2017/03/04

永住権で可能になること

1月の半ばに永住権を取得し、3ヶ月くらいで自宅に郵送されますと説明されたPRカードが2月の終わりにもう届いた。わーい。今まではせいぜいtemporary wokerだったのが正式にimmigrantになったという実感が湧く。将来的には単にCanadianと名乗れるようになるといいなあ。

マフラー取った直後で頭ボッサボサ(向かって左側)

永住権は市民権(国籍)とは違います。永住者にはカナダ人とほぼ同等の権利が与えられるとはいえ、投票を含む政治活動と国家機密に関わる公職に従事することができません。あと犯罪を犯した場合は強制的に国外退去になる場合があるます。国籍を取得するには6年間以上永住権を保持し、かつカナダに関するクイズで高得点をおさめないといけないらしい(マジで笑)。日本は二重国籍を認めていないのでカナダ国籍を取得することになったら日本国籍を放棄しなければいけません。そうすると「外国人」として日本に入国するのが面倒になったり日本で仕事をするのにビザが必要になったりするので現状は永住権に留めて日本国籍とカナダ永住権のいいとこどりをする日本人が多いらしい。まあそりゃそうか。

永住権を取る一番のメリットはビザの心配をしなくていいことだね。仕事や学校といった明確な目的に基づいた細かい条件・期限が全部失くなるのでどこで何時間働こうが学校に行こうが自由です。国内の引っ越しは何の問題もないし、やっぱり別の国に滞在したくなっても大丈夫。更新単位である5年間のうち2年間を途切れ途切れでもいいんでカナダ国内で過ごせばまたその先5年分も更新できます。今までビザがあってもヒヤヒヤしていた海外旅行が一気にラクになる。カナダの空港ではPRカードがあればカナダのパスポートがある人たちと一緒に並んで自動チェック機でサクっと入国できちゃいます。※COPR後PRカードが出るまでは旅行は我慢しましょう。

永住権が取れたらまずは、今まで外国人で登録していた「9」で始まるSIN (Social Insurance Number)を変える手続きをします。所得や税金関係を管理する番号だね。久しぶりのSinclare CentreにパスポートとCOPRを持って行って5分で完了。昔はプラスチックのSINカードが発行されてたんですが2014年に廃止になったのでただの紙切れを渡されるだけです。無くさないように!この新しいSINを雇用主に報告します。個人情報なので雇用主以外に教えることはないです。あと銀行にも一応連絡しておく。

わたしが永住権を取る上で楽しみだったことの一つが、MSP (Medical Service Plan=国民健康保険)のPremium Assistanceを受けられることです。年々値上がりして最近は月75ドル払っていたのだが、実はこれはカナダ人では外国人と大金持ちしか払っていない満額レートで、その他庶民は前年度の所得に応じて払える額を払っているのです。わたしのような貧乏人はカナダ人/永住者ならなんと月額無料。月額無料なのに診療も入院もタダっていったいどうなってるのかはわからないが、ありがたいので申し込んでおく。ちょうど所得を証明するT4(源泉徴収票)が出たので簡単な書類を書いて郵送しました。月々75ドル浮くと本当に助かる…。【訂正】MSPのPremium Assistanceは12ヶ月以上永住権か市民権を持ちつつBC州に居住した市民を対象に前年度の所得で計算、ということでわたしは来年までは全額払い続けなければいけないらしいです。ああぬか喜び…。それからビザの更新のときはただコピーを送っただけで済んだのですが、永住権を取った今回はPRカードを持ってICBC免許センターで更新して下さいとの手紙も来た。

Premium Assistanceの対象外でもビザの期限やSINが変わったらMSPにはかならず連絡しましょう。

さらに楽しみだったのは職業/語学研修!カナダに移民するのはわたしのようにすでに国内にいてムキになって永住権を取る者もいれば、家族や仕事の事情でなんとなくたどり着いてしまった人や難民もいるわけです。社会の新メンバーとして受け入れた以上はちゃんと生活して仕事して納税してもらわないとマズいので、カナダ政府がさまざまな無料サポートを用意しています。まず公用語の英語(フランス語)に不安がある人は無料で語学学校に通うことが出来ます。同時に住宅の探し方や銀行口座の開き方、医療機関の紹介なども行っているようです。外国から引っ越してきたばかりでもさみしくないようにコミュニティの交流イベントなんかもあります。immigrant settlement service (住んでいる地域) とかでググるといろいろ出るよ。バンクーバー公立図書館の掲示板もチェック。


現地での職歴もツテもないとなると仕事探しは簡単ではないけれど、それも強力バックアップがあるから心強い。今後詳しく書く予定ですがわたしはいま絶賛就活中で、政府が出資している職業訓練プログラムにお世話になっております。こちらではキャリアアップを目指して大学や短大に戻る社会人が多いですが、その学費も永住権があれば留学生料金ではなくカナダ人と同じ値段が適用され奨学金も組める。場合によってはトレーニングや資格取得の料金を政府が負担してくれることも。税金を納めているのがこんなに素晴らしい国だなんて幸せすぎる…面倒を見てもらっている分がんばって働かなければ。

永住権とはいわば自由になれる切符のようなものです。わたしにとっては過去5年を捧げてやっと手に入れた勲章でもあります。これを持ってCanadian dreamを叶えるんだ!

