゃトレーニングも受けてないので住宅ローンの相談とか乗れないぞ。あと税金のことは銀行ではなく税理士に聞いてください。ていうかそんな大事なことをカウンターごしに済ませようとするなー!ある程度社会的ステータスもお金もある人たちが全く常識的な事がわからないのにも驚いた。わたしなんか外人だし貧乏だけどそんなもん昔から知ってたぞレベルの話が通じない…。お金のこと何もわからなくてもお金持ちになれるというのは衝撃だった。

あと詐欺は小さいものから大きなものまで本っ当に多くて人間不信になる。なんで銀行相手にバレないと思うのか。苦情もめちゃくちゃ多いというかほぼ苦情処理窓口だし。怒鳴られたり意地悪を言われることもしょっちゅう。全く会話が成り立たないレベルのヤク中の対応もしょっちゅう。トラブルは大体ボスや先輩に丸投げなんだけど、そういう時に限ってみんな忙しかったりして一人でオロオロして特に最初の数ヶ月は胃が痛かった。半年も経ったら完全に開き直ってふてぶてしくなったけど。

月始め、月終わり以外はけっこう暇

将来性の無さ
うちの銀行ではテラーをどんどん減らして、というか完全にカットしてファイナンシャルアドバイザーと面談する個室がいくつかあるだけの支店を増やしている。テラーってそれこそ5年以内とかに無くなる仕事なんじゃないかな?採用された時は野望に燃えていて資格をとってファイナンシャルアドバイザーになろうとか思ったけど、実際やってみたら単純に金融に興味ないなということに気づいた。これ以上ここで学ぶ事はもうない。


銀行で働いてよかったこと

スキルがついた
カナダで初めてのオフィスの仕事でビジネス英語が身についた。法律関係の会社とのやり取りも多く文書の読み方がわかるようになった。メールやFAXもよく使うし、毎日あちこちに電話をかけまくるので電話アレルギーがだいぶ軽減された。自分だけでは解決できないことが多すぎていわゆる報・連・相みたいなコミュニケーションスキルもついた。そして銀行の職歴をレジュメに書くとかなり印象が良い、ほぼこれが目的で始めた仕事だし。在職中もぼちぼち転職活動してたんだけど、カナダでの職歴がファストフードしか無かった1年前に比べると食いつきが全然違う。面接が平日だから行けなかったり面接落ちたりで結局スムースに転職できなかったけど、これからに期待。移民して最初の一歩として賢いムーブだったと我ながら思う。

カナダでのお金の仕組みがわかるようになった
日本でもカナダでも銀行の窓口に行くことって口座を開いた時以外ほとんど無かったけど、仕事をしてみて窓口で何ができるかわかった。カナダでは小切手(マネーオーダー、バンクドラフト)の取引がとても多く、その仕組みが完全に理解できた。貯金・借り入れの利子やクレジットカードのこと、為替のこともだいたいわかった。電卓打つのがめちゃくちゃ早くなった。ほとんどの手数料は交渉次第でwaive(免除)できることも知った。銀行辞めてもこの先ずっと役に立つ知識ばかり。あと、銀行の裏側がどうなっているのを覗けたのは面白かった。複雑なパスコード認証や、大金庫を開けるのにかなりコツがいる。

実際はぜんっぜんこんな豪華じゃないよ


ベネフィット=福利厚生が手厚い
カナダはアメリカと違い国民健康保険(MSP)がしっかりしていて所得にかかわらず誰でも安全な医療にアクセスすることができる。診察や治療や入院は全額カバーされるが薬代や歯科治療や眼科は自費になり、それは勤務先の会社がグループ保険に入れてくれる場合がある。保険の内容は会社によって違くて、銀行は別に良くも悪くもなく普通です…。前職スタバの店長だったテラーの後輩が「スタバの方がベネフィットよかった」ってボヤいてた。一応パートタイムでももらえるのは太っ腹かな?わたしは辞める直前に滑り込みで歯を徹底的にスケーリングしてもらいました。9割保険で出た。

しかし福利厚生は医療だけじゃない。有給や実質無制限のシックペイ(疾病休暇。風邪で休んでも全額給料出る)はまあ当たり前として、銀行ならではの特典として月々の口座維持費はもちろん海外送金や小切手帳の注文など高額なもの含めすべての手数料が無制限無料。何かを分割で買いたい時も金利が激安か無料。クレジットカードの年会費半額。従業員向けの投資プラン、年金プラン。あと、条件が甘かったのでPersonal Line of Creditアカウントを開いておいた。クレジットカードより金利が全然低いローン商品。わたしの年収では普通は審査通らないけど、フルタイムで働いてるのに十分な給料出してないのはどこの会社でしょうねえ…という話なのでだいぶ大目に見てもらった。別に使う予定ないけど万が一急な出費があった時のバックアップとしてと、あと将来もし大きいローンを組みたくなった時にすでにローンを持っていると捗るかもということで。長いスパンで考えてカナダでのクレジットスコアを育てるのはとても大事なのだ。

お金持ちとの人脈ができる
レストランのオーナーが顧客にいるから飲みに行ったらサービスしてもらえたりとか、まあそんな程度ですけど。コミュニティ色が強い支店なので名前を覚えて毎日しっかり会話をするクライアントが多い。High five (ハイタッチは和製英語だよ)したり、カウンターから出ていって「久しぶりー」ってハグしたりする(日本の銀行と雰囲気が違いすぎ笑)。どっかでバッタリ会ったら絶対お互い認識できると思う。狭いバンクーバーだからどこでまた縁があるかわからないね。ネットワーキング、ネットワーキング。

そういえば「もうすぐ誕生日」と言ったら翌日戻ってきてくれて$100の食事券をくれた人がいた。しかもそれ以降一回も会ってない。個人的にギフトを交換するのは本当は会社の規則で禁止されてるけどファイナンシャルアドバイザーたちはクリスマスとかお客様から相当ギフトカードもらってたね。お弁当やドーナッツやコーヒーの差し入れはほぼ毎日。

自信がついた
カナダの銀行窓口は日本とは違ってそんなスゴい仕事というイメージはない。かといって誰にでもできる仕事でもない。今までずっとフリーターでスーツを着たことすら無かった自分にとってはすごい進歩で、「わたしは銀行員!」というプライドが生まれた。

最高の仲間と一緒に働けた
なんだかんだで一年続けられたのはひとえにawesomeな同僚たちのおかげでした。一人除いて全員女性のチーム。みんな接客のプロなので明るくてノリがよくて、クライアントも一緒にみんなで延々おしゃべりして本当に楽しかった。支店長や副店長もめっちゃ話しやすくて心配事があったらすぐ相談できる。小さい支店だから人間関係がいい意味で密で、スタッフイベントも定期的にあったしよく飲みに連れて行ってもらった。年末の総会の時にはみんなでコスプレして他の支店の子たちと一緒に踊り狂ったねえ。わたし調子に乗りすぎて追い出されたけど笑。もちろん仕事中にはフォローしあった。balanceできない時には(日本語訳わからん、『収支が合わない』?)テラー仲間が残って一緒にdifference探してくれた。



最終日泣くまいと思ってあんまり上手にありがとう言えなかった。結局泣いたけど。文句ばっかり言ってても最後は感謝の気持ちだけ残るものですな。ここで教えてもらった事を糧に、今度はもっとお給料がいい土日休みの仕事を探す。しかし、しばらく休ませてくれ…夏だし。一年間遊べなかった分取り返すぞ。パーティ!パーティ!

