2013/06/26

バンクーバーの食卓から

東京では100%外食だったが、カナダに戻ってからは60%自炊だ。残りの40%はバイト先のまかない。恋人と別れたので自分で食事代が払えないんだよ!泣。東京で4ヶ月サボっているうちに英語力と同じくらい料理力も暴落した。少しずつ感覚を取り戻している最中。自炊すると食費は本当に安く抑えられる。一ヶ月100ドルあれば十分すぎるくらいだ。あとは1ダース16ドルの缶ビール、Caribooがあればもう幸せ。

 
一年半前初めてカナダに来た時の食料品の買い物のレシートが面白いのでまだ取ってある。あの頃はIGAの値段がバンクーバーの物価だと信じていた。今はIGAやWhole Foodsなんかオーガニック信者のヒッピーが行くところだとわかる。時々どうしても足りないものがあって行くと、その値段に腰を抜かしてしまう。たとえばわたしが普段行っている激安店の3割増し、5割増しくらいまでならまあわかる。それが6倍くらいの値段で売ってるんだからまったくオーガニックっていうのは偉いもんだ。あんなのカート一杯に買ってる人ってどういう仕事してるんだろう。わたしは農薬だって遺伝子組み換えだって着色料だって添加物だってちっとも気にしない。衛生や栄養なんか滅茶苦茶だった時代を生き抜いてきた日本の90代の老人諸君が元気すぎるくらいなんだから、人間そんなにヤワなわけないのだ。だけどもし自分が妊娠したり、子供を持ったりする時が来たらその時は気を遣うかもしれないな。

自炊のメニューはお昼はパスタが多いけど、夜はほとんど和食でときどき中華や韓国料理。ごはんはcalroseという品種のものを一度に2カップほど鍋で炊いて小分けにして冷凍している。美味しくはないけど一応許容範囲内。アジア特有の食品、加工品は高いとはいえ海外とは思えないほど簡単に手に入る。前はダウンタウンのH martやT&Tで興奮していたけど最近はもっぱらEast Broadwayの韓国系スーパーKim's。お肉やパスタ、米、乳製品、それに日用品はNo Frills。野菜はBroadway Cityhall駅の真横の八百屋、A&L Market。ちょっと遠いけど行く度に面白い発見があるのはVictoria Dr x 48thにある中華系商店Chong Lee Market。こういうインディーズ系のグロサリーは個性があるので見かけるたびにチェックするが、ここは一番お気に入り。中華料理に使うんだと思われる見たこともない食品に混じって日本でお馴染みのものにバッタリ再会し、テンションが上がる。

Chong Lee Market
604-323-8133
6399 Victoria Dr
 
オクラ 1パック$1.39
以前Kim'sで買ったものより新鮮で量も多い。
でも昔Kerrisdaleの八百屋でもっと安く売ってるの見た

沖縄料理で見かける四角豆。1パック$3.17

これもこないだ八百屋で買ったより安かったスナップエンドウ。$1.99
マヨネーズと鰹節で和えてツマミにする

こっちではあまり見かけない苦瓜

真空パックの剥き銀杏。1パック$0.89
茶碗蒸しでも作ってみようか

北京ダックは量り売りしてくれる

未だに慣れないことは、ものの単位。グラムでなくパウンド(lb)、センチメートルでなくインチが主流。買い物する時はpk(パック)やea(each=一個いくら)なのかパウンド(lb=量り売り)なのか値段の表示を良く見ること。自分の身長体重はインチとパウンドで言えるようにしておくこと。チビなのでよく面白がって聞かれる。

写真を撮り忘れたけど(ではなく、撮ったんだけど動画だったという凡ミス笑)、お肉の品揃えもすごい。中国では豚は鳴き声以外全部食べちゃうというけど、本当にありとあらゆる部位を売っている。もちろん牛と鶏も、レバーはもちろんマニアックなホルモン類がずらりと並ぶ。カップに入った豚の生き血は何に使うんだろう?スプラッター映画を撮るときに便利だなーと思った。撮らないけど。無難に手羽先を購入、里芋と一緒に煮ようと思って。

この日はカナダに来て初めて、日本で売っているようなピーマンを見つけた。こっちで売っているピーマン的なものはgreen pepperと呼ばれていてパプリカの扱いだ。baby green pepperと書かれた、わたしが日本で認識していたピーマンはビニールにぎゅうぎゅうに詰まってなんと$1、値段もbaby。うれしくて早速肉詰めを作る。醤油とオイスターソース、みりんと酒を煮詰めてとろみをつけたソースで照りよく。小さなピーマンは歯ざわり楽しく、甘くておいしーい!green pepperとは全然別物。かぼちゃの煮つけも作って栄養ある晩ごはん。

