2014/05/27

ちひろうさぎのお気に入り映画リスト Movies to Know Who I am

別れてから仲が良くなったセビくんのためのごく私的な映画リスト。彼に観て欲しくて、彼がまだ観たことのないもので、カナダでも手に入りやすいものをリストアップしたものなのでいわゆるオールタイムベストとは異なります。コメディとか、好きなのはもうけっこう一緒に観ちゃったからな…

Babe, here is the list of movies I was talking about. Movies that you must see, you haven't seen, and are available on DVDs or online streaming in Canada. So again the list doesn't contain the ones I know you've already seen. I'd love to watch the movies below with you <3

BEST OF BEST

Ghost World (2011)
This is exactly how I see the world: everybody is too dumb and they actually look happy. The two sarcastic girls Enid and Rebecca who've just graduated from high school are close friends that can't relate to dreary life in an American suburb. They get to know this old geeky loser through a prank call responding a newspaper ad for a date. Enid actually finds him cool as they hang out and share their interests like old vinyls. Meanwhile Rebecca, played by young Scarlett Johansson, eventually outgrows Enid. Enid doesn't really mind it since she's totally into Seymour, the old guy, but when he legitimately starts dating a mature lady she realizes she's getting isolated. Her family, Rebecca, Seymour... a few people of her are all leaving her alone and she was the one who ditched them first.
 
This film inspired me a lot...the taste of irony, colorful clothing, blues and ragtime music, American underground comics etc. The documentary movie Crumb that I'll put in the list later is also related to the world of Ghost World. Just thinking about that world never makes me completely lonely.


Pink Flamingo (1972) and all other films by Sir John Waters
John Waters aka pope of trash is my god. I DO NOT recommend his movies but somehow they've been essential to my life. I really can't pick one but for you this one would worth to check since is the most notorious epic. Pink Flamingo is an ultimate sweet fantasy known as the king of cult movies. Filthy people come into a conflict to grab the honor of  'the filthiest person alive'. Most significantly Waters's muse Divine, in picture below, eats a fresh dog turd at the end. Very sweet. She/He (It's a guy, obviously) did it for what? Nothing. This whole movie means nothing. Mr. John Waters made this movie to simply disgust audience. Some believe movies are meant to contain lessons of life or some sort of messages... fuck that shit. I'm offended by those fascists who believe what they are touched must touch all mankind. This disgusting piece of shit they would call is actually my best friend, treasure, and painkiller against this filthy world.


Faster Pussy Cat, Kill! Kill! (1965)
A visual drug. Just watch the first few minutes and you'll get high. I was really impressed when I got to see this on screen at Rio theatre... The director/ boobs fetishist Russ Mayer's art of editing is stunning as John Waters called him 'the Eisenstein of sex films'. And nothing is better than seeing women beat stupid guys up. Yes, as you know I'm a twisted feminist. The last sequence of Death Proof is an homage to this movie. (Oh Tarantino is my hero but I bet you've seen most of his films.) Tura Satana, in the picture, became a lesbian icon and was a genuine Karate master who had Japanese descent. And was genuinely mean in her real life. Go! baby, go!


FAVORITE

What Ever Happened to Baby Jane? (1962)
Knocked Up (2007)
Can't Hardly Wait (1998)
Spun (2002)
Ed Wood (1994)

LOVE STORY

Annie Hall (1977)
Eternal Sunshine of Spotless Mind (2004)
Blue Valentine (2010)

QUEER

But I'm a Cheerleader (1999)
Fox and His Friends [Faustrecht der Freiheit] (1975)

DOCUMENTARY

Crumb (1994)

INTERNATIONAL

L'Empire des sens [愛のコリーダ] (1976)
The Bitter Tears of Petra von Kant [Die bitteren Tränen der Petra Von Kant] (1972)
Old Boy [올드 보이] (2003)

TV SHOW

Freaks and Geeks  (1999–2000)
Girls (2012-)

JAPANESE ANIME 

you know AKIRA (1988) right?
I'm not a big fan of animated movies but this is the one I've mentioned before,
Perfect Blue (1997)
and this seemingly worth to see:
Ghost in the Shell (1995)

【近況】キャンプに行った

忌々しい木め! あたしたちの酸素を奪いやがって! 森なんか全部コンクリで固めちゃえばいいのに!(『デスペレート・リビング』)というわけで、自然大嫌いなわたしがシェアハウスのみんなと3泊4日でキャンプに行ってきた。なぜ自然嫌いなのに行ったかというとテントじゃなくてキャビン(コテージ)に泊まると聞いたからです。シャワーとベッドがあるならなんとか生存できそうだぜ。



車3台7人3匹で出発、後から合流したお友達が3人と1匹。家から車で3時間くらいのBoston Barという街です。静かでいいところー!