2017/06/15

カナダで就活③-2 銀行の就活(後編)

前回までのお話はこちら→

Late Bloomer 30歳からの就職活動

カナダで就活①就活はひとりじゃできない

カナダで就活②就職しました  

カナダで就活③-1 銀行の就活(前編)



戦歴

応募総数: 5社
書類審査通過: 3社
一次面接(電話)を受けた回数: 3件
Web審査を受けた回数: 2件
二次面接(対面)を受けた回数: 2件
ジョブオファー: 1件

大手銀行の採用プロセスは似すぎていてというか全く同じシステムを使っているので、面接の形式や質問内容までほぼ同じ。どうでもいいところから腕試しして本命の本番に備えるといいと思います。まあ実際入社した待遇もほとんど変わらないんだけど。ルームメイトの強力なコネがあって結局そこで働くことになったけど、滑り止めと思ってあちこち受けた。実際そのコネのところが一番最後に面接することになったので、滑り止め二件が練習になった。

銀行のテラー(窓口係)は店舗数が多い上に入れ替わりが激しいので常に求人している。ポジションは正式にはCustomer Service Representative(CSR)などと呼ばれることが多い。採用過程を通じてとにかくcustomer service, sales, そしてcash handling and cash balancing経験をゴリ推しすること。コンビニやファストフードでバイトしたことあるよね?「いらっしゃいませ」「ポテトも一緒にいかがですか」と言わされたことあるよね?シフト終わりにレジ上げをしたことあるよね?それは立派なスキルです。


書類審査

テラーポジションについてはジョブフェアに参加したり、飲食店のように直接支店に出向いてレジュメをドロップする人もいるようだけど、一番簡単なのは銀行のWebサイトに行ってcareerページに登録することだ。一度プロフィールを登録してしまえば同じ銀行内の複数の求人に簡単に応募できるし、アラート設定をしておけば求人広告が出次第メールでお知らせしてくれる。特定の支店で募集している場合と、バンクーバー近郊といったざっくりエリアで募集している場合がある。レジュメとカバーレターはPDFでアップするのが基本。 ファイル名はChihiro_Okuyama_Resume.pdfみたいなかんじで、bank_resumeとかジェネラルなのはNG。支店ごとの募集の場合カバーレターのsalutationは前回も書いたが出来る限りリサーチをしてカスタマイズ。支店情報のページにブランチマネージャーの氏名を掲載している銀行もある。どうしてもわからない場合のみDear Hiring Managerで。

オンライン応募の場合はレジュメとカバーレターの他にいろいろ個人情報を登録する。ここですでに紹介者の名前を書く欄があるくらいなのでコネで入社する人は多いのだろう。CSRは最初はpart timeで募集してトレーニング後full timeに移行できる場合がほとんど。希望スケジュールの質問が出てきたら本当はfullで働きたくても募集の条件に合わせてpart timeにチェックしておく。前回書いたように応募書類はコンピューターでまずふるいにかけられ、後は人事の人間が確認する。一次面接の連絡はメールか電話で、割とすぐ来た。3、4日くらいから最長でも一週間くらい?コネの分は公式サイトからではなく紹介者のビジネスメールアドレスに直接連絡して、彼女からもすぐに電話があった。どこも明日(平日)に電話面接できるかな?みたいな感じで急いでいる様子だった。人事部は土日は休みだろうから、他の仕事や学校のかたわら就活してる人にそんな急なスケジュール無理だよなあ…。


一次面接

一次はどこも30分程度の電話面接。もともと日本語でも英語でも電話に苦手意識があるのでめちゃ緊張した。ただし電話なのでパジャマで家のベッドの上で寝っ転がって面接できて、しかもアンチョコ見放題。全く自信が無かったのでありがちな質問を10個だか20個だか選んで解答全文をWordに書いて、質問されたらすぐに検索できるように付箋を貼っておき読み上げるという作戦に出た笑。それでも緊張で手が震えた。電話の相手は人事部のオペレーターで、これをパスできれば支店長との面接をセッティングしてくれるという流れ。話しながらオペレーターがカタカタとパソコンに解答を入力しているのが聞こえる。オペレーターは普通は協力的で、ちょっとくらい言葉に詰まっても「なるほど、つまりこういうことですよね?」と補足・要約して適当にいい感じの文章にしておいてくれる。後からわかったことだがこの入力した内容が二次面接の相手(支店スタッフ)にもシェアされていて、全く同じ質問は二次面接では基本的には聞かれない。

「ありがちな質問」というのはGlassdoorに載っている。実際に面接を受けた受験者が詳しくリポートを残していて、掲載前に運営のチェックが入るので信頼できるサイト。CSRはentry levelのポジションなので極端に難しい質問は出ない。というか決まったリスト以外の質問をしてはいけないといった様子だった(公平を期すためか)。内容はおおまかに①自分に関する質問②behavioral questionsの二種類。最初はまず勤務地やスケジュールの希望、「カナダで合法的に働けるビザがあるか」「犯罪を犯したことがあるか」「家族に銀行で働いている者がいるか」「給料はいくら欲しいか」など事務的な質問が続く。それからレジュメの内容について簡単な確認があるのでコピーを手元に置いておく。

ここまでは簡単だけど、いよいよ面接らしくなるのは②のbehavioral questions。これは特定の状況を想定して自分が取りうる行動、過去に似たような状況があれば自分が取った行動、を具体的な例を挙げて答えるというもの。これを5個くらいかそれ以上?聞かれた。たとえばこんなの→Top 10 Behavioral Interview Questions and Answers これは全部準備できていて当たり前。The STAR (Situation, Task, Action, Result) formatという公式は絶対に知っておきたい。