よく考えてみたらピーマンの肉詰めってピーマンのファルシーの事だよね。
肉詰めって語感あんまり好きじゃないからこれからファルシーって呼ぶ

自分で炒め物を作って美味しいと思ったことがないのだが、それは電熱線コンロのせいだという事に今更気づいた。こっちでガスコンロって見たことない。それで最近は一気に気分が萎えて煮物ばっかり作っている。わーっと具を用意したらあとは落とし蓋をして放っておいてその間にもう一品作るも良し、ビール飲みながら一休みするもよし。失敗しないし、次の日食べても美味しいし、ていうか一晩置いたほうが美味しいし、煮物最高。だけどルームメイトに説明するのが難しい。「何作ってるの?」って言われるといつも「Japanese weird stuff(日本の変な料理)」って答えてる。

こないだルームメイトや友達が数人うちに集まったからみんなでごはん食べようかということになったのだが、いつもながら欧米人が作るものは洒落ている。フランス人のニコはエビのセビーチェみたいなものとか、牛肉と野菜をスパイシーに炒めたものにしてもハーブが利いて美味しい。メキシコ人のちゃんぴは定番のワカモレ。彼の作るワカモレは世界一。ハーブとライム、青唐辛子などでマリネしたBBQ数種と、一緒にグリルで焼いたトルティーヤと削りたてのチーズ。よくこういうのがサササっと作れるなあと感心する。いつか、お酒の席だったか「どうしてちいは寿司作ってくれないの」と言われたことがある。去年パーティで作ったやんと言うと、パーティのためじゃなくてぼくたちのために作って欲しいだって笑。彼らにとっては日本は遠い遠い国であり、日本食なんかお口に合わないんじゃないかと思ってビビっているだけなの。寿司や餃子はカナダ人にも馴染みがあるみたいだけど、とにかく人に何か作ってあげるというのはすごく勇気が要る。料理というよりは自分の味覚に自信が無い。

そういえばお料理好き人の聖地、Granville island(市場)って未だに行ったこと無いんだよね。全然遠くないのに、なかなか機会がなくて。せっかくだから買い物だけじゃなくてビールも飲みたいし、日本から友達が遊びに来る時一緒に行こうかな。去年は誰も来てくれなかったけど、今年はすでに何人か来てくれる予定があってすごく楽しみ。どこに連れて行こうかな。


紫蘇がなかなか売ってないので日本から栽培キットを買ってきた。はやく育てー。

2013/06/24

Cinema Review: This Is The End


This Is The End (2013) Official Site imdb 予告編

6月17日、バンクーバー戻ってきて初のScotiabank Theatreにて鑑賞。溜まったポイントで無料でした。いえーい。なんと日本でも公開決定らしいが本当に大丈夫か?!突然訪れた世界の終わりの日を描いた作品で、地震とかTSUNAMIとか言ってたし。地震後の爆発や火災、混乱など、やっぱりあの瞬間日本にいた自分としては思い出さずにいられず、少し複雑な心境になりました。彼らにとっては映画なんだろうけど、映画の中みたいな出来事を実際体験してしまったという事の重みを改めて実感したよ。

【あらすじ】ハリウッドで成功した親友、セスを訪ねるジェイ。LAの豪邸で一通りマリファナ遊びをしたあと、アカデミー賞の司会もしたスター、ジェームズ・フランコのペントハウスで行われるパーティに出かけることに。「俺の友達にも紹介したいし」と言ったくせにジェイをほったらかしにするセス。セレブ連中のノリにちっとも馴染めず、煙草ばかり吸っているジェイ。ついに我慢できなくなり、セスをコンビニに連れ出す。「俺もう帰りたいんだけど…」と話していると突如大地震が起こり、人々が宇宙から降り注ぐ光に吸い込まれていく。あちこちで爆発が起こり、電柱は倒れ車は衝突、ハリウッドサインの真下の市街は一瞬にして壊滅状態だ。命からがら炎の海を走り抜けパーティに戻った二人は、庭に空いた巨大な穴に友人や有名人たちが落ちて行くのを目撃してしまう。とにかく外に出るのは危険そうだ。生き残ったムサい男6人で籠城するが、家の中にあるのは酒とチョコバー、シリアルにドラッグ。いつまで生きられるかわからない。ジェイはこれは聖書に書かれているアポカリプス=世界の終わりだと確信する。だとしたら救済はあるのか?世界の終わりの後には何があるのか!

ぎゃーーーー!

【感想】
セス・ローゲン、ジョナ・ヒル、ダニー・マクブライド、クレイグ・ロビンソン、ジェームズ・フランコ…それにマイケル・セラやクリストファー・ミンツ=プラッセまで、現代のアメコメ俳優が全員本人役で出演と来たら観ないわけにはいかない。劇中ではジェイ・バルチェルは一般人扱いなのだが、彼だって大スターだ。いいなと思う映画に必ず顔を出している役者たちで、彼らの顔を見ると「これはきっと面白い映画に違いない」と一気に作品への信頼度が高まる。ジェームズ・フランコのパーティで運命を共にすることになる豪華カメオ陣も全員名前=役名で出演しているのでエンドロールがおかしなことになっていた。こういう作品は先にimdbを見ないほうが面白いね。

