2014/10/05

IELTSを受けた③本番と結果編

本番 9月20日


前日夜までバイトしてて、家に帰ってももう勉強する時間はないんだと思ったらちょっと泣いてしまった。ここまで真剣に自分を追い込んだのは大学受験ぶりで、試験に勝つために必要なのは精神力なのだと久しぶりに思い出す。大学は別に行けなくても死にはしないが、今回は点が取れなかったら多分死ぬ(いちいち大げさな人)。

それにしても身ひとつに鉛筆消しゴムで未来が開けるなんて夢がある話ですね。

勉強しすぎて白髪になった
(青が褪せても染め直す時間がなかったの)
後ろに貼ってあるのが各科目の足切り点です

当日午前の部は2時間45分休憩なしの長丁場だと知っていたので朝ごはんはがっつり。トイレ休憩すらないと知っていたので水分は最低限に。持ち物はパスポート(忘れたら門前払いで受験できない)と鉛筆、消しゴム、ラベルをはがした透明のボトル水。シャーペンは禁止なのでアメリカ製のオレンジ色の鉛筆を買ったらあまりに質が悪く、土壇場で勉強時間を犠牲にしてまでYokoyayaに駆け込み三菱のもの手に入れたのだった。やっぱり日本の文房具のクオリティは段違いですね。これから海外行く人、文房具だけは日本から持っていったほうがいいよ。

鉛筆キャップなんかどこにも売ってないかと思ったのに!
すごいぞYokoyaya!

午前7:45から8:45までの間にエントリーして試験開始は9時。会場はSimon Fraser Universityのダウンタウンキャンパス=Harbour Centreです。この日はいろんなイベントが行われていたらしく係員が誘導していた。ので言われたとおりに列に並んだら「ここは試験会場。先にエントリー会場行かなきゃダメ」とか言われイラつく。エントリー会場でパスポートを出し、指紋をとられ、クロークにパスポート、鉛筆、消しゴム、ラベルをはがした透明のボトル水以外の荷物を全て預けます。ジャケットやコートも預けなきゃいけないんだけどジャケットやコートとパーカーの違いはいったいなんだ。パーカーはセーフでした。顔写真の入った受験票を渡される。そこに午後のSpeaking面接試験の時間も書いてあった。

エントリーが済むといよいよ試験会場へ。ひろい会議室に長机が並べられ、1テーブルに3人ずつ三列。思ったより受験者が多い。身ぐるみはがされたまま一度会場に入ると閉じ込められて出て来れないので早く行ってもなんにもいいことないです。それでも開始15分前には入ったけどさあ。筆記具は希望者には貸し出ししてました。さすがに手ぶらで来てる人は見かけなかったけど、予備に貸してもらってる人はちらほら。わたしは念には念をいれて8本鉛筆持ってったら受付で4本くらいにしておきなさいと言われた…。鉛筆キャップも持ち込めなかったです。
一度着席して、まだ時間あるからトイレ行こうと勝手に席を立った人めっちゃ怒られてた。厳しい。

あっという間に試験開始、ばーーーと一気に説明を受け問題用紙が配られる。名前のほかに会場コードやらをマークしなくちゃいけなくて、ちゃんと話を聞いていないとわからないぞ!説明に使っていたのがなんとOHPシート。21世紀にお目にかかれるとは思わなかった。Listening、Reading、Writingの筆記セクションは先に書いたように休憩なしのブっ通しです。Reading早く終わったので、別にそんなに行きたくなかったけど一応と思い静かに手を挙げ「トイレ行ってもいいすか」と聞いたら「ダメ」と言われた…。断られたの初めてだよ。各セクション合間の説明時間や答案用紙回収時間、また制限時間ラスト10分間はトイレ禁止なのだった。あくまでも回答時間を削らないといけないらしい。それにしても何度も「決してトイレには行けません」ってアナウンスされると行きたくなくても行きたくなるよなあ。あ、時計は会場のあちこちにあってマイ時計は持ち込めません。

Listening

大きな会議室の後ろのほうの席だったので放送が聞こえるか不安だったけど、天井にもスピーカーがついていて音響は問題なかったです。難易度はCambridgeの問題集に近い感じ。ワザとらしいひっかけ多数。「○時○分…いや、まて、その15分前までには集合しなきゃね」みたいな。明らかに聞き逃したというのが数問。潔く諦めないと次の問題までダメになる。単語書き取りはつづりがあやふやなものがあったけど、そのうちひとつが他の問題の選択肢に書いてあるという大サービスあり。  

Reading

前半の大問3つが簡単すぎて何かの間違いかと思ったが、そのわりに最後一問だけがやけに難しくてよけいに前半が不安に。もしかして高度なひっかけ…?

Writing

勉強時間のほとんどを費やしたセクションなので緊張もひとしお。フタをあけてみれば問題の簡単さに愕然…。やっぱりGeneral版は簡単なんだなー。Task1はCasual letterで「次の状況を仮定して友達に手紙を書きなさい。あなたは最近あたらしい仕事を手に入れました。あなたの友達が似たような仕事に興味を持っています。その仕事の詳細、あなたがその仕事を手に入れた方法、友人へのアドバイスを含めなさい。150 words以上」というもの。どんなによく書けていても与えられたお題からズレていると点数にならないので問題は何度も何度も読みましょう。指示された内容全部含めなきゃダメ。想像力をふくらませてなんとか文字数を稼ぐ。Task2のほうが文字数も配点も多いのでTask2から書き始めるのがいいと言われているようですがわたしはTask1を先にちゃっちゃと終わらせる派です。