ちなみに面接で120%聞かれる定番質問の"So, tell me about yourself"と"What do you know about our company"は聞かれませんでした。でも一応準備はしておいたほうがいいね。他の質問に答える軸となるし。

一次の電話面接は三つ受けて全部通りました。これはあくまで「スクリーニング」なので、そんなにハードルは高くないっぽい。

Web審査

電話面接の前後に三社中二社あった。メールに添付されたアドレスに飛ぶとやたらよくできた独自のソフトウェアで適正を審査される。ロールプレイ的な内容でほとんど常識の範囲内で答えられ、二社とも適当な解答でも通ったとはいえとにかくめんどくさい。インターネットの接続が良好な場所で時間の余裕があるときに落ち着いて受験すること。


最終面接

電話面接の直後に最終面接を受けて下さいと連絡があった。本当にみんな急いでるんだな。しかも三社中一社はなんと最終面接も電話と言われた。ということは一切顔を見ずに採用しちゃうってことだよね?それどうなの?「どうもー」って出勤してきて顔面ピアスだらけのタトゥーまみれのモヒカンヘアだったらどうすんだろう。まあそれはいいとしてこの銀行は不採用になった。まず、電話口の人事がきついインド訛り。でた!!!なんでわたしはいつも大事な時にインド人に当たるのか?!(→IELTSの面接官がインド人で何言ってるかわからないの巻参考)それに一次電話面接の時間を決める時にメールでもらっていたシフト案がいつのまにか変わっていたこと(毎週土曜は必ず出勤なんて聞いてない)、それに突っ込んだのにごまかされたこと、ていうか全体的に態度が悪かったこともありわたしのほうも萎えまくっていた。まあ一応練習と思って話を続けたけど冒頭の過去五年の職歴についての質問で「正確には何月から何月まで働いたんですか?」と聞かれ一瞬「えーといつだっけ?」と口ごもっただけなのに、「もう結構です」と勝手に電話を切られた。感じ悪!!もう二度とここの銀行には関わらん。人事のイメージって大事だよね。

レジュメの職歴欄には採用から退職まで、月も書く場合と西暦しか書かない場合がある。主にスペースを節約する目的で月は省略可ですが、信用が命の銀行ではけっこう大事になるので(この後も何回も聞かれた)、書いておいたほうがいいみたい。この電話のあと速攻書き出して次に備えました。あと、辞めた理由も聞かれる。わたしの場合は「ビザ切れ」「フランチャイズのオーナーがビジネスやめた」と不可抗力だったので簡単でした。直近の仕事については「今までに培った接客スキルで新しいことに挑戦したかったから辞めた」と答えた。これも後から何度も聞かれる上に、採用直前のバックグラウンドチェックで前の職場に連絡がいくので嘘つくとヤバイです。

というわけで直接支店で面接することになったのは二社。しかも二日連続。電話面接から数日あったんですが緊張レベルはマックスに達し地獄のようだった。実際の面接ではカンペ丸読みというわけにはいかないので仕方なくカンペ丸暗記作戦に切り替える。面接でぺらぺらとアドリブ加えてフリートークするほどの英語力なんかないよ!というか普段かなりsarcasticな話し方してるんだなと実感した。本音を話したら間違いなく落ちる。カンペ片手に朝から晩まで壁に向かって話し続けた。I have 15 years of experience in customer service, I have 15 years of experience in customer service, I have 15 years of experience in customer service....こんな簡単なことが緊張するとどうしても出てこない。口がうまく回らず言葉に詰まってしまう。WorkBCのワークショップで教わったように、「まるで自分の電話番号を言うようにスラスラと話せるまで何度でも練習」した。壊れたレコードプレイヤーのように話し続ける。話せば話すほどゲシュタルト崩壊というか、もう何がなんだかわからなくなって本当に苦しく惨めな時間であった…。なんていうか、わたしはネイティブスピーカーではないし、いくら勉強したって一生ネイティブスピーカーにはなれないんだなと改めて実感した。銀行テラーはとくにトークスキルが求められる仕事で、ネイティブと同じ土俵で戦うのはほとんど不可能のように見えた。でも、やるんだよ!絶対にこのチャンスを無駄にしたくない。

面接直前に偶然見つけたこの動画→ Amy Cuddy: Your body language may shape who you are
前半は実践的とはいえ「まあそうだろうね」といった内容で関心しなかったのだが、終盤のI'm not supposed to be here,とたたみかけるところで思わず泣いたね…。fake it until you become it. 新しいことに挑戦するのにビビってる人に是非見てほしいです。昔から「わたしはこういうタイプじゃない。向いてないから仕方ない」と何事もやる前から諦めがちだったけど、カナダに来てからは「できないんじゃない。今はまだ慣れてないから下手なだけ」と考えるようにしている。今回の就活だって最初は求人を眺めてる時点で心が折れかけたけど、そのうち慣れると信じて努力し続けた結果最終面接までたどり着くことができた。わたしにできないことなんかない。今までだって、なんとかやってきたじゃないか。



面接当日はまだ髪がブルーのままだったので(採用決まってから結局染めた)ebayで買った黒髪のウィッグを被って出陣。フォーマル服はNPO団体Dress for Successが無償で提供してくれました。この話はまた詳しく書こう。

最終面接は二社ともほぼ同じ流れでした。30分から45分くらいのトークで、相手は支店長(メインの話し手)とその補佐(メモを取ったり追加の質問をする)の2人。みんな接客のプロだけあってめちゃくちゃフレンドリーで話しやすいです。笑顔、アイコンタクト、力強い握手は忘れずに。質問の内容は電話面接の解答がシェアされていてそこに少し補足といったかんじ。電話面接では聞かれなかった「我が社について何を知ってますか?なんで我が社を志望したんですか?」をズバリ聞かれた。これは完璧に答えられたけど「はい予習してくれたんですね、ありがとう」と適当に流された。あとはスケジュールの話が大半と、ぶっちゃけこういうイヤなこともする(クレーム処理とか)仕事ですけど大丈夫そうですかね?みたいなネガティブな面も説明される。追加のbehavioral questionsも2、3問。結局採用に至った銀行の方は今思えばまあ形式だけの面接だったのかもしれないけど、話してる最中から「まああなたは大丈夫そうだよね」みたいなムードだった。これはどんな形式の面接にも共通ですが最後の「何か質問ありますか?」には絶対に答えられないとダメ。電話面接と違ってカンペは使用不可ですが質問したいこと、アピールしたいことの短いメモくらいは持ち込んでもいいでしょう。話しながらメモを取るのも印象いいと思う。念のため自分のレジュメのコピー数枚と、面接する住所や面接予定の相手の名前を書いたものと一緒にバインダーに挟んで持っていきました。カナダの接客の基本はいちいち相手の名前を呼ぶこと。これは意識した。

