2019/07/09

仕事の鬼

4月の終わりから冬眠状態の続いたBC州film industryですが7月に入り徐々に息を吹き返し、史上最大に忙しい夏がやってくるとみんなが噂している。有能なPA=プロダクション・アシスタントの囲い込みはすでに始まっていて、わたしも7月の終わりからクリスマス休暇挟んで来年初春まで、3月にやったPilot以来のshow-call(シーズン通しで働くレギュラーメンバー)でブッキングされております。現場実績が150日間に届けばユニオンの正式メンバーになれる。いま110日くらいなのであともう少し!


現場職はプロデューサーや監督やDOPなど要するに最重要人物とケータリング業者以外はみんな日雇いまたは週単位での契約なので、偉い人でも平気でプロジェクトの最中にバケーションを取ったり即日クビになったりする。全員フリーター状態で万が一の時はMSP(国保)やEI(失業保険)など国の制度を利用するしかない。しかしユニオン=労働組合に所属すれば普通の会社員のように社会保険やリタイアメントプランに加入することができる。給料は同じ、フリーランスなのも同じで仕事が保証されるわけではないけど、優先的に仕事を振らないといけない決まりがあったり会員だけが閲覧できる先取り情報がある。ユニオンは部署ごとに5つあって加入しないと仕事が始められないポジションもある一方(インディーズ企画やCM除く)、平のPAについては完全に個人の裁量に任されている。実際はPAでユニオンに入ってる人はほとんどいない。なぜならわざとハードルを高くして入りづらくしてあるのでとにかく面倒で会費も安くないから。しかも苦労してやっと正式メンバーになれたとしてももし別の部署に転部したくなった場合にはまた別のユニオンの加入条件をクリアするためにイチからやり直しになる。メンバーシップは部署を移っても無効にはならないし複数のユニオンに所属することもできるがそれぞれ会費がかかる。

ユニオン志望者が提出する日誌(一日でも書き忘れたら無効)
今どき手書きの日誌って嫌がらせとしか思えない

PAが所属できるDGC: Directors Guild of Canadaは監督、AD、コーディネーター職のためのユニオンなのでこの部門でキャリアを積みたいのでなければ加入する意味がないと考える人が多い。だいぶ上の方まで昇進してやっと他の部署(照明とか音声とか衣装とか)の見習い一日目のお給料に届くなど最も報われない部署なのもあり、エントリーレベルポジションであるPAを足がかりにして転部しようとしている人がほとんどなのが現状。しかし短期間で転部が決まるラッキーなケースは稀で、なんだかんだで2年3年とPAを続ける羽目になり結局ユニオンに入っておけばよかったと後悔する人は多い。わたしも今の部門に留まるつもりはもともと無かったけど、最初からDGC加入を最初の目標にしてこつこつやってきた。とりあえず目に見える目標があるとがんばれるから。必要な資格は全部最初にまとめて取ってしまい、以来ほぼ途切れないペースで仕事できているので最短期間でメンバーになれそう。もともと人の紹介で業界に入って(どの部署も紹介がないと入れないのだが)、奇跡的な縁でバンクーバーのこの分野で一番名の高い先輩達と一緒に仕事をさせてもらっているので、ユニオンに入ることで今までお世話になった人達に対して一種のけじめというか本気だということを証明したかったのもある。まあ保険でレーシックしたい気軽に歯医者や整体に行きたいというのが最大の志望理由なんだけど笑。転部するまでの間所属できる機関があると安心だし。

PAって具体的に何してるの?とよく聞かれるんだけど「言われたことを何でもする」としか言いようがない。大きく分けるとPrep Wrap crewとShoot crewの2つがあり、わたしは主にShootをやるけどたまにPrep Wrapも手伝うことがある。Prepは前日までにロケ地の下準備をするチームのことで、Wrapは撮影後に原状回復するチームのこと。ロケ地のオーナーとの連携の関係もあり同じ人達がやった方が話が早い。Prep WrapはShootと給料同じなのに圧倒的にラク。Prepは朝7時に集まって養生を済ませたら後は大道具さんなどが働いてるのを見守り、機材トラックのために借りたスペースを違法駐車に取られないように監視し、たまに進行状況をオフィスに報告しつつ勝手に休憩を取って終わったら帰る。Wrapは掃除がメインだけど他の部署のものは触ってはいけない決まりだし細かいところは清掃業者に委託するのでみんなが働くのを見てるだけ。一日の大半を座ってボーッとするか雑談するかして過ごす。大してやることもないので最大で12時間、運が良ければ4時間くらいで帰れることもある。15時間立ちっぱなしで心身すり減らして働いた時と同じ日給(本当は8時間以下は給料違うけどほぼ必ずおまけしてもらえる)。なのでこれを専門に活動しているPAもいるけど、スタジオ撮影の時は出番がないので仕事にあぶれやすい。また他の部署との関わりが最小限になるので出世は遅くなる。