Task2の問題は「暑い国を訪れたりそこに住んだりするのが好きな人が多い一方、寒い場所が好きな人もいます。両方を論じ自分の意見を述べなさい。250 words以上」だって。なんじゃこりゃ…。「高齢化社会の問題とその解決策」とか「インターネットは世界をどう変えたか」とか聞かれるんじゃなかったの?!簡単そうに見えるがやはり問題を何度も読み返し「両方を論じよ」「自分の意見を述べよ」の条件をクリアしなければ点はもらえない。練習どおり問題文を言い替えた一般論から入り、自分の意見の反対のものを先に述べ、次にHoweverで議論をひっくりかえし賛成のものを述べて結末で要約する4パラグラフ式のエッセイ。途中で紙が足りなくなったら手を挙げて係を呼ばなきゃいけないんだけど周りの人はあんまり追加してない気がした。みんな字が小さいのか…?練習で足りたためしのない制限時間は本番では余りました。

Lunch Break

午前の部終了、荷物を返してもらって昼休み。面接は13:50でラッキー。一番遅いと17時くらいまで待たなきゃいけないし、早いと急いでごはん食べないと間に合わない。会場が入ってるHarbour Centre地下フードコートは最近リニューアルしたばかりで快適快適。セビくん(彼氏的な友人)に「筆記終わったよ」とメールしたら電話がかかってきた。「面接のウォームアップと思って少しお話ししよう」とのこと。「今日のお天気はどうですか?」「晴れてます」「Why?」「え?なぜと言われても晴れているものは晴れています」と噛み合わない会話が続くが、なんと実際の面接がこんな調子で進むとはこの時は知る由もなかったのだ…

Speaking

言われたとおり15分前に会場へ。早すぎると入れません。また荷物を預け、係りの人に連れられ別室へ移動。挨拶もそこそこに本題へ。な、なんと!面接官がきついインド訛りで何を言ってるか全然わからない(ここで一応確認しておくがわたしはバンクーバーで受験しています)。聞き返すのは減点にならないはずだがほぼ全問聞き返すハメに。「わとかいんど of ウェドル do you like?」とか聞かれて、「What kind of WHAT? What is ウェドル?Sorry I don't get what you mean」と大混乱の末結局Weather(天気)のことを聞かれていると理解、と万事こんな調子。わたしがキレ気味なのでインドおじさんちょっと悲しそうな顔してた…。だいたいが質問が妙な上に急に全然違う話題に飛ぶのがいけない。料理はするかとか、自分の家が好きかとか、友達の家で寛ぐのは好きかとか友達の家に招待されたら皿洗いくらいはするのかとか(なんだそれ)、ごく身近な話題のフリートークだったけど、いちいちwhyと聞かれる。いやなぜって…ねえと言いつつ超早口で喋りすぎ何度か「もういいです次いきましょう」と遮られた。タスク2の2分間スピーチのお題は「家から離れた場所away from homeでの体験」とかでいまいち要領を得ないかんじ。ずっと前から家(東京)を離れたきりだし今はバンクーバーがホームだし。結局去年訪れたNYでの思い出をダラダラと語る。こっからまたランダムな質問がいくつか。

面接の一部始終はICレコーダーで録音されていて点数は面接官だけでなく複数の採点者によって決定されます。とはいえもっとインドおじさんとアイコンタクトをとるべきだったと反省。ゆっくりとした口調でいいから難しいボキャブラリを意識して使うべきだったとも後悔。一応時勢には気をつけて話したかな。

それにしても人種のるつぼバンクーバーに暮らし、いろんな訛りの英語にふれているとはいえ、まさか語学試験の面接でインドのアクセントは予想してなかった。「標準英語」なんてものは幻想で、アクセントも含めてその人の個性だと思うけど、ただちょっと納得できないのは彼がモゴモゴはっきりしない話し方だったこと。ネイティブには通じるのかもしれないが、さまざまなレベルの英語学習者を相手にするのにあれはちょっとね。セビくんは事務局にクレームを入れろと言う。うーん。

試験全行程を終えての感想は、高得点は取れなかったが目標はクリアしたんだろうなというかんじ。思ったよりは難しくなかったけど思ったより勉強不足だった…。やっぱり準備一ヵ月じゃ厳しかったか。寿司とビールを買って帰ってセビくんと打ち上げ。

結果発表!!!!10月3日


IELTSは人力で採点している割には結果発表が早く、原則として受験日の2週間後に郵送されることになっています。わたしは急いでいたので郵送じゃなくて直接申し込みしたオフィスでピックアップすることにしました(希望者のみ、無料、要リクエスト)。発表の朝ソワソワしてたら、ていうかネットでも見れるんだったと思いつき、フライング気味に家で合格発表。

(9点満点)

がーーーん。今回取らなければいけない点数はなんとか取れていたものの、期待していた点数には届かず大ショック。ひそかにOverall7.0を狙っていたのだが…まあ6.5と7.0の壁は大きいと聞くしな。てかReading6.0ってなに?!練習問題ではまだ何の勉強もしてなかった腕試しを含めても7.5を切ったことは一度もなかった。本番解いた感触でもやはり7.5はカタいと思ったのにどうしたことか。もう読書好きを名乗る資格ないですね。一方、はっきり聞き逃した問題のあったListeningは過去最高の8.0をマーク。仮にもしまた受けるチャンスがあったとしてもこの点数は二度と取れない気がする。Writingはまあ妥当。しかしカナダ在住三年目でSpeaking6.0はかなり恥ずかしいですね…。やっぱインドおじさんの事クレームしようかな笑。採点者の主観で点数が決まるWritingとSpeakingはお金を払えば採点の見直しが頼めるそうです。わたしはもちろんしないけど。

不本意ながらこれが今のわたしの実力です。いくら海外にいて日本語一切話さず、友達や彼氏がネイティブスピーカーでも、そう簡単に英語できるようにはなりませんよということで…はは。正直調子に乗っていたところもあったのかもしれないな。今回の結果を真摯に受け止めますます勉強に力を入れていく所存であります。シュン。

IELTSを受けた②勉強マテリアル編

書籍

お金がないので一冊を除いてあとは全部バンクーバー公立図書館で借りた。図書館の本は書き込みが容赦なくて萎えるけど、まあ仕方ないです、タダなんで…。貸し出し期間が長くて手元にずっと置いておけるのは心強いですね。