2017/01/17

BCPNPで永住権を取るの巻⑥完結編!悲願の永住権獲得


【追記】この記事は2017年に書いた個人的な体験談です。その後永住権のルールは大幅に変わりました。最新の情報を移民局の公式ホームページで確認してください。https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship.html


前回までのお話はこちら→
BCPNPで永住権を取るの巻①ノミネートまで
BCPNPで永住権を取るの巻②Flag Pole
BCPNPで永住権を取る③ノミネート後にレイオフされた 
BCPNPで永住権を取るの巻④Flag Pole失敗とリベンジ  
BCPNPで永住権を取るの巻⑤CICアプリケーション後



2012年ワーホリで初上陸してから5年、BC州ノミネーションプログラムを利用し実際に永住権に応募してからは2年と3ヶ月。2017年1月14日、わたしchihirousagiはついにカナダの永住権を取得しました。

最終段階のタイムライン


2016年

9月27日 オンラインで申請していたBOWPが郵送で届く
12月23日 PPRメールがついに来た!最高のクリスマスプレゼント。粋なはからい。
12月23日 彼と家族で旅行へ出発。笑
12月27日 最後の書類提出
Final requestとのことで、指定された書類をオタワに送付。
  1. ビザ免除国の日本国籍なのでパスポートの写真が入ったページのコピー(今まで何回送ったと思ってんだよ…)。国によってはパスポート原本を送るらしい。こんな大切なものをカナダのいいかげんな郵便で送るとかおそろしいな。
  2. 証明写真を2枚、これはPRカードに使うのだろう。いつも通り近所のLondon Drugsで。
  3. メールに添付されていたしょぼいフォームを印刷し名前と現住所など基本的な情報を書き込む。
  4. 返信用のCanada PostのXpress postの封筒。カナダ国内在住の場合は返信用の宛名は空欄のままにしておく。返信送料は本人負担。今まですでに申請料さんざん払ったのにまだ搾り取るか。
これらを大きな封筒にまとめて入れて送ります(当然ここでも送料)。と、その前に返信用Xpress postのトラッキングナンバーをメモしておきましょう。わたしは忘れた。送料だけで合わせて$21もかかったらしい(怒)

2017年

1月11日 Gckeyがアップデートされたとメール。


Final decision: This application has been approvedとなっている!これにて閉廷。

1月12日  COPR届いたか…?
宅配便の不在通知が入っていた。これはもしや!しかし再配達のないカナダでは翌日の午後以降自分で取りに行かなければならず、仕事が終わる頃には郵便局閉まるので土曜まで待つことに。

1月14日 ついにランディング
郵便局の開店時間ピッタリに封筒を受け取る。中身はもちろんCOPRだ!2枚同じものが入っていて、そのうち1枚にこないだ送った写真が貼ってある。サインするところがあるけどここはまだサインしちゃだめだぞ!これを持って国境へ行くと全ての手続きが完了することになる。いよいよここまで来た…真っ先にセビくんを電話で起こし自分はとりあえずヨガへ笑。今日という日は自分史に残る日になるぞ。 そんな時こそ気を落ち着けてナマステ。
過去3回は電車とバスを乗り継いで国境のPoint Robertsに行ったのだが、今回はなんと最近教習所を卒業したばかりのセビくんが運転してくれるという。しかし仮免(L)なのでフル免の監督者が必要で、セビ母まで片道1時間強の旅に付いてきてくれた。【追記】後からよく考えたらわたしも一応25歳以上でBCのフルのライセンスを持っているので監督者になれるんだった笑。30分ほど走ったところでふと書類のファイルが気になり、まさか忘れ物とか…とチェックしたところ、ない。ビザがない。まさに顔面蒼白で「なーい!」と正直に申告。Uターンして家に取りに帰ることに。気まずすぎてすっかりちいちゃくなったわたしを元気づけるために二人がおもしろいことを言ったりやったりしてくれた。なんかほんとすんません。ここで確認しておきますが、ランディングの時は
  1. COPR(2枚)
  2. パスポート
  3. 今現在のステータスを証明するもの(=ビザ) 
  4. 現住所が書いてある公的書類。運転免許か、銀行やMSPが送ってきたステートメント等
この4つは絶対に忘れちゃだめ!まさか自分に限ってと思ったらこのザマですわ。仕事をしている証拠として一応契約書や直近5回分の給与明細も持ってったのにこれは使わなかった。「一応」アイテムに気を取られ「必須」アイテムを忘れるドジなわたし…。まあ途中で気づいたからいいけどさ。
気を取り直してまた南を目指す。手続きの待ち時間がどれくらいになるかわからないのでママには車の中で待ってもらうことにしたのだが、国境のオフィスの駐車場に停めるとなんかめんどいことになりそうなので近くの公園に停めて少し歩くことに。時刻は夕方5時、気温は氷点下3度くらいか。まずはアメリカ側のオフィスで出国手続き。Flagpoleですと伝える。相変わらずここのオフィサーはとてもフレンドリーでしばしどーでもいい世間話などして書類をもらう。次にカナダ側のオフィスへ。徒歩の我らはストップサインの手前で待ち、係員が手で合図したらまたflagpoleですと言う。武器やドラッグを持っていないか形式的に聞かれる。国籍によらず同行者も必ずパスポートを携行しましょう。セビはカナダ国籍。中に通されると誰も並んでないぞ!やったね。すぐにカウンターに呼ばれ例の必須書類を求められる。犯罪を犯したり入国拒否されたことがあるかと、depanedent(扶養者)がいるかどうかを今一度オフィサーと一緒に確認しCOPRにサインをする。追加の質問や書類はとくになし。ちょっと座って待っててと言われ5分後にはまた呼ばれ、COPRの自分用控えをホッチキスしたパスポートを返された。永住権獲得にあたり今持っているビザは不要になるので没収とのこと、PRカードは3ヶ月以内に郵送されること、MSPやSINの更新が必要なことなどプリントに沿って軽い説明があり、最後にそっけなくコングラチュレーションと言われた時には思わずうわーーーーーんと声をあげて嬉し泣きしてしまった。セビくんと熱い抱擁! 長い、長い自分との戦いに勝った瞬間。今日からわたしは自由だ。自分で勝ち取った自由だ。この日を一生忘れない。

手続きは土曜の夕方でも車から少し歩いたりしたの含めて30分もかからなかった。ランディング(Flagpole)するのはこのPoint Robertsじゃなくてもどこでもいいんですがここは割と穴場的なスポットらしく今まで混んでるの見たことないのでおすすめだよ。バンクーバーから近いし、普通のバスで行けるし 。→行き方はこちらの記事参照

永住権取得にかかった費用一覧

(覚えてる限り)
2014年夏から2017年冬にかけて申請した当時の値段です

BCPNP(州レベルでノミネートされるまで)