面接後は両社とも「他に候補者がいるので採用の場合今週中にも連絡します」と帰された。面接の後はかならず「お忙しい中わたしとの面接に時間をとっていただきありがとうございました」とサンキューレター(メール)を出しましょう。ネットでいくらでもテンプレが見つかる。WorkBCの先生はちょっとオバチャンなので手書きが一番!翌日会社を訪ねて受付嬢に短いグリーティングカードを預けるの!と言っていたけど現代ではメールが一般的なんじゃないかな?だから別れ際に必ず名刺をもらうこと。採用された方の銀行は名刺にメールアドレスが書いてなくて、うまく送れなかったので手書きでカードを書いていたら!ちょうど書き終わったところで「あなたのこと気に入った。採用したい」との電話がありました。つまり即日採用。もう一社は一週間後くらいに不採用の留守電が入っていた。こちらでは不採用でも連絡がない場合がほとんどな気がするので逆に親切だなと思ったね。

事前に噂は聞いていたので覚悟はしていたけど、銀行は内定が決まってから詳細なバックグラウンドチェック(身辺調査)があります。カナダと日本の犯罪歴や、過去三つの職場に連絡が行き根掘り葉掘りわたしが安全な人間かどうかを調査される。カナダに来てちょうど三つ仕事して、どこも大嫌いだったけど一応いい子にしておいてよかった…。この調査に、外国人なせいもあり1ヶ月くらいはかかった。6月頭にやーーーっと勤務開始で、毎日バリバリにスーツを着て研修を受けています。



バンクーバーはオフィスの仕事であっても基本的にドレスコードがユルいんですが、法律と銀行が一番厳しい。ジャケットにペンシルスカートかドレスパンツ、つま先のあいていない靴さえ着用すればトップスは少しくらい遊んでもいいようだがわたしは考えるのも面倒なので襟付きのシャツを着ている。ストッキングはカナダで買えるものはとても高く品質が悪いので日本の楽天から海外配送してもらった。座り仕事なので靴は超ハイヒールのパンプス。安いやつなのですぐ疲れる、ああルブタン欲しいなあ。問題の髪は毛先に少し青と紫を残してあとは黒く染めました。夜会巻にしたりポニーテールにしたり。アイラインはハネすぎず、代わりに真紅のリップをアクセントに。ケイトスペードの黒い鞄は少し高かったけど自分への就職祝いに買っちゃった。高層ビルの隙間をカツカツ闊歩するわたしはかっこいいです!

スーツを着ている同級生を見て「ああならないように生きていきたい」と思ったのが7年前。ずっと先延ばしにしていたのに急に大人になっちゃった。この背伸びいつまで続くんだろう。どんな髪色でも何を着ていてもわたしはわたしでいたい。今ならそれができる気がする。

2017/05/19

カナダで就活③-1 銀行の就活(前編)

前回までのお話はこちら→

Late Bloomer 30歳からの就職活動

カナダで就活①就活はひとりじゃできない

カナダで就活②就職しました



希望職種を絞るまで


「座って仕事ができれば何でも構わない」と就活を始めたはいいものの、一日中黙々とエクセルでデータ入力とかしてる自分をどうしても想像できなかった。大学生の頃一回だけ知人の手伝いでやったことがあるんだけど一日目で逃げたしな。しかもindeedでadministrative assistant(一般事務)と検索するとほとんどのところが「最低3年の経験」「大卒かつビジネス専攻のみ」とか高望みしよる。時給$16くらい、下手したら$13しか出さないくせに何を言ってるんだ君は。一応日本で歯科助手バイトをやっていたので医療事務も考えたのだが、バンクーバーのみで通用するニッチな資格を実質必須にしているところが多いらしい。取るのは簡単だけど地味に受験料受講料がかかる、みたいな。バンクーバーはとにかく人が多いのでこうして最低限の常識を身に着けた人間を募集することで少しでも採用活動をラクにしようとする傾向がある。ちなみに募集要項に書いてある条件(minimum qualification, must-haves)はあくまで理想の条件なので6割くらい当てはまれば一応応募してみるといいと聞いた。

のっけから露頭に迷っていた折に、シェアハウスで普段あまり家にいないルームメイト(9人みんな都合があるので全員と毎日顔を合わせるわけではない)とたまたま話す機会があった。なんか久しぶりじゃんー元気?うんうんー今仕事探しててさーと何気なくもらしたら、「へー銀行とかどう?わたしもだし、こないだパーティで紹介した○○ちゃんも昔働いてたんだよ。大親友が今も人事部にいるからレジュメ(履歴書)くれれば渡してあげるからね」と言う。就活で一番大事なのはコネ(networking)、と職安の人も就活本も堂々と宣言するくらい、カナダはコネ社会なのだ。わたしは昔から謎の人脈力があり、あらゆるところで便宜を図ってもらってスイスイと生きて来たのだが、それはカナダに引っ越しても相変わらずなのであった。カナダで言うコネというのは別によく知ってる人のコネだけじゃなく、こうしてほとんど話したこともないルームメイトの繋がりでもいいし、銀行だったら自分がよく行く支店で顔見知りになったスタッフでもいいし。めんどくさくても日頃からいろんなところに顔を出して愛想よく世間話しておけば、それだけでコネができる。FBは必須だね。パーティで一回会ったような人でも一応フレンド登録しておいて「仕事探してるー!」とポストすればけっこうメッセージが来たりする。

先に言っとくけどコネだけで入社したわけじゃないぞ!先に言っとくけどコネなしの丸腰で受けた他行も2軒最終面接までいってるからな!結局コネのところに入ったとはいえ、手加減なしの正規の採用プロセスを通ってるし。

そんなわけで、全然考えたこともなかった銀行の仕事に興味を持ったのはこれがきっかけだった。銀行って日本だとすごい優秀な人しかなれない印象だけど、カナダ人に聞くとそんなことはないと言う。とくに通称テラー、正式名称Customer Service Representativeなどと呼ばれる窓口業務は大学生や新卒生(こちらでは職歴の少ない新卒はむしろデメリットなので最初の就職に苦労する)が短期でやるのに人気があるそうだ。テラーはなるのも業務自体も簡単ではあるけれど、履歴書に書けばさすがに印象がいいので金融以外に転職予定でも最初の踏み石に最適。この業界でずっと生きていく覚悟ならもっと好都合、銀行はほぼ内部からしか人を採らないので一度下っ端テラーで入ってしまえば別部署に昇進するスピードが早いらしい。WorkBC(職安)の人に相談してみたら「それだ!それでいこう キラーン」と大賛成の様子だった。

