(604) 681-1453
2331 Granville st (Granville x West 7th)
入学直後からサロンに出て実戦から学ぶという専門学校のキャンパスです。カットが$15からと格安!なのですごく人気があるらしく、予約取れたのが電話した日から一番早くて2週間後でした。なにしろ海外で人に髪を任せるのは初めてなので(今までずっと自分で毛先のピンクの部分を染めてた)、うまく希望が伝えられるかドキドキ。バンクーバーには日本人の美容師さんが駐在する日系ヘアサロンがいっぱいあって、そういうところでは日本語で日本人の毛質に合ったサービスが特別高価なわけでもなく受けられるようですが、身の回りのこと全て自分で英語でできるようになる!というのがわたしのモットーなので冒険してみた。それでもし失敗した場合にやっぱり自分で英語で解決するって、そういう風にしか人は成長できないと思ってるので。
待ちに待った変身記念日。小雨降る中、約束の時間ちょうどにサロンに到着。受付で名前と髪型の希望を大まかに確認。「えーとハイライト入れるだけのチヒロさんですね」て全然違うよ!カットと、全体的なブリーチとカラーだって何回も念押したやん!どうやら予約の電話での会話が大幅に食い違っていたようだ(ちゃんと通じてたと思うが他の誰かと取り違えたのか?)。「うちは美容院ではなくて学校です。残念ながら学生の技術力ではそれは難しいと思う。てかできません」と言われる…チーン。え、じゃあどうすんの?このまま帰るの?
しかしこんなこともあろうと通訳を連れてきたのだ。
いでよセビくん! |
まあセビくんなんですけどね(※元カレ)。前日に入念に打ち合わせしておき、何かあったときにはバックアップしてくれるという話だったのだがしょっぱなから大活躍。「That's kinda unfortunate. But what is the best you guys can do for her today? Could you give us any options? (そうか、それは残念ですけど、ではあなた方が今日彼女のためにできるベストは何だと思いますか?いくつか選択肢をもらえますか?)」と彼が尋ねるとあれよあれよと話が二転三転し、結局希望通りやってもらえることになった。お見事!彼は交渉の名手でいつも携帯やらネットのプロバイダーやら異様にお得なプランを勝ち取っている。もちろん日本でもそうなのかもしれないけど、カナダに来てからは「言ってみるもんやなー」ということがすごく多い。そんなこと聞かなくてもわかるのに、ということでもあえて質問するとより良いサービスが受けられる。彼らの会話は全部理解できたけどポカーンとするだけで何も言えなかった…シュン。あーーーあれくらい喋れたらなー!
「うちは美容院ではなくて学校です」ともう一回説明を受け、学生なので多少手際や出来が悪くても文句言わないですという内容の誓約書にサイン。2,3人のお客さん、いや実験台にひとりずつ学生がつき、受付もしてくれた講師(ゲイ)の人が随時ツッコミを入れるという実習スタイル。この先生は日本語は喋れないけど日系ハーフで、髪質は思いっきり日本人の黒髪なので彼の個人的な体験談はすごく参考になった。バンクーバーにはいろんな人種の人がいるからそれぞれ対応するの大変だろうなー。
まずは乾いた髪をざくざくカット。長すぎるので立ったまま切ってもらう。シンプルなワンレンロングが好きなのでThe same style, but shorter. No layers or anythingとか言って胸のあたりでブツリと切りそろえてもらう。そこからブリーチ一回目。なんかみんなbleach outって言ってた。あ、熱い!頭の上で化学反応が起きている!「かゆいところはないですか?」とかは全然聞いてくれないので「It's getting really hot. like, my neck is burning. Is this normal? (首がヤケドしそうなくらい熱いんですけどこれ大丈夫ですか?)」と自己申告。※後で調べたらうなじのことは本当はnapeというそうです。
シャンプー台から戻ってびっくり。でーん、金髪!人生で初めてだ。この後さらにトナーという処理を2回して徹底的に赤みを取っていく。ピンクなんかを入れる場合はこの程度で十分すぎるくらい発色するみたい。結局アッシュ系のブロンドになって、今日はここまで。一日にこれ以上やると完全に髪が死ぬらしい。「次回まで最低でも一週間は置いて、髪を再生させます。その間はヘアオイルなどでたっぷり栄養を与えます」と先生はわたしではなく学生に説明。まあ授業なんでね。この日のサロン滞在時間は4時間半、かかった料金は$120ちょっと。カットは安いんだけどブリーチと2回のトナーが高かったのよ。普通の美容室だといくらかかるのかわからないけど、面白い体験なので細かいことは気にしない。学生のためにいいことしたなあという気持ちも少しあり満足。