ボートに乗ったり

ボート転覆したり
(男子3名全員のiPhoneと電子タバコ水没の悲劇)

釣りしたり(収穫なし)

焚き火の周りでジャムセッションしたり

お料理は全部男子がしてくれたのでわたしは
寝て待ってただけ

ジャグジーの水が超汚くて豚汁みたいだったけど
根性で入浴

おデコ蚊に刺された

メキシコ人が作った本物のフローズンマルガリータで乾杯

90年代ギャルカルチャーの象徴・ミジェーンのバスタオルまだ使ってる笑
egg休刊だってね 時代の流れ…

そういえば元の目的はちゃんぴーのお誕生日祝いでした
フェリス コンプレアーニョス

お天気はいまいちで雨が降ったり止んだり、肌寒かったのでひたすらコテージに篭って食って飲んで寝ての4日間でした。めちゃくちゃ飲んだけどみんないい大人なので誰も泥酔せず、いい大人なのですぐに疲れて昼寝し、夜は11時くらいには寝静まってたのが印象的だった。わたし20代前半の全盛期に比べるとめっきり酒に弱くなってしまって、最近は酔っ払う前に胃が痛くなったり眠くなったりするの。なんか本当…老けたねえ…笑。鳥や星や水の音。都会の喧騒を離れてリラーックス。生まれ育った東京に比べたら全然とはいえやっぱりバンクーバーも都会なんだなあと実感。

キャンプ、楽しかったんだけど終始なぜか思うように言葉が出てこなくて少しヘコんだ。完全な言い訳をさせてもらうと気分や体調によって英語の喋りにかなり振れ幅がある。緊張しているとダメだし、二日酔いだと全然ダメ。今回は超サバサバな他の女子たちに押され気味だったせいかな?なんか特に話すことがないっていうか…うーん。外人はほんっとーーーにペチャクチャペチャクチャよく喋るのでちょっと油断するとどんどん話が進んで置いてかれて、勝手におとなしい人だと思われちゃう。これはカナダに来た当初から思っていたことで、みんなのマシンガントークによく耳を傾けてみるとからっぽな世間話だったり同じ事を何回も繰り返していたり内容はどうでもよくて、まるでただ沈黙を恐れているみたいなの。いくら英語を勉強してもあんなふうに淀みなく話すことはたぶん性格的に無理だと思うので、無口なりに聞き上手キャラに徹するなり、無口だけどたまに爆弾発言するキャラなり、無口だけど酔っ払うと壊れたように踊り狂ったり、意識的にそういうニッチなキャラを演じて海外の友達を作ってきました。あとはどんなに話についていけなくても常に笑顔でいることと、きちんと挨拶をすること。最低限「うれしい」「楽しい」「好き」は口に出して言うこと。そしてお洋服やヘアメイクに手を抜かないこと!「あのアジア人のクールな子と友達になりたい」と思ってもらえるようにね。誰だってクールな子と友達になりたいんだもの。あとこれは前からわたしが唱えてる論なんだけど中途半端に語学できるより中途半端でもいいから楽器やダンスや料理やアートできたほうがずっと便利です。わたしには言葉しか武器がないけど、気分や体調のせいにせず戦えるようになりたい。ぜよ。

それはそうと、今回の旅で覚えたこと:


iPhoneが水没したときは米に漬ける。外人はこれが当然の対処法だと思っているみたい。米に水を吸わせるのかな?効果あるのかどうかは不明。


今回の旅のテーマソング:

MAGIC! - Rude 「お嬢さんを僕にください」と彼女のパパに挨拶しに行く歌。かわいい。



Pharrell Williams - Happy とにかく流行ってる。聞くと勝手に身体が踊る不思議ナンバー


Avicii - Hey Brother アレルギーが出そうなくらい嫌いなのに友達のジェンが何回も「ヘェーイ ブラーザー」と眉間にシワをよせて歌うので頭にこびりついた。たぶんジェンも別に好きじゃないと思う笑



「これ、誰が歌ってるの?」は英語でWho does this song?と言います。
帰りの車はニコと二人きりでうれしかった。ラテン音楽中心の彼のiPodは全然好きじゃないけど好みがブレなくて微笑ましい。カラっと暑い日なんかに聴くとけっこういいのよね。帰ってからBBQ食材の余りで打ち上げ。一緒に住んでるからバイバイしなくてもいいんだ。the best thing about this trip was we didn't have to say goodbye since we live together or are very close friends :) Party must go on! 終わらない夏休みみたいな日々。ずっとこのままでいい。このままがいい。My life has been like an endless summer vacation.



2014/05/11

Cinema Review: Neighbors


Neighbors (2014) imdb 予告編

バンクーバー出身超人気コメディ俳優のセス・ローゲン主演最新作。監督は『寝取られ男のラブ♂バカンス』『伝説のロックスター再生計画!』『憧れのウェディング・ベル』のニコラス・ストーラー!超楽しみにしていたので封切り日に張りきって観て来ました。週末をスタートするのにピッタリなパーティー映画。

ハッパ大好きなダメ若者役でおなじみのセスが今回はサラリーマンのパパ役。愛する妻、乳幼児の娘と共に閑静な住宅街に暮らすが、ある日突然真隣に引っ越してきたのはフラタニティだった!24時間365日態勢で爆音パーティを繰り広げるリア充大学生集団から家族を守るため立ち向かう夫婦軍は、フレンドリーに接してみたり、仲間割れを狙って作戦を立てたり、パーティを荒らしたりと奮闘する。警察なんか信じねえ、大人をナメるでねえ!しかしフラタニティ軍は若い発想と抜群のチームワークでビクともしない。隣人=Neighbors大戦争の火蓋は切って落とされた。



フラタニティ=友愛会というのは日本にない制度なので簡単に説明しておくと、大学の男子学生寮とオールラウンドサークルが一緒になったようなもの(同じコンセプトの女子版はソロリティと呼ばれる)。デルタ、オメガといったギリシャ語の名前がついており、フラットメイトは実の兄弟のように固い絆で結ばれる。名門フラタニティに入れば上級生の強力なコネにより卒業後の進路はカタく、そのため女にもモテまくりだが、入会するには既にコネや卓越したルックスが必要。独自のコールがあったりゲームを発明したり、代々受け継がれる飲み会文化は日本の大学サークルと全く同じノリだ。このへんは負け組フラタニティが名門フラタニティをやっつける超名作『アニマル・ハウス』を参照されたい。Neighborsに出てくるのは欲望のまま青春を謳歌する超ナンパなフラタニティ。マリファナ、ドラッグ、テキーラにビデオゲーム、頭カラッポ金髪ギャルが入り浸りやりたい放題。会長は最近見かけないと思ったらドラッグのリハブに行っていた『ハイスクール・ミュージカル』のアイドル俳優ザック・エフロン、副会長はジェームズ・フランコの実弟デーブ・フランコ。巨根(という設定)のメンバーに'マクラビン'ことクリストファー・ミンツ=プラッセ!ブロマンスコメディとフラタニティはホモソーシャル的な意味で相性抜群で、チンコネタ満載。R18指定なので容赦なし。

セスの嫁役はオーストラリア訛りがチャーミングなローズ・バーン(『ブライズメイズ』『伝説のロックスター再生計画!』)、夫婦軍に参戦するパーティ好きの友人役に『スーパーバッド 童貞ウォーズ』で生理だったカーラ・ガーロ、大学理事長役にリサ・クドロー、さらにチョイ出のJorma TacconeAndy Sambergとコメディ界のスターが勢ぞろい。しかし何といっても本作のMVPはこの方々でしょう。ステラ役のElise Vargasちゃん、Zoey Vargasちゃん!