WorkBCの人には「座ってできる仕事で、かつ日系じゃない会社(日系企業は待遇がまるで日本のように悪いので)」と希望を伝えてあり、最初に提案されたのは語学学校の事務だった。比較的なるのが簡単で、日本語が有利になる可能性大で、教育関係の仕事をしておくと転職するにも大学職員や公務員など幅が広がるという。履歴書に書けるだけじゃなくて仕事を通して出会う人のコネも大きい。わたしはワーホリで来た時一瞬だけ語学学校に通ってたのだが、そこの日本人カウンセラーさんが数年後公務員になっていて役所の受付で会ってビックリしたことが現にあった。コネと経験重視のカナダではこのように、常に次の転職先を見据えて職探しをする。最初の一歩が大事なのね。

銀行と語学学校に共通することは、どちらも市内に無数に存在するということ。それぞれに求められているスキルもほぼ同じなので、募集要項を読んでカスタマイズするのが基本のレジュメやカバーレターの使い回しがしやすい。ネットで検索してバンクーバー全ての銀行、全ての語学学校に応募すればどれかは引っかかるだろう。おれは天才か!とりあえずコネもあることだし、金融OLという肩書きがカッコイイので銀行を第一志望にしてダメそうだったら語学学校に作戦変更しようということになった。


レジュメとカバーレターの作成


しかしダメなレジュメを全部の銀行と語学学校にバラ撒いてどうにかなるわけがない。バラ撒くからには完璧でなければ意味がない。レジュメは日本と違って決まったフォーマットがない上に、普通の英語とは違う独特の文体が使われるので、それに特化した勉強をしないと書けない。最初はルームメイトに見てもらったり自分で図書館の本を漁ったりしていたのだが、これは完全にプロに聞いたほうが早かった。わたしは子供の頃から独学派で人に教えてもらうより自分で調べたほうが効率がいいとずっと思っていたのだが、WorkBCでresume, cover letter, interviewと3日連続でワークショップに参加したことで完全に考えが変わった。講師のKarenがまさにカリスマで、目からウロコとはこの事かと思ったね。彼女が教えてくれたことの一つが、カナダとその他の英語圏の就活は違うということ。アメリカやイギリスで発行された就活本やネットの記事とは異なる部分があるという。英語の情報は発行元がどこだかわかりづらい…。さらにバンクーバーの最近のトレンドみたいなのもあるのでそれを考慮しないと時代遅れのレジュメになってしまう。まずはレジュメを読んでもらえなければその先には進めない。ほとんどのレジュメは読まれもせずゴミ箱に捨てられる。とくに銀行をはじめとした大企業では、オンライン募集で集まったレジュメとカバーレターをまずコンピューターでスキャンして、特定のキーワードが見当たらない場合は自動的にハネられるようになっている(これをATS、Applicant Tracking Systemといいます)。このオートスキャンを通過したレジュメだけが人事の人間の手に渡る。だから募集要項からキーワードを拾って蛍光ペンでチェックし、それを全部含めることと、電子スキャンに対応したシンプルなフォーマットに留めることが大事。移民としてはこのシステムはむしろフェアだと思った。人為でなく機械が振り分けるから、外国人の名前や職歴でも差別されづらい。

んで、できたのがこちらです。数年前のレジュメと比べて成長がすごい!数年前のはまあ飲食店のなんだけど。飲食店のレジュメはここまでがんばらなくても大丈夫ですが当然がんばればがんばるほど戦闘力は上がります。わたしのようなentry levelでは1枚にまとめたほうがいい。レジュメとカバーレターの合言葉はrelevancy。30年も生きてるといろんなバイトもしましたが応募職種に関係のある項目だけ書く。関係ないことは書かない。これが基本。飲食店で働くのにWordとExcelできますとか書かれても困るのです。しかし銀行テラーは完全なサービス業なのでファストフード経験はめっちゃ評価されます!ファストフードでレジ打ってたのは立派なcash handling experienceで、忙しい店なのに焦らず接客できたのもかなりポイント高い。ファストフードと銀行窓口は実は似ているのだ。

過去5年で3軒ファストフードやったんですが業務内容同じのためまとめて書きました
カウンター業務、A店/B店/C店 、バンクーバーといったかんじ

レジュメはでも内容自体は自分で考えたものもそんなに悪くなくて、軽く手直しとフォントを変えただけで済んだ。問題はカバーレター(自己PR文)。下書きを見せたらKarenに「大幅に直さないとダメだね、ていうか全部書き直せば?」と言われた。レジュメは漠然とした方向性でも大筋書けるんだけど、カバーレターは特定の募集要項に対応した内容で書かないと意味がない。一週間くらいかけて夢中で書いた。メールしてくれれば添削するからねっと言ってくれたもののKarenが旅行に出かけたので笑、まずWorkBCのリソースルームにいるスタッフに見てもらった。レジュメやカバーレターには正解不正解がないのでなるべく多くの人に読んでもらうのは大事なのだ。そのスタッフの評価が!「これ本当に自分で書いたの?すごい。最強のカバーレターじゃん」とのこと。本当に自分で書いたんですよ!ちひろうさぎの文才は英語でもダテじゃなかった!旅行帰りのKarenも数カ所直しただけで「これいいじゃん。Good job」と言ってくれた。毒舌な人に褒められるとうれしいー。これも惜しみなく公開する。こちら(銀行用)。

1枚におさめるために行単位ミリ単位で調整してあります

うむ、我ながらよく書けてるな。自分の名前・連絡先の後に数行黒塗りになってる部分はsalutationといって人事担当のフルネームと所属、会社名とその人が主に働いているオフィスの住所などを書くところ。これを調べ上げるのにまず何時間もかかることがあった。ネットでわからなかったら電話やメールで問い合わせをしたりとか。カバーレターは特定の人に宛てて心をこめて書くのが前提であって、コピペした痕跡があったらその時点でアウト。どうしてもわからない時はDear Hiring Managerでもいいけど…。カナダは移民が多いので人事担当の名前がわかっても外国人の名前で、Ms.なのかMr.なのかがわからないことがあった。これも徹底的にリサーチ。LinkedInや、はたまたFBが活躍することもー。後日面接の時も必ず誰と話すのか予習しておいて名前で呼びかける。コミュニケーション、コミュニケーション。