Freaks and GeeksのMartin Starrも出てたらしい!気づかなかった
まだまだ気づいてないカメオ出演いっぱいいそう

本人役の出演者たちが『スモーキング・ハイ』『127時間』『マネーボール』『スパイダーマン』など自分たちの出演作についてセルフ・パロディしてみたり、ガチで役者論を語ってみたり、すっかりスターになったコメディ畑の俳優たちの同窓会感覚が楽しい。ジェームズ・フランコの家に飾られたFreaks and Geeksのヘタウマな肖像画にはグっときてしまった。彼が自ら描いたんだそう。あの頃はまだ無名だったセス・ローゲン、ジェームズ・フランコ、ジェイソン・シーゲルが今もこうして一緒に仕事できてるなんて素敵。でも本人'役'はあくまで役だから、映画の中でのキャラクターはフィクションなんだって。たとえばジェームズ・フランコは私生活では酒もマリファナも一切やらないし、やはりマリファナをやらないジョナ・ヒルは信仰のために神を冒涜する台詞を言うのが苦痛だったと語っている。女をはべらかし、山盛りのコカインでハイになりリアーナの尻を掴むマイケル・セラは実際には映画業界で一番いいヤツと言われているんだとか(ホッ)。かと思えばジェームズ・フランコは自身のセクシャリティやスキャンダルをネタにしてみたり(彼にゲイ疑惑があったなんて知らなかった!)どこまでフィクションでどこまでノンフィクションなのかわからないところがニクい。ちなみにジェームズ・フランコが劇中で使用しているバックパックは『127時間』で実際に使っていたものだそう。

密室の中で追い込まれていく男たちが何を始めたかというと、なんと『Pinapple Express2』の撮影!ビデオカメラはやはり『127時間』の撮影の小道具を使いまわしたらしい。本当に、どこまで映画馬鹿なんだか。映画が好き!このメンバーで映画をやるのが好き!という気持ちがいちいち伝わってきてうれしくなる。楽しそうすぎ。資金不足の監督を助けるため、メインキャストたちはギャラの大幅値下げを申し出たという。下積み時代を共にし、その後それぞれの目でハリウッドを見てきた旧い仲間たちが改めて「映画とは何か?演じるとは何か?」と議論するシーンは必見。モテないボンクラを演じ続けているのですっかり忘れてしまっていたが、彼らはいまやバリバリに成功したセレブ俳優なのだ。


野郎だらけの密室劇に華を添えるのはエマ・ワトソン。せっかく出演してくれたのにそれ以上でも以下でもない扱いに笑った。観る前からわかってたけど案の定、これは男の恋愛映画だ。アッー!この一派による一連のコメディ作品で繰り返されてきたホモセクシャル的な友情というテーマを隠さずにぶちまけている。視覚的にも男根モチーフや、射精を連想させる描写が随所に見られた。ジェームズ・フランコが「ジェームズ・フランコ」「セス・ローゲン」と描かれたでっかなドローイングを相合傘のように飾っていたり、「このペントハウスは僕の一部さ」セス「じゃあ俺今お前の中にいるんだね☆おじゃましまーす」といったやりとりに絶句するジェイ。親友が自分の知らない別の世界を持っていた事に、まるで恋人のようにショックを受け嫉妬に狂う。監督脚本を手がけたのはわたしのオールタイムベストのうちの一本である『Superbad スーパーバッド 童貞ウォーズ』(07)のコンビ。その時は女の子のキャラクターも立っていたんだけど、This Is The Endはかなり露骨にホモホモしてるのでダメな人はダメかも。


ちなみに『スーパーバッド 童貞ウォーズ』の主人公二人のモデルでもあるセスとエヴァンはバンクーバー出身。昔わたしが住んでいたすぐ近所、ケリスデールの高校に通っていたらしい。二人のレーベル名Point Grey Picturesはまんま、出身校近くのエリアPoint Greyから。本当は Dick and Balls Productions=ちんこ金玉プロダクションにしようかと思ったけどシリアスな映画作るときに困るからやめたんだって笑


【参考URL】海外の雑誌記事はwebで全文読めるのがすごい。太っ腹。それでもわたしは本で買いますが、日本で買うと高いもんね。

2013/05/28

SIN取得とMSP加入、タックスリターン

ワークビザは手に入ったけど、SIN (Social Insurance Number=社会保険番号)を取るのをすっかり忘れていた。正確にいうと忘れてはいなかったけど遊び呆けていた。そろそろ仕事しなきゃなーということで雨の中、ダウンタウンのSinclair Centreというモールに入っているService Canada Centreへー。Waterfront駅の近くです。