大学の卒業証明書の英訳を日本から取り寄せ $54
IELTS受験料 $295
BCPNP 申請料 $550


CIC(連邦レベルで移民を完了するまで)

戸籍謄本を世田谷区役所から取り寄せ $50くらいだったか
取り寄せた戸籍謄本の翻訳、日本国領事館にて $12
指紋採取と無犯罪証明書 Global fingerprinting servicesにて $21
PR申請料 $550
健康診断受診料 $305
RPRF $490


審査中のワークパーミット申請料

永住権が確定するまでは途切れずビザを保持する義務があり、自動更新されないので自力で申請しその都度申請料がかかります。
2015年5月19日〜2015年9月15日 Closed work permit for A company $385
2015年9月11日〜2016年12月10日 Closed work permit for B company $385
2016年9月27日〜2017年9月27日 BOWP $255

雑費

証明写真代、ペーパーアプリケーションなので速達や追跡番号オプションをつけた送料、プリンターを持ってなかったので図書館で印刷費、ビザ更新のため国境に3回(うち1回失敗)行った交通費等 $200(全然わからないので適当)


合計 $3552

えっ?!高くね?計算が本当に苦手な上にきちんと記録を取っておらず、むりやり遠い記憶を発掘しているので間違っている可能性もあります。わたしはノミネート後一度仕事をクビになっているのでワークパーミットの申請費が一回余分にかかっている上に、そこでタイムロスしたせいで時間切れになりもう一回更新しているのでこれが痛かったんだな。今はオンラインのエクスプレスエントリーが主流なので手持ちのビザが切れる前に移民完了してしまう人が多いんじゃないでしょうか。あとオンライン申請ということは印刷代や追跡番号付きの郵送料もこんなにかからないはず。それでもプリンター/スキャナーは絶対に持っていたほうがいいです。買ってもどうせ安いし。

ほとんどの費用はクレジットカードで支払いをします。永住権を考えるにせよ関係ないにせよ、海外に引っ越す前に年会費無料のものでいいのでなるべくたくさんカードを作っておくようにしよう。わたしはカナダのカードも持ってるんですがまだクレジットヒストリーがないため限度額が子供の小遣いくらいで、高額な申請料の前では歯が立たないのでした。

永住権取得にかかった時間

2014年夏から2017年冬にかけて申請した当時の、BCPNP  Entry Level and Semi Skilled Worker Class (NOT Express Entry)の待ち時間です

2年3ヶ月でした。ひとつのスポンサー企業でフルタイム就労を維持しBCPNPに応募資格が出てくるのが9ヶ月目(これはカウントしない)、PNP応募からノミネートされるまでが約6ヶ月間。これは平均より早いと思う。その後CICの書類を全部揃えるのに2ヶ月くらいかかってしまった。やっと送ったと思ったらクレジットカード情報の手違いにより返送され、9月に即再送してからCOPRまでがちょうど当時の公式発表の通り15ヶ月強でした。おおむねcanadavisa.comのフォーラムの仲間たちと同じペースで平均的な待ち時間だったらしい。作成や取り寄せにすごく時間がかかる書類もあるので、請求が来てからあわてて集めるのではなく次に何が必要なのか調べてある程度先に準備しておけばもっと早く永住権もらえたかもとは思います。まあ焦らないでも指示に従えばいつかは次の返事が来るんですが、永住権の募集要項はクラスによらず大幅な改定が頻繁に起こり、調べたらeligibleだったから申し込もうと準備していたのに翌月から急に無理に、みたいな事態もありうるのでそういう意味ではスピード感は大事な気もする。常に最新の情報をチェックしよう。PNPの場合ノミネートさえされればあとはまず永住権確実と言われているようです。ノミネートまでが勝負。今はPNPもけっこう厳しいみたいだけど…。

移民する方法はPNP以外にもたくさんあります。州によっても制度が違う。カナダに残りたいと決めた時から「結婚したら」とさんざん言われたけど、今まで事あるごとに男の子に助けてもらって生きてきたわたしがここでもそれをやってしまったらこれから先ずっと自分のことを好きになれないだろうと思い、ひとりでビジネス移民することにしたのでした。前の職場でカナダ人彼氏とコモンローで移民しようと思っていいところまで行ったのに結局別れたため棄却され無念の帰国という子を見て、やっぱりわたしは正しかったと思ったね。彼女含め知ってる限りで永住権諦めた子が…5人くらいはいる。理由は主にスポンサーがいい加減だった(わたしだって同じスポンサーだったけど徹底的にしつこく攻めた)、リサーチが足りなかった、タイミングが悪かった、です。つまり本当に信頼できるスポンサーを見つけ、できればコンサルタントを雇い、あとは運が良ければ永住権のチャンスはあるということです。

お金が無くてコンサルタントを使えなかったせいで余計な苦労ばかりだったけど、こうして振り返ってみると学んだこともたくさんあるように思う。なかなか動いてくれない上司にグイグイ催促したり、膨大な募集要項を読み解いたり、読んでもわからなくてCICに直接電話したり、IELTSのために猛勉強したり、ライティングの勉強がさっそく役に立ってビジネスメールをたくさん書いたり。そして何より、全部自分でやり遂げたという自信を手に入れたのが一番の収穫でした。わたし強くなったなあ。

煩雑な手続きには手を焼いたけど、最もつらかったのは何があっても絶対に仕事を辞められないことでした。就労ビザは基本的に雇用主指定の専属契約で、ビジネス移民の場合雇用主と一緒に永住権に申し込むので辞めた時点で応募資格がなくなる。ワーホリで最初にファストフードを選んでしまったばかりに5年間この業界に囚われることになってしまいました。飲食っていうかファストフードはやっぱりカナダでもブラックで、納得いかないことばかりだった。わたしはもう昔みたいに納得いかないことを我慢したりしないけど、クビになったら帰国するしかないので黙って働いた。悔しくてよくウォークイン冷蔵庫の中で泣いたりしたな…。レストランと違ってチップが出ないので給料は最低時給きっかりのみで、副業は許されなかった。同僚は高校生と主婦ばかりでみんなすぐにネをあげて辞めていった。毎日へとへとにくたびれて油まみれでゴミ捨て場に向かうたび、あと何度これをやったら自由になれるのかと途方に暮れたよ。冷静に考えるとキツすぎるので機械のように身体だけ動かして頭では全然違うことを考えるようにした。

そんなわけで20代の半分を皿洗いやドブさらいに費やしてしまいましたが、これからは政治家と警察官以外の何にでもなれる。さて、何をしようか。今年は忙しくなりそうです。幸せになる準備は整った。chihirousagi第三章、始動!