とはいえ銀行テラーの募集要項はどこもびっくりするくらいよく似ている、というかほぼ同じ。要するにどこも接客とお金を扱った経験のある人材が欲しいのだ。だからスキルの話はコピーで大丈夫で、あとは企業ごとにカスタマイズ。これは面接でも重要になってくるんだけど最低でも公式サイトくらいは読んで企業理念を理解してますよというアピールを含める。例えば「最高の(サービス)」という一文を表すにもexcellent, exceptional, あとlegentaryなんてとこもあったな、企業が公式に使った言葉遣いをさりげなく真似たりとか。あと、大手はどこも大企業としての責任というか世間体をものすごく気にするのでコミュニティ、環境、ダイバーシティなど綺麗事を謳っていて、それには是非言及したい。

外国での就活でマイノリティであることは当たり前に重大なハンデになる。その傾向は中小企業に顕著で、外国人の名前というだけで履歴書を読んでももらえない。カナダ生まれ、カナダ育ちのネイティブスピーカーで外国人の名前の人だっているのに…。バンクーバーに限って言えば中国人は有利だけど、日本人なんか英語下手なの有名だし全然相手にされない。しかし!大企業、とくにインターナショナルに業務展開する銀行なんかは移民や障害者をどんどん雇って「いい会社」アピールしたいから、逆にマイノリティであることが有利になる。ホームページの各支店の案内見ると対応言語が書いてあって、移民の多いカナダではそりゃ対応言語が多いほうがビジネスのチャンスは広がる。わたしのおかげで日本人の大金持ちが顧客になってくれるかもしれないしね。日系企業以外で日本人であること、日本語が話せることがセールスポイントになるとは思いもしなかった。でもそれは、レジュメとカバーレターに誤字脱字が一つもないこと前提ね。ちょっとでも間違ってたら「これだから外人は」と思われて終わり。とくに銀行はattention to details(些細な間違いも絶対に見逃さない能力)を重視されるから、単語間のスペースが一個足りないだけでアウト。multi-taskとmulitask、BCとB.C.なんかのconsistencyもね。こういうのは自分では気づかないので最低でも第三者数名、できればプロに見てもらいましょう。このブログは趣味でやってるので誤字脱字あっても勘弁してくれ笑。

完璧に書いても書類審査は入り口でしかなくて、結局は面接で「超絶コミュ力」とレジュメに書いたのが嘘でないことを証明しなくちゃならない。次回は書類審査通過後のお話を書きます。

2017/05/10

カナダで就活②就職しました

やりました!chihirousagi、内定いただきました!

なんの仕事かというと、なんと…銀行!The Big Fiveと呼ばれるカナダで一番強い5大銀行の中のひとつで働くことになった。ファストフードの奴隷で泥水を飲んだ5年間からの華麗なる転身。快挙です!この業界は最初は全員窓口業務から始めて→才能があればそこからぐんぐん昇進→金融界で天下を取る、という流れらしい。基本的にオフィスのドレスコードがゆるいバンクーバーですが、さすがに銀行窓口はコンサバで青い髪はたぶん認められないということで、ebayで買った人毛のカツラをとりあえず今はかぶってます。しばらくはおとなしくしておいてそのうちファサっとカツラを外して正体を明かそうかと思ってる…。



て、端折りすぎだよね笑。おちつけ!

前の仕事を辞めてから2ヶ月間努力、努力、努力の毎日で全く心の休まることがない状態でした。「job hunting is a full time job(就活はそれ自体がフルタイムの仕事である)」と俗に言うが、本当にその通り。仕事してないんだから暇やろとばかりに職安の人がどんどんワークショップやら面談をブっこんでくるし(ありがたい話だ)、外に出るとお金使っちゃうから習い事のヨガの時間以外は一切外出できず気持ちの逃げ場がないし、少しでも何もしない時間があると焦るので延々と求人サイトをたぐったりレジュメを見直したり。ごはんを食べたり酒を飲んでいる時は「仕事もしてないくせに」と罪悪感を感じた(でも酒はやめない笑)。仕事って、しててもしてなくても苦労するんだから参るよなあ。

5年前ワーホリでカナダに来た時は英語もダメだしカナダの職探し文化わかんないし性格も引っ込み思案だしで全然仕事が見つからなくて、何十件も面接に落ちた。履歴書はその3倍くらい出したけど返事すらなかった。「今週ダメだったらもう日本に帰ろう」と思った週に奇跡的に拾ってもらえたハンバーガー屋の仕事も、やっぱり英語がダメな上にカナダの通貨の種類がわからず「どれが25¢のコインですか?」とかやってたら「ここは学校じゃないのよ」と言われ初日でクビになった。でもそこで諦めたらたった数ヶ月のカナダでの夢も終わりだと思って、泣きながら「I won't disappoint you, ever again(二度とがっかりさせたりしません)」と引き下がってもう一度だけチャンスをもらってねえ。インターネットで見つけた子供用のゲームを使って、一晩でコインとお札の種類を覚えた。

ほんと、こんなのが昨日のことのようだよ。今は銀行の窓口で英語で接客しながら大金を扱うのが仕事だなんて、うそみたい。(相変わらず数字には弱いです。)

永住権を取ってさあ何でもできるぞという時に、ずっと興味があった映画の仕事を追いかけたりとかもできたはずだけど、30歳の現実を考えたら安定したお給料や福利厚生で働いて休みの日に楽しく映画を見に行くことが、わたしなりに映画を愛する方法なんじゃないかなと思うようになった。自分らしく生きるにはお金が必要なんだよ!好きなことを仕事にできたらそれはいちばん素敵だけど、好きなことっていうのは往々にして金にならない。わたしはいわゆる「やりがい搾取」みたいなものを絶対に許すことができない。仕事した分だけきっちりお金をもらって、定時になったらもう仕事のことは1ミリも考えたくないのだ。そこでたどり着いたのが銀行だったわけ。

わたしはこの就職をメッチャ誇りに思ってますが実は銀行員になるのはそんなに難しいことではないので(まあわたしでもなれるくらいだからな)、次回からは採用プロセスについて紹介します。

2017/04/01

カナダで就活①就活はひとりじゃできない

何のスキルもない上にカナダでどころか日本でも就活したことがないので何をすればいいか全くわからず途方にくれていたところ、最近UBCの入試課で働き始めたルームメイトのアラナが使命感に目覚め面倒を見てくれることになった。世界旅行から帰って地元バンクーバーでの就活に苦労しすぎて職安の職員並みに就活に詳しくなってしまったそうだ。とにかく不景気なので、カナダ人にとっても職探しは決して簡単なことではない。普通に考えてわたしの一番の強みは日本語が話せることなのだが、日系企業はカナダにあってもやはり日本流のブラック待遇だと聞くのであえてローカル企業を狙うことにする。