Sinclair Centre
604-687-7803
757 Hastings St. West Vancouver BC
 
わたくし何を隠そう海外のスーパーやモールの匂いフェチなんですがこのSinclair Centreはもう抜群にイイ匂いがします。重厚な造りの古いモールです。

この案内表示について行くのだ
 
SIN申請はカナダで働くのに絶対必要な手続きです。ワーホリの人とか、着いてまずしなくちゃいけない事のひとつ。窓口で申請すると即日で番号は発行されますが、カードは約2週間以内に郵送されてくるよ。まあカードがなくても番号あればとりあえず働けるのかな。知りません。
How can I request my SIN information? 
申請書に記入して~とか書いてあるけどわたし何も書かなかった。たしか一回目の時もそうだった気がする。パスポートとビザだけ持って窓口行くと「呼ばれるまで座って待ってて」と言われ、ブースが空くと奥に通されます。パスポート見ながら係の人がカタカタと入力してくれる。その間にプライバシーポリシーの書類(なんと日本語版あり)を読んでおいてと言われる。そしてなぜか両親の名前を聞かれます。そういえば前もそうだった。うち母子家庭なので父はいませんと言っても「名前はわかる?」と言われ、遠い記憶を手繰り寄せ生物学上の父の名前を記入する羽目に。ちーん。これさあ、両親が複数回結婚してる場合はどうなるんだろうね。まあとりあえず質問はこのくらいでSINは発行されました。超簡単。ワーホリビザと同時に失効された以前の番号と同じ番号らしい。手続きは無料で、空いていたので5分もかからなかったんじゃないかな。SINナンバーは超重要な個人情報なんで雇用主以外の人に無闇に教えちゃダメですよ!

さて、SINも出たので今回のステイではカナダの国保、MSP(Medical Services Plan)に加入してみようかと思っています。外国人でも学生ビザ、ワークビザ保持者なら入れるらしい。ワーホリ組も一応入れるみたいなんですがちょっと条件が厳しいみたい。毎月の保険料は前年度の所得に基づいて決まるんだけどわたしは貧乏人なのでもしかしたらゼロになるっぽい。いえーい。加入してしまえば基本的に医療費はタダらしい。ただし手続きに3ヶ月もかかるのでその間はクレジットカードの付帯保険でなんとか繋ぎます。住民票を抜いてしまっていたので国保に加入できず完全無保険状態だった一時帰国の4ヶ月間から考えると海外にいる今のほうが全然心強い。ちなみにワーホリの時に入っていた保険はカナダの民間保険Bridges Internationalの、2番目に安いプランでした。やたら安いのでどうかと思ったけど何もないよりマシか。手続きは簡単で、オフィスには日本語の話せるスタッフがいることがあります。日本の海外旅行保険が一番安心なんだけどとにかく高すぎて手が届かなかった。わたしは身体が丈夫だしスポーツなんか絶対しないので、つい保険はケチりたくなります。どの保険でも歯科治療の分は保障外、オプションになるので注意。先日帰国したときになけなしのお金をはたいて定期健診してきた。日ごろからものすごく気を遣っている甲斐あり虫歯ゼロで歯石もほとんどついてませんでした。歯は大事。

ちなみに前年度の所得をどうやって算出したかというと、確定申告用のフォームT4を参考にしました。毎年2月頃にこの書類が届くのですがわたしは既に日本にいたので雇用主がエアメールで送ってくれました。払いすぎた税金を返してもらおうにも、確定申告なんか日本でもやったことないのにできるのかしら…。わたしは一般常識と数学にめっぽう弱いのです。一応書類に目を通したところ全くわけがわからなかったので潔く業者さんインカムタックスリターンお助け隊に丸投げ。明朗会計で日本語メールサポートも丁寧です。3月半ばに書類を送ってちょうど今日、還付金の小切手が届きました。2ヶ月強。めんどくさいから別に申告しなくてもいいかなーとちょっと思ったんだけど、わたしのような安月給ワーホリメーカーでもウン百ドル戻ってきたんで絶対やったほうがいいです。まあすでに本帰国してしまってる人がカナダドルの小切手もらっても手数料引かれて減っちゃうんですが。。。

このように税金や保険や携帯電話のプランなど、込み入った話になるとまだまだ英語のみの手続きは不安で日系業者に頼ることがあります。バンクーバーは日本人多いから信頼できる会社が多い。何といっても日本人は丁寧なので、助かります。今回はカナダ2回目なんで楽ちんで、これで一通り手続き終わったはず。あと日本の運転免許更新年なのでこれを機に国際免許に切り替えちゃおうかと思ってます。期限ギリギリにしよう。今思うと英語全然わからないのに(今もわからないけど)、全部イチから手続きして銀行口座なんかもあえて通訳なしのところで開いて、去年のわたし我ながらスゴイ。最初の一週間ホステル予約しただけで家も現地着いてから探したしねー。知り合いいなかったから黙々とググって一人でやるしかなかった。日本でママに任せっぱなしだった、やったことない事をいきなり全部カナダでやった。人間その気になればけっこう何でもできるものです。そしてわたしのようなズボラな人間は本当に困らないと「その気」にはならないものです。度胸と運とパソコンさえあれば地球上どこでも生きていけるのでしょう。


おまけ。バスの料金箱は割とよく壊れています。この場合運賃はタダ。ラッキー。

2013/05/23

LMO&ワークビザ取得への道 後編

この記事は2013年に書いた個人的な体験談です。その後就労ビザのルールは大幅に変わりました。最新の情報を移民局の公式ホームページで確認してください。https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship.html

(前編はこちら)