KPOPアイドルみたいでけっこう気に入ったブロンド。 Asian Barbieって名づけられちゃった(照) |
焦ってエクストラダメージ用のヘアケア購入。 全部Winnersで定価の半額程度。 |
10日ほどあけて2回目のセッション。今度はひとりだ。なんとなくイヤな予感がしたんだけど受付で名前を告げるとやはり「えーとハイライト入れるだけのチヒロさんですね」とすっとぼけられる。前回担当と散々話し合って決めた日程なのに何を言っておるのだ!しかも曜日が違ったのでメンバーが全員違い、また一から説明しなおし。「うちは美容院ではなく(以下略」と言われ、時間ないけどなんとかやってみましょう(シブシブ)と言われ、前回あれだけ言ったのに「ご希望の色は薬剤の在庫がない」「自分で買ってきてくれればよかったのに」とか言われ、さすがに閉口。値段はたしかに良心的だし、技術も全然問題なくて、単純に気が回らないだけの事を「学生だからしょうがない」と言い訳するのはいかがなものですかね。ちょっとメモを残せばいいだけのことでしょ。でもこの日ブリーチを担当してくれたラテン系の美女二人があまりに面白いんで許しちゃった。他の学生さんたちもいっぱい話しかけてくれて、前回よりいい雰囲気でした。3時間かかってお会計はブリーチ一回分の$80ちょっと。ううう…無一文…。
内田裕也なみの白髪!これけっこう好き。しかしまだ完成じゃない。わたしめちゃ遠回りしてる…。ここまで読んでわかっていただけたかと思いますが美容院はちゃんとプロのところに、そしてよほど英語に自信がないかぎり日本人に頼んだほうがいいです。たぶん値段もそんなに変わらないよ。でもわたしは全然気にしないの。ブログをやってて一番よかった事はブログのネタになりさえすればどんな事でもオイシイと思えるところですね。
結局最後は自分で染料と刷毛を買って大家のニコくん(サウンドエンジニア兼モデル兼ダンサー兼塗装業)にお任せ。Manic Panicのrockabilly blue、2本で十分かと思ったらぴったりかちょっと足りないくらいだった。30分で済むからチョチョっと塗ってチョと言ったら結局2時間かかった…。いやな顔ひとつせずに付き合ってくれたニコはやっぱり優しい。最近彼がわけのわからないチンチクリンな女と付き合いはじめて、そのヘリウムに浸した虫みたいな女が四六時中うちにいて超ウザいのでもう引っ越そうと思ってたんだけど考え直そう(単純)。困ったときに何でも相談できる人が近くにいるというのは本当に心強い。セビくんはけっこう肝心な時に限って居ないタイプなのよね。
ニコ…目を覚ましてくれー。
まあそんなことはどうでもいいんだ、ついについに感動のフィナーレ!!!!!
ニコ…目を覚ましてくれー。
まあそんなことはどうでもいいんだ、ついについに感動のフィナーレ!!!!!
アフター。画像加工なしでこの色 |
ブルー!
blueは憂鬱な気持ち。
out of the blueというのは「突然に」という意味。
blue printは未来予想図。
急な衝動に従ったけど、正直こんなに手間とお金がかかるとは思わなかったです。髪傷みすぎて櫛通らないし、バスルームの掃除も大変だし、シャンプーした手もタオルも枕も真っ青だし。いやー、どうしよこれ笑。
お気に入りの髪型、気がついたら4年も同じだった。なぜお気に入りだったかというと、美容室に行かないで自分で毛先に色を重ねるだけで手入れがラクだったから。…なんか最近わたしつまんなくなってないか?そこから急に「青く染めちゃおう!」とインスピレーションが降ってきて、実際行動に出るまではあっと言う間でした。うれしくて鏡やショーウインドウに映った自分を何度でも見たくなる。服やメイク、何を合わせるか考えるのが楽しい。うん、こうでなくっちゃ。きれいな黒髪もったいないなんて野暮は聞きたくないわ。人生で一度も金髪や青髪にしないなんてわたしらしくないもん。さあ、ヘアカラーの命は短い。黒い根元が育つ前に街に出よう。
お気に入りの髪型、気がついたら4年も同じだった。なぜお気に入りだったかというと、美容室に行かないで自分で毛先に色を重ねるだけで手入れがラクだったから。…なんか最近わたしつまんなくなってないか?そこから急に「青く染めちゃおう!」とインスピレーションが降ってきて、実際行動に出るまではあっと言う間でした。うれしくて鏡やショーウインドウに映った自分を何度でも見たくなる。服やメイク、何を合わせるか考えるのが楽しい。うん、こうでなくっちゃ。きれいな黒髪もったいないなんて野暮は聞きたくないわ。人生で一度も金髪や青髪にしないなんてわたしらしくないもん。さあ、ヘアカラーの命は短い。黒い根元が育つ前に街に出よう。