歴史的建造物を傷つけないよう細心の注意を払う

撮影本番Shooting crewの時はPAは誰よりも早く現場に着き誰よりも遅くまで残るので15時間以内に終わることはまずありえない。15時間を超過すると残業代が出る。最低でも集合30分前に現場にいるのが暗黙のルールで通勤含めると拘束時間は17時間くらい。Show-callの時はこれを週5日か6日×3ヶ月〜半年やる…!現場に着いたらまずケータリングで朝ごはんを食べてからクルー駐車場の案内をする係と設営係に分かれる。駐車場/ サーカス(楽屋や事務所トレーラーが並ぶベースキャンプ)とセットは別の場所にある場合が多いのでロケバスで移動。

サーカスの様子
こういうのもPAが設営する

ゴミ箱とテントを一通り設置し終わったら持ち場に割り振られ、基本的には警備員か清掃員か交通整理係員のようなことをする。PAを取りまとめるKey PAはすべてのエリアに誰か配置し、そこで何か問題があった時には無線で指示を出す。よく全員の名前と担当エリア覚えられるなといつも感心する。肝心な時に担当の者がいないと困るのでトイレや軽食などで持ち場を離れる時はspell offといって代理係に一時的に持ち場を任せ、用事が終わったら速やかに戻る。実際に撮影が行われるセットに近い場所にレギュラーメンバーを、遠い場所にday-callと呼ばれる補欠メンバーを充てることが多い。カメラが回っている間にクルーに静かにするように促したり、警察と協力して通行人や交通をストップしたり、誰かが勝手にドアを開けて入ってこないよう見張ったりする。今はほとんどデジタル撮影とはいえショットに必要ないものが写り込んだり雑音が入ってしまうというような初歩的なミスは許されない。今は何をしていて次にどういうショットを撮って何が起こるのかは無線で実況されるので常に注意をはらい、わからない時は聞く。無線での応答は大勢のクルーに聞かれていて直接評価に関わり、連続でトチると干される。逆に効果的な応答ができれば一目置かれて補欠メンバーからレギュラーに、レギュラーからAD見習いにと昇進できるチャンスでもある。ジョークはいいタイミングで言えれば好印象だけど汚い言葉を使ったら干される。このマイクパフォーマンスが英語が母語でないわたしにとってはとても難しい。 独特の専門用語にはすぐ慣れたけど。

"Copy that=了解"

あとはクルーに頼まれたことを何でもやる、一時的に荷物を見張ったりお水を配ったり無線でロケバスを召喚したりパイプ椅子や机を手配したり、冬ならプロパンヒーターのリクエストが多い。備品や撮影機材は高価なので絶対に目を離してはならない。設営と撤収はひたすら力仕事だけどその間は割とのんびりできる時間もある。なので休憩時間はない。身体や気持ちが辛いときはKey PAに相談して個別に休憩をアレンジしてもらう。食事はセルフサービスの軽食ステーションに加えて朝食、サンドイッチ、昼食、夜食の4回ケータリングサービスがあり、めっっっちゃくちゃ豪華。だって出演者が食べるのと同じメニューだもん。しかしPAは持ち場に持ち帰って仕事をしながら食べる。座って食べられることはほとんどない。雨や雪が降っていても同じ。


PAは業界の最底辺であり、とにかくキツいし全然かっこいい仕事ではないけれどわたしたちがいなければ現場は回らないので偉い人も同じチームの仲間としてリスペクトしてくれる、偉い人ほどリスペクトしてくれる。フリーランスの仕事の奪い合いは競争が激しく、たとえば6月は仕事待ちをしているPAのリストに300人が書き込んでいた。わたしは仕事を始めた最初の月以降そこに書き込んだことがない。失業保険があるので別に無理に働かなくてもいいと思ってるのと笑、ソリッドなコネがあるのと、評判が良く勝手にみんながあちこちで推薦してくれるから。なぜ評判が良いかというと仕事をナメてないからじゃないかな?たぶん。あとよく言われるのはいつも機嫌が良さそうだから居ると現場の雰囲気が和らぐ、とかです。マスコット的な扱いなのね…。