ワークビザをもらうため、LMOとその他大量の書類、そしてパスポートを持ってアメリカに行ってきました。日本出発を3日遅らせればカナダ入国のついでに空港でもらえたはずで、こんな小旅行をしなくて済んだのですが、いつ書類が出るか全然予測できなかったのでしょうがないね。。。楽しかったから結果オーライ。シェアハウスの大家で、未来の旦那(だと勝手にわたしが思っている)ニコくんが過密スケジュールを調整して車を出してくれました。ありがとー愛してるー!え、彼氏?彼氏はまた別の人だよ。笑













島国ジャポン出身なので車で外国に入るっていうのが不思議な感じ。飛行機の時と同じように入国審査を受けます。ので、当然パスポートが必要だし、鞄や車の中にあやしいものを持っていないか確認してから出かけないとダメだよ。隣の列の人はなんと袋いっぱいのミカンを没収されてました笑。(食べ物、飲み物、タバコ・酒は要注意) うちらはそれ見て爆笑してたんだけどオフィサーは誰も笑ってなかった。こわい。


車のまま入国できる人もいますが、わたしたち、というかわたしは車を停めてオフィスで手続きが必要でした。簡単なインタビューとI-94W(米国査証免除プログラム申請書。日本語ほか各国語版あり)を記入、指紋と写真を撮られ、手数料6ドルをUSドルかクレジットカードで支払ってウェルカムto USA。ニコはカナダ人なので特に手続きは必要なく放っておかれてた。このプロセス、比較的空いていたほうだと思うけどそれでもやっぱり1時間半くらいはかかったかな。週末なんかは当然混むみたいです。

I-94W。中途半端な有効期限。
8月までにまたアメリカ行きたくなったら今度はスムーズだ。

ネットの情報なんかを見ても「なんでアメリカ来たの?」って聞かれたら「ビザ取りに来た」って正直に言えばいいんだとわたしは思うんだけど、ビザ取り先輩のルームメイト(フランス人)は「言うと面倒になるから観光だって言い張れ」って言うから結局そうした。このままUターンして再び入国する時にビザを発行してもらうこともできるんだけど、お腹すいたしせっかくなので少し観光することに。国境から程近いベリンガムというところで高速を降りてみる。ベリンガム、リンデン…聞いたことのある街だ。

なんかロクな写真ないな

市街地で駐車するにも二人ともUSドルを全然持ってなかったので銀行へー。となりに並んでた人にランチにオススメのお店を教えてもらう。とか、まるでわたしが自分で行動したような口ぶりだけど本当は全部ニコがやってくれた。4ヶ月の東京ステイでわたしの英語力は著しく低下していて、国境での審査も何言ってるか半分くらいしかわかんなかった。。。ニコが隣で英語から英語に通訳してくれてなかったらやばかったかもなー。

(360) 647-5593
 1107 Railroad Avenue, Bellingham, WA 98225
年中無休 11:00-23:00
 
機嫌が悪いわけではないぞ
むしろかなり良い

素直にオススメに従いBoundary Bay Breweryへ。お店の中に醸造タンクがあり、季節の地ビールなんかも飲めるダイナーです。テイスティングセットみたいなのもあった。お食事のメニューはバーガーとかピザとかナチョスとかそんなの。けっこう美味しい。ここで店員とニコに勧められるがままに飲みまくり、ちょっと酔っ払ってしまった。一緒に住んでいるくせに彼の前だと何故か緊張して縮こまってしまうので、帰って来てからちゃんと話すのは初めてだったような気がする。東京での出来事や、共通の友達の噂話や、恋愛の話、家族の話…。て、サクっとランチのはずがあっという間に夕方じゃん!酔っ払い状態で国境越えはヤバイので酔い覚ましにモールを散歩。

右下にいるのがニコくん
(360) 671-5654
One Bellis Fair Parkway, Bellingham, WA 98226
営業時間: 月曜~土曜10:00-21:00, 日曜 11:00-18:00

衣料品店が大半なのだが東京でモードの最先端に触れていたわたしからするとどこも非常にショボイ。しかし連れてきてもらったので何か買わなければいけない雰囲気になりVictoria's Secretでパンティを5枚購入。ニコはスニーカーやらNeweraやら大人買いしてた。

そうこうしているうちにすっかり夜になっちゃったのでそろそろ本題を済ませておうちに帰ろうということに。再び国境で車を停めてオフィスでビザをもらいます。空いてたので待ち時間なし、すぐ書類を提出してインタビュー。と言ってもどっか部屋に連れてかれて面接とかじゃなくてカウンターでちょっと話すだけ。しかしなんと!「てか、酒臭くね?飲んだ?」と聞かれた…!!なにこの人、犬なみに嗅覚よい。嘘ついてもバレると思うので「ハイ、すんません」と0.01秒で認める。「ビザの手続きするのに酒飲んで来るって、賢明とは言えないよね」とオフィサーの表情が曇る。最悪や!「とにかく座って待ってろ」と言われ、酒で身を滅ぼすってこういうことかーとベンチで猛省。10分ほど待つと「では申請料150ドルをあっちで払って」と言われる。事前にネットで支払ったレシートがあるのに「それは返金するから」と、また払う羽目に。「本当にオンラインの分返金してくれんだろうな」と詰め寄ったら「知らんけどとにかく今ここでお金払わないならビザあげないから」の一点張りなので渋々支払う。オンライン決済対象のものとそうでないものがあり、郵送やネット申請でなくオフィスに直接出向く場合は基本的にその場で支払いになるらしい。どっかに書いてあったのかもしれないけど見落としたのかも。
【6/24 追記】二重支払いした分は、メールでリクエストしてから3週間ほどでクレジットカードに返金されました。