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↑これは唯一日本で購入したもの。さあIELTS受けよう、と思いついたときに一番最初に買う本として優秀。どういった方向で勉強すればいいかざっくり見えてきます。サンプル問題も入って充実。ただし本文が日本語なので、日本語⇔英語スイッチの切り替えがスムースでないわたしは混乱しました。全訳文とかいらねー。

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↑なにはなくとも問題集は必要。Academic、General両方6回分のサンプル問題が収録されています。ちょっと簡単すぎる気がしたけど解説が親切なので解き終わった時にスッキリ。しかしWritingのモデルアンサーの出来がイマイチ。まあ好みの問題ですかね。


↑Academic 4回分、General 2回分の模擬試験。これ高すぎ。なんでこんな高いの?こっちの本屋でも定価60ドル近くしてました、薄いのに。難易度は本番の問題に近いけど、解説はなしで答えのみ。サンプルエッセイもあんまり役に立たなかった。リスニングスクリプトは入ってます。9というのはバンド9を目指す人へ、とかではなく単純に出た順に第○巻ということでどれを買ってもいいです。いや買ってはいけません。高いから。どうにか借りるか中古で探しましょう。

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↑TOEFLなんかに比べると圧倒的にマイナー、故に参考書も少ないIELTS。セクション別にじっくり勉強できるこのシリーズには大変お世話になりました。時間がある人は最初のページからきちんと取り組めばかなり効果あると思う。Writingのサンプルエッセイは基本これをお手本にしてました。他の本やネットに載っているものより圧倒的にクオリティが高い。シンプルなストラクチャーなのに適度に難しいボキャブラリーが含まれていて、アイデアも納得いくかんじ。ひとつ残らず「写経」(前の記事参照)しました。ただし完全にAcademic受験者が対象のためGeneralのTask1の情報はゼロです。


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いろいろ探したけどGeneral専用の参考書はこれだけでした。なんかネットでタイトル検索したら全部PDFで読めた(たぶん違法じゃない)。これ、最高。「あれ?なんだ簡単じゃない?」と思わせてくれる、ヤル気を引き出す軽快な文体がいいです。試験のテクニックや大事なポイントだけがよくまとまっていて、スラスラ読めちゃう。勉強はじめのスタートダッシュによし、試験直前の混乱期に頭を整理するのにもよし。


ウェブサイト

Writingの部分しか読んでないですが…。

DC IELTS ライティングとは何たるやを一から丁寧に説明しています。
IELTS blog 先輩受験生による体験談がいいですね。
IELTS buddy テーマ別のサンプルエッセイやボキャブラリー集が便利。

便利な時代になったもので、いろんな先生がYouTubeで無料レッスンを公開しています。リスニングの勉強にもなるので検索してみるとよいでしょう。

IELTSを受けた①準備編


カナダに来て2年半、初めて客観的に英語力を測る試験を受けた。だから最近更新できてなかったのよ!ご無沙汰しております!

IELTSにはAcademicとGeneralの二種類あり、前者は主に留学するときに必要になるもので、後者は移民申請のために受ける人が多いみたい。試験はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションで構成され、リスニングとスピーキングはAcademicとGeneral共通。リーディングとライティングはAcademicがその名の通りアカデミックな内容を扱っていて、Generalは日常的に使う英語に特化したものなので、Generalのほうが難易度が低いと言われています。今回わたしが受けたのはGeneral。最初どっちでもいいのかと思ってAcademic勉強しててよくよく調べたらGeneralじゃなきゃダメと判明して超焦った。よくよく調べてよかった…。

IELTSはTOEICやTOEFLと同じで合否が出るのではなく点数が出るタイプの試験です。各セクション1から9まで0.5刻みで点数が出て、その平均値を計算したものが総合得点(Overall)になります。海外の大学を受験するときなど「Overall○点かつ各パート○点以上」といった条件を出されることが多いようです。受験料はカナダで受けると税込み295ドル。高っ!わたしの場合2回以上受験料が払えないのと、時間もないので一発で確実に結果を出さなければならずけっこうビビっちゃいましたわ。とはいえ相変わらず直前にならないとヤル気を出さない性格なので準備期間は一ヵ月弱。3週間くらい?こんなときに限ってバイトのスケジュールがぎゅうぎゅうで、毎日勉強の時間を捻出するのが本当に大変だった…。ごはんを食べる時間がもったいないのでグラノーラバーばかりかじっていて痩せちゃったくらい。大好きなお酒ももちろん我慢してました。てかもっと前から準備しろよ!ばか!

今回クリアしなければならないスコアははっきり言って高くないです。最初はせっかくだから最低条件とは言わず自分のベストを出したいと思ったけど、後半はまあ案の定そんな余裕は無くなり、とにかく苦手なライティングを目標スコアまでもっていくことだけに集中しました。たまにわたしのことを要領がいいだとか言う人がいるが全くそんなことはなく、ニワトリ並みの健忘症をド短期の努力でどうにか克服しているだけですから(そして試験が終わるときれいサッパリ全部忘れる)。

以下自己流の勉強法を紹介します。

Listening

会話やプレゼンテーション的な小話を聞いて40問の問題に答えるというもの。各問は一回ずつしか流れないので聞き逃したらアウト、潔く諦めて次の問題へゴー。IELTSはイギリス英語の試験というイメージが強いけど、あまり気にしないでも大丈夫。いきなりBBCなんか聴きはじめなくても普通のリスニング練習をしていれば十分対応できる程度のアクセントです。ニュースでもインタビューでもラジオでも映画でも何でもいいからスクリプトのある教材を見つけて一字一句逃さずディクテーションとかするといいんじゃないかしら。実際の試験を考慮するとなんとなく言ってることがわかるだけじゃ不十分で、ディテイルが全て理解できるようじゃないとダメ。リスニングはAcademic、General共通なので特別難しい言葉は出てきません。だから無理に興味のないニュースや大学講義なんかを聴いて挫折するよりは自分の興味のある話題を毎日欠かさず聞き続けることだと思う。一日でもサボったらそれまでの努力は全部無駄になると思ったほうがいいです。リスニング力はあっという間に落ちるから。