交通整理をするのにはもちろん資格が必要です
これもユニオン参加条件のひとつ
撮影中はお静かに!みんなよくそんなに喋るネタが
あるなっていうくらいオシャベリだから大変

弁当を配る係だった時。
頼まれたら何でもやる

わたしがこれまでに関わった仕事を紹介します。数日手伝っただけの企画除く。Show-callで映画をやるとPAでもエンドクレジットに名前が載るんだけどまだやったことないのよ。これは次の目標で、今年はもう全部スケジュール埋まってるので来年中に実現したい。ドラマと映画はどっちが偉いとかは無いです、給料も同じだし。どの作品をやるかよりも誰と仕事するかどうかの方が大事で、基本は人に誘われるままくっついて行くだけ。PAはもちろんのこと現場で働くクルーの99%はクリエイティブな決定権を持たずただ言われたことをやるだけなので、この作品がやりたいとかは特に無い。しいていえばロケ地が近い作品がいいなというくらいかね。大自然を舞台にした話とかだとやっぱ遠征が多くなるんで都会の話がいいな、みたいな。しかし正直割に合わない仕事でもそこで出会った誰かの縁が次に繋がったりするので基本的にお誘いは断らないようにしている。複数オファーがあった時は先着順。

Deadly Class Season 1 初仕事でいきなりshow-callだったので第二話以降ほぼすべての日程に関わった。わたしの原点であり特別な作品。現場の様子は前にブログに書いた。原作ファンからもすごく評判が良かったのに熱い声援もむなしく打ち切りが決定、Season 2に進むことはできませんでした…。期待を込めて大道具や衣装など全部倉庫に取ってあったみたいなんだけど残念。

See Season 1 今秋ローンチするAppleの動画配信サービスの目玉作品。ジェイソン・モモア主演。BC州の歴史上最大規模の予算をかけたといわれる超大作。悪天候&気温氷点下の山奥で過酷なロケが続きレギュラーメンバーは何ヶ月もホテル住まいだったらしい。わたしは3週間ほど働いたけど膝を痛めてしまい離脱。負傷者続出、極寒の山を生き抜くためエネルギーが必要なのにケータリングが不味すぎて何も食べられないなど悪夢のようなショーであった。熊除けスプレーも渡された。

遠くて寒くて暗くてお腹空いて泣きそうなわたし
in トイレ

Republic of Sarah Pilot 『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督と一緒に仕事ができて感無量。二週間、全日程遠征でBC州津々浦々旅をしながら撮った。馴染みのチームと一緒だったので超楽しかったしけっこういいホテルに泊まらせてもらって修学旅行気分。田舎町Agassizで撮影したときの様子が地元ニュースになった時の記事→こちら。パイロット回というのは配給会社にプレゼンするために製作するドラマの第0話で、これを気に入って買い取ってもらえばシーズン1を撮ることができる。買い取ってもらえなければお蔵入り。お金にならない企画は日の目を見ないシビアな世界。


Coffee and Kareem Netflix製作のアクション/コメディ映画 。夢にまで見た映画の現場はドラマの現場と全く同じでした。合わせて一週間ちょい助っ人しただけだったけど爆発やカーチェイスが多くて面白かった。『ハングオーバー!』で歯科医役だったEdさん主演。役者の本名と役名はわたしは必ずimdbで予習するけど普通はPAはそこまではしないと思う。

Beverly Hills, 90210 オリジナルキャストによるリブート企画で90年代の青春が戻ってくる!ノースバンクーバーで撮影真っ最中。PAで少し参加してからパパラッチ対策本部に引き抜かれた。パパラッチやファンが出待ちをするような番組は初めて(ジェイソン・モモアが出てるSeeはロケが僻地すぎて追っ手も来れなかった)。少し目を離すとすぐフラフラどっかに行ってしまうキャストやそのご子息やワンコを守るため走って追いかける日々。


今後はKey PAに挑戦してさらにTAD(AD研修生)、ゆくゆくはADを目指すことも可能といえば可能なんだけどわたしは平のPAに留まって転部活動に集中するつもりです。そして35歳までに年収$100k=1000万円稼げるようになる!しかし自分が正確には何歳なのか忘れちゃったんだよね笑。たぶん30歳から33歳の間だと思うんだけど…。