そしてついにビザげっと!!!!透かしの入ったペラペラの紙に顔写真を貼ったもので、パスポートにホッチキスしてある。1年間有効の場合が多いと思うけど、今回会社との契約書には2年間有効と書いてあったのでちゃんと2年出ているかその場で内容をよく確認。


ついにここまで来た。去年の夏ごろビザのスポンサーの話をもらって、震えるほどうれしかったこと。どんなに辛くてもビザのためと思って決して諦めなかったこと。それなのに最後の最後で信じていたオーナーに裏切られ、死んでしまいたいくらい落ち込んだこと。帰国の前日友達が集まってくれて、腫れた瞼を冷やしながら無理に笑ったこと。その時、もう二度と会えないかもしれないと少しだけ思ったこと。出発の朝、何度も何度も振り返ったカナダの家。夢が覚めたような東京での暮らし。新しい生活、新しい友達。突然舞い込んだ、別の企業からのジョブオファー。全部乗り越えてわたしは今、またカナダにいます。少しの遠回りは無駄なんかじゃない。プリンターの熱を帯びたままの出来立てビザをヒラヒラさせて見せると、ニコが少しのためらいもなく抱きしめてくれた。普段から体温が高い人。ずっと会いたかった、なつかしい温度。

さて。こっからだぞ!始まったばかりのストーリー。こわくなんかない。

2013/05/19

LMO&ワークビザ取得への道 前編

この記事は2013年に書いた個人的な体験談です。その後就労ビザのルールは大幅に変わりました。最新の情報を移民局の公式ホームページで確認してください。https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship.html


去年一年間、あんなに苦労して結局取れなかったワークビザが今回トントン拍子で手に入りそうです。このケースはかなり特殊だと思うので参考にならないと思うのですが、一応覚書。ワークビザ取得に向けてある程度リサーチを始めている人を対象に書きますので「そもそもLMOとは何か」とかは割愛。2013年5月現在の体験記で、わたしは日本国籍です。

もとはと言えばカナダ人の彼氏がバイト先で「エーン、彼女がワーホリビザ切れで日本に帰っちゃったよー」とボヤいていたのが事の発端でした。それを聞いたボスが会ったこともないわたしをスポンサーしてくれることになったのだ。このスポンサーを探すのは非常に困難と言われているはずなのに、どうしたもんか。よく「資格を持っていたり、日本人でなければできないポジションだってことを強調すれば辛うじて通る可能性がある」って言われてるのに、なんでファストフードで通ったんだ???CICから会社宛の書類には「きみの会社から(誰でもいいから)3人外人雇っていいよ」ってざっくり書いてあった。で、最後「では以下の3人にビザあげるよ」って箇所にわたしの名前がー!こういうグループ単位の申請もあるみたい。詳しいことは知りません(無責任)。 ちなみに他2人もスタッフの親戚と恋人だそうです。いわゆる縁故採用だね。
実は他にも「仕事あるの?ボスに聞いてあげようか?」って言ってくれた友達がいたので、「ビザ欲しい!誰かスポンサーしてくれないかなあ!」ってあちこちで騒いでいるとコネでなんとかなる可能性はあります。というかコネがないと相当難しいと思います。
以下、これまでの経緯。

2013年3月初旬、ボスに以下の内容をメール。LMOにアプライ

わたしは日本に居たので手続きはメールのやり取りのみで完結しました。
  • LMOの申請に必要な情報---実際のApplication Formを参考にしながら順に書きました
    • Name
    • Gender
    • Date of Birth (YYYY/MM/DD)
    • Location of Residence Outside Canada (city/country)
    • Citizenship(s)
    • 怪しいものではないです、と一言。(I don't have any criminal records, health problems, or other issues to be specified.)
  • ボスへの簡単な挨拶と自己紹介
  • パスポートの写真が載っているページをスキャンした画像ファイル
  • 履歴書のpdfファイル

 2013年5月14日、カナダ入国

LMOの結果を待たずにビジターステータスでバンクーバーへ。日本人はビザ免除(事前の申請なし)で最大6ヶ月=180日間カナダに滞在することが出来ます。でも半年もカナダで何するの?ってツッコまれるので別室面接は覚悟です。復路の航空券、英文の残高証明は絶対持っておいたほうがいいけど、わたしは結局使いませんでした。