この一大プロジェクトを通してたくさんの善意に触れました。いつも気にかけてくれた友人、くじけそうなときに温かいコメントで励ましてくれたブログ・SNSの名前も知らない仲間たち、どんなことがあっても絶対にわたしの成功を疑わずついてきてくれたセビくんに感謝します。そして、まだ何者でもないわたしを社会のメンバーに加えてくれたカナダにありがとう。


2016/12/09

Baby it's cold outside いとをかし冬

月曜の朝「ベイビー、雪だよ!見てごらん」とセビくんに起こされてメガネをかけると…



こんな光景が広がっていました。いつもは目覚めの悪いわたしも飛び起きて武装し、転がるように庭に降りた。


まるで宇宙に来たみたいに静かだ。雪が音を吸収するんだろうか?
※うしろにある宇宙船のようなものはルームメイトのチャリ坊がどっかからもらってきて改築したトレーラーハウスで、猫と遊ぶスペースとなっております。

冷えた空気を勢いよく吸い込むと、子供の頃駄菓子屋のアイスケースの引き戸を開けた時の味がした。バンクーバーではこうしてわざわざブログに書くくらい雪が珍しく、毎冬だいたい一回ずつちょびっと降るんですが、ここまでまとまった降雪は覚えている限りでは4年ぶりくらいかも。というわけでカナダにいるくせに雪ビギナーなVancouverites(NYなら「ニューヨーカー」、バンクーバーなら「バンクーバライト」)は毎度のことながら大混乱。バスや電車は完全にストップし、交通事故は多発し、ちょうど期末試験期間の大学は軒並み休講、本気の雪国出身者は「こんな程度雪とは呼べない」と憤慨、いう非常事態に。わたしは去年ゆっちが来たときに買ったスノーブーツを履いて普段通りテクテクと飲食店の仕事に向かったのですがビックリするくらいお客さんが来なかったねー。仕方ないので同僚と座ってコーヒー飲みながら外の様子を眺めて、閉店時間に帰る。この前ヒマすぎて勝手に早く店じまいしたらyelpにボロクソ書かれたので閉店時間までは帰れない笑。チッ。

記録的な降水量に見舞われ晴れの日が全くなかった秋から一転、ギラギラ太陽が積雪に反射してサングラス必須の一週間でした。週末にかけてさらなる降雪。バンクーバー国際空港発の飛行機も欠航が目立ったそう。年末大丈夫かなあ。まだ永住権の返事来てないですがもういつ来てもおかしくない状態ということで、ちょっと早めの自分へのご褒美と思って3週間ほど有給休暇を取ることにしました。22日で仕事納め。Vacation pay??何回説明してもらってもイマイチ仕組みがわかんないんだけど、どうやら毎月給料の一部を天引きされていてそれを長期休暇取りたい時に返してもらえるみたいな制度があって、初めて意識的に使ってみる。クリスマスは大好きな人みんなに会って美味しいものを食べて、年始にかけては2013年のNYぶりの海外旅行をするぞ!わーいわーい。

しかしその前にギフトショッピングを済ませなければ…。憂鬱だ。職場のクリスマス会に、シェアハウスの会に、彼に、彼の家族ひとりひとりに、それぞれプレゼントを用意してしかもYouTubeのチュートリアル見ながら自分でラッピングする。この時期宅配便は激混みなのでネットショッピングはもう手遅れで、やはり激混みのデパートに出かけてそれなりに気の利いたアイテムをできるだけ安価で仕入れて来なければならない。贈り物をするのは好きだし得意なほうだと自負しているけど、東京みたいに「ちょっとした」物が手に入る店がないもんだからひたすらストレスが溜まる。ポチ袋に現金入れて渡すだけの日本の正月がどんなにラクだったか…。ああそうだポットラックパーティの料理も考えなきゃなんだ。酒屋が閉まるからお酒も多めに買っておかなきゃ。彼の親戚に会うからセクシーでも攻撃的でもない服を用意しなきゃ。もう来年からクリスマスこそ海外逃亡したい。



雪があると夜になってもはっきり景色がわかるくらいに明るい。手を繋いで散歩に出かけようか。わたしは『冬のオペラグラス』を歌う。日本語がわからないきみは聞こえたままに真似して歌う。下手くそだなあ。雪がふたりの声を吸い取った。

2016/11/01

Itchy Thump 花粉症?に苦しむの巻

サンクスギビングのすこし後から突如ひどい目のかゆみに襲われ、コンタクトレンズを着けることができなくなった。掻いちゃダメ!とわかっているのにかゆくてかゆくて、もうたまらんー。アイスパックをあてると少しマシみたい。でも寝ている間に掻いてるっぽくて朝になるとかゆくてさらに痛い。ウサギのように真っ赤な目。目の周りの皮膚もウロコ状に荒れて、もうめちゃくちゃだー。アイメイクもお休みですっぴんメガネの日々。

というかちょっとは眉毛を整えなさいよ

病院に行くのがめんどくさいので自己診断。目やには全然ないということはpinkeyeなどのinfectionではなさそう。pinkeyeinfectionも日本語訳がわからない(いま調べたらそれぞれ結膜炎と感染症?らしい)。英英辞書で覚えたり、他の人に聞いて直接新しい言葉を覚えるから日本語訳がわからない単語が多い。英和辞書はそういう時に便利なのだな。