本っ当に涙が出るほどかわいくて、劇場が一体となり「うほぉーん…」と変なため息を漏らしていました。エンドクレジットで気づいたんだけど双子ちゃんなのね。こんな天使がおうちにいたらどんなに幸せだろう…。だけど子育て経験のある人だったらきっと「かわいいだけじゃない。大変なことのほうが多いくらいだ」って言うんじゃないかな。子供ができたら夫婦の時間も友達との時間も夜遊びも我慢しなくちゃならない。大学で知り合って結婚した主人公の新米パパママは未だに少しパーティに未練があり、ハメを外して暴れまくる隣人の若者たちが正直羨ましくなったりもする。一方、遊んでばかりなので当然卒業後の未来は暗い寮キャプテンは夫婦を見て「大人になるってなんて退屈なことなんだろう」と絶望する。彼だけじゃない、みんなこの瞬間は永遠じゃないと気づいている。だからこそ今日パーティしなくちゃ。しかし最後にセス・ローゲンパパが出した「僕ら家族がパーティなんだ。僕が絶対逃さず参加したいパーティはこれだけだ」という答えは『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の「俺の人生はつまらなくなんかない!家族がいる幸せをあんたたちにも分けてあげたいくらいだぜ!」by野原ひろしに通じる感動的なオヤジ賛歌だった。大人になることは決してつまらないことなんかじゃない。いつだって変わることは少しこわいけれど、変わるしあわせの形にあわせてしなやかに生きることを、つまり成長と呼ぶらしい。若さに乾杯、成長に乾杯。パーティ・マスト・ゴー・オン!

2014/05/08

【近況】Good Girl Gone Back to Bad


自分含む大方の予想通り、セビ君(前回前々回の投稿参照)とは一ヵ月を待たず破局しました。言い争いばかりの苦しい恋であった…。もともと英語を喋っている時は気が強いとはいえ、彼と話していると自分でも引くくらいキツい言葉がどんどん出てくるのよね。彼は根気強く理解してくれようとしていたけど、最後はさすがに「君は感情的に不安定すぎる」と疲れた様子でした。たしかに彼の前では無理にドラマティックに振舞ってしまう傾向があり、「そんなことないよ」と言ってくれるのをわかっていて「ね?わたしって悪い子でしょ?これで嫌いになった?」としつこく聞くような非常に面倒くさい自分が自分でもすごくいやだった。言っておきますがわたしはちっとも不安定なんかじゃないし、面倒くさくもないクールな女の子です。彼がわたしが近年こじらせている奇妙な「悪い子になりたい」願望を最大限に誘発する存在だったのです。

よく「価値観の違い」で別れるカップルがいるけど、これもまたやっかいで、ケチすぎる彼とお姫様なわたしは常にお金のことでケンカしていました。彼はうちの弟よりも若く、夏学期から学生になる現フリーターで、ママと一緒に住んでいて、お金が全然ないのです。わたしだって母子家庭出身で生まれも育ちも、そして今も超がつく貧乏だけど(謙遜とかじゃなくガチのやつ)、せめて心まで貧乏にならないように必死で見栄張って生きているのです。同世代の女の子がボーナスで手に入れる宝飾時計には手が届かなくても、靴下やスウェットに穴があいたら借金してでも新しいのを買うっていうか…そういう小さなプライドが大事だとわたしは思う。これまで友達も恋人もどういうわけか比較的気前のよい人が多かったので彼の金銭感覚には衝撃を受けた。とくに最近は、正直に告白すると年上でお金持ちの男性と交際する機会が多かったので、いつのまにかプリンセスでいることに慣れてしまい、それはわたしも悪かったなとは思ってます。だけどもちろんファンシーなディナーや高級ホテルや車のお迎えを若い彼に求めていたわけじゃなくて、単純に近所の中華で食事をしたり、月に一度くらいはクラブでハメを外したり、帰りにタクシー(日本より全然安い)に乗ったり、映画館(日本より全然安い)に行ったり、そういう普通のデートができないとなると恋人関係を維持するのは難しいのです。恋人とは一緒に楽しいこといっぱいしたいし、親友でいたいし。割り勘にするのは全然かまわないけど、毎回彼の分まで支払うほどの余裕は残念ながらないのです。だからデートのプランはお互いの家でダラダラして、わたしが買ったワインを飲んでという一択。彼の家がこれまた死ぬほど遠くて、一回行ったら帰るのがダルくなり、久しぶりに帰るとルームメイトや友人たちに「ちい、昨日どうして帰って来なかったの?超楽しいパーティだったのに」と知らされたりしてどんどんストレスが溜まっていきました。週に4日は彼と一緒にいるので趣味の映画や書き物をする時間も激減し、このままだと自分が自分でいられなくなると思った。