まず普通の入国審査では「あれ?ワーホリ?(去年のもの。パスポートに挟んだままだった)ああ、この紙は期限切れたら返さなきゃいけないんだよ。思い出の品だろうけど返してもらうよ」「半年も何するの?遊ぶだけ?仕事しないの?」とか聞かれた。LMO待ちで…とか言うと話がこんがらがると思い「休暇です」と答える。「仕事しないで平気なの?」と言われたので「金ならあるわよ」と鞄から残高証明を取り出そうとしたら「ちょっとちょっと、ここで現金出されても困るよハハハ」「あ、キャッシュじゃなくて銀行に○○円くらいあります」というやり取りがあって、そのまま通っていいよと言われる。なんだ簡単じゃん!荷物をピックアップして最後空港出るところで税関申告書を出したらハイ、ここから別室行きー。ガーン。

2回目のインタビューでは「半年間もいったい何するのか」とあらためてツッコまれた。もうごまかしてもしょうがないので「LMOを申請中で、カナダで待ちたいんです」と言うと「どんな職種?企業名は?前ワーホリでバイトしてた会社と違うのになんでいきなりLMO出してくれるの?」とさらに質問攻め。彼氏が~とかいう話はご法度(結婚の話はビザに非常に重要に絡む為)というのをどこかで読んだが、他に答えようがないので「カナダ人の彼氏がボスに頼んでくれたんです」と言う。彼は空港に来てくれてたのでイザとなったら彼に電話して話してくださいって言うつもりでした。現地で頼れる人の電話番号や滞在先の住所はメモして持っておくこと!「じゃあちょっと待ってろ」と言われ15分ほど待たされる。パスポート持ってかれた。あの時は何待ちなのかわからなかったけど、今思えばあれは本当にLMO申請中かどうかCICに問い合わせに行ってたんだなー。さっきのオフィサーが帰ってきてバシンバシンとパスポートにスタンプ押してくれてようやく解放。そうそう、この時必ずスタンプの内容を、その場で確認ね。日付が間違ってるとかリクエストと違うとかはよくあるらしいです。

二日酔いと寝不足と時差ぼけの状態でこの緊張感はキツかったよう。。。英語喋るのも久しぶりだったし。最初っから何言ってるか全然わからなくて超焦って3回も聞き返したら「オハヨウゴザイマース」って言ってた笑。オハイオ州がどうしたかと思ったわ。紛らわしいのやめろー。入国審査で引っかかったら母国へ強制送還+その後数年入国できないとかもあるみたいなんで本当にこわいです。あらかじめどう答えるかよく考えておいたほうがよいよ。あとは運ですね。

2013年5月16日 ポジティブLMOが届いたとの連絡!

会社から彼氏に電話。書類が届いているらしいので次の日早速お店に取りに行く。この時ボスに挨拶できると思ってたんだけどちょっと前に帰っちゃったと言われ、彼が置いて行った書類だけゲット。
  • Labour Market Opinion Confirmation for #(number)
  • Employment Contract
この2部。このほか、大量の書類を持って国境でワークビザを申請します。国内ではできないので一回外国に出なきゃいけないのだ。今回は一番近いアメリカへー。ていうかあと3日くらい出発日遅らせれば普通に空港でもらえたんだよな。。。トホホ。いつ出るかどうか全然予測つかないんで、しょうがない。通常申請から3~6ヶ月かかると言われているけどわたしの場合は2ヶ月未満で出たことになります。繰り返すようですが今回はけっこう特殊な事例だと思うので、あまり参考にならないよ!

ワークビザ申請のために提出する書類はダウンロードしてそのままパソコンで書き込んでプリントアウトします。すごい量で泣きそう。さらに35mm x 45mm の証明写真も2枚必要です。こんなん日本で撮ってくればよかった。まあこっちで撮っても思ったよりは安く、ダウンタウンのLondon Drugsの地下の写真コーナーで6枚 $13.42でした(税込み)。オバちゃんが超適当に店の端っこで撮ってくれただけ。10分ほどで出来上がり。ネットでクレジットカードを使って申請料$150を払い込んだら準備完了。 【追記】ワークビザの新規取得で、直接オフィスで申請する場合はオンライン入金対象外らしい。郵送やオンライン、延長などオフィスを訪れない場合が対象らしい。後編に書きましたが、オフィスで二重に払わされました。ぎゃふん!領収書を添えてメールでRefund Requestしたけど本当に返ってくるのかなあ。

申請書類は誰でもダウンロードできるので早めにチェックして資料集めたほうがいいです。家族の誕生日とかも書かなきゃいけないんだよ。さて、来週はいよいよ国境に行ってきます!

後編に続く

2013/05/16

Prologue

自室にて荷ほどき。

というわけで本当にまたバンクーバー来ちゃいました。4ヶ月ぶりのただいま。5月14日に成田出発、大韓航空でインチョンまで行き、そこからまた大韓航空。時差のためバンクーバー国際空港に着いてもまだ14日。ドアtoドアで20時間かかってようやくhome sweet homeに到着です。威勢よくドアを叩くとメキシコ人の兄貴、ちゃんぴが「おかえり」とハグしてくれて胸がギュッとなったよ。。。I'm home!!!!!!