このサイト大好きです English Central 無料の分でも充実。紙と鉛筆なくてもベッドの上でゴロゴロしながら勉強できちゃう。単語ごとに巻き戻しできるのもいいですね。

そうそう、IELTSはListeningに限らず全てマークシートじゃなくて記述式なのよ。解答用紙は40個番号を振った空欄が並んでいるだけ。だから必ず問題文をよく読むこと。記号(アルファベット/数字)で答えるのか、単語で答えるのか。単語で答えるのがやっかいで、簡単な言葉のつづりがわかんないんですよ。Libraryとか。答え聞き取れたのにつづりがわからなくて減点っていうのが本当にくやしい。あとNO MORE THAN THREE WORDSとか、何語で答えろという指示を見逃さないこと。問題冊子にメモするのは自由なので、問題文のキーワードには大きくマルをつけておきます。メモは日本語でもオッケーなので聞こえたとおり書きまくる。答えは全部問題冊子にメモし、最後に10分間解答用紙に書き写す時間があるのでそのときにまとめて書きます。各問題の合間に「次の問題を読むための時間」という指示があるのですが、絶対にこの間に解答用紙をいじらないこと。その時間は指示どおり、問題を読むための時間です。シンプルなことですが、今第何問まで解いて次に放送されるのは第何問についてなのか、自分の立ち位置を常に意識することが一番大切。回答欄一個ズレてたら全問不正解なので。

Reading

4つの長文パッセージを読み40問の問題に答えるというもの。TOEICや英検のような文法穴埋めはなく、全部長文問題なので文法知識は特に必要ないです。求められているスキルは長文を読んで内容を把握できるかどうかのみ。一応模擬試験を数回解いたんだけど何度やっても高得点だったので勉強するのやめた。Academic版は学術的な用語も出てくるので単語の勉強とか必要なのかもしれない。General版は移民申請のため=すでに海外生活経験がある人が受ける場合が多いと思うんですけど、求人広告とかジムの入会案内とかが理解できるならもう十分です。これも問題文をよーく読むこと。

Writing

というわけでListening、Reading対策は手抜きで、先に言っちゃうとSpeakingに関しては一切勉強しなかったわたしですが、では何をしていたかというとライティングの特訓でした。一応大学で英文レポートを書かされた経験等ありまあまあ書き慣れてるほうなんですけど(これを見よ)、それでも大大大苦戦した。これはもう一週間や二週間でできるようになるものではなくて、普段あんまり読み書きする機会のない人だったら一応まともなものが書けるようになるまで一年も二年もかかるんじゃないかな?言いすぎ?試験の形式はGeneralもAcademicも共通で、制限時間の60分間以内に、Task1で150語以上、Task2で250語以上のエッセイを書くというもの。つまり一時間でA4ぎっしり3枚以上、しかもタイピングじゃなくて鉛筆で手書きしなさいということで、もう絶望的すぎる。カットアンドペーストできないとか無理だし、ていうかまずABCをきれいに書く練習から始めなきゃだから本当に気が遠くなります。でもやるんだよ!

Task1の問題内容はAcadeimcとGeneralで大幅に異なるので注意。Task2は共通と言われていますがやっぱりGeneralのほうが簡単な気がする。

いきなりオリジナルを書けと言われても無い袖は振れないので、まずはお手本からアイデアを盗む。これで基本的なストラクチャーと論理展開のパターン、頻出トピックに関する単語と一般論を徹底的に頭に叩き込みます。具体的にわたしが立てた対策としては、まず最初の2週間「写経」と称して参考書やネットで拾ったサンプルエッセイをノートに書き写す作業を朝晩毎日欠かさずした。一日各タスク2つ以上とノルマを決めてねー。腱鞘炎になるかと思ったわ。サンプルエッセイの質にもいろいろあるので、ざっと読んでみて自分がマネしたいと思える文章を選ぶといいです。書き写し終わったら、アウトラインを作る。実際に書くときの逆のことをやるのね。パラグラフの数と、各パラグラフに何センテンスが含まれているか番号を振る。linking words(Therefore, However, Alsoなど)に注目してマーカーで線を引いていく。使えそうなテンプレート的な表現にも。次に、余白に英語でも日本語でもミックスでもいいので「あくまで一般論」「先にdisagree idea」などと各パラグラフの役割を書いていきます。議論の全体の流れがわかったら、次に各センテンスを精査していきます。同じ意味の言葉がどう言い替えられているか、Synonym(同義語)は常に気にするように。たとえばpeopleはindividualsと言い替え可能で、advantageはbenefitと同じ意味で、という風に繰り返し表現を避けボキャブラリの豊富さを披露することで点数が上がるらしい。名詞は可算名詞なのか不加算名詞なのかいちいち立ち止まって調べます。



なにも書き写さなくても、読むだけでいいんじゃない?と思われるかもしれないけど、本番の試験は鉛筆のみ、シャーペン不可の手書きなので、同じ条件で書く感覚を身体に覚えさせるのがいいと思う。自分の文字の大きさで文字数をクリアするとどのくらいの分量になるかもわかってくるし。それから綴り…。日本語の漢字と一緒で、読めるし意味もわかるし普段使ってる言葉なのにどう書くかわかんない言葉が多すぎやしないか。日本語の漢字と一緒で携帯やネットの予測変換(英語にもあるのよ)の功罪でもありますね。ひとつひとつ地道に覚えなおしていくしかないのです。ちなみに綴りは英国式でも米国式でも点数に影響は出ません。