とはいえ常にわたしのことを気にかけてくれる人がいるというのは何にも代えがたい幸せで、しかもその人っていうのがカルバン・クラインの広告に載ってもなんら遜色のないようなイケメンで、今は彼なしでどう振舞っていいかわからず途方に暮れてます。わたしを好きな人はもう、いないんだ。本当にこれでよかったのかな…。10分に一度は「ごめん、やり直したい」とメールしそうになるけど、その度にぐっとこらえて。もう少し泣いたら映画館にでも行こう。グスン。

ああ、書いたらすこしスッキリした。今後はまた映画レビューに力を入れていきたいと思います。読んでね。

2014/05/02

Science World 25th Anniversary Celebration Party

バンクーバーのランドマーク、でっかな球体の建物でおなじみのサイエンスワールドが今年で開館25周年を迎えました。セビ君(ひとつ前の記事参照)が昔バイトしていたので現スタッフやOB、OG(英語ではAlumniと言います)を対象としたパーティに招待された。わーい!

1455 Quebec Street
Vancouver, BC  V6A 3Z7
604-443-7440

2日前に大喧嘩したんだけどこのパーティに行きたすぎて急いで仲直りしたの笑。

なぜオタクはバンダナが好きなのか






2年間住んでるけど来たの初めて。ずーっと勉強と仕事が忙しくて全く観光できてないんですわ。閉館後なのでだーれもいなくて、全力でハシャいだ。たのしーい!


ハシャいでお腹がすいた頃に軽食が用意されてました。お酒はなかった…ショック…。彼は2年前世界旅行のために退職したんだけど、当時の同僚やボスに再会してうれしそうだった。辞めてからもこうしてパーティがあったり、ボランティアに顔を出したり、ずっと関わっていける職場って素敵ですな。


メインステージではAlumni有志によるおもしろ科学ショー。「わたしが働いてたの8年前なのにまだ同じの使ってるの?!こんなボロい小道具よく取っておくよねー」みたいな軽快なトークとグダグダな進行に爆笑。完全な身内向けだからこそできるユルいノリが楽しい。通常営業時はもっとちゃんとやってるそうです。




とてもじゃないけど数時間で遊び尽くせる広さじゃない。わたしたちがいたのは球体の台座部分で、球体本体部分はシアターになっているそう。なにそれめっちゃ楽しそう。海が一望できるロケーションも気持ちがよく、絶対またすぐ行きたい。

※サイエンスワールドはスカイトレインのMain st-Science World駅目の前にあるのですが、駅の工事に伴いちょっとアクセスしずらくなっています。工事が完了する2014年秋頃まで、10~12分おきに運行されるScience World行きの電車以外は停車しないので注意。


出口には施設を25年間支えてきたスタッフのアルバムが展示されていました。全然知らない人の写真なのになんだか懐かしい。プリントした写真やベリベリ透明のフィルムをはがすアルバムってやっぱりいいものだね。

帰りにCommercial Driveの酒屋でワインを買って彼の家で『あの頃ペニーレインと』を観た。彼がちっともこの作品の情緒をわかってくれないのでがっかり。やっぱり映画の話をするのはネットの友達に限るな。

I'm always home, I'm uncool. The only true currency in this bankrupt world is what you share with someone else when you're uncool.