アラナは「究極的には就活はnumber game=数の勝負、数撃ちゃ当たる」と言うけど実際に求人に応募するのはまだまだ先。入念な準備をして臨まなければ時間の無駄。わたしの場合「座って仕事をしたい」と、希望があまりに漠然としているのでまずはそれを具体的に絞っていくことと、どんな職種があるかリサーチしようという宿題が与えられた。オフィス系の求人に強いIndeedに載っている記事のURLと募集要項本文をまるごとWordにコピー。求人一件ごとに1つのファイルでストックしていく。タイトルに締切日を含めておくと便利。後で実際応募できるようになったらフォルダにして関連資料や自分が送ったレジュメとカバーレター、オンラインスクリーニングの内容なども同じフォルダにまとめる。もっとフォルダが溜まったら「事務系」「会計系」とか、自分が分かりやすいように整理。提出した書類に書いたことを面接でツッコまれたりするとヤバイので後日検索しやすくしておくのね。レジュメやカバーレターは募集要項に沿って一件一件書き直すのが当たり前らしい…!うえーんめんどくさいよー。

とりあえず今はどんなジョブタイトルがあるのか、どんなスキルが求められているのか、次に検索してみたいキーワードはなにか、リサーチしてメモしていく。


自力就活と並行して政府が出資しているEmployment Serviceにも助けてもらうことにした。わたしはBC州在住ですが他の州でも同じような就職支援サービスがあるはず。ロケーション+employment serviceとかimmigrant settlement serviceとかググってみるといろいろ出てくる。

図書館の掲示板に貼ってあるチラシを時々覗きに行ってもいいし、あとはWorkBcのオフィスに直接足を運んでみるのが一番早い。自宅の郵便番号ごとに管轄のセンターが決まっていて、そこ以外では相手にしてもらえないので先に検索していくこと。→FIND YOUR WORKBC EMPLOYMENT SERVICES CENTRE


ワーホリでカナダに来た時に何も知らずにWorkBCに足を運んで無理やりレジュメの添削をしてもらったけど、担当ケースマネージャーについてもらってフルのサービスを受けられるのは原則(1)永住権か市民権を持っていてフルタイムの就労を目指す、(2)失業中、失業しそう、もしくは週20時間以下しか働けていないパートタイマーの人です。ただしパソコンとプリンターの使用、求人票と蔵書の閲覧などは誰でもどのロケーションでも無料でアクセス可能。手が空いたケースマネージャーがいれば簡単な質問なら答えてもらえるでしょう。

Look for jobs in Canada
WORK BC CENTRES

もしくは、外部サービスに直接連絡をとってみてもいいと思います。図書館やWorkBCの掲示板にたっくさんフライヤーが貼ってあります。全部カナダ政府と提携して運営している安全な機関です。

ISS of BC
YWCA EMPLOYMENT PROGRAMS / SERVICES
YMCA Employment Services

※基本的に永住権か市民権保持者が対象です(図書館ならワーホリやその他のビザの人も一度は訪ねたことがあるよね?バンクーバー中央図書館だと4階のキャリアゾーンあたりのスタッフに声をかけると、永住権がない人でも参加できるイベントなどを紹介してもらえます)

15歳から29歳または30歳までの若者向けのプログラムはさらに豊富。座学→インターンのコンボで、座学の最中もお給料が出る。これはなんとなく最終学歴がsecondary school(高校)の人のためのものなのかな?でも楽しそう。ていうか外国の学歴ってカウントされるのかなー。なんとなくされないような気がしてる。

Intersections Media Opportunities for Youth Society
CAVE YOUTH EMPLOYMENT PROGRAM
Baristas Training Program ←最初の数週間で飲食店勤務に有利な必要な資格を全部取って、そのままスタバで実際職業体験する有給プログラム。すげえ

こうしたEmployment Serviceでは無料か有給で職業訓練、個別カウンセリング、資格講座やインターンシップの手配などをしてくれる。資格の受験料を肩代わりしてくれたり、面接に着ていく服を買ってくれたり交通費やランチが出る場合も!次回詳しく書きますが、全ての求職者が現在住む所があったり食事できる生活水準にいるわけではないのです…。

移民向けだと英語やフランス語の語学学校も無料→  Language Instruction for Newcomers to Canada (LINC) Program 母国である程度キャリアを積んでいるもののカナダでその経験をどうやって活かしていいもんかなんて人は大歓迎で、ローカル企業とコネを作る機会をセッティングしてくれたりするらしい。カナダでの経験がない外国人が丸腰で挑むにはあまりにも過酷過ぎる就職戦争。無料のヘルプを使わない手はありません。

わたしはいま新卒向けインターンシップ(笑。卒業したの7年前なんですけど)に混ぜてもらえるよう頑張ってるんですがそこのコーディネーターにもアラナと同じ事を言われた。何に興味があるのか、どんな仕事がしたいのかもっとよく考えて下さいとのこと。わたしがしたいことってなんだろう…。したくもないことを我慢してやってその代わりにお金をもらうのが仕事と今まで思ってたんだけど、したいことをしてお金をもらえることもありうるのか。Well, we'll see.

LA LA LANDみんな観た?わたしはとっくの昔に観たんですが、別にハリウッド女優になろうとしてるわけじゃなくても、意識的に大きな転換を起こそうとしているタイミングにちょうど観られてよかったです。夢はでっかくなくたって、夢なんだ。←今自分で言って悲しくなった



I'm reaching for the heights
And chasing all the lights that shine
And when they let you down
You'll get up off the ground
'Cause morning rolls around
And it's another day of sun



Someone in the crowd could be the one you need to know
The one to finally lift you off the ground
Someone in the crowd could take you where you wanna go
If you're the someone ready to be found