写経を続けるとだんだんパターンが見えてきます。AcademicにしろGeneralにしろ、特にTask1は問題別のテンプレートさえつかめればあとはどんなお題でもそれに当てはめるだけで書けるようになる。Task2は少々小難しいテーマに当たる場合もありますが、別に本物の学術論文を書くわけじゃないので、あっと驚く新視点や大学で学んだ専門知識を披露する必要はありません。はっきり言って内容はデタラメでもよくて、要は言いたいことを整理して論理的にまとめられるかどうかを見られているので。

真っ黒なノートが数冊溜まったら、今度は自分で書く練習。本番どおりに時間を計ると、まあ全然書き終わらないんで泣きそうになるけど、最初は辞書を使っても、いくら時間かかってもいいから最後まで書き終えるようにします(タイマーは回しっぱなしで結局何時間かかったかノートの端に記録する)。これをずっと続けると、テーマによっては時々時間内に書き終われるようになるはず。書けたものはパソコンに打ち込みスペルと文字数をチェックし、できればネイティブスピーカーに読んでもらいます。今はネットで添削してもらうのも手軽ね。わたしは一番身近なネイティブスピーカーのセビ君に頼んだけどこれはけっこうエネルギーを使う作業らしくめっちゃイヤがられた。でもやっぱ自分じゃ気づけない間違いがどんどん出るんで無理にでも頼んでよかったです。ごめんアンドありがと。

Speaking

一切勉強しなかった…。問題形式だけざっと目を通してぶっつけ本番。Writingの修行が忙しくてとてもじゃないけど手が回らなかったです。まあここ2年間ほどほぼ英語しか喋ってないので一応ウンとかスンくらいは言えると思ったし。もの言わぬコンピューターに話しかけるというムチャなTOEFL ibtのスピーキングセクションに比べると面接官と雑談するだけのIELTSはずっと易しいです。わたしの場合fuckingとyou knowを言わないようにする、というのが唯一の目標でした。like, some sort of(どちらも「~的な」という意味)ってうのも口癖でねー。本当にお恥ずかしい話ですがフォーマルな会話をする機会がないもんで、おバカ丸出し若者言葉がすっかり定着しちゃったんですよね。初心忘れまくり。でもWritingの勉強が結構Speakingの役に立った気がする。お利口そうな単語を混ぜると点数アップらしい。まあ上手に発音できないと意味ないんですけど。

日本に住んでいる人がスピーキング勉強するのは難しいですね…。面接で聞かれるのはごく身近な話題なので、身近に起こること全て「英語で何て言う?」と考えてみるといいかも。よく自分の喋りを録音して聞くといいと言われてるけど、それってなんかawkwardすぎる。IELTSの試験形式を考えるとやっぱり対人で話すのがいいんじゃないですかね。昔語学学校の先生が言ってたんだけど、英会話の練習は別にネイティブ相手じゃなくても全然よくて、日本人同士の練習サークルみたいなのに入るのもひとつのテですね。要は話を聞いてくれる人なら誰でもいいんです。あとはSkypeを駆使してネイティブのチューターを探すとか?くれぐれもスラングでダラダラとごまかすような喋り方が身につかないようにね!わたしみたいに!ぎくり。

…というわけで貧乏なわたしはほぼ一銭もお金をかけずに独学しました。子供の頃からずっとこのスタイル。今はインターネットがあるから独学の可能性もぐっと広がったね。次回は勉強に使った書籍とウェブサイトをご紹介します。

2014/08/31

Come Sail Away 釣りに連れて行ってもらった

常にパジャマでゴロゴロしているわたしたちを見かねて彼ママと彼ママの彼が釣りに連れて行ってくれた。彼ママ彼がマイ小型船舶を所有するくらいの釣りオタなの。セビ家から車で30分くらいのスティーブストンへ。寒いわ風は強いわ船揺れるわ水しぶきすごいわでもうテンション上がりまくり。イーハー!


セビくんママのシルビー、大好き。おしとやかでポワポワしていて天然系。話し方もゆっくり、のんびり。こっちの知り合いはサバサバ系が多いので久しぶりに癒される。やっぱり気を使うので当たり障りのない会話しかできないけれど、セビくんから話を聞く限りかなり面白い人みたいだ。お料理上手で、この日はみんなにサンドウィッチとクランブルパイを作ってくれた。


運転しないわたしとセビ坊は子供らしくビール飲む係に徹する

シルビーの彼のマイルスが手際よく機材をセットすると、ものの10分でヒット!セビくんもお手伝い。


躍動感

釣れた釣れた!おっきなサーモン!(ライセンスの問題とか面倒なのでわざわざ明記しますが釣ったのはマイルスでセビくんは写真を撮っているだけです。)びたんびたん暴れてこわいよー。棒で頭を打って、気絶させてから血抜きするのね。考えてみたら船釣りなんか初めてだ。

この後立て続けに4匹釣れて大盛り上がり。かと思ったらその後は全然ダメ。のんびり飲んだり食べたり昼寝したりー。若干船酔いしたけどなんとか許容範囲内。2時間くらい経ってまた3匹釣れて、でもあんまり釣れすぎても食べきれないし鮭かわいそうなので2匹リリース。もう冷凍庫もパンパンなんだって。彼の家でもわたしの家でも連日鮭づくし。衛生上刺身で食べるには業務用設備で一度急速冷凍しないといけないみたい。ぶー。

自家製のサーモンジャーキー!酒が止まらん。
鮭だけにね。きゃ!