2019/06/22

ゆっちとハワイに行った

浮き輪はRoss Dress for Lessで購入

高校からの大親友でたびたびブログにも登場しているゆっちと、ずっと前からやってみたいと話していた海外待ち合わせ企画をついに実現させハワイに行ってきた。大学卒業旅行の時にも来たんだけどね(厳密に言うと卒業留年だったのだが話すと長いからここでは省く)(後でちゃんと卒業できました)。今回は大人になったので金にモノを言わせて一週間豪遊さ。レンタカーを借りて運転もした。9年前はお金もなかったし英語も話せなかったし車の運転もできなかった。ずいぶん遠くまで来たね。大人になるって最高だ。わたしは10代の時より20代の時より30代の今が一番楽しいです。

年を重ねると朝起きるのが早くなる笑。ゆっちはいつのまにかジョギングオタクになっていてわたしはお酒をやめて眠りの質が向上したので二人揃って朝は6時くらいからシャキシャキ活動していた。これが大正解で一週間通して混雑を回避しまくることができた。みんな意外と起きるの遅いんだね。ダイヤモンドヘッドも開店直後に登ったわよ。普段からジョギングやジム通いをしているゆっちには楽勝でも運動が大嫌いなわたしにとっては険しい道のりでした。サッと通り雨が降ったせいで虹が出て、素晴らしい眺めに出会えたのでがんばった甲斐があった。

遭難しようがないカラフルなわたし

ゆっちはTPOに合ったオシャレが得意




たまたま土曜だったので麓の公園でファーマーズマーケットが開催されていた。ダイヤモンドヘッドの入場料やこのファーマーズマーケットを始めハワイではお会計現金のみというところが割とあった。カナダではクレジットカードで払えないものは無いのでアメリカも当然そうかと思い一切米ドル用意してなくて、ゆっちにもいらないからと言ってあったので参っちゃった。結局わたしが持っていたなけなしのカナダドルとゆっちが持っていたなけなしの日本円を免税店で両替してもらいなんとかしのいだ。アメリカ本土はまた事情が違うのかもしれないけどハワイは要注意だな。

クレジットカードOKだった屋台のスムージーを飲んでいよいよ暑くなる前にとっとと退散し、エアコンのきいたお部屋でお昼寝。


今回は噂の民泊サイトAirBnBでワイキキのど真ん中にある高層コンドミニアムを予約した。一泊CAD$150くらいでさらに清掃料だ手数料だが入るのでそんなには安くないけど、立地の良さと駐車場込みなのを考えるとまあ納得。ホテルと違って毎日の清掃は入らないので二人で手分けしてサッサと軽い家事などしてプチ同居気分で楽しい。キッチンもついててほとんど毎日自炊してかなり節約になった。ワイキキ物価高すぎ!少し離れるとそうでもないんだけどねえ(金にモノを言わせるんじゃなかったのか笑)。ゆっちが日本から美味しいお米やそうめんや調味料を持ってきてくれました。買い出しは主に庶民派スーパーのSafewayで、ちゃんと会員カードを作って会員価格で買えたぞ。ゆっちは高校生の頃から料理やお菓子を作るのが大得意だけどわたしはカナダに来る前は包丁を握った事すらなかったね。

やっぱアメリカといえばステーキでしょ
2−3人前で$11くらいだったお肉。

ハワイ名物ガーリックシュリンプ
エビがちょうど特売だった

おいしいお米を炊いて、

スーパーで買ってきたポケの具を載せてポケ丼。
具だけ売ってくれるのすごくいいな。ゆっちは糖質オフ中

オアフ島は卒業旅行の前にも何度も訪れたことがあったけど、車があると楽しみ方が全然違う。もうビーチというビーチは制覇して一番気に入ってリピートしたのがカイルアビーチ。見てくれこの青い海、白い砂浜!