2014/04/27

【近況】Bad Girl Gone Good

春。シェアハウスに新しい仲間が増えた。旅人ルシアンが次の目的地に旅立ち、代わりに越してきたアレクサスは紫の髪でタトゥーだらけ。だけどこの春から看護学校に通う学生。こっちではお医者さんや看護士さんでもファンキーな外見の人がけっこう多い。それから大家ニコの親友のトキオとガールフレンドのハナヨ、最近よくうちで見かけるなーと思ったらいつのまにか正式にうちに住むことになっていたらしい笑。二人は日本語が話せる。日本語でしか言えないことと、英語でしか言えないことがあるので、両方ミックスして話せるとかなり快適。ずっと避けていたのでこっちで日系の人と友達になるのは初めてだ。彼らが飼っているセキセイインコのLadyとGaga(笑)、ニコが溺愛するフェレットのリマ、それから友達のジェンから我が家で預かっているワンコのジャスパーを庭で遊ばせて動物園状態。8人と4匹、毎日がお祭り騒ぎだ。



よく見るとバンクーバーにもけっこう桜がある。ていうかうちの庭にもある。公園のように広いこの庭に一目惚れしてから2年が経った。


一目惚れといえば、お互い一目惚れでいきなり恋人ができた。彼もだいたいいつもうちにいるので本当ににぎやか。


なんと彼、以前わたしの部屋に住んでいた元住人なのだ。(「どこに住んでるの?え?そこぼく昔住んでたよ!え、ニコの隣の部屋?!同じ部屋だ!」)当然わたしの兄のニコやちゃんぴーとは友達で、彼らとクラブで遊んでいたら偶然彼もそこに来ていて紹介された。わたしの部屋=元自分の部屋に泊まって目覚めると毎回一瞬混乱するらしい。もっと不思議なのは、おととしくらいにニコが突然「至急ちいの部屋のベッドが必要になった。代わりは今日中に手配する」と言ってベッドを取り上げた事件のこと。ベッド交換ってなんやねんと思いながら当時特に理由は聞かなかったのだが、実はわたしが寝ていたベッドは彼のもので、引越しの時に必要なくなったからうちに置いていったものらしい。それで再度引越しの際にまた必要になったので取り返したのだそう。彼は今もそのベッドを使っていて、わたしは週に二回ほどはその元自分の部屋にあったベッドで寝ている。世にも奇妙な物語。
ちなみに兄たちは例によって例の如く、わたしを取られて完全におもしろくない様子だ笑。

彼を好きになった理由のひとつが左腕の美しいタトゥーである(めちゃくちゃ自慢したいんだけど諸事情により写真の掲載は見送ることにした)。デザインはアーティストさんと一緒に考えた完全なオリジナルで、彼が好きなビデオゲームにちなんだモチーフを組み合わせたものだ。元ネタはメトロイドしかわからない…。タトゥーってこんなに繊細な線も表現できるんだなー。全体は白黒だが一箇所だけごく薄い青が入っていて、自前の浮き出た血管にグラデーションで繋がるようになっている。わたしもずっとタトゥーが欲しかったけど、これより素敵なものになる気がしなくてなんだか気持ちが萎えてしまった。

あ、彼セビ君っていうの。もともと日本のアニメで馴染みがあったせいもあり、すごい勢いで日本語を習得している。自ら「セバスチャンチャン…セバスチャンクン…セビクン!」とニックネームを考案したのでびっくりした。わたしのことはちゃんと日本語でチヒロチャンと呼んでくれる。ビデオゲームに日本アニメ、そう彼はオタクなのだ。メガネにバンダナにアニメのTシャツにリュックという一昔前のテンプレート的秋葉コーディネートなのに明らかなイケメンオーラがビンビン出ていて、た…たまらん…。メガネ外して亜麻色の長髪が顔にかかり、上裸で赤ワイン片手にモナムール(※フランス語ペラペラ)とか囁きつつ抱き寄せられたらマンガのように赤くなっちゃう。こんなかわいい人がわたしのこと好きなんてありえねー。神様サンキュー!