お土産で持たせてもらった分は
適当にハーブをまぶして焼いてみた。

朝ごはんは鮭ごはんならぬ鮭キヌア。
パセリも入れればよかったかな

週に4日くらい彼の実家にいてごはんをごちそうになったり勝手に風呂に入ったりしているので、彼の家族に嫌われていたらどうしようと思っていたから、誘ってもらえてすごくうれしかった。ていうかたまには手土産でも持っていこう…。日本にいたときは手ぶらで誰かんちにお邪魔することなんかなかったのに最近のわたしは気が利かない。

セビくんは受験に合格してこの新学期からジュエリー製作の専門学校に通うことになった。ずっと夢見てたことなのにちょっとビビっちゃってるみたい。それはね武者震いというものだよと言いたかったけれど英語でうまく伝えられなかった。

このところぐっと気温が下がり、朝晩は寒いくらいです。勉強ばかりしていたら夏はどこかに逃げて行ってしまった。一応川と海と釣りに一回ずつ行けたのでまあいっか。9月いっぱいはデスクにかじりつきの日々が続きそうです。運命が動くスリル。ビビってなんかいない、武者震いだ。わたしにできないことなんかない。もう一度信じさせて。

2014/08/26

J'aime Wreck Beach ヌーディストビーチが好きだの巻 

海に囲まれたバンクーバーですが、わたしが遊びに行くビーチはここだけ。UBC(ブリティッシュコロンビア大学)敷地内にあるヌーディストビーチ、レックビーチ。夏季は週一回以上通います。パーティ明けに行くと前日のパーティのみんなに再会したりしてねー。


Wreck Beach
NW Marine Dr, Vancouver, BC V6T

アクセス: #4, #25, #41, #99などなんでもいいからUBC行きのバスに乗って終点UBC バスループで降りたらひたすら西へ歩く。

写真の看板には
  • Clothing Optional (着衣は任意=着ても着なくてもいい)
  • 8時から日没までオープン
  • プライバシーに注意!写真やビデオ撮影には同意が必要です。また、周りの人をジロジロ見ないこと
  • ライフセーバーはいません。遊泳は自己責任で
  • ゴミは持ち帰りましょう
と書いてある。ここから約400段(!)の階段を降りると楽園が見えてきます。老若男女みな素っ裸!階段降りきって左手がメインビーチで、若い人やグループが多く初心者でも楽しみやすいエリア。誰かがギターを弾き始めて自然に歌ったり踊ったり、知らない人と話したり、そういうのが好きな人にオススメ。軽食や飲み物(ノンアルコール)、グッズの出店も出てるので多少の現金を持っていくといいかも。そのままずーーーっと左に歩いて行くとゲイの人が集まるエリア。逆に最初の階段降りて右に進むとリラックスするのに最適な静かなエリア。自然の日陰があるのでパラソルがなくても快適で、本気のヒッピーの人たちが生息するエリアです。音楽やスプレー式の日焼け止めの自粛など、ローカルルールが厳しいエリアなので注意。家族連れも多いね。幼い子供と、幼い子供のように裸でハシャぐのは楽しい。

ビーチでは、BC州の法律にならい飲酒禁止、喫煙は指定されたエリアでのみ可能。








(写真を撮るときは他の人を写さないように注意しましょう。混雑している場合は撮らないのが無難)

わが軍も当然全裸。さあ海行くぞって時に水着を探さなくてよかったり、濡れた水着を持ち歩いたり洗濯したりしなくていいのは地味に便利。ここに来ると、素直に「裸でいることって自然なことなんだなあ」と実感する。塩辛い水に浮かんでいるとまるで子宮に戻ったよう。。。これは体験しないとわからないかもしれないんだけど、恥ずかしいだとか、エッチな人がいたらヤダとか、エッチな女の子がいたらラッキーだとか、そういう気持ちは全部ブッ飛んじゃう圧倒的な磁力を発するビーチ。逆に服着てると恥ずかしいかも。服を着ているのが当たり前だなんて価値観がいかに簡単に転覆してしまうかということです。女の子だけのグループや一人でも危険なことはないから安心して。強力な自治がはたらいていてとてもじゃないけどナンパやレイプや盗撮なんかできる雰囲気じゃないです。盗難もまずないね。けっこう警察も巡回してるし。それでも土日なんかは空気読めない人が多少いる気がする。「わかってる」人たちだけの秘密の楽園がばかな人たちにバレるのは悲しいな。


帰りは当然また400段昇って帰ります。これがほんっとーにキツくて、ありえないくらい心臓が痛くて、毎回本気で死ぬかと思う。だけど、セビくんのママ(シルビー。人んちのオカンを呼び捨てで呼ぶの未だに慣れない)が「この世で楽しいエクササイズは二つだけ。セックスとレックビーチ」と言っていたように、わざわざ足を伸ばす価値のある大切な場所です。ああ、ふくらはぎが痛い。

2014/08/07

Love is Love プライドウィーク 2014

街が虹色に染まる季節が今年もやってきました。







この虹色はLGBT(Q)=レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、(クイア)といった多様な性のかたちを応援しますという意思表明です。バンクーバーはゲイフレンドリーな街として知られていて、毎年夏のプライドウィークと呼ばれる強化月間にはパレードを筆頭にトークショーや勉強会、映画祭などさまざまな催しが行われます。企業はこれに合わせてゲイ仕様の広告を打ち、ショウウインドウの装飾もド派手に。なんと市役所にも大きなレインボーフラッグ!なんだか泣きそうになった。


7月28日にここで行われたプライド・ウィーク開会式では、バンクーバーは市をあげて世界中で暴力や差別を受けるLGBTQの「難民」たちのホームを目指し、率先して啓蒙活動を行いますという宣言がなされました。市長のグレゴール・ロバートソン氏は「学校や公共スペースにおけるゲイフレンドリーなポリシー推進やゲイパレードへの支援拡大、またソチオリンピックでの積極的アピールなどはそのほんの一部です。ぼく自身ももちろんパレードに参加します」とコメント。なんていうか、日本とは次元が違うね…。

バンクーバーや新宿二丁目というある意味偏った世界に生きてきたわたしにとっては、この問題が一般的にどれくらい浸透しているのかわからないです。例えば東京レインボーウィークがあって、NHKハートをつなごうという番組があって、そこで戦ってる人たちを実際見てきて、特に日本が遅れているとは思わない。でも諸外国でのホモフォビア(同性愛嫌悪)ってきっと日本よりひどくて、同性愛行為が犯罪になる国があったり、性的嗜好のせいで殺されたり自殺しちゃったり、そういう日本ではあまり聞かない話って世界では日常茶飯事なので、どんどん権利を主張していかないと負けちゃうっていう危機感が日本より強いように感じます。