多分なにかのアレルギーなので薬局に行ってアイボン的なものとアレルギー対応目薬を買って使ってみたけどぜーんぜん効かない。パニクってpinkeye用の目薬まで買ってみたけどこれもぜーんぜん効かない。もしかして使い捨てコンタクトレンズの扱いに問題があったのかなあ…。どんどんひどくなって目を開けているのが辛いので結局医者にかかることにー。MSP(カナダの国保)入ってて医療費かからないんだからとっとと病院行けばいいんだけど、なんせ待つからめんどいんだもん。あと、ファミリードクターいないから近所のウォークイン行くんだけどそこのドクターがなんか感じ悪くて嫌いなのもある。わたしも移民するんだしいい加減ファミリードクター探さなきゃな。こちらでは目がかゆくてもお腹が痛くても眼科や内科と専門のところに行くのではなくて、歯科以外は全部一個のクリニックで診てもらう。そこで必要と判断されれば専門医への紹介状を書いてもらって、またアポを取って…と回りくどいシステム。ウォークインというのは基本予約なしで誰でも診てもらえる診療所で、ファミリードクターというのはかかりつけ医のこと。このファミリードクターを探すのはそう簡単ではなくて、あちこち電話して新患を受け付けているか聞かないといけないらしい。身体に関する心配事をなんでも話して、長期で健康ヒストリーを一括管理してもらうので人柄や相性も大事だという。オカマの友達は<本人がゲイの医師>に絞ってファミリードクターを探したみたい笑。下半身の話題はデリケートだもんね。

何時間待つかと覚悟して行きつけのクリニックの開店待ちをすると、雨の水曜の待合室はガラガラですぐ診てもらえた。やったぜ。「目が超かゆいんですけどアレルギーですかね?」と聞くとやっぱり「目やにはある?」と聞かれた。事前に調べておいたところによると目やには英語で、学術的にはeye mucusと言ったり、口語的にはeye booger(目くそ)と言ったりするようですがドクターはgooと言っていた。Do you get thick goo too?だっけか。このgooっていうのはなんとも説明しづらいんだけど…ほらアレよ、ネチネチドロドロした粘度の高いスライム的なもの?カスタード的なスタッフィングやドーナッツに乗ってるアイシングなど、お菓子の質感を形容するのによくgooeyと言ったりするんですが目やににも使っちゃうのね。この-yという接尾辞が便利で、いろんな言葉にひっつけることで<っぽい>みたいな意味で形容詞化できちゃう。目の症状についてもwatery=水っぽい=涙目と説明したよ。

一応目の中を見てもらったけど特に目立った傷とかもないし、両目同時期に急に炎症が始まり、目やにが全然ないならまあまずアレルギーでしょうとのこと。最近洗濯洗剤とかコスメとか変えた?まつエクとかした?と言うけどとくに心当たりはない。ていうか肌荒れとか虫刺されっぽい痒みとか起こるとカナダ人は真っ先に洗剤変えた?と聞いてくるんだけどそんなに洗剤って有害なのか?

今までとくに花粉症を意識したことはなかったんだけど、思いつくのはそれくらいしかない。季節が移り変わって治るといいけど。


目薬と、目の周りに使える軟膏を処方してもらった。薬代は保険が効かず実費なのだが、た…たけえー!$50くらいしたんですけど?!びっくりして内訳を聞くとこの2.5mlのちーっちゃい目薬が$40近くするらしい。トホホ。これで効かなかったらホトケのちい様も怒るぞ!一日に一回点眼すればいいって言われたけど一回でいいわけないやんと半信半疑で使ってみたらこれがむっちゃ効く。すっと充血がひいて夜まで快適。薬局にある目薬全種類コンプリートする勢いで買い漁ってたのはいったい何だったんだ。

というわけでどこか悪い時は薬局で焦って散財するより病院に行きましょう。お医者さんは超効く薬を隠し持っている。ていうかこういう事今までにも何度もあったじゃん…ちょっとは学ぼうよ自分…

2016/10/11

Happy Thanksgiving 感謝祭2016

今年のカナダのサンクスギビングは10月10日でした。三連休フルで休みをもらってのーんびり。去年は友達のシャナちゃんの家に集まったので、うちのシェアハウスでの晩餐会は二年ぶり。

本館と、裏庭に勝手に建てたのでたまに警察とモメている別館を合わせて10人、プラスフェレット二匹猫二匹のルームメイトのうち、二人が一流フレンチレストランの現役シェフということで期待高まります。前日朝まで遊んでたから起きてくれるかなーとちょっと心配であったが迎え酒パワーでがんばってくれた。シェ・クレムとシェ・ピエール、ありがとうー。


キッチンで集中する彼らの邪魔をしてはいけないのでわたしと恋人のセビは2年前と同じようにグランビルアイランドでお惣菜を買ってきて差し入れ。彼ががんばってシャックした生牡蠣と、数種のオリーブ、ボッコンチーニチーズがのマリネが大人気でよかったよかった。


巨大なターキー様!このカリフラワー丸焼き(別に焼いてターキーの横にもってきた)おもしろいな。大人数のときにぴったりね。他に付け合せは定番のポテトピュレ、グリーンピースとベーコン、キャラメライズド人参などでした。ターキーのお腹に入れて肉汁をたっぷり吸わせるスタッフィングはインスタントじゃなくて、トーストしたバゲットの角切り、香味野菜、胡桃、桃、あとは企業秘密らしい笑。グレービーソースは大量のスターチでぼってぼてに白っぽくなったやつが普通だけど、今回は少し澄んでいてコンソメスープみたいなかんじで、マッシュルームやハーブも入ってすごく上品な風味。ターキーとは思えないほどしっとりした肉質に即座に染み込んでもう最高だー!さすがにプロはすごい…。うちには他にプロの塗装業、音響、大工、DJ、車の整備士、科学者、旅行エージェントなどがいるのでだいたいのことは外注せずにDIYでやってしまう。