「お金は?ビザは?」とテクニカルな問題が気になる方もいらっしゃるでしょう。これまでの騒動をざっと振り返ると、わたしは2012年1月から1年間有効なワーキングホリデービザでバイトしながらカナダで生活していて、フランチャイズのオーナーからスポンサー(投資)してワークビザを出すから働き続けて欲しいというオファーを受けそのつもりでいたのに、土壇場でオーナーが経営破たんしたためにその話は白紙になり、ワーホリビザ満了の2013年1月に無念の帰国をしたのでした。今思うとほんとヒドいオーナーだな。ワーホリビザは一カ国につき一生に一度しか出ないので、カナダで合法的に働ける手段は日本に居ながらカナダの企業からジョブオファーを受けるというかなり特殊な条件でしかなくなってしまったのでした。観光ならいつでも行けるけど、当然ながら働けなければ生活できません。

で、わたしはカナダの企業からジョブオファーを受けました。ビザあげるし往復の航空券代も会社で出してあげるからうちでバイトすればいいじゃん、と言われたので来ちゃいました。もちろんそんなウマい話あるわけない!もう騙されないぞ!と思ったけど、まあ誰でも知ってる、あなたも知ってる大きい会社で積極的に移民を入れてる実績もあるので大丈夫らしい。仕事の内容はぶっちゃけ普通のファストフードで、楽すぎて以前のわたしのバイト先の同僚がどんどんそっちに流れてしまうという事態が発生した超ホワイト企業です。資格も技術もないけどここでもコネが身を助けた。わたし本当にコネだけで生きてるなー笑。来週にも国境に行ってビザをもらう予定。実際働き始められるまでは疑心暗鬼ですが、まあダメならダメで日本に帰るだけなんで。人生万事、塞翁が馬。傷ついた分だけ強くなれるかどうかはわからないけど、とりあえず柔軟にはなれるというもの。

冬は寒く雨が続くバンクーバー、そろそろ暖かくなってきました。去年の夏、大好きな人とヌーディストビーチでまどろみながら「来年の今頃はわたしどこにいるんだろう。またここにいられたらいいな」と考えていたことが現実になりそうです。自分の直感に従い、川の流れに身を任せるだけ。それっていけないことかしら?

 radiant, ambitious, adventurous
 
わたしが家を空けている間にルームメイト7人中4人がメンバーチェンジ。一人は実家に帰って、前から明らかにデキてるよなあと思っていた二人がすぐ近所に二人きりのアパートを借り、一人は夏休みで彼氏の地元のエクアドルに遊びに行っちゃったのでサブレット。新キャラが加わってますます今後の展開に目が離せません。そしてわたし×恋人のサイラス×大家のニコの三角関係の行方は?!Season2も体を張ってトラブルに突っ込んでいく所存なので、暖かく見守ってください。

2013/05/12

TOKYO STORY













帰国した頃は泣いてばかりいた。自分がいるべき場所にいられない事に納得できなくて、生きてる心地がしなくて。お金も家も職も保険もなくて、東京の景色は色を失って見えた。自分が幽霊になったのかと思った。ただただ故郷が恋しかった。わたしの故郷は、すっかりカナダになってしまった。

泣いている間にも世界は回り、腹は減る。失意のさなか、クレジットカードで借金して履歴書とリクルートスーツ一式、ベージュのアイシャドウを購入。わたしなりの「でも、やるんだよ」。トレードマークのピンクの髪を切ったときは思わず涙をこぼしてしまった。それからはあちこちに頭を下げて、すっかり忘れてしまった敬語を思い出して、身を粉にして働いて、働いて…(嘘ではないが美談にするために若干の脚色あり)働いて、飲んで。

キリッ やればできる子

それにしても東京で過ごした117日間、一度も路上で寝ないで済んだしご飯が食べれない日もなかったし、ひとりぼっちの日もなかったのは奇跡だ。それどころか毎日日替わりの講師が現れるかの如くいろんな人に会って、いろんな人からいろんな事教わって。酔っ払っててほとんど全部忘れちゃったけど笑、本当にどうもありがとう。わたしほど人に恵まれている子、いないよね。

ちい追い出しコンパ。
超びっくりしたサプライズ!メグさんありがとおおお

とり憑かれたように「絶対にバンクーバーに帰る、そのためなら何だってする」って言いながら脇目もふらずに走ってきたはずなのに、いざ目標のしっぽを掴んだら本当にそれが欲しかったのかどうかわからなくなっちゃった。染め直した髪もなんだか前より似合わない気がする。


友達なんか一人も居なくて英語も全然喋れなかった一度目の渡加より、今回のほうがずっと不安。カナダに行ったからって何ができるんだろう、何がしたいんだろう。だけど、とにかく行ってみようと思う。そうでなきゃ、応援してくれた人達に、そして誰より近過去の自分自身に示しがつかないから。


因果の海を渡る。おかしな、おかしな旅。
わたしは何度でも生まれ変わろう。chihirousagi シーズン2、はっじまーるよー!!!!!