バンクーバーでありがたがってたビーチとは一体何だったのか…。まあ比べるのもおかしいし、あるものに感謝して楽しむしかないんですけど。ここは整備されたビーチパークなので駐車場が3箇所ありトイレやシャワーも完備。自然な木陰もあって最高です。監視員さんもいるし浅くて波も穏やかだし岩っぽくなくてぼーっとするのにピッタリ。ぼーっとしすぎて二人とも日焼けヒリヒリになっちゃった。いたた。

そこから全米美しいビーチ選手権第一位に選ばれたというラニカイビーチにも足を伸ばしてみた。カイルアビーチから15分ほど住宅街をてくてく歩きます。近隣住民をリスペクトしてお静かに。



民家の隙間からこの光景が見えた時はもう鳥肌ものであった。


ちゃっかりインスタ映えを狙ったコーデのゆっち
TPOわきまえてますね (インスタはやってないらしい)





ここは天国か!少し前までは本当に知る人ぞ知るという秘境ビーチだったらしいがインスタグラム等で有名になり最近は混んでるらしい。要するにカイルアビーチの隣のビーチなんで水や砂浜の質はほぼ変わらない。ただしこちらのほうが風景がひらけていて午前中は人がほとんどいないのでまさに絶景を楽しむことができるし、写真を撮るのにはいいという事かな。駐車場もトイレもシャワーもゴミ箱も何もない上に一切日陰がないので長居するのには向かないかも。サッと行って写真だけ撮ったらカイルアビーチに戻るのがオススメ。

カイルアの魅力はビーチだけじゃない。車で5分くらい走ってカイルアタウンに出ればかわいいお店や美味しいものがいっぱい。行列ができるパンケーキ店のブーツアンドキモズもチェックしたよ。ぶっちゃけハワイの有名パンケーキ店は東京にも支店を出していていつでも食べられるらしいですがここんちはこの一店舗だけでプレミア感がある。朝9時ちょい前に着いて20分待ちだった。持ち帰りもやってるらしい。



噂のマカデミアパンケーキは確かに並ぶ価値のある美味しさ。ふわっとしていて甘すぎなくていいぞー!でも二人で1オーダーで十分。わたしたちは甘いのしょっぱいのと三角食べするのが好きなのでオムレツも頼んだ。こちらもチーズがとろけて美味。お客さんの8割くらいは日本人だったけど店員さんがゆっくりわかりやすい英語で根気強くコミュニケーションを取っていて好印象。ハワイは観光産業で成り立ってるからかバンクーバーに比べたらお店でもレストランでも接客がめちゃくちゃ丁寧だと思った。親切にしてもらったらちゃんとサンキューって言おう!日本の人があまりにも失礼なんで驚きました…。

別の日はノースショアのハレイワを目指した。車で1時間強、オアフ島横断の大冒険。緑の山に圧倒されたり茶色い畑の隙間を抜けたり、急に雨が降ったかと思えばまた晴れたりと、田舎道をドライブするのは楽しい。バンクーバーで運転するのはただただストレスで楽しいと思ったことなんか無かったけどハワイで初めてその感覚がわかった。



North Shore Marketplaceに車を停めてアサイーボウルを食べた。朝から全力で暑い日にピッタリ。Coffee Galleryというカフェ、いかにも地元の人がダラダラするスペースといったかんじでいいね。このモールけっこういろんなお店が入ってて、限定商品を売っているpatagoniaでゆっちは甥っ子姪っ子のお土産など爆買いしてました。カナダは旅行の後にお土産を渡す文化がないのよ。本当に大事な人が喜びそうなものがもしあったら買って帰るくらいで、親戚友達みーんなにとか職場にバラマキだとかは無い。てかアメリカとカナダはほとんど売ってるもの同じで為替を考えるとカナダで買ったほうが何でも安いし。一応彼氏にはコーヒー豆とかなんかちょこちょこしたものとか買ったけれど。

ハレイワはショッピングとガーリックシュリンプとシェイブアイスの街。名物のマツモト・シェイブアイス、の真向かいにあるアオキズはほぼ同じものを同じ値段で出しているのに待ち時間少ないし、このプラスチックのスタンドが便利で手がベタベタにならないし、カラフルなイートインスペースがかわいいしでオススメ。わたしのアイスは抹茶、生姜、リリコイ(パッションフルーツ)でシブい彩りなので写真はゆっちのアイスと撮った。


見た目より味重視
自家製生姜シロップが辛くて美味しい

アオキズの看板付近にたくさん生息していたミニ恐竜

一日一ビーチ以上しないと気が済まないので商店街を抜けたHaleiwa Aliʻi Beach Parkを一応覗いてみたけどカイルアビーチの美しさを見た後だとがっかり感が否めない…。岩場なので泳ぐのもこわい。シュノーケルするのにはいいのかも?