10人の住人とセビくん、一番仲良しの友達ヘイディとビルも来て総勢13人。家中のテーブルと椅子をかき集める。普段はみんなバラバラのスケジュールで生活しているので全員揃って食事をするのはたぶん初めて。壮観!美味しくて楽しくてうれしくて夢のような時間でした。ワインとウイスキーが何本開くやら。

この家に住んであっという間に4年。OG、OBなんかには「まだあそこに住んでるのか」と呆れられる。こないだ大家ニコと大喧嘩して、もう出ていく!今月な!と宣言して物件探ししたものの、結局金銭面で現実的でないこととニコとの話し合いで情に流されたせいで延期に。今までもいろいろあったけど本気で引っ越しを考えたのはそれが初めてだった。空っぽになった自分の部屋を想像しただけでつらくて毎日泣いたよ…。ニコも泣いてた。泣くほどつらいなら留まればいいだけ。だから引っ越しやめた。

この4年間でたくさんのルームメイトやその仲間が出入りした。セビくんとは一緒に住んだことはないけれど、彼はもともとわたしの前にわたしの部屋に住んでいた元住人である。(出会ったのは全然別の場所。ものすごい偶然。)この前、元ルームメイトがハウスパーティがきっかけで知り合った彼女と結婚した。ビザが切れて故郷のフランスに戻った別のカップルも結婚した。一時期うちのカウチに居候していて今はわたしの仕事のボスのピェリックくんはもうすぐパパになるそうだ。ビルは4年付き合ったヘイディのために実はもう婚約指輪を用意している。

飲んで騒いでソファでダラダラした青春時代にはいつか終わりが来る。就職したり結婚したり、単にプライバシーゼロの生活に嫌気がさして去っていった幾多の人々。ちゃんと時系列順にメモしておけばよかった!初期のメンバーで残っているのはニコとわたしの二人だけ。暗い幼少期を経てカナダに逃げてきた移民同士、ユートピア的な疑似家族に依存してしまうのは自然なことのように思われる。一時期は恋愛関係になったこともあったけど、いつからか互いにブラザー、シスターと呼び合うようになったね。いま、再開発で周りの家がどんどん立ち退きになっている。この家がなくなる日もそう遠くはないだろう。今夜は躁うつ気味のニコがたくさん笑っていたのを見てうれしかった。わたしたち、しあわせになれるよきっと。

ところで、ホルモン剤を投与されて無理やり大きくなったターキーを食べると急激な眠気に襲われる現象をTurkey comaと呼んだりする(こええよ!)。いつでも寝落ちできるように全員でリビングに移動。デザートを食べながらB級映画の話で盛り上がる。わたしはけっこうこのジャンルに強いつもりでいたんだがみんなのほうが詳しくてぐぬぬ…。カナダに来て驚いたことの一つが、外国人はごく普通の大衆のシネフィル偏差値が異様に高いということ。別に映画ファンを自称しているわけでもない人たちがとんでもない本数を観ている。話の流れでSharknadoとかいうドイヒー映画の話になり、それをみんなで観ることに。もう本当にお粗末でわたしは10分経たずに死亡。みんな必死にチイチイ起きて!今いいところ!と声をかけてくれていたらしいがなーんにも覚えてない。しかもこのSharknado、なんと3まであるらしい。3では竜巻に乗ったサメが宇宙に行くらしい…勘弁してくれー笑

翌朝は昼過ぎに起きてみんなでシーザー(カナダ生まれのトマトのカクテル)を飲みながら片付けをして、カウチに戻ってまたどうでもいい映画を観た。今度は一家全員で旅行に行きたい。大人になってしまう前の最後のひとときを目と心に焼き付ける。

2016/09/27

Yoga Hosersとカナダのステレオタイプ

アメリカはニュージャージーの出身でVFS(Vancouver Film School)に通い、放課後はもっぱらインディ系レンタルビデオショップの老舗Black Dog Videoでお宝を漁っていたというバンクーバーゆかりの映画人ケビン・スミスの新作が発表された。(彼について以前書いた記事はこちら)実の娘のハーレークイン・スミス(本名!)と、ジョニー・デップの娘のリリー=ローズ・デップが演じるカナダの女子高生二人組が、得意のヨガを駆使してナチスと戦うというキテレツなお話。アメリカ各地でプレミアをやっていて、9月一般公開と言われているのでカナダでももうすぐ見られるのかな?

地理的には隣人のカナダとアメリカはどちらも国土が果てしなく広く、基本的には英語を話という点は共通でも、知れば知る程文化が全然違う。どちらも愛国心が強くお互いのステレオタイプをいじるのが大好き。簡単にいえばカナダ人はアメリカ人を馬鹿だと思っていて、アメリカ人はカナダ人を田舎者だと思っている笑。予告編を見る限りYoga Hosersはよくユーチューバーが紹介しているカナダ人あるあるネタの劇場版みたいな作品だ。この動画の最初から順に解説すると、


  • まず冒頭のI'm talking アブート your entire generation. と聞こえるのはaboutのこと。カナダ訛りでアブートと発音する、とよく言うけど聞いたことない。よっぽど田舎の人は言うのかな? (実際にアブート言う人の例 https://www.youtube.com/watch?v=8YTGeIq4pSI この人の英語すごく聞き取りやすい。カナダ人は田舎者なので基本的にゆっくり話す。) サウスパークでネタにされたのをきっかけに一気に広まった説。
  • 「先生、『現実世界』なんてここにはないんですよ」「カナダですから」
  • 「あーら、ルルさんとレモンさん」→バンクーバー発のヨガウェアブランド、lululemonから。日本からは撤退したものの最近また買えるようになったと聞いた。ヨガはカナダ、とくにバンクーバーでは流行を通り越しもはや常識。
  • 「マリファナでハイなのか?」(この台詞を言ってるの誰だかわかるかな?カメオ出演)カナダ人は大麻が大好き、というイメージはバンクーバー出身の大人気コメディアン、セス・ローゲンのせいもあるかな?
  • 「Sorry!」カナダ人はよく謝る。議論ですぐに折れるとかそういうことじゃなくて、日常生活のちょっとしたことにスミマセンスミマセンとよく謝る。こちらでの友達は移民とカナダ人の半々なのでこれは顕著に感じる。フランス人とか言い訳ばっかで絶っ対謝らないもんな。わたしももちろん謝らないほうの移民。カナダ人によく謝られる笑。こないだ観た大人向けアニメ『Sausage Party』(祝・日本公開決定)にもこのネタが出てきたのでこれから観る人は注目。