セクシャリティに限らず、人種や身体的特徴、信仰といった、どうやったって変えられないものが差別の対象になることを想像してみて。自分や家族や友達がそのせいで苦しんだら…?プライドウィークは当事者だけでなく、全ての人が差別や多様性について広く考える機会であるべきなのです。差別と無関係な人なんかいないです。差別主義の被差別者だって当然います。

そんな戸惑いや悲しみなんか笑い飛ばしてやる!というゲイカルチャーの強さを肌で感じたパレード。愛だらけ。めちゃ暑かったのでずっと日陰にいて写真が暗めです…










フロートにはDJが乗っていて爆音で音楽が鳴るようになってるの。半裸のイケメンダンサーズがグイグイ腰を振るとひときわ大きな歓声が上がります。セビくんは精度抜群のゲイダー(ゲイを見分けるレーダー)で遠目でも「あれは本物のゲイ、あれはにわかゲイ」と見分けまくってた。※別に本物のゲイじゃなくてももちろんよくてLGBTの権利を支持する人なら老若男女セクシャリティ問わず誰でも参加できます。踊らにゃ損、損。ダンス、ダンス、ダンス!おじいちゃんおばあちゃんのグループとかかわいかった。ワンちゃんもいたな。あとは伝統的な民族衣装を身にまとったエスニックグループや、教会とか警察とか学校とか、参加団体のバリエーションが楽しい。花形のドラァグクイーンはとにかくかっこよかったです。

オシャレして出かけたらいっぱい写真頼まれて有名人になった気分。えへ。てか、フロートに乗りたい!来年ぜひ。






セビくんはパレードで踊ったことあるらしい。ずるい。この後は適当に彼のゲイ友のパーティに混ざろうという話だったんだけど、彼らが二日酔いで欠席だったりバケーションで街を離れていたりで難民状態にー。タイミング悪し。年に一度のかきいれ時でクラブのエントランス料金は跳ね上がり、入場規制がかかる混雑ぶりなのです。パーティ遊びは諦めてなんとなく海を見に行く。

うしろにレインボークルーズ!

お互いのセクシャリティのこととか、これからの関係とかとことん話し合って正しいレインボー記念日でした。おうちに帰って大好きな『チェイシング・エイミー』を観た。愛の真理をとらえた映画で、わたしたち二人とこの日にふさわしい作品です。誰かを愛することには痛みをも伴うけれど、恐れず、ばかなプライドは捨てて、気高いプライドは離さず携え歩いていこう。そういう覚悟を持った人を笑ったり傷つけたりする権利なんか誰にもないよ。

2014/07/11

Live fast, dye hard バンクーバーで美容院に行くの巻

髪が長くなりすぎて尻が拭きづらいので美容院に行ってきた。相変わらず金欠だから学生の実験台よ。


(604) 681-1453
2331 Granville st (Granville x West 7th)


入学直後からサロンに出て実戦から学ぶという専門学校のキャンパスです。カットが$15からと格安!なのですごく人気があるらしく、予約取れたのが電話した日から一番早くて2週間後でした。なにしろ海外で人に髪を任せるのは初めてなので(今までずっと自分で毛先のピンクの部分を染めてた)、うまく希望が伝えられるかドキドキ。バンクーバーには日本人の美容師さんが駐在する日系ヘアサロンがいっぱいあって、そういうところでは日本語で日本人の毛質に合ったサービスが特別高価なわけでもなく受けられるようですが、身の回りのこと全て自分で英語でできるようになる!というのがわたしのモットーなので冒険してみた。それでもし失敗した場合にやっぱり自分で英語で解決するって、そういう風にしか人は成長できないと思ってるので。

ビフォー

待ちに待った変身記念日。小雨降る中、約束の時間ちょうどにサロンに到着。受付で名前と髪型の希望を大まかに確認。「えーとハイライト入れるだけのチヒロさんですね」て全然違うよ!カットと、全体的なブリーチとカラーだって何回も念押したやん!どうやら予約の電話での会話が大幅に食い違っていたようだ(ちゃんと通じてたと思うが他の誰かと取り違えたのか?)。「うちは美容院ではなくて学校です。残念ながら学生の技術力ではそれは難しいと思う。てかできません」と言われる…チーン。え、じゃあどうすんの?このまま帰るの?

しかしこんなこともあろうと通訳を連れてきたのだ。

いでよセビくん!

まあセビくんなんですけどね(※元カレ)。前日に入念に打ち合わせしておき、何かあったときにはバックアップしてくれるという話だったのだがしょっぱなから大活躍。「That's kinda unfortunate. But what is the best you guys can do for her today? Could you give us any options? (そうか、それは残念ですけど、ではあなた方が今日彼女のためにできるベストは何だと思いますか?いくつか選択肢をもらえますか?)」と彼が尋ねるとあれよあれよと話が二転三転し、結局希望通りやってもらえることになった。お見事!彼は交渉の名手でいつも携帯やらネットのプロバイダーやら異様にお得なプランを勝ち取っている。もちろん日本でもそうなのかもしれないけど、カナダに来てからは「言ってみるもんやなー」ということがすごく多い。そんなこと聞かなくてもわかるのに、ということでもあえて質問するとより良いサービスが受けられる。彼らの会話は全部理解できたけどポカーンとするだけで何も言えなかった…シュン。あーーーあれくらい喋れたらなー!