2017/03/25

Late Bloomer 30歳からの就職活動

永住権が出たので職業制限が解除され、大嫌いだったファストフードの仕事を退職した。スッキリ!現在は就活に専念しております。

15歳の時からずっと仕事をしてきた。ファミレスとコンビニに始まり、スポーツ用品店の販売員に歯科助手、スパ受付、地元のレストラン、水商売。ラクそうなバイトならなんでもよかったけどラクな仕事なんかあるはずもない。賃金が発生する時点で立派なプロフェッショナルなのに日本ではフリーターと呼ばれてしまう。わたしは今年30歳で、いわゆる正社員になったことが一度もない。一応都内二流私大の法学部を卒業しているのだが、みんなが欲しがる新卒カードは捨てた。就職したくなかったわけじゃなくて就活をしたくなかった。だってみんな同じ服を着て、読まれもしない履歴書をなぜか手書きで書いて、面接で仕事に関係のない個人の人格を否定されたり大学の授業を休んで説明会に出たりするのって馬鹿みたいだし。(あのカルチャーはどう考えても異常なのになぜ反乱を起こさないんだろう?)在学中はいつも最前列に座って熱心に勉強して、卒業後は実家で親の脛をかじりつつ学生時代からのバイトを続け、就職しないわたしを面白がってくれた教授のお誘いで学部と院の聴講に通った。学費を払っていないのでもちろん学位は出ない。専攻は一切キャリアに役に立たない政治思想史。学生生活を延長して現実から目を逸していた、そんな折に東日本大震災が起こった。それをきっかけに「こんなふうに目的もなくダラダラ生きて、もし明日死んだら成仏できぬ」と思ってカナダに引っ越したもののファストフードしか仕事が見つからず、さらに永住権を取れるかわりにずっとファストフードで働く約束になってしまい…というのがこれまでのお話。最初はアパレル販売の仕事とか探してたんだけど、今思えば販売の仕事だったら永住権取れなかっただろうから採用されなくてよかったのかも。トラブルがあって一度は諦めて日本に帰ったのに奇跡的に就労ビザでカムバックできたのは最初に働いたバーガー屋で出会った元カレのツテだし、運命は不思議だ。

ワーホリビザが切れてからはずっとFood Counter Attendant(NOC6711)=ファストフード枠でしか仕事できないビザでした。転職も副業も禁止。同じ飲食業でもレストラン(着席するとサーバーが世話をしてくれる店や、お酒を出す店)とファストフード(カウンターで注文するセルフサービスの店)では全然違う。前者の場合チップを貰えるので給料がまず違う。時給は最低時給程度でもチップを現金で毎日貰えるので特にサーバーは下手なサラリーマンより稼いでるくらいだし、チップをはずんでもらえるようサービスを徹底的に極めている人も多い。それにレストランは完全分業なのでサーバーは皿洗いなんかしないし、汚れた皿も下げないし予約の電話も受けない。それぞれ専門の人がやる。一方ファストフード店では基本的にお客さんはチップを置く必要がない。給料は最低時給の$10.85(BC州、2017年3月現在。最近まで$10.25だった)で昇給は期待できない。それなのに仕込みも接客もレジも洗い物も掃除も毎週の棚卸しも全部やらなきゃいけなくて、いわゆるワンオペとかもある。カナダ人でこんな底辺仕事をやるのは高校生かマジで意識が低い層だけなので、仕事が出来ないだけじゃなくてすぐにサボったりバックれたりレジのお金を盗んだりとロクなことがない。それですっかり参っていたサンドイッチ屋のオーナーが日本にいたわたしを招いてくれたのであった。ビザがかかっている外国人は絶対に馬鹿なことはしないし、よく働くからね。

医者でも実業家でもないわたしを永住権にまで導いてくれたことには感謝はしているけど、もうファストフードには疲れた。というか飲食業界に疲れた。日本でもカナダでもなんでこんなにブラックなんだ…。どこの店にも必ずやたら張り切るスーパーバイトがいて、経営は給料に見合わない彼らの熱意に甘えて成り立っている。日本では飲食だろうが会社員だろうがどっちにしろブラックだと思うけど、カナダの会社員はどう考えてもホワイトで、時給だって$30とかそれ以上もらってる。平日のお昼のヨガなんか超混んでるんだよ、近所のOLが来るから。60分のヨガクラスに行けるほど長い昼休みってなんだ??それで電車が一番混むのが午後4時、5時。日本ではプレミアムフライデーなんて制度が始まったらしいけど金曜に早く上がるのなんてこっちでは当たり前だし。まだ外が明るいうちに仕事を終えたら友人や家族とのんびり過ごしたり、ジムに出かける人もいる。それに比べてわたしなんか朝から晩までほぼ座るヒマもなく走り回った後に彼氏に会う元気すらなかったし、とてもじゃないけどジムなんか行けなかった。とにかく早く家に帰って寝たい。BC州で人間が人間らしく生きるために必要な時給のボーダーライン(living wage)は$20と言われている。わたしは20代の大切な時間をその半額で大安売りしてきた。土曜も日曜も働いて、福利厚生なんかあるわけもない。

仕事ってなんだろう。もうこの際なんでもいい。ただ座って仕事がしたい。パソコンに向かって、コーヒー片手に仕事がしたい。仕事帰りにジムに行かないと身体がなまるような、座ってできる仕事がしたい。そう思い立って就活を始めました。日本の友達に比べたら10年くらい出遅れてしまったけどこの国では遅すぎることなんか何も無いさ。セビくんのパパやママだって50過ぎて「やっと自分のやりたいことが見えてきて将来がすごく楽しみ」と言っていた。彼のカレッジのクラスメイトだって子育て中のママや60代くらいの学生がいたし。仕事がキツイ時には今までサボってきた罰だと思ったこともあるけど、平均と違うペースで生きることって罰を受けるほどの罪なんだろうか?というかわたしはサボってなんかいない。いつだって真面目に働いてきた。

高校まではとにかく成績が良くて生徒会長までやった優等生で、高校はバイトと恋愛が忙しすぎて落ちこぼれだったけど2ヶ月くらいがんばったら大学に合格したし、大学では教授にモテたし、学校というシステムの中で「いい子」でいるのはわたしにとっては簡単なことだった。だけど卒業して所属がなくなったら一気にバランスを失ってしまった…。髪を派手に染めてるし服装も他の子と違うし、自分で言うのもナンだけど謎のカリスマオーラがあるから初対面の人はみんなわたしを美大生かアーティストかクリエイターだと思う(日加共通)。わたしのことをよく知っている人にもアンタはもうじき凄い有名になるとか散々言われてきたけど、そういう周囲の期待がずっと苦しかった。わたしは見た目はアバンギャルドでも中身は「いい子」を演じたいだけの、自分で考える力を身に着けられないまま大人になった自分のままなのに。早いうちに気づいてデザインとか美容業界に行ってればよかったんだけど、それこそ才能なんかない自分にがっかりしそうで挑戦できなかった。どうせデザインや美容のお給料も日本じゃコンビニのバイトくらい安いんだろうし。

周りに何と言われようとわたしはクリエイティブなタイプではないから、とりあえず地道に事務の仕事とかしようと思う。この「とりあえず」に乗っかるまでどれくらいの努力と時間がかかるかわからないけど…。やるしかないんでやります。というわけで次回の投稿からは具体的な就活日誌を公開します。