  • 主人公二人がバイトしているコンビニの名前がEh-2-ZED。A-to-Z(なんでも揃う)のもじり。Eh?エィ?というのは最も典型的なカナダ訛りで、「Right? せやろ?」または「Right. せやな。」みたいなニュアンスの相槌。同意するときなどは「ヤァ、エィ?(ほんまそれ)」。これはからかわれても仕方ないくらいに本当にみーんな言うので、しばらくカナダ人といると自然にうつる。さらにZEDゼッドというのはカナダ人が発音する「Z」のこと。アメリカの標準英語ではズィーと発音する。
  • Sorry about(アブート) that連発。
  • レジカウンターのうしろに置いてあるのはタバコ、ではなくメープルシロップ(これはさすがにギャグだよ)。カナダといえばメープルシロップですが日本で買うのと同じくらい高価なのでわたしは滅多に買わない。カナダ人必須アイテムのベーコンにかけるとあまじょっぱくて美味。冷蔵庫に入れないとすぐ腐る。
  • ナチをやっつける武器はアイスホッケーのスティック。ホッケーを応援するのは国民の義務。
  • ハーレークインのセリフ、I'm not even supposed to be here today! は『Clerks』の決め台詞。
  • タイトルのHoserはカナダ由来のスラングでLoser、Idiotみたいな意味。

他にもカナダでしか使わない独特の単語は山程ある。こういうのも映画の本編に出てきたら面白いな。

WashroomBathoom お手洗い わたしはクセでなんとなく今もバスルームって言ってる。
PopSoda コークやルートビアなどの炭酸飲料。バイト先でSodaくださいとか言われると「お、アメリカのどこから来たんですか?」っと話が盛り上がる。
Tuqueトゥーク。ニット帽のこと。トゥーク以外の言い方わからん。ビーニー?
Homo(genized) milk ホモミルク。これカナダだけなの?!3.25%牛乳のこと。
Housecoat これもカナダだけなの?バスローブのこと。
Double-Double ダボダボ。砂糖2ミルク2のコーヒーのこと。国民的コーヒーチェーンTim Hortons通称Timmyのみならず国内ならどこでも使える呪文。カナダ人コーヒー好きすぎ。
Runners スニーカーのこと。
Loonie, Toonie それぞれ1ドル硬貨、2ドル硬貨のこと。カナダでは札は5ドルから。
Mickey フラスクサイズ(375ml)のハードリカーのこと。本当に寒い地域ではロシア人のごとく携帯するのだろうか。ああバンクーバー人でもそういえばスノボ行くときとかポケットに入れてるわ。


地域や社会的階層によって文化やアクセントは異なるし、移民も多いし、ていうかフランス語圏もあるカナダだけど、全土に通じる「カナダルール」はまあこんなところかな。テレビや映画で見慣れてるつもりでもやっぱアメリカの人と話すと同じ英語でも全然違うなって思う。

2016/09/08

BCPNPで永住権を取るの巻⑤CICアプリケーション後

この記事は2016年に書いた個人的な験談です。その後永住権のルールは大幅に変わりました。最新の情報を移民局の公式ホームページで確認してください。https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship.html

前回までのお話はこちら→
BCPNPで永住権を取るの巻①ノミネートまで
BCPNPで永住権を取るの巻②Flag Pole
BCPNPで永住権を取る③ノミネート後にレイオフされた 
BCPNPで永住権を取るの巻④Flag Pole失敗とリベンジ



2014年の夏に永住権取得を思い立ってから2年、まだ待ってます。さすがに待ちくたびれた…ぜえぜえ。BCPNPノミネートは早かったものの、ノミネートされてから請求すればいいやと思っていた日本の警察証明を取り寄せるのに2ヶ月くらい時間がかかったことと、その後の移民局への応募段階で申請料を払おうと思ったクレジットカードが止まっていたせいでさらに3ヶ月ロスしたのが非常に痛かった。これがなかったら今頃もう移民完了していたかもしれないのに…。これまでのタイムラインだとCICが書類を受け取ってから丸1年後=わたしの場合2016年9月までにPPRが来るのが普通だったみたいだけど、このところはとくに審査が遅れているとのこと。今はExpress Entryが主流だからこんなに待つ人いないよね。でもわたしが応募した当時は他に選択肢が無かったのです。

各州のPNPにノミネートされた後カナダ移民局に永住権申請する段階を、CICレベルとかFederalレベルとか呼びます。ノミネーションがあれば永住権に至る確率はほぼ100%らしいですが、完璧に全部の書類が揃い安全な人物だと証明されるまではずーっと待たなければいけない。同時にその待ち時間の繋ぎのビザを自力で更新する必要があります。ノミネートされた州から転居できず、転職も不可。ひたすら現状維持で待つのみ。

PNPの申請はどっさり申請書類を出してしまえばあとはイエスかノーの返事を待つだけですが、CICレベルではいくつか段階を踏んで審査が進んでいくことになります。この後なにが起こるのか、いつそれが起こるのかは公式な説明がないので、掲示板などの情報がたより。同じ時期に応募した仲間たちがリアルタイムでどんどん状況をアップデートするので自分は一人じゃない!と思えるよ。AOR, PPR, RPRFなどここで当然のようにみんなが使っている略語の解説はこちら Immigration Acronyms

以下はBCPNP ELSSのinland applicant, paper based application (NOT Express Entry)のわたしのタイムラインです。