ちゃんとした交際をするのはわたしの恋愛の時間軸で言ったらものすごく久しぶりだ。手をつないで歩いたり、FBにお互いの写真を投稿したり、お互いの友達を紹介したり、彼の家族とご飯を食べたり、健康で健全で秘密じゃない関係。束の間の安らぎ。刺激だけを求めてやみくもに走ってきて、ふと立ち止まったら傷だらけだったことに気づく。幼い頃に経験できなかった反抗期をはしかのようにこじらせて、悪い子ぶっていたら本当に悪い子になってしまった。だけど根は真面目なままだからバックラッシュの嫌悪感がすごくて、自罰的になって、心が潰れかけた矢先の突然の出会いだった。今は彼の愛情をいっぱい受けてリハビリ中。「君の魂はそんなに簡単に汚れたりはしない」と彼は言う。


健康オタクの彼の影響で身体も健康になってきた。最近はキヌアという南米の穀物に凝ってこればかり食べている。米や麺より軽くサラサラと食べられて、プチプチ食感が楽しい。信じられないくらい栄養があるらしい。相変わらず毎日自炊はしているのだが栄養について考えたことはほとんどなかった。「栄養のあるもの食べれば徹夜で遊んでも疲れないよ」と一生懸命工夫してわたしを説得しようとするきみ。いつだって自分より周りのほうがわたしのことを心配している。


誰かの顔色を伺って自分を殺すのをやめ、はっきり言いたいことを言うようになったのは英語を喋るようになってからだと思う。そのせいで心配をかけたことも傷つけたことも傷ついたこともあったけど、結果的には自分で選択して自分が満足できる環境を手に入れたことを誇りに思う。だからそれってちっとも悪いことじゃないのに、やっぱり悪いことみたいに思えて、悪いことは気持ちがいいからもっと悪くなりたくなる。悪い子ぶりっこ卒業しなくちゃ…(こんな事を26にもなって言ってるのが本当に痛いのはわたしが一番よくわかっているつもりだ)。

ビザ切れ訪日から無事カナダに戻ってそろそろ一年が経つ。わたしにとってはカナダが「帰る」場所で、日本は「行く」場所だ。自分で決めた自分の居場所。ずいぶん無茶もしたけれど帰って来られて本当によかった。今持っている就労ビザが二年間の期限つきなのでまたまたこれをどう延長するか気を揉む日々が待っている。彼や誰か他のカナダ人と結婚→永住権取得というのはまずありえないだろう。こんなに大切なイシューを恋愛や結婚といったギャンブルに任せるわけにはいかないのだ。

いいことも悪い事もそう長くは続かない。泡のように消えてしまう今を抱きしめる。

2014/03/12

Cinema Review: Oldboy (2013)

「なぜ監禁されたのかと尋ねるな、
なぜ解放されたのかを問え」

Oldboy (2013) 2014年6月日本公開予定 imdb 予告編

韓国映画『オールド・ボーイ』のリメイク。リメイクの話はかなり前に出ていて(2008年頃)、当初スピルバーグが興味を示しているという話だったはずなんだけど結局スパイク・リーになったのね。オリジナル版はわたしのオールタイムベストのひとつなので当然ハードルは激アゲです。初めて観た後、すごすぎてしばらく動けなかった記憶…。まだ観てない人がうらやましい、超ネタバレ厳禁映画。なるべく予備知識なしで、絶対にオリジナル版を観て欲しいです。というわけでなるべくストーリーの本筋に触れないように書いていきますが、読まないほうがいいかも。まずは観て!

ある雨の日、男は忽然と消えた。彼は拷問もされず、殺されもせず、ただ毎日食事(リメイク版ではウォッカも)を与えられ小さな部屋に監禁される。部屋にはテレビにベッド、ノートとペン、シャワー室。窓はない。それが15年間(リメイクでは20年)続くと知っていたら少しはラクになっただろうか?気が狂っただろうか?妻が惨殺されたこと、娘は無事なこと、自分が妻殺しの容疑者になっていることを報じるテレビニュース。自分だけを置き去りにして世界は回る。いったい誰が何のためにこんなことを?なぜ突然解放されたのか?愛する娘はどこだ?