「うちは美容院ではなくて学校です」ともう一回説明を受け、学生なので多少手際や出来が悪くても文句言わないですという内容の誓約書にサイン。2,3人のお客さん、いや実験台にひとりずつ学生がつき、受付もしてくれた講師(ゲイ)の人が随時ツッコミを入れるという実習スタイル。この先生は日本語は喋れないけど日系ハーフで、髪質は思いっきり日本人の黒髪なので彼の個人的な体験談はすごく参考になった。バンクーバーにはいろんな人種の人がいるからそれぞれ対応するの大変だろうなー。

まずは乾いた髪をざくざくカット。長すぎるので立ったまま切ってもらう。シンプルなワンレンロングが好きなのでThe same style, but shorter. No layers or anythingとか言って胸のあたりでブツリと切りそろえてもらう。そこからブリーチ一回目。なんかみんなbleach outって言ってた。あ、熱い!頭の上で化学反応が起きている!「かゆいところはないですか?」とかは全然聞いてくれないので「It's getting really hot. like, my neck is burning. Is this normal? (首がヤケドしそうなくらい熱いんですけどこれ大丈夫ですか?)」と自己申告。※後で調べたらうなじのことは本当はnapeというそうです。


シャンプー台から戻ってびっくり。でーん、金髪!人生で初めてだ。この後さらにトナーという処理を2回して徹底的に赤みを取っていく。ピンクなんかを入れる場合はこの程度で十分すぎるくらい発色するみたい。結局アッシュ系のブロンドになって、今日はここまで。一日にこれ以上やると完全に髪が死ぬらしい。「次回まで最低でも一週間は置いて、髪を再生させます。その間はヘアオイルなどでたっぷり栄養を与えます」と先生はわたしではなく学生に説明。まあ授業なんでね。この日のサロン滞在時間は4時間半、かかった料金は$120ちょっと。カットは安いんだけどブリーチと2回のトナーが高かったのよ。普通の美容室だといくらかかるのかわからないけど、面白い体験なので細かいことは気にしない。学生のためにいいことしたなあという気持ちも少しあり満足。

KPOPアイドルみたいでけっこう気に入ったブロンド。
Asian Barbieって名づけられちゃった(照)

焦ってエクストラダメージ用のヘアケア購入。
全部Winnersで定価の半額程度。

10日ほどあけて2回目のセッション。今度はひとりだ。なんとなくイヤな予感がしたんだけど受付で名前を告げるとやはり「えーとハイライト入れるだけのチヒロさんですね」とすっとぼけられる。前回担当と散々話し合って決めた日程なのに何を言っておるのだ!しかも曜日が違ったのでメンバーが全員違い、また一から説明しなおし。「うちは美容院ではなく(以下略」と言われ、時間ないけどなんとかやってみましょう(シブシブ)と言われ、前回あれだけ言ったのに「ご希望の色は薬剤の在庫がない」「自分で買ってきてくれればよかったのに」とか言われ、さすがに閉口。値段はたしかに良心的だし、技術も全然問題なくて、単純に気が回らないだけの事を「学生だからしょうがない」と言い訳するのはいかがなものですかね。ちょっとメモを残せばいいだけのことでしょ。でもこの日ブリーチを担当してくれたラテン系の美女二人があまりに面白いんで許しちゃった。他の学生さんたちもいっぱい話しかけてくれて、前回よりいい雰囲気でした。3時間かかってお会計はブリーチ一回分の$80ちょっと。ううう…無一文…。


内田裕也なみの白髪!これけっこう好き。しかしまだ完成じゃない。わたしめちゃ遠回りしてる…。ここまで読んでわかっていただけたかと思いますが美容院はちゃんとプロのところに、そしてよほど英語に自信がないかぎり日本人に頼んだほうがいいです。たぶん値段もそんなに変わらないよ。でもわたしは全然気にしないの。ブログをやってて一番よかった事はブログのネタになりさえすればどんな事でもオイシイと思えるところですね。


結局最後は自分で染料と刷毛を買って大家のニコくん(サウンドエンジニア兼モデル兼ダンサー兼塗装業)にお任せ。Manic Panicのrockabilly blue、2本で十分かと思ったらぴったりかちょっと足りないくらいだった。30分で済むからチョチョっと塗ってチョと言ったら結局2時間かかった…。いやな顔ひとつせずに付き合ってくれたニコはやっぱり優しい。最近彼がわけのわからないチンチクリンな女と付き合いはじめて、そのヘリウムに浸した虫みたいな女が四六時中うちにいて超ウザいのでもう引っ越そうと思ってたんだけど考え直そう(単純)。困ったときに何でも相談できる人が近くにいるというのは本当に心強い。セビくんはけっこう肝心な時に限って居ないタイプなのよね。
ニコ…目を覚ましてくれー。

まあそんなことはどうでもいいんだ、ついについに感動のフィナーレ!!!!!

アフター。画像加工なしでこの色

ブルー!
blueは憂鬱な気持ち。
out of the blueというのは「突然に」という意味。
blue printは未来予想図。
blue filmはエッチな映画。
Blue Is the Warmest Color (『アデル、ブルーは熱い色』)みんなもう観た?わたしはまだ。

急な衝動に従ったけど、正直こんなに手間とお金がかかるとは思わなかったです。髪傷みすぎて櫛通らないし、バスルームの掃除も大変だし、シャンプーした手もタオルも枕も真っ青だし。いやー、どうしよこれ笑。

お気に入りの髪型、気がついたら4年も同じだった。なぜお気に入りだったかというと、美容室に行かないで自分で毛先に色を重ねるだけで手入れがラクだったから。…なんか最近わたしつまんなくなってないか?そこから急に「青く染めちゃおう!」とインスピレーションが降ってきて、実際行動に出るまではあっと言う間でした。うれしくて鏡やショーウインドウに映った自分を何度でも見たくなる。服やメイク、何を合わせるか考えるのが楽しい。うん、こうでなくっちゃ。きれいな黒髪もったいないなんて野暮は聞きたくないわ。人生で一度も金髪や青髪にしないなんてわたしらしくないもん。さあ、ヘアカラーの命は短い。黒い根元が育つ前に街に出よう。