CICレベル タイムライン

2015年

4月8日 前年10月の応募から6ヶ月でBCPNP ノミネート
6月 オーナーが廃業したために仕事をクビになる
6月 federalアプリケーションが指定のVO、シドニーに到着
8月末  新しい仕事を見つける。PNPに報告し再審査(1日で完了)
9月初旬 PNPからのサポートレターを持って国境に行くもワーク取得失敗
9月8日 さらに申請料が引き落とせなかったためにアプリケーション郵送返却!
9月11日 国境リベンジ。新しい雇用主のためのクローズドワークパーミット取得、勤務開始
9月16日 再送したアプリケーションがシドニーに到着
12月18日 AORのemail

2016年

6月9日 一部書類再提出のリクエストと、RPRFの請求
永住権を取得するための最終的なFee $550の請求と、ここへきて書類の再提出依頼。IMM 5406 Additional Family Informationの父親の欄が空欄になっているので直せとのこと。家族全員の名前(英語+日本語表記)、誕生日、婚姻ステータス、現住所を書くフォームなのだが、わたしは母子家庭出身で父親がいない。当然誕生日や住所なんて知るはずもないし生きているかどうかもわからない。最初に提出する時にちゃんと問い合わせをして「わからないところは空欄でいいです」と言われ、そうしたのに何事か!と憤ったが、よく考えてみたら戸籍謄本に書いてあるので名前くらいはわかるのであった。日本にはBirth Certificate(出生証明書)が存在しないので戸籍謄本を取り寄せ在バンクーバー日本国総領事館で英語に翻訳してもらったもので代用する(自分で訳しても無効)。世田谷区役所から戸籍謄本を取るのにひどく手こずった。片親家庭は今時珍しくないはずなのに、未だにお役所の人はどこの家にもお父さんとお母さんがいて当然だと思っていてイレギュラーなことに対応できない。28にもなって母子家庭のせいで面倒が起こるとはね。とくにカナダはそういった多様性にとても敏感な国なのでこんなことを聞いてくるなんてがっかり。孤児の人とか、両親が複数人いる人とかどうするんだろう?
訂正した書類はネットからファイルをCase Specific Enquiryにアップロードするだけで再送できるはずなのだが何故かうちのパソコンからやるとエラーになるので郵便で送った。速達で$20もかかったのに、直後例の掲示板を読んでいて盛大に書き間違えていたことに気づく。空欄は全部N/A(=Not Applicable)と書かなきゃいけないんだ!フォームの冒頭に太字で書いてあるんだから読めや!空欄を全部埋めて父親の誕生日や住所のところもN/Aと書き直す。最初問い合わせした時に「空欄のままでいいです」と言われたのは完全に間違いだったね。こういうことは残念ながら非常によくあるので複数回問い合わせして違うオペレーターの意見を参照したほうがいいです。
6月23日 CSEでIMM5406送り直し
図書館からだとスムースに送れた。ネットで支払ったRPRFの領収書も添付。
6月30日 メディカルリクエストのemail
7月11日 健康診断受診
指定の医療機関リストに載っているクリニックで予約を取る。値段はまちまち。ホームページすらない所が多いので節約するなら一軒一軒電話で問い合わせなければならない。しかし!バンクーバーのブロガーさんで一番好きなoishiincanadaさんがまとめてくれています!ありがたやー!※どこも近年は値上げ傾向にあるのでご注意。どうせ数ヶ月先まで予約いっぱいとか言うんだろう?と思ったけど、問い合わせた2軒はどちらも逆に一週間先までしか予約を受けないと言っていた。明日来ます?とかそんなノリ。 わたしが行ったところはDr.Ciszakさんというところで$305もかかった。でも職場に近いので休みを取らないで済むことと、Webサイトがしっかりしてるのと、ほぼ移民の健康診断専門でやっていてeMedical対応なところ、メールの返信も早かったということで信用を買うっという意味で納得しました。
 出勤前、朝イチで診てもらうことができた。パスポートと、CICからのメールに添付されていたバーコードつきの書類を印刷したものを受付で渡す。デジカメで顔写真を撮ってもらう。なんと問診票はなく、口頭で簡単な質問があるのみ。先生はまったく覇気が無く、身長体重、喉や耳の状態、視力、聴診器といったスタンダードな検査を淡々と事務的にこなしていく。ここで引っかかったら移民できないので、だれも心配事なんか相談しないのだろう。10分くらいで診察は終わり同じビルに入っているレントゲン小屋へ。胸部のレントゲンを撮る。その後今度はやはり同じビルのLifeLabに移動して血液と尿検査。検査項目はHIVと梅毒くらいで、酒飲みすぎとかそんなことは全然関係ないのであった。念のためプチ節制して出かけたのが馬鹿みたい。移動や待ち時間でなんだかんだ2時間程度かかって全工程終了。結果に問題があれば連絡するが何もなければそのまま結果をCICに電子送信しておくよとのこと。後日GCkeyにログインするとMedical Passedとあるので大丈夫だったみたい。
8月27日 BOWPをオンラインで申請
前回「さすがにこれだけあれば永住権までカバーできる」と12月までワークビザを出してもらったが、最近の動向を見ていると間に合わない可能性が大なので更新申請。まーた$255かかった。しくしく。今回は少し時間があるのと、オンラインでしか受け付けていないビザなので国境まで出かけないで済んだ。承認されれば郵送で新しいオープンパーミットが届くはずだがどれくらい時間がかかるのかは不明。9月30日追記:Gckeyを通して「2017年9月までのBOWPがapproveされた。実際のビザが郵送されるまでしばし待たれい」との連絡があった。

年末までに永住権が出れば日本に凱旋帰国して、おせちを食べつつ心配してくれた人たちに挨拶回りをしたいと思ってたんだけど…無理かなー。桜の時期には行けるかなあ。最後に訪れてから4年も経つとさすがにホームシックというか、とにかく食べ物が恋しくてもう限界。買いたい物も溜まってるし、リストを作ってはため息の毎日です。あーーーーコンビニ行きたいドンキ行きたいユニクロ行きたい!大好きなお店に飲みに行きたい!イライライライラ!移民局のみなさん、もっとがんばってください…。


今日もわたしは元気です