というストーリーは思った以上に忠実にリメイクされていたけど、オリジナルで「若干気になる、けどそんなの全然どうでもよくなるくらいよかった」という部分がちゃんとつじつま合うように修正されていて、そこはもう改善と言ってもいいと思う(このアイデアをパク・チャヌクが思いついていれば!)しかしそれと同時に映画ってつじつまが合う合わないとかそういう問題じゃないんだよなあ…と再確認させられた。これじゃただのよくできたサスペンスだ。Apple製品大活躍+男女コンビで謎解き、ということでちょっと『ドラゴン・タトゥーの女』っぽい。

オリジナルを撮ったパク・チャヌクはメタファーを多様した幻想的な世界観を魅せる作風で知られていて、多少のストーリーのアラも寓話のように美しくまとめてしまうのがうまいしズルくもある。具体的にネタバレしない範囲で言うと、オリジナル版では二人が共通して経験するアリの幻覚で気のおかしくなりそうな孤独とその共有を表現しているのに対し、リメイク版ではヒロインの元彼が「あの娘は傷ついてるんだ!これ以上傷つけるな!」と言ったり、本人がぐじぐじイジけて「あたし昔はアル中で薬中だったの」と言ったり、というかただ言うだけで、あまりに雑すぎると思った。ある種のトリックで出会う主人公とヒロインだけど、リメイク版ではその非科学的な設定を完全にとっぱらってしまったためにかえって現実感が無くなってしまっている。悲しい過去のために人助けの仕事をしていて傷を負ったダメ男を放っておけないヒロイン、というのは二人を結びつける理由としては不十分。中途半端にリアリティを追求したせいでダメになっている部分が多かった。まあ、そもそもファンタジーっすからね…。

こんな傘差してる女いたらあやしすぎる
(これ幻覚じゃないんだよ、へんなの)



バイオレンス描写はグロ含め一応継承されていた。でもこのカナヅチのカットとか伝説の横スクロール戦闘シーンとか…そっくりマネしても意味がないと思うぞ。

サミュエル兄さん

悪いやつは黒人!これは黒人映画をいっぱい撮ってきた黒人のスパイク・リーだからこそイヤミなくできた芸風。獄中で身体を鍛えた主人公がシャバに出て真っ先に白人のジョックス共をボコボコにするのには笑った。その直後にヒロインと出会い、少し後に狭い部屋で二人きりになるシーンがあるのだが、20年ぶりに生身の女に触れた男のリアクションとしては不自然だろう。オリジナル版の主人公は初めて目にした他人(男)の温もりに感激しほとんどキスする勢いで、初めて目にした女(オバチャン)を襲う。ギラギラみなぎる人の欲望、生や性への執着は韓国映画の得意科目だ。生ダコを喰らう名シーンはもちろんなくなっていた。その代わりに水槽の中のタコを眺める、という形で一応オマージュを示してはいる。オリジナル版でキーアイテムになっていた羽もさりげなく出てきたし、監督は単純に「この映画超おもしれー!でもラストこうだったらもっとよかったのに!」という、いちファンなんじゃないかという気がしてきた。だったらどうして、ズンと心に響く物語の主題を薄めてしまったんだろうか。独特のブラックユーモアから生まれるリズム感も完全に無視されていたし。



当たり前だけど映画って文化に大きく依存しているから、無理矢理違う文化の文脈に変換しようとするといちいちボロが出てしまう。韓国語のアジョシ(おじさん)というのは英語に翻訳できない言葉で、だから翻訳できない距離感で、これをジョー(=オ・デス)と呼び捨てにしてしまうと味気ない感じだ。あの「サランヘヨ、アジョシ」がないなんて…だめだよやっぱ。ずばり『アジョシ』もハリウッドリメイク予定とか聞いたけどどうするんだろう、アジョシ問題。パク・チャヌクのいわゆる復讐三部作の残りふたつ『復讐者に憐れみを』『親切なクムジャさん』も、韓国映画は韓国映画だからいいのであって、いくらお金をかけて焼きなおしてもオリジナルを超えられる予感が全くしない。ていうか比較的なんとかなりそうな『渇き』はあえてスルーなのん?

imdb, YouTube, Googleなどでoldboyで検索するともうリメイク版が先に出てくる。韓国映画スゲエというのは映画ファンの中では常識だが、世界の大半の人にとっては馴染みの薄いジャンルで、オリジナルを観る機会を得ない人やむしろリメイクだって知らないで観る人もいるのかと思うとなんだかモヤモヤ。ちなみにこの『オールド・ボーイ』っていかにも韓国的なテーマだと思ったんだけど、原案は日本のコミックなんだってね。日本映画もうちょっとがんばれや。