十分美しいビーチなのに…
海評価ハードルが上がりきっている我ら

しかしここは野生のウミガメに会えるので有名なビーチらしい。わたしたちもバッチリ見られたよ!なぜ発見できたかというとサマーキャンプの女子高生たちがやってきて引率の先生が指導しているのを又聞きしたからです。一瞬水面に顔を出した程度なので写真は撮れなかったけど縁起が良いね。鶴は千年亀は万年。

早起きしすぎてワイキキに戻ってもまだ早いような日はハッピーアワーを攻略したよ。参考にしたのは→ハワイのハッピーアワー時間割 このサイト本当に便利で旅リサーチに大活躍でした。



ゆっちのビールは$3でわたしのノンアルコールカクテルは$8とはこれいかに…。まあ世の中そういうもんか。ワイキキのど真ん中にできた新しめのモールInternational Market Placeすごくキレイでおしゃれで日本食スーパーも入って便利なのになぜかいつも空いてた。なんで???みんな行ってあげて!3階のレストラン街の店全部オープンエアだしハッピーアワーもやってて使い勝手良いぞ。休憩できるおしゃれな椅子もあちこちに置いてある。

もともとあった大木を活かした
ツリーハウス建築

最後の夜は豪華な外食。International Market Placeに入ってるハワイ料理Eating House 1849 by Roy Yamaguchiへ。バーでちょい飲みしてからテーブルに移るのがスマートさ。もしくはその逆でテーブル→バー。まあ酒飲まないからもうこういう作法意味ないけど…。




大好物の帆立を食べた時はさすがにちょっと白ワインが飲みたくなったけど、目を閉じて二日酔いの地獄を思い出して欲望をコントロール。炭酸水で乾杯。ゆっちと東京で飲み歩いた日々が懐かしい。飲まなくなってもわたしはわたしのままさ。これだけ違う環境で暮らしてても二人はずっと変わらず友達。

最終日はお昼前にAirBnBをチェックアウトし、アラモアナセンターの駐車場に停めた車をロッカー代わりにしてそこを拠点に動いた。何度も言うようだけど車は本当に便利!ゆっちのフライトが午後発でわたしのフライトは夜発だったので一緒に軽くランチをしたら駐車場でサラっとお別れ。ひとりアラモアナビーチを歩きながらゆっちが「うちら死ぬまでにあと何度会えるかねえ」みたいな事を言っていたのを思い出してプチ泣きした。カナダにも友達いるけど、この先何があってもこの子がいたら乗り越えられるとか、逆にこの子のためならできないこと一個もないと思える友達はやっぱりゆっちしかいない。まあ本当はできないこと一個だけあって日本に住むことなんだけど…。ゆっちカナダに引っ越して来ないかな笑。



海辺でKindle読んでたら2020年の選挙はバーニー・サンダース氏を応援してほしいという支援者に話しかけられた。詳しく話を聞きたかったのにカナダ人だから投票はできないと言った途端にすごい勢いで去っていってしまってシュン。あと咄嗟にI'm Canadianという言葉が出たことに自分で驚いた(国籍は今は日本です)。ハワイの地元の人にどこから来たの?と聞かれたら少し返答に困る。I'm originally from Tokyo but currently live in Vancouverが正確か。


オアフ島はゴールデンウィーク後でも本当に本当にどこに行っても日本人ばかりで、車で遠出してもやっぱり日本人ばかりで、ビジネスも中国人でも韓国人でもなく日本人をピンポイントでターゲットにしているところがユニークだと思った。アラモアナビーチは結婚式の写真撮影に人気みたいで等間隔に並んだ新婚カップルが指示されたポーズをはにかみながら決めていた。多分みんな年下だよな。ああいうカップルってどういうセックスしてるんだろう。31歳にもなると同級生の結婚出産ラッシュもさすがに一段落し、なんなら離婚してる人も再婚している人もいる。うちらが一度も結婚してない間にすでに二回も経験してる人がいるとかすごいな。わたしは自分で掴んだフリーダムに永遠の愛を誓ったので病める時も健やかなる時もこれを抱きしめ歩んで参ります。

健康で独身で子供もいなくてお金にやっと余裕ができてフリーランスだから時間の融通も利いて、カナダのビザの心配もないしいま人生で一番自由な状態で、でもそれがいつまで続くかなんて保証はどこにもないから、今のうちにもっといっぱい旅するべきだとつくづく思った。次はどこに行こうかねえ、